土地収用法 第51条(設置)
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- この法律に基く権限を行うため、都道府県知事の所轄の下に、収用委員会を設置する。
- 2.収用委員会は、独立してその職権を行う。
この条文の基本情報
設置とは何ですか?
定義設置とは、土地収用法第51条に定められた規定で、「この法律に基く権限を行うため、都道府県知事の所轄の下に、収用委員会を設置する。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 土地収用法第51条(設置)は、日本の土地収用法に含まれる条文です。
- 土地収用法第51条の条文原文は「この法律に基く権限を行うため、都道府県知事の所轄の下に、収用委員会を設置する。」で始まります。
- 土地収用法第51条は第一節 組織及び権限に置かれています。
- 土地収用法の公布日は昭和26年6月9日です。
- 土地収用法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
- 土地収用法第51条の前の条は土地収用法第50条です。
- 土地収用法第51条の次の条は土地収用法第52条です。
- 土地収用法第51条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)第51条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0100000219 - 本サイト収録
土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)第51条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/326AC0100000219/51
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点土地収用法第51条は、都道府県知事の所轄の下に収用委員会を設置すると定める。委員会は知事の指揮を受けず、独立して収用裁決の職権を行う。
Q · 県の収用委員会って、結局は知事の言うとおりに裁決するんじゃないの?
いいえ。委員会は知事から独立して裁決します
土地収用法第51条1項は、収用委員会を都道府県知事の「所轄」の下に置くと定めますが、所轄とは組織・予算・事務局の面で都道府県に属するという意味にとどまります。同条2項は「収用委員会は、独立してその職権を行う」と明記しており、知事は裁決の内容を指示できません。県自身が起業者として裁決を申請する事件でも、委員会は判断する側に立ちます。
解説
道路の拡幅やダム建設で土地を手放すよう求められたとき、多くの人は「相手は国や県なのだから逆らえない」と思い込む。ところが、強制的に土地を取り上げるかどうかと補償額の最終判断は、工事を進めたい役所ではなく収用委員会に委ねられている。本条は、その委員会を都道府県知事の「所轄」の下に置くと定める。所轄は指揮監督とは違い、組織上その傘下にあるという意味にとどまる。だから第2項は、委員会が「独立してその職権を行う」と明記している。知事であっても、裁決の内容に口を出すことはできない。起業者(事業を行う国・自治体・電力会社など)と土地所有者の間に立ち、裁判所に近い立場で判断する第三者がいる。この構造を知っているかどうかで、用地交渉の担当者が示した金額を「最終回答」と受け取るか、「判断の場はまだ別に残っている」と受け取るかが分かれる。
法的な位置づけ
収用委員会とは、土地収用法第51条に基づき都道府県知事の所轄の下に置かれる合議制の行政委員会であり、同法上の権限、特に収用・使用の裁決や損失補償額の決定を行う機関である。組織上は都道府県に属するが、職権の行使については知事の指揮監督を受けず、独立して判断する。
よくある質問 AI による整理
Q1収用委員会とは何ですか?
土地収用法に基づき各都道府県に置かれる行政委員会です。公共事業のための土地の収用・使用を認めるかどうかと、損失補償の額を裁決します(同法51条)。
Q2収用委員会はどこに置かれていますか?
各都道府県に1つずつ置かれています。同じ事業でも、土地の所在する都道府県の収用委員会がそれぞれ審理を担当します。
Q3収用委員会は国の機関ですか?
国の機関ではなく、都道府県に置かれる執行機関としての委員会です(地方自治法180条の5)。ただし職権行使は知事からも独立しています。
Q4知事は収用委員会の裁決に口出しできますか?
できません。土地収用法51条2項により委員会は独立して職権を行うため、知事は裁決の内容について指示する権限を持ちません。
Q5収用委員会に裁決を申請できるのは誰ですか?
裁決の申請は起業者が行います(同法39条1項)。土地所有者は、事業認定の告示後、起業者に申請するよう請求できます(同条2項)。
Q6収用委員会の審理は公開されますか?
審理は原則として公開されます(同法62条)。審理の公正が害されるおそれがある場合など、例外的に非公開とされることがあります。
Q7収用委員会の裁決にはどんな種類がありますか?
権利を取得させる「権利取得裁決」と、土地の明渡しを命じる「明渡裁決」の2種類が基本です。申請が要件を欠く場合は却下裁決となります。
Q8収用委員会の裁決に不服があるときはどうすればいいですか?
