消防法 第21条の16
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協会又は第二十一条の三第一項の規定による登録を受けた法人の行う型式適合検定に関する処分又はその不作為については、総務大臣に対し、審査請求をすることができる。この場合において、総務大臣は、行政不服審査法第二十五条第二項及び第三項、第四十六条第一項及び第二項、第四十七条並びに第四十九条第三項の規定の適用については、協会又は第二十一条の三第一項の規定による登録を受けた法人の上級行政庁とみなす。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 消防法第21条の16は、日本の消防法に含まれる条文です。
- 消防法第21条の16の条文原文は「協会又は第二十一条の三第一項の規定による登録を受けた法人の行う型式適合検定に関する処分又はその不作為については、総務大臣に対し、審査請求をすることができる。」で始まります。
- 消防法第21条の16は第一節に置かれています。
- 消防法の公布日は昭和23年7月24日です。
- 消防法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 消防法第21条の16の前の条は消防法第21条の15です。
- 消防法第21条の16の次の条は消防法第21条の16の2です。
- 消防法第21条の16には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)第21条の16 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000186 - 本サイト収録
消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)第21条の16(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/323AC1000000186/21_16
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点消防法21条の16は、日本消防検定協会または登録検定機関の型式適合検定に関する処分・不作為について、総務大臣への審査請求を認め、総務大臣を上級行政庁とみなす規定である。
Q · 消火器の型式適合検定で不合格になったら、どこに不服を申し立てればいいの?
検定した協会ではなく総務大臣に審査請求できる
消防法21条の16により、日本消防検定協会または登録検定機関が行った型式適合検定の処分(不合格など)や、申請を放置する不作為については、総務大臣に審査請求をすることができます。総務大臣は行政不服審査法の適用上、検定機関の上級行政庁とみなされるため、不合格処分の取消しや変更だけでなく、検定機関に合格などの一定の処分をするよう命じることもできます。期限は原則として処分を知った日の翌日から3か月以内です。
解説
消火器、火災報知設備の感知器、スプリンクラーヘッド。これらの製品は、型式承認を受けたうえで、出荷ロットごとに型式適合検定に合格し、合格表示が付いていなければ販売できない(消防法21条の2)。検定を行うのは役所ではなく、日本消防検定協会(以下「協会」)または総務大臣の登録を受けた法人である。では不合格にされたとき、誰に異議を申し立てるのか。上級の役所を持たない機関の処分なら、本来はその機関自身に審査請求をすることになる(行政不服審査法4条1号)。自分を落とした相手に「考え直してくれ」と頼む構図だ。本条はその流れを断ち切り、審査請求の宛先を総務大臣に変える。さらに総務大臣を協会などの「上級行政庁」とみなすことで、処分の執行停止、不合格処分の取消しや変更、さらに「合格にせよ」と協会に命じる権限まで総務大臣に与えている。不服の宛先が変わるだけではない。勝ったときに得られる結果の幅が変わるのである
法的な位置づけ
消防法21条の16は、日本消防検定協会または総務大臣の登録を受けた法人(登録検定機関)が行う型式適合検定に関する処分およびその不作為について、総務大臣に対する審査請求を認める規定である。あわせて、行政不服審査法25条2項・3項、46条1項・2項、47条、49条3項の適用上、総務大臣をこれら検定機関の上級行政庁とみなす。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.処分を知った日と期限を確定する 不合格通知の受領日を記録し、審査請求の期限(処分を知った日の翌日から3か月以内、処分の日の翌日から1年以内)を社内で共有する。不作為の場合は申請日と経過日数を整理する
- 2.試験記録と判定理由を確認する 検定機関に対し、試験条件、試験体、測定値、判定基準の当てはめについて説明や記録の提示を求め、不合格の原因が製品側にあるのか処分側にあるのかを切り分ける
- 3.求める裁決の内容を決める 不合格処分の取消しにとどめるか、変更や、検定機関に合格処分をすべき旨を命じることまで求めるかを決め、必要に応じて執行停止の申立ても検討する
- 4.総務大臣宛てに審査請求書を提出する 審査請求人、処分の内容、処分を知った日、審査請求の趣旨と理由、教示の有無などを記載した審査請求書を総務大臣宛てに提出する
- 5.審理手続に主体的に参加する 審理員による審理で、口頭意見陳述(行政不服審査法31条)や提出書類の閲覧請求(同法38条)を活用し、検定機関側の弁明の弱点を指摘する
よくある質問 AI による整理
Q1型式適合検定とは何ですか?
