地方税法 第55条(法人の道府県民税の更正及び決定)
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- 道府県知事は、第五十三条の規定による申告書の提出があつた場合において、当該申告に係る法人税額若しくはこれを課税標準として算定した法人税割額がその調査によつて、法人税に関する法律の規定により申告し、修正申告し、更正され、若しくは決定された法人税額(「確定法人税額」という。以下この項から第三項までにおいて同じ。)若しくはこれを課税標準として算定すべき法人税割額と異なることを発見したとき、当該申告に係る予定申告に係る法人税割額若しくは法人税において予定申告義務がない法人の予定申告に係る法人税割額が同条第一項若しくは第二項に基づいて計算した額と異なることを発見したとき、第五十八条の規定により確定法人税額の分割の基準となる従業者数が修正されたとき、当該申告に係る均等割額がその調査したところと異なることを発見したとき、又は当該申告に係る法人税割額から控除されるべき額がその調査したところと異なることを発見したときは、これを更正するものとする。
- 2.道府県知事は、納税者が第五十三条第一項又は第三十一項の規定による申告書を提出しなかつた場合(同条第一項後段の規定の適用を受ける場合を除く。)においては、その調査によつて、申告すべき確定法人税額並びに法人税割額及び均等割額を決定するものとする。
- 3.道府県知事は、第一項若しくはこの項の規定による更正又は前項の規定による決定をした場合において、当該更正若しくは決定をした法人税額若しくは法人税割額がその調査によつて、確定法人税額若しくはこれを課税標準として算定すべき法人税割額と異なることを発見したとき、当該更正若しくは決定をした均等割額がその調査したところと異なることを発見したとき、又は当該更正若しくは決定をした法人税割額から控除されるべき額がその調査したところと異なることを発見したときは、これを更正するものとする。
- 4.道府県知事は、前三項の規定により更正し、又は決定した場合には、遅滞なく、これを納税者に通知しなければならない。
- 5.第五十三条第三十二項の規定は、第一項から第三項までの規定により更正し、又は決定した道府県民税額が、当該事業年度分に係る道府県民税の中間納付額に満たない場合について準用する。
この条文の基本情報
法人の道府県民税の更正及び決定とは何ですか?
定義法人の道府県民税の更正及び決定とは、地方税法第55条に定められた規定で、「道府県知事は、第五十三条の規定による申告書の提出があつた場合において、当該申告に係る法人税額若しくはこれを課税標準として算定した法人税割額がその調査によつて、法…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第55条(法人の道府県民税の更正及び決定)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第55条の条文原文は「道府県知事は、第五十三条の規定による申告書の提出があつた場合において、当該申告に係る法人税額若しくはこれを課税標準として算定した法人税割額がその調査によつて、法…」で始まります。
- 地方税法第55条は第二目に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第55条の前の条は地方税法第54条です。
- 地方税法第55条の次の条は地方税法第55条の2です。
- 地方税法第55条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第55条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第55条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/55
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法55条は、法人道府県民税の申告が確定法人税額等と異なるとき都道府県知事が更正し、申告がないときは調査により税額を決定すると定める。
Q · 税務署の調査が終わったのに、県から住民税の更正通知が届くのはなぜ?
