地方税法 第53条の3(法人の道府県民税に係る故意不申告の罪)
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- 正当な事由がなくて第五十三条第一項、第二項又は第三十一項の規定による申告書を当該各項に規定する申告書の提出期限内に提出しなかつた場合には、法人の代表者(人格のない社団等の管理人及び法人課税信託の受託者である個人を含む。)、代理人、使用人その他の従業者でその違反行為をした者は、一年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。
- 2.法人の代表者(人格のない社団等の管理人を含む。)又は代理人、使用人その他の従業者が、その法人の業務又は財産に関して、前項の違反行為をしたときは、その行為者を罰するほか、その法人に対し、同項の罰金刑を科する。
- 3.人格のない社団等について前項の規定の適用がある場合には、その代表者又は管理人がその訴訟行為につき当該人格のない社団等を代表するほか、法人を被告人又は被疑者とする場合の刑事訴訟に関する法律の規定を準用する。
この条文の基本情報
法人の道府県民税に係る故意不申告の罪とは何ですか?
定義法人の道府県民税に係る故意不申告の罪とは、地方税法第53条の3に定められた規定で、「正当な事由がなくて第五十三条第一項、第二項又は第三十一項の規定による申告書を当該各項に規定する申告書の提出期限内に提出しなかつた場合には、法人の代表者(人格のな…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第53条の3(法人の道府県民税に係る故意不申告の罪)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第53条の3の条文原文は「正当な事由がなくて第五十三条第一項、第二項又は第三十一項の規定による申告書を当該各項に規定する申告書の提出期限内に提出しなかつた場合には、法人の代表者(人格のな…」で始まります。
- 地方税法第53条の3は第二目に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第53条の3の前の条は地方税法第53条の2です。
- 地方税法第53条の3の次の条は地方税法第54条です。
- 地方税法第53条の3には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第53条の3 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第53条の3(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/53_3
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法53条の3は、正当な事由なく法人道府県民税の申告書を期限内に提出しなかった代表者・従業者等を1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金に処し、法人も罰する。
Q · 法人住民税の申告を出し忘れたら、担当者は刑事罰を受けるの?
条文上はありうるが、単純な漏れで起訴される例はまれ
地方税法53条の3第1項により、正当な事由なく法人道府県民税の申告書を期限内に提出しなかった代表者・代理人・従業者等で違反行為をした者は、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象になります。2項の両罰規定で法人にも罰金が科されます。ただし実務上は不申告加算金と延滞金で処理されるのが通常で、但書により情状次第で刑が免除されることもあります。気付いた時点ですぐ期限後申告を出すことが重要です。
解説
法人の道府県民税の申告書を期限までに出さないと、法人だけでなく、担当した人自身が刑事罰を受ける可能性がある。地方税法53条の3は、正当な事由なく申告書を期限内に提出しなかった法人の代表者・代理人・使用人などの行為者を、1年以下の拘禁刑(刑務所に収容される刑)または50万円以下の罰金に処すると定めている。2項は両罰規定(行為者と会社の両方を罰する仕組み)で、行為者とは別に法人にも50万円以下の罰金を科す。この条文で押さえるべき点は三つある。第一に、「赤字で税額が少ないから出さなくてよい」は通らない。赤字でも均等割(利益に関係なくかかる定額部分)の申告は必要である。第二に、刑事罰の手前に不申告加算金と延滞金という金銭的なペナルティが別に控えている。第三に、情状によって刑を免除できる但書がある。つまり期限を過ぎた後にどれだけ早く、どれだけ誠実に動いたかが、結果を大きく左右する。実務上、不申告だけを理由に起訴される例は多くないが、この条文がある以上、税務当局から見ればいつでも使える手段である。
法的な位置づけ
地方税法53条の3は、法人の道府県民税に係る不申告罪を定める規定である。正当な事由なく同法53条1項・2項・31項の申告書を提出期限内に提出しなかった法人の代表者、代理人、使用人その他の従業者で違反行為をした者を1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金に処し、2項の両罰規定により法人にも罰金を科す。情状による刑の免除が認められる。
よくある質問 AI による整理
Q1法人住民税 申告しないとどうなる?
不申告加算金と延滞金がかかり、悪質な場合は地方税法53条の3により行為者に1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金、法人にも罰金が科されることがあります。
Q2法人住民税 赤字でも申告は必要?
