感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第56条(検査に基づく措置)
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- 家畜防疫官が、前条第四項の検査において、同条第一項の政令で定める感染症にかかり、又はかかっている疑いがある指定動物を発見した場合については、第十三条の規定は、適用しない。この場合において、動物検疫所長は、直ちに、当該指定動物の輸入者の氏名その他同条第一項の厚生労働省令で定める事項を最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に通知するものとする。
- 2.前項の規定による通知を受けた都道府県知事は、直ちに、当該通知の内容を厚生労働大臣に報告しなければならない。
- 3.動物検疫所長は、第一項に規定する指定動物について、農林水産省令で定めるところにより、家畜防疫官に隔離、消毒、殺処分その他必要な措置をとらせることができる。
この条文の基本情報
検査に基づく措置とは何ですか?
定義検査に基づく措置とは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条に定められた規定で、「家畜防疫官が、前条第四項の検査において、同条第一項の政令で定める感染症にかかり、又はかかっている疑いがある指定動物を発見した場合については、第十三条の規定は、適…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条(検査に基づく措置)は、日本の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に含まれる条文です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の条文原文は「家畜防疫官が、前条第四項の検査において、同条第一項の政令で定める感染症にかかり、又はかかっている疑いがある指定動物を発見した場合については、第十三条の規定は、適…」で始まります。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条は第十章 感染症の病原体を媒介するおそれのある動物の輸入に関する措置に置かれています。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の公布日は平成10年10月2日です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の前の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第55条です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の次の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の2です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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- 正式書式
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第56条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000114 - 本サイト収録
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第56条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/410AC0000000114/56
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点感染症法56条は、輸入検疫で感染症の疑いがある指定動物が見つかった場合、動物検疫所長が保健所長経由で知事に通知し、家畜防疫官に隔離・消毒・殺処分等をさせられると定める。
Q · 輸入したサルに検疫で感染症の疑いが出たら、どうなるの?
検疫所長が知事へ通知し、隔離や殺処分も命じられる
感染症法56条により、家畜防疫官が輸入検査(55条)で政令指定の感染症にかかった又はその疑いがある指定動物を発見した場合、獣医師の届出(13条)は適用されません。代わりに動物検疫所長が輸入者の氏名等を最寄りの保健所長経由で都道府県知事に直ちに通知し、知事は厚生労働大臣に直ちに報告します。さらに所長は、農林水産省令に従い家畜防疫官に隔離・消毒・殺処分その他必要な措置をとらせることができます。
解説
空港の動物検疫所で、輸入されたサルからエボラ出血熱の疑いが見つかった。このとき誰が誰に知らせ、誰がサルの運命を決めるのか。本条はその連絡網と決定権を一本に絞るための条文である。通常なら、感染症にかかった動物を診断した獣医師には保健所への届出義務がある(13条)。ところが、輸入検疫の現場で家畜防疫官(農林水産省の動物検疫所に所属し、輸入動物の検査をする国家公務員の獣医師)が発見した場合は、この獣医師ルートを外す。代わりに動物検疫所長が、輸入者の氏名などを最寄りの保健所長経由で都道府県知事へ直ちに通知し、知事は厚生労働大臣へ直ちに報告する。さらに動物検疫所長は、家畜防疫官に隔離・消毒・殺処分をさせることができる。研究用のサルを輸入する担当者にとっては、自社の名前が発見の瞬間に知事と大臣まで届き、数百万円の動物が所長判断で処分されうるということになる。契約や保険の設計は、この前提に立って組むことになる
法的な位置づけ
感染症法56条は、指定動物の輸入検疫において政令指定の感染症にかかり又はその疑いがある個体が発見された場合の特則を定める規定である。獣医師による届出(13条)の適用を除外し、動物検疫所長から保健所長・都道府県知事を経て厚生労働大臣に至る通知・報告経路を設けるとともに、動物検疫所長に家畜防疫官を通じた隔離・消毒・殺処分等の措置権限を付与する。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.輸入前に契約で処分リスクを配分する 輸出者との売買契約に、検疫での殺処分・隔離延長時の代替個体提供または代金返還条項を入れる。輸出国の健康証明書や繁殖施設記録の提供義務も明記する
- 2.係留検査期間に予備日程を足して輸入日を逆算 試験開始日や展示公開日から、係留検査期間と措置発動時の予備期間を差し引いて輸入日を決める。試験施設や委託先の予約にも変更条項を設けておく
- 3.疑い発見の連絡を受けたら検疫所に全面協力 動物検疫所からの連絡を受けたら、証明書・繁殖記録・輸送記録を直ちに提出し、措置の内容と範囲(対象個体・容器)を書面で確認する
- 4.契約・保険による損失回収と不服申立ての検討 輸出者への代替・返金請求と保険請求を進める。措置に不服があれば、処分を知った日の翌日から3か月以内の審査請求、6か月以内の取消訴訟を弁護士と検討する
よくある質問 AI による整理
Q1指定動物とは何ですか?