法人税割は確定法人税額に連動し、県が更正するから
地方税法55条1項により、法人道府県民税の法人税割は「確定法人税額」を基準に計算されます。税務署の更正や修正申告で法人税額が変われば、申告済みの法人税割額と食い違うため、道府県知事が更正します。均等割額、分割基準の従業者数、控除額の相違も更正の対象です。申告がなければ2項で決定され、3項により再更正もあり得ます。
解説
法人の道府県民税は、会社が自分で計算して申告し、納める税である。ただし、その申告が最終的な答えになるとは限らない。地方税法55条は、都道府県知事に二つの権限を与えている。一つは、提出された申告を調べ直して数字を書き換える「更正」(役所が税額を一方的に訂正する決定)。もう一つは、申告がない場合に役所が税額を決めてしまう「決定」である。押さえておきたいのは、法人税割(法人税額をもとに計算する部分)の基準が「確定法人税額」だという点だ。税務署の調査で法人税が増えれば、その数字はそのまま都道府県に届き、住民税も後から追いかけて増える。国税だけ片付けて安心していると、数か月後に都道府県から通知が届き、延滞金まで付いてくる。赤字でも払う均等割や、複数の都道府県に事業所がある会社の従業者数による按分も、同じく更正の対象になる。
法的な位置づけ
地方税法55条は、法人の道府県民税に関する更正・決定の規定である。道府県知事は、申告された法人税割額・均等割額・控除額が確定法人税額または調査結果と異なるとき、あるいは分割基準の従業者数が修正されたときに更正し、申告書が提出されないときは調査により税額を決定する。更正・決定後の再更正と、納税者への遅滞ない通知義務も定める。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.国税の結果が確定したら地方税への影響を洗い出す 税務調査の講評や法人税の修正申告・更正が確定した時点で、法人税割(道府県・市町村)と法人事業税への影響額を税理士と一緒に試算する。複数の都道府県に事業所がある場合は分割基準による按分も再計算する
- 2.法人住民税・事業税の修正申告を自ら提出する 知事による55条の更正を待たず、地方税法53条に基づき都道府県と市町村へ修正申告書を提出し、差額を納付する。延滞金の計算期間を早く止めることが目的
- 3.更正通知書が届いたら理由と算定根拠を照合する 通知書記載の更正の理由が、確定法人税額の変動・均等割・分割基準の従業者数・控除額のどれによるかを分け、自社の数字と突き合わせる。疑問点は県税事務所に照会する
- 4.不服があれば期限内に審査請求する 納得できない場合は、通知を受けた日の翌日から3か月以内に都道府県知事へ審査請求する。争う間も延滞金が進むため、いったん納付するかどうかも併せて判断する
よくある質問 AI による整理
Q1法人住民税の更正とは何ですか?
会社が出した法人住民税の申告額を、都道府県知事が調査に基づいて正しい額に書き換える処分です。地方税法55条が根拠で、通知書で知らされます。
Q2法人住民税の決定とは?更正との違いは?
決定は申告書が出されていない場合に知事が税額を定める処分(55条2項)、更正は出された申告の額を直す処分(同1項)です。
Q3法人税の修正申告をしたら住民税も修正申告が必要?
必要です。国税の修正申告は地方税に自動で反映されません。法人住民税と事業税の修正申告を自ら出さなければ、知事による更正と延滞金の対象になります。
Q4法人住民税の更正はいつまでされる可能性がある?
原則として法定納期限の翌日から5年、偽りその他不正な行為がある場合は7年です(地方税法17条の5)。国税の更正に基づく場合の特例もあります。
Q5赤字の会社でも法人住民税の決定を受ける?
受け得ます。均等割は利益に関係なく事務所等の存在と資本金等の額で課されるため、申告しなければ55条2項により均等割が決定されます。
Q6更正通知書に不服があるときはどうする?
通知を受けた日の翌日から3か月以内に、都道府県知事へ審査請求できます(行政不服審査法18条)。まず県税事務所に算定根拠を照会するのが現実的です。
Q7分割基準の従業者数を間違えたらどうなる?
地方税法58条で従業者数が修正されると、55条1項により関係する各都道府県で法人税割が更正され、追加納付と還付が同時に生じることがあります。
Q8法人住民税の更正で延滞金はかかる?
かかります。更正で増えた税額には本来の納期限からの延滞金が付くのが原則です。県の更正を待つより、自ら修正申告する方が負担を抑えやすくなります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1税務署の調査は終わったのに、なんで県からまた請求が来るんですか?
法人の道府県民税の法人税割は、確定した法人税額を基準に計算するからである(地方税法55条1項)。税務署で法人税が増えれば、県は知事の権限で更正する。国と地方は情報を共有しており、知らん顔は通らない。実務のポイント:税務署との調査対応に疲れ切って、地方税の修正申告を後回しにする会社は多い。しかし延滞金の起算は待ってくれない。調査の終了と同じ週に地方分も出すのが、慣れた税理士の段取りである
Q2売上ゼロで何もしていない会社でも、住民税を払わないといけないんですか?