必要です。法人税割がゼロでも均等割は課されるため、法人税の申告義務がある法人は原則として道府県民税の申告書も提出しなければなりません。
Q3法人住民税 申告期限はいつまで?
原則として事業年度終了の日の翌日から2か月以内で、法人税の申告期限に合わせて設定されています。法人税の申告期限延長を受けている場合は扱いが変わります。
Q4不申告罪とは?
正当な事由なく税の申告書を期限内に提出しない行為そのものを処罰する犯罪です。脱税の結果がなくても成立しうる点が特徴で、地方税法53条の3は法人住民税版です。
Q5両罰規定とは?
従業者などが法人の業務に関して違反行為をしたとき、その行為者を罰するとともに法人にも罰金を科す仕組みです。地方税法53条の3第2項がこれに当たります。
Q6法人住民税の申告漏れ 担当者個人も罰せられる?
罰せられる可能性があります。1項は代表者・代理人・使用人その他の従業者で違反行為をした者を直接の処罰対象としており、法人だけが責任を負う構造ではありません。
Q7休眠会社 法人住民税 申告 必要?
登記上存続している限り申告義務が残るのが原則です。自治体に休業届・異動届を出すと扱いが変わる場合があるため、所管の県税事務所に確認してください。
Q8法人住民税 期限後申告 ペナルティは?
不申告加算金と延滞金がかかります。決定を受ける前に自主的に申告すれば加算金の率が軽くなる仕組みがあり、早く動くほど負担は小さくなります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うっかり申告を忘れただけで、本当に刑務所に入ることってあるんですか?
条文上は1年以下の拘禁刑がありうる(地方税法53条の3第1項)。ただし実務上、単純な出し忘れだけで起訴される例はまれで、通常は不申告加算金と延滞金で処理される。実務のポイント:当局が刑事罰を検討するのは、督促を無視し続けた場合や、所得を隠す意図がうかがえる場合が中心である。最初の通知に早く応じたかどうかが、その後の扱いの分かれ目になる
Q2税理士に頼んでいたのに漏れていた場合、責任は税理士にあるんですか?
申告義務を負うのは法人で、1項の行為者は法人の代表者・代理人・使用人などである。税理士は代理人として関与しうるが、それだけで会社の責任が消えるわけではない(地方税法53条の3第1項・第2項)。実務のポイント:顧問契約書に地方税の申告範囲(どの県・市町村か)が明記されていないケースは意外に多い。損害を税理士に請求できるかどうかは、この一行があるかどうかで大きく変わる
Q3期限後申告と、県に決定されるのとでは何が違うんですか?
どちらも税額は確定するが、自主的な期限後申告のほうが不申告加算金の率が軽くなる仕組みがある(地方税法55条の2、最新の改正状況をご確認ください)。決定を待つと加算金が重くなるうえ、悪質と見られる材料が増える。実務のポイント:県税事務所の担当者は、自主申告と決定後の申告を記録上はっきり区別している。同じ金額でも、残る履歴は違う
間違えやすい点 AI による整理
- 「赤字だから道府県民税の申告は不要」と考える経営者は多いが、法人税割がゼロでも均等割は残る。法人税の申告義務がある法人は、原則として道府県民税の申告も必要である。赤字は申告しなくてよい理由ではなく、申告書に書く数字が小さいだけである
- 「罰を受けるのは会社であって社員ではない」という理解は半分しか合っていない。2項は行為者を罰したうえで法人にも罰金を科す規定で、1項は代表者・代理人・使用人その他の従業者で違反行為をした者を直接罰する。会社という盾の後ろに隠れられる構造にはなっていない
- 「刑事罰があるのだから、期限を過ぎたら終わりだ」と身構える必要はない。問われるのは「正当な事由」の有無と情状であり、条文には刑の免除まで用意されている。法律が見ているのは、遅れた一日よりも、気付いた後の数週間の行動である
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定の性質 | 地方税法53条の3:不申告に対する刑事罰 | 地方税法53条:法人道府県民税の申告義務そのもの 地方税法55条の2:不申告加算金などの行政上の金銭負担(現行条番号は要確認) |
| 対象者 | 違反行為をした代表者・代理人・従業者等と法人(両罰) | 申告義務を負う法人 申告を怠った法人 |
| 制裁の中身 | 1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金(刑の免除あり) | 制裁規定なし(義務の根拠) 税額に一定率を乗じた加算金 |