感染症法54条に基づき、人に感染症をうつすおそれがあるとして政令で指定された動物です。代表例はサルで、輸入には検疫が義務付けられています。
Q2サルの輸入検疫はどこで行われますか?
農林水産省の動物検疫所で、家畜防疫官が感染症法55条に基づく検査を行います。輸入できる空港・港は限られており、係留検査を経て初めて引き取れます。
Q3感染症法56条の通知は誰に届きますか?
動物検疫所長から最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届き、知事が厚生労働大臣に直ちに報告します。輸入者の氏名なども通知事項に含まれます。
Q4輸入検疫で殺処分されることはありますか?
あります。56条3項により、動物検疫所長は農林水産省令に従い、家畜防疫官に隔離・消毒・殺処分その他必要な措置をとらせることができます。
Q5検疫で見つかった場合も獣医師は届出が必要?
不要です。家畜防疫官が輸入検査で発見した場合、56条1項により13条の獣医師届出は適用されず、動物検疫所長の通知ルートに一本化されます。
Q6殺処分に不服がある場合どうすればいい?
措置が行政処分にあたるなら、行政不服審査法による審査請求(原則3か月以内)や行政事件訴訟法による取消訴訟(原則6か月以内)を弁護士と検討します。
Q7感染症法56条の対象となる感染症は?
55条1項の政令で定める感染症で、エボラ出血熱やマールブルグ病など致死率の高い動物由来感染症が想定されています。最新の政令で確認が必要です。
Q8サル輸入のリスクに保険は使える?
輸送保険や動物保険で検疫時の損失をカバーできる場合がありますが、行政措置による処分が免責とされることも多く、約款の事前確認が欠かせません。
この条文についての質問 AI による整理
Q1検疫で殺処分されたサルの代金って、国が補償してくれるんですか?
本条3項は動物検疫所長に措置の権限を与える規定であり、条文自体には補償についての定めがない。補償の有無と範囲は関係法令や運用によって決まるので、検疫所に確認する必要がある。実務のポイント:実務では国からの補償をあてにせず、輸出者との契約にある代替個体の条項と輸送保険で損失をカバーするのが基本である。補償の有無は保険の約款で決まることのほうが多い
Q2獣医師には届出義務があるのに、検疫所で見つかった場合は届けなくていいんですか?
本条1項により、家畜防疫官が輸入検査(55条)で発見した場合は13条の獣医師届出が適用されない。代わりに動物検疫所長が保健所長経由で知事に通知し、知事が厚生労働大臣へ報告する。実務のポイント:適用が外れるのは「検疫での発見」に限られる。通関後に研究施設の獣医師が同じ感染症を見つけた場合は、13条の通常ルートに戻り、その獣医師自身に届出義務が生じる
間違えやすい点 AI による整理
- 獣医師の届出義務を外す条文だから、行政への報告が緩くなると読むのは逆である。13条の獣医師ルートより経路が短く、所長から保健所長、知事、大臣へと「直ちに」が二度重ねられている。外されたのは届出の主体であって、報告のスピードではない
- 輸入者の多くは、検疫を通るか通らないかの二択だと考えている。本条3項の措置は隔離・消毒・殺処分に「その他必要な措置」まで付いた幅のある権限で、発見された個体だけでなく、同じ便の他の個体や輸送容器にまで及びうる。損失の範囲は1頭分では済まない可能性がある
- 「動物の病気だから厚生労働省は関係ない」という見方は、実際の分担とずれている。検査と処分は農林水産省の動物検疫所が担い、情報は厚生労働省系の保健所と知事を経て厚生労働大臣に集まる。人への感染を防ぐための動物検疫なので、所管が二つの省にまたがっている
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 発見・届出の主体 | 56条:家畜防疫官が発見、動物検疫所長が通知 | 13条:診断した獣医師が保健所長経由で知事に届出 55条:家畜防疫官による輸入検査そのもの |
| 適用場面 | 輸入検疫(55条4項の検査)中の指定動物 | 国内(通関後を含む)で獣医師が診断した動物 指定動物の輸入時全般 |
| 行政の対応権限 | 動物検疫所長が隔離・消毒・殺処分等を家畜防疫官に命じうる | 届出を受けた知事が厚生労働大臣へ報告、以後は防疫措置の各規定による 検査の実施と輸入可否の判断 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では輸出入動物の検疫は農業部系統が担い、人への感染症対策は衛生福利部の傳染病防治法が規律する。日本と同様、所管が二系統にまたがる
韓国も動物の輸入検疫は農林畜産食品部系統、人の感染症は疾病管理庁系統が担う二元体制
中国は出入国動植物検疫を一つの法律で規律し、税関系統の検疫機関が処分権限を持つ
米国では CDC が非ヒト霊長類の輸入を登録制と隔離要件で規律し、日本のサル検疫に近い機能を持つ
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 製薬会社の非臨床試験部門が、海外の繁殖施設からカニクイザルを輸入した。係留検査中の1頭に発熱と出血症状。会社の電話が鳴る前に、