型式承認を受けた消火器や感知器などが、出荷ロットごとに承認どおりの型式に適合しているかを確認する検定です。合格表示がなければ販売できません。
Q2日本消防検定協会の処分に不服があるときはどこに申し立てる?
消防法21条の16により、総務大臣に審査請求をします。協会自身ではなく、上級行政庁とみなされる総務大臣が審理します。
Q3検定の審査請求はいつまでにすればいい?
処分を知った日の翌日から3か月以内、かつ処分の日の翌日から1年以内が原則です(行政不服審査法18条)。正当な理由があれば例外があります。
Q4登録検定機関の検定結果も審査請求できる?
できます。本条は日本消防検定協会だけでなく、消防法21条の3第1項の登録を受けた法人が行う型式適合検定の処分も対象にしています。
Q5検定申請の結果がいつまでも来ないときはどうする?
申請から相当の期間が経っても処分がない場合、不作為として総務大臣に審査請求できます。総務大臣は検定機関に処分をするよう命じることができます。
Q6審査請求中に不合格処分の効力を止められる?
本条は行政不服審査法25条2項・3項の適用上も総務大臣を上級行政庁とみなすため、執行停止を申し立てる余地があります。要件の充足が必要です。
Q7合格表示のない消火器を売ると違法?
違法です。消防法21条の2により、検定対象の機械器具等は合格表示がなければ販売や販売目的の陳列ができません。審査請求中でも同様です。
Q8総務大臣は検定機関に合格を命じられる?
行政不服審査法46条2項の適用上、総務大臣は上級行政庁とみなされるため、審査請求に理由があれば、検定機関に一定の処分をすべき旨を命じることができます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1検定で落とされたんだけど、いきなり裁判を起こしてもいいの?
消防法上、型式適合検定の処分について審査請求を必ず先に経るべきとする規定は見当たらず、原則として審査請求と取消訴訟のどちらを選ぶこともできる(行政事件訴訟法8条)。ただし本条により、総務大臣は取消しだけでなく、協会に一定の処分を命じることまでできる。実務のポイント:技術的な判定ミスを争うなら、所管官庁が専門的に審理する審査請求のほうが、費用と時間の面で有利になりやすい
Q2審査請求って書類を出したら、あとは待つだけ?
待つだけではない。行政不服審査法では、口頭で意見を述べる機会(31条)や、審理員に提出された書類の閲覧を求める手続(38条)がある。実務のポイント:協会側の試験記録を閲覧すると、測定条件のずれなど、不合格の根拠の弱い部分が見つかることがある。閲覧を請求するかどうかで、審査請求の勝負どころが変わる
間違えやすい点 AI による整理
- 「検定で落ちたら、改良して再申請するしかない」と考えるメーカーは多い。製品に欠陥があるならそれが正しい。しかし不合格の原因が試験手順や判定基準の当てはめの誤りにあるなら、問題は製品ではなく処分のほうにある。法は、その処分を争う道を用意している
- 民間法人が行う検定だから行政不服審査とは無関係だ、という思い込みがある。法人の形をしていても、法律の授権を受けて合否を決める行為は行政処分として扱われる。本条が審査請求の対象を明示しているのはそのためだ
- 総務大臣に審査請求しても、せいぜい「不合格を取り消すかどうか」しか判断されないと思われがちである。実際には、本条が行政不服審査法46条1項・2項などの適用上、総務大臣を上級行政庁とみなしているため、処分の変更や、協会に一定の処分を命じる措置まで射程に入る。同じ審査請求でも、得られる結果の上限がまったく違う
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律の対象 | 消防法21条の16:型式適合検定の処分・不作為に対する審査請求 | 消防法21条の2:合格表示のない検定対象機械器具等の販売等禁止 消防法21条の3:協会・登録検定機関による検定の実施根拠 |