| 実務での使われ方 | 督促無視や悪質な事案が中心 | 毎期の申告実務の根拠 期限後申告・決定のたびに通常適用 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では未申告自体は原則として行政上の罰鍰で処理され、刑事罰は詐術その他不正方法による逃税に限られる。不申告そのものを刑事罰の対象とする日本より、刑事介入の範囲が狭い
韓国も地方税について別に処罰規定を置き、両罰規定を設けている。条番号・法定刑は要確認
ドイツは不申告で税を免れた場合に租税逋脱として処罰し、単なる遅延には遅延加算金で対応する。不申告それ自体を独立の犯罪とはしない
米国連邦法は故意の不申告を軽罪とし、1年以下の拘禁刑と罰金を定める。故意を要件とする点が、日本の「正当な事由」の判断と対応する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 創業2年目、売上ゼロの合同会社。法人税の申告は税理士に頼んだが、本店のある県への道府県民税の申告書は誰も出していなかった。均等割の通知が来て初めて気付く。申告義務の主体は代表者であるあなたで、知らなかったでは済まない
- 経理担当のあなたは、決算の繁忙期に東京以外の支店がある3県分の申告を一つ出し忘れた。会社が罰せられるだけでなく、2項の両罰規定とは別に、1項で「違反行為をした者」として名前が挙がるのはあなた自身かもしれない
- 休眠中の会社を清算せずに放置したらどうなるか? 登記上存在している限り、申告義務は毎年発生し続ける。数年分たまれば、不申告加算金と延滞金が通知と一緒にまとめて届く
- 県税事務所から「申告書の提出がありません」という文書が届いた。期限後申告を自主的に出すか、決定(役所が税額を一方的に確定する処分)を待つかで、加算金の率が変わる。動くなら通知を受け取ったその週がよい
取るべき行動
被害を受けた側:この条文で直接の被害者になる立場は想定しにくいが、会社の代表者として担当者の申告漏れを見つけた場合は次のように動く。1. 漏れている県・年度・税目を洗い出す2. 直ちに期限後申告書を提出し、税額を納付して延滞金の増加を止める3. 漏れの原因(担当者交代・税理士との役割分担の不明確さなど)を記録し、再発防止策を書面化する4. 当局から照会があれば、自主的に是正した経緯を時系列で説明する
訴えられた側:1. 期限内に提出できなかった理由を整理する。災害・病気など正当な事由に当たるものがあれば、証拠(診断書・被災証明など)を確保する2. 未提出分を速やかに提出・納付し、故意ではないことを行動で示す3. 刑事手続に進む気配があれば、税務に強い弁護士に相談する。税理士は税務代理はできるが刑事弁護はできない4. 1項但書の刑の免除を視野に、是正の経緯と再発防止策を書面化しておく
時効(請求できる期限):本罪の法定刑は1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金のため、公訴時効は犯罪行為が終わった時から3年(刑事訴訟法250条2項6号)。税額を確定させる決定は、原則として法定納期限の翌日から5年以内に可能(地方税法17条の5、最新の改正状況をご確認ください)。延滞金は納付するまで日割りで増え続ける
学説
過失推定説(判例・通説):両罰規定による法人・事業主の処罰は、従業者の選任監督上の過失を推定するものであり、必要な注意を尽くしたことを証明すれば免責の余地があると解する立場。無過失責任説は責任主義に反するとして現在は支持されていない
改正沿革 AI による整理
- 令和4年(2022年)公布、令和7年(2025年6月1日)施行 刑法改正による懲役・禁錮の拘禁刑への統合に伴い、本条の「懲役」が「拘禁刑」に改められた(改正経過の詳細は人的検証が必要)
改正の年表
- 1.令和4年(2022年)公布・令和7年(2025年)施行 改正:刑法改正による懲役・禁錮の拘禁刑への一本化に伴い、本条の法定刑の「懲役」が「拘禁刑」に改められた(改正経過の詳細は要検証)
- 地方税法 第53条本罪の前提となる申告義務の規定
- 地方税法 第55条不申告時の更正・決定による税額確定
- 地方税法 第55条の2過少申告加算金・不申告加算金(現行効力を要確認)
- 地方税法 第20条の5の2災害等による期限延長、正当事由の判断材料
- 法人税法 第160条国税側の同型の不申告罪
- 刑事訴訟法 第250条本罪の公訴時効期間の算定根拠
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