地方税法 第89条(納期限後に申告納入するゴルフ場利用税に係る延滞金)
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- ゴルフ場利用税の特別徴収義務者は、第八十三条第二項の納期限後にその納入金を納入する場合においては、当該納入金額に、その納期限の翌日から納入の日までの期間の日数に応じ、年十四・六パーセント(当該納期限の翌日から一月を経過する日までの期間については、年七・三パーセント)の割合を乗じて計算した金額に相当する延滞金額を加算して納入しなければならない。
- 2.道府県知事は、特別徴収義務者が第八十三条第二項の納期限までに納入金を納入しなかつたことについてやむを得ない理由があると認める場合においては、前項の延滞金額を減免することができる。
この条文の基本情報
納期限後に申告納入するゴルフ場利用税に係る延滞金とは何ですか?
定義納期限後に申告納入するゴルフ場利用税に係る延滞金とは、地方税法第89条に定められた規定で、「ゴルフ場利用税の特別徴収義務者は、第八十三条第二項の納期限後にその納入金を納入する場合においては、当該納入金額に、その納期限の翌日から納入の日までの期間の日数に…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第89条(納期限後に申告納入するゴルフ場利用税に係る延滞金)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第89条の条文原文は「ゴルフ場利用税の特別徴収義務者は、第八十三条第二項の納期限後にその納入金を納入する場合においては、当該納入金額に、その納期限の翌日から納入の日までの期間の日数に…」で始まります。
- 地方税法第89条は第二章 道府県の普通税に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第89条の前の条は地方税法第88条です。
- 地方税法第89条の次の条は地方税法第90条です。
- 地方税法第89条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第89条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第89条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/89
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法89条は、ゴルフ場利用税の特別徴収義務者が納期限後に納入する場合、年14.6%(1か月以内は年7.3%)の延滞金を加算すると定め、やむを得ない理由があれば知事が減免できる。
Q · ゴルフ場利用税の納入が遅れたら、どんなペナルティがあるの?
納期限翌日から延滞金が日割りで加算され、1か月超で率が上がる
地方税法89条1項により、ゴルフ場利用税の特別徴収義務者が83条2項の納期限(原則翌月15日)を過ぎて納入すると、納期限の翌日から納入日までの日数に応じて延滞金が加算されます。本則の率は最初の1か月が年7.3%、それ以降は年14.6%で、附則の特例により実際の率は引き下げられています。災害などやむを得ない理由があれば、2項により道府県知事が延滞金を減免できます。
解説
ゴルファーがフロントで払うゴルフ場利用税(標準税率は1日800円)は、ゴルフ場の売上ではない。道府県に代わって一時的に預かっている「他人のお金」である。ゴルフ場は「特別徴収義務者」(客から税を預かり、まとめて役所に納める立場の事業者)として、原則として翌月15日までにこれを申告納入する(83条2項)。本条は、その納期限を1日でも過ぎた場合のペナルティを定める。延滞金の率は、納期限の翌日から1か月までが年7.3%、それ以降は年14.6%である。ただし附則の特例によって実際の率は低く抑えられており、近年は年2%台と年8〜9%台で推移している(最新の割合は確認が必要)。それでも、2か月目から率が跳ね上がるという構造そのものは変わらない。資金繰りが苦しい月に「税金の納付は少し待ってもらおう」と考える経営者ほど、この段差を知らない。逃げ道は2項にある。災害など、遅れたことに「やむを得ない理由」があると知事が認めれば、延滞金は減額または免除されうる。ただし「できる」規定なので、理由を立証する責任はこちらにある
法的な位置づけ
地方税法89条は、ゴルフ場利用税の特別徴収義務者が83条2項の納期限後に納入金を納入する場合に、納期限の翌日から納入の日までの日数に応じて延滞金を加算させる規定である。率は年14.6%、納期限の翌日から1か月を経過する日までは年7.3%とされる。2項は、やむを得ない理由がある場合に道府県知事が延滞金を減免できる旨を定める。
手順
- 1.遅延原因の証拠を当日中に保全する 台風・地震などの災害、システム障害、金融機関側の事故など、自社の責任ではない遅延原因があれば、気象警報の記録、休業記録、障害ログ、銀行の事故証明などをその日のうちに確保する
- 2.納入可能になった時点で元本を先に納める 延滞金は納入日までの日数で加算されるため、資金が用意できた時点でまず利用税の元本を納入し、延滞金の進行を止める
- 3.道府県税事務所に延滞金減免を申請する 89条2項に基づき、やむを得ない理由を説明した理由書と保全した証拠を添えて、管轄の道府県税事務所に延滞金の減免を申請する。通知が届く前に動くほうが記録の信用性が高い
- 4.災害が納期限前なら期限延長を先に検討する 災害が納期限前に発生した場合は、延滞金の減免よりも、地方税法20条の5の2に基づく期限の延長を先に申請する。期限そのものが延びれば延滞金は最初から発生しない
よくある質問 AI による整理
Q1ゴルフ場利用税の特別徴収義務者とは?