収用自体への不服は審査請求や取消訴訟で争います。補償額への不服は、原則として起業者を相手とする訴訟で争います(同法133条)。
この条文についての質問 AI による整理
Q1収用委員会の委員って、結局は県の職員なんじゃないですか?
違います。委員は7人で、法律・経済・行政に関して優れた経験と知識を持つ人の中から、知事が議会の同意を得て任命します(52条)。弁護士、不動産鑑定士、大学教員などが多く就いています。本条2項により、職権の行使は独立しています。実務のポイント:事務局は県の職員が担っていますが、事務局は判断主体ではありません。審理で意見を述べるときは、事務局ではなく委員に向けて論点を組み立てることが大切です
Q2収用委員会の審理まで行ったら、もう話し合いの余地はないんですか?
あります。収用委員会は審理の途中で当事者に和解を勧告でき、和解が成立すれば和解調書が作成され、裁決と同じ効果が生まれます(50条)。「審理に入れば一刀両断」というわけではありません。実務のポイント:委員会での和解は、当事者同士の交渉より合意しやすい場合があります。起業者の担当者は内部で前例を覆しにくい立場にありますが、委員会の勧告という形をとれば社内説明がしやすくなるためです
間違えやすい点 AI による整理
- 「県の収用委員会なのだから、結局は県の言いなりだろう」と思われがちだが、法律の設計はその逆を向いている。所轄は予算や事務局の面で県に属するという意味にすぎず、裁決の中身は本条2項によって知事の指揮から切り離されている。県自身が起業者として裁決を申請する事件でも、委員会は県の申請を審理し、判断を下す側に立つ
- 収用委員会は「土地を取り上げるための役所」だと理解している人は、その役割の半分しか見ていない。委員会は補償額を確定する場でもあり、起業者が示した見積りより高い補償額を裁決することもありうる。土地所有者にとって、委員会は相手方の窓口ではない。主張を受け止める審判の席でもある
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律の対象 | 土地収用法51条:収用委員会の設置と職権行使の独立 | 土地収用法52条:委員会の組織(委員7人)と委員の任命手続 土地収用法50条:審理中の和解の勧告と和解調書の効力 |
| 知事の関与 | 所轄にとどまり、裁決の内容には関与できない | 都道府県議会の同意を得て委員を任命する 関与なし。委員会自身が和解を勧める |
| 地権者にとっての意味 | 判断者が起業者・知事から独立していることの保障 | 判断者の人選が議会のチェックを受けることの保障 審理に入った後も話し合いで解決できる道 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では徴収の許可を中央主管機関である内政部が行い、補償地価は地価評議委員会が評定する。日本のように都道府県単位の独立委員会が裁決する構造とは異なる
韓国は中央土地収用委員会と地方土地収用委員会の二層構造をとる。合議制の委員会が収用裁決を担う点は日本に近い
ドイツでは上級行政官庁が収用官庁となり、行政組織の内部で収用手続を行う。独立委員会型の日本とは制度設計が異なる
米国では収用は裁判所の手続で行われ、正当な補償額は陪審または裁判所が任命する委員会が判断する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 県道の拡幅計画で、実家の敷地の3割に用地買収の打診が来た。担当者は「これが規定の単価です」と繰り返すが、その金額は最終決定ではない。交渉がまとまらなければ、舞台は収用委員会の審理に移る。そこでは起業者もあなたも、同じ第三者に向かって主張を述べる当事者になる
- もし、知事が選挙で「この公共事業を必ず進める」と公約していたら、委員会の裁決は知事に有利に傾くのだろうか? 法律上の答えは否である。本条2項の独立規定により、知事は裁決の内容を指示できない。委員の任命に議会の同意が必要とされているのも、この独立性を支えるためだ(52条)
学説
通説:収用委員会は、起業者と土地所有者の間に立って収用の可否と補償額を判断する準司法的な行政委員会と位置づけられる。所轄は組織上の所属にとどまり、職権行使の独立は知事の指揮監督を排除する趣旨と解されている
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和26年(1951年) 新設:現行土地収用法の制定に伴い、都道府県知事の所轄の下に、独立して職権を行う収用委員会を設置する規定として設けられた
- 土地収用法 第52条委員会の組織と委員の任命手続
- 土地収用法 第47条収用裁決の却下と裁決の種類
- 土地収用法 第39条裁決申請と所有者からの申請請求
- 土地収用法 第50条委員会による和解の勧告と効力
- 地方自治法 第180条の5都道府県に置く執行機関としての委員会
- 地方自治法 第202条の2収用委員会の権限の一般的根拠
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