| 申請者への影響 | 不合格の当否を総務大臣に問い直す救済ルートを与える | 不合格の場合、ロット全体の出荷・販売が止まる 検定申請先(協会または登録検定機関)が決まる |
| 総務大臣の役割 | 審査庁かつ上級行政庁とみなされ、取消し・変更・処分命令ができる | 直接の役割なし(販売規制の前提となる検定制度を所管) 法人の登録を行う |
他国ではどう定めているか 2 か国
台湾では消防機具器材の認可を中央主管機関が行い、認可業務の委託先が自らの名義でした処分については、原委託機関に訴願する仕組みである。受託者自身ではなく委託元に不服を向ける発想は本条と共通する
ドイツでは公権力を委託された私人(Beliehene)の行政行為も Widerspruch の対象となり、審査庁の定め方は州法・個別法による
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- もし、あなたの会社が製造した住宅用消火器3,000本の1ロットが、抜き取り試験1本の放射性能を理由に型式適合検定で不合格になったら、どうなる? 合格表示を付けられない以上、全数が倉庫で止まる。試験条件そのものに疑問があるなら、協会に頭を下げ続けるより、総務大臣への審査請求という別ルートがある
- 検定申請を出して4か月、登録検定機関から合否の連絡がまったく来ない。取引先の新築ビルの竣工は来月だ。結論が出ないこと自体が「不作為」として審査請求の対象になる。待ち続けることだけが選択肢ではない
- あなたは登録検定機関の検定担当者だ。不合格にしたメーカーから、総務大臣宛ての審査請求書の写しが届いた。判定根拠を記録に残していたかどうかが、ここで問われることになる
取るべき行動
被害を受けた側:1. 不合格通知(不作為の場合は申請日と経過日数)を保存し、処分を知った日を特定する2. 試験条件、試験体、判定基準の当てはめについて、協会または登録検定機関に記録の開示や説明を求め、争点を絞る3. 製品側の問題か処分側の問題かを切り分け、再申請と審査請求を並行させるか判断する4. 総務大臣宛てに審査請求書を提出する。取消しだけでなく、合格処分を命じることまで求める構成を検討する
訴えられた側:検定機関の側に立つ場合:1. 試験手順、測定値、判定根拠を事後に説明できる形で記録しておく2. 審査請求があれば、総務大臣側の審理で弁明を求められる前提で資料を整える3. 申請が滞留しているなら、不作為の審査請求を受ける前に処理見込みを申請者へ通知する4. 取消しや処分命令が出た場合に備え、再検定の体制を確保しておく
時効(請求できる期限):処分についての審査請求は、処分があったことを知った日の翌日から3か月以内、かつ処分の日の翌日から1年以内(行政不服審査法18条。正当な理由があれば例外あり)。不作為についての審査請求は、法令に基づく申請から相当の期間が経過し、処分がされていない間はすることができる。裁判所での取消訴訟は、処分または裁決を知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)(最新の改正状況をご確認ください)
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成26年(2014年) 改正:行政不服審査法の全部改正に伴う関係法律の整備により、上級行政庁のみなし規定の参照条文が新法の25条、46条、47条、49条に改められたとみられる(2016年4月施行)。詳細は e-Gov の改正履歴で要確認
- 消防法 第21条の2合格表示がない製品の販売等禁止
- 消防法 第21条の3協会・登録検定機関による検定の根拠
- 消防法 第21条の8型式適合検定の実施(現行効力を要確認)
- 消防法 第21条の9合格表示の付与(現行効力を要確認)
- 行政不服審査法 第4条審査請求先の原則を本条が修正
- 行政不服審査法 第46条取消・変更・処分命令の認容裁決
- 行政事件訴訟法 第14条取消訴訟の出訴期間
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