ゴルフ場の経営者など、利用者から利用税を預かって道府県に申告納入する義務を負う事業者のことです。預かった税は売上ではなく道府県のお金です。
Q2ゴルフ場利用税の納期限はいつまで?
原則として、利用があった月の翌月15日までに申告納入します(地方税法83条2項)。条例で別の日を定めている場合はその日が納期限になります。
Q3延滞金の率が1か月で上がるのはなぜ?
短期の遅れは軽く、長期の滞納は重くすることで早期納入を促す仕組みです。本則では1か月までは年7.3%、それ以降は年14.6%と倍になります。
Q4延滞金の減免は申請すれば必ず認められる?
認められるとは限りません。89条2項は知事の裁量規定で、遅れにやむを得ない理由があったことを客観的な証拠で示す必要があります。
Q5延滞金の起算日はいつから?
83条2項の納期限の翌日から起算し、実際に納入した日までの日数で計算します。土日を挟んでも日数は通算されます。
Q6延滞金を払わないとどうなる?
延滞金も地方税の一部として徴収対象になります。督促を経て滞納処分に進めば、預金や売掛金、設備などが差し押さえられる可能性があります。
Q7元本だけ先に納めれば延滞金は止まる?
延滞金は納入の日までの日数で計算されるため、元本を納めればその日以降の加算は止まります。延滞金分は後から別途納めることになります。
Q8ゴルフ場利用税の延滞金は経費になる?
法人税法上、地方税の延滞金は損金算入できないとされるのが一般的です。具体的な処理は顧問税理士に確認してください。
この条文についての質問 AI による整理
Q1延滞金って、実際どのくらい取られるんですか?
納入金額×率×日数÷365で計算する(89条1項)。本則の率は1か月まで年7.3%、それ以降は年14.6%だが、附則の特例により近年はそれぞれ年2%台、年8〜9%台程度である。たとえば1,000万円を3か月遅らせると、数十万円単位の延滞金になる。実務のポイント:特例後の割合は毎年変わる。通知書の計算に、該当する期間の割合が正しく使われているか照合する人はほとんどいないが、期間をまたぐ案件では検算する価値がある
Q2台風で営業できなくて納付が遅れたのに、それでも延滞金を払うんですか?