事務所や事業所が残っていれば、均等割がかかる。申告しなければ、知事は55条2項によって均等割を決定できる。資本金1,000万円以下の法人でも、道府県分と市町村分を合わせて年7万円前後が目安である(自治体ごとの超過課税に注意)。実務のポイント:休眠中の会社は、県と市に「休業届」や「異動届」を出しておくと、均等割を課税しない運用をしている自治体がある。届出一枚で毎年の固定費が消えるかどうかが変わるのに、知られていない
間違えやすい点 AI による整理
- 「法人税の修正申告をしたのだから、住民税も自動的に処理される」と思われがちだが、それは違う。県が55条で更正するのを待っていると、その間も延滞金が積み上がる。会社が自分から住民税の修正申告を出す方が、時間でもお金でも得である
- 「赤字だから住民税は関係ない」という問いの立て方そのものがずれている。法人税割はゼロでも、均等割は資本金等の額と事務所の有無で決まり、利益に関係なく発生する。申告しなければ、知事は55条2項で均等割を決定できる
- 会社側から見れば、更正は「役所に間違いを指摘された」という一回きりの出来事である。法律側から見れば、更正は何度でも繰り返せる。3項は、一度更正や決定をした後に再調査で違いが見つかれば、さらに更正すると定めている。一度の更正で終わりにはならない
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 誰が動くか | 地方税法55条:道府県知事が職権で更正・決定 | 地方税法53条:法人が自ら申告・修正申告 地方税法20条の9の3:納税者が減額の更正を請求 |
| 税額の向き | 増額・減額いずれもあり得る | 主に増額方向の自主的な是正 減額(還付)方向の是正 |
| 主なきっかけ | 確定法人税額との相違、均等割・従業者数・控除額の相違、無申告 | 事業年度終了・国税の修正申告 申告額が過大だった、国税が減額更正された |
| 期間制限 | 原則5年、不正は7年(地方税法17条の5) | 更正の通知があるまで修正申告可 原則として法定納期限から5年以内 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾には法人住民税に当たる地方の法人所得課税がなく、営利事業所得税は国税として稽徵機関が調査核定する。国と地方の二段階請求は生じにくい
申告をしない場合や申告が不当な場合に税務機関が税額を核定する点で、55条2項の決定と機能が近い
営業税は税務署が算定する税額基準(Messbetrag)を基に市町村が課税し、基準の変更が市町村の課税に連動する構造が日本の法人税割と類似
申告の不備・誤りを税務当局が対審手続で是正する一般規定。納税者への通知と反論の機会を重視する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 税務調査で300万円の申告漏れを指摘され、法人税の修正申告を済ませた。担当税理士とは「これで終わり」と握手をした。半年後、県税事務所から更正通知書が届き、法人税割と延滞金を求められた。国税の修正申告と住民税の修正申告は別の手続である
- 東京本社のほかに、大阪にも営業所を持つ会社の経理担当がいる。期末時点の従業者数を数え間違え、大阪分を少なく申告していた。もし主たる事務所の所在地の知事が分割基準を修正したら、どうなる? 東京と大阪の両方で税額が動き、片方は追加納付、片方は還付になる
- 休眠状態の合同会社。売上はゼロなので申告書も出さなかった。ところが事務所は登記上残っていたため、県は均等割を決定し、通知してきた
- 更正通知書が届いた。中身に納得できないなら、審査請求の期限は通知を受けた日の翌日から3か月である。月末の決算業務に追われているうちに、気付けば残り10日しか残っていなかった
取るべき行動
被害を受けた側:1. 更正通知書の「更正の理由」と算定根拠を確認する。国税の更正に連動したものか、均等割や分割基準の独自調査によるものかを分ける2. 法人税の確定額や従業者数と突き合わせ、数字の誤りがあれば県税事務所にまず照会する3. 納得できなければ、通知の翌日から3か月以内に知事へ審査請求する(地方税法19条、行政不服審査法) 4. 争っている間も延滞金は進むため、いったん納付してから争う選択肢を税理士と比較する
訴えられた側:1. 国税で修正申告や更正があったら、県・市町村の住民税と事業税の修正申告を速やかに出す(地方税法53条) 2. 複数の都道府県に事業所がある場合は、期末時点の従業者数の数え方(パート、出向者、兼務者)を文書化しておく3. 休眠法人は、事務所の廃止届や休業届を出しておき、均等割の決定を防ぐ4. 法人税が減額されたときは、住民税の更正の請求を忘れずに出す
時効(請求できる期限):更正・決定ができる期間は、原則として法定納期限の翌日から5年(地方税法17条の5)。偽りその他不正な行為があった場合は7年。国の税務署による更正などに基づく更正には、別に特例期間がある(同17条の6)。納税者からの更正の請求は、原則として法定納期限から5年以内(同20条の9の3)。更正処分への審査請求は、通知を受けた日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)。(最新の改正状況をご確認ください)
- 地方税法 第53条法人道府県民税の申告納付義務、更正の前提
- 地方税法 第58条分割基準である従業者数の修正
- 地方税法 第17条の5更正・決定の期間制限
- 地方税法 第20条の9の3納税者側からの更正の請求
- 地方税法 第321条の11法人市町村民税の更正・決定(現行効力を要確認)
- 国税通則法 第24条法人税の更正、確定法人税額の変動源
- 行政不服審査法 第18条更正処分に対する審査請求期間
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