2項は、知事が「やむを得ない理由」を認めれば延滞金を減免できると定めている。ただし自動的に免除されるわけではなく、申請して証拠を示す必要がある。実務のポイント:減免より強力なのは、納期限前に災害等による期限の延長(地方税法20条の5の2)を受けておくことである。期限そのものが延びるので、延滞金は最初から発生しない。広域災害では、知事が地域を指定して一律に延長することもある
間違えやすい点 AI による整理
- 「延滞金は年14.6%」と覚えている人は、実際の請求額を見て拍子抜けすることがある。本則の率は附則の特例で毎年引き下げられているからだ。ただし、低いからといって安心してはいけない。2か月目以降の率は、いまでも事業融資の金利を大きく上回る水準にある
- 多くの経営者は「延滞金は利息のようなものだから、遅れても元本+α払えば済む」と考える。しかし特別徴収義務者が納めない利用税は、もともと客の金である。延滞が長引けば、延滞金だけでなく、不申告加算金や滞納処分による差押えが待っている。悪質と判断されれば刑事罰の対象にもなる
- 「減免してください」とお願いすれば通る、という発想そのものが出発点を誤っている。2項は知事の裁量であり、求められるのは「やむを得なかった」ことの客観的な裏付けである。情に訴えるのではなく、災害記録、システム障害のログ、金融機関の事故証明といった証拠をそろえて示す話である
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 制度の役割 | 地方税法89条:納期限後の納入に延滞金を加算 | 地方税法83条:特別徴収義務者の申告納入義務と納期限 地方税法20条の5の2:災害等による期限の延長 |
| 発動のタイミング | 納期限の翌日から自動的に進行 | 利用があった月の翌月15日(原則)が期限 災害等で期限までの申告・納入ができないとき |
| 事業者への効果 | 日数に応じた金銭負担(1か月超で率が上昇) | 期限内に申告し納入する義務 期限自体が延びるため延滞金が発生しない |
| 救済の性質 | 2項:知事の裁量による事後的な減免 | 救済規定ではない 事前の期限延長(減免より確実) |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾は納期限後一定日数ごとに定率の滞納金を課し、上限を設ける方式で、日本の年率・日割り方式とは計算構造が異なる
韓国は延滞金を「納付遅延加算税」として加算税体系に統合しており、特別徴収義務者向けの規定も同法に置かれている
ドイツは未納額に対し月ごとに定率の Säumniszuschlag を課す。日本のような1か月での率の段差はない
米国は源泉徴収した税の預託遅延に対し、遅延日数に応じて段階的に上がるペナルティを課す。預かり税の遅延を重く扱う点で日本と共通する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 台風で数日クローズし、そのあいだ経理担当が出社できず、申告書の提出が5日遅れた。延滞金の通知が届く前に、気象記録と休業の記録をまとめて減免を申請できるかどうか。これで2項を使えるかが決まる
- 支配人として資金繰りに追われ、利用税の納入を2か月後回しにした。銀行の運転資金よりはるかに高い率がかかっていたと、決算期になって初めて気づく
- もし、経営不振のゴルフ場が客から預かった利用税を運転資金に回し、何か月も納めていなかったとしたら? 延滞金が積み上がるだけでは終わらない。滞納処分として、売掛金や預金が差し押さえられる段階に進む
- 事業譲渡でゴルフ場を買収した。デューデリジェンスで未納の利用税と延滞金が見つかった。期限まであと10日。売主の負担で精算させる条項を、契約書に入れられるかどうかの勝負になる
取るべき行動
被害を受けた側:災害、システム障害、金融機関側の事故など、自社の責任ではない理由で納入が遅れた場合の手順である。1. 遅延の原因を示す客観的な証拠(気象警報、休業記録、障害ログ、銀行の事故証明)を、その日のうちに保全する2. 納入できる状態になったら、まず元本を納めて延滞金の進行を止める3. 道府県税事務所に、2項に基づく延滞金減免の申請書と証拠を出す4. 災害が納期限前に起きたなら、期限延長(20条の5の2)の申請も検討する
訴えられた側:延滞金の通知を受けた特別徴収義務者の手順である。1. 起算日(納期限の翌日)、日数、適用された率(特例後の割合かどうか)を自分で計算し直す2. 1,000円未満の端数や少額の延滞金の扱い(20条の4の2)を確認する(現行効力を要確認) 3. 納付が難しい場合は、滞納処分に進む前に徴収猶予や換価猶予を相談する4. 遅延にやむを得ない事情があれば、2項の減免を求める理由書を作る
時効(請求できる期限):延滞金は、83条2項の納期限(原則として翌月15日。条例で定める日がある場合はその日)の翌日から日々加算される。その日から1か月を経過する日までは年7.3%、以降は年14.6%(いずれも附則の特例で引き下げあり)。地方税の徴収権は、法定納期限の翌日から5年で時効消滅する(地方税法18条。最新の改正状況をご確認ください)
学説
一般的理解:地方税の延滞金は、納期限後の期間に対する遅延利息としての性格と、期限内納付を促す行政上の負担としての性格を併せ持つと説明されることが多い。特別徴収義務者の場合、預かり金の流用を抑止する機能が特に重視される
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和25年(1950年) 新設:現行地方税法の制定。娯楽施設利用税の特別徴収制度とあわせて延滞金の規定が置かれた
- 2.平成元年(1989年) 改正:消費税導入に伴い娯楽施設利用税がゴルフ場利用税に改組され、本条もゴルフ場利用税の延滞金規定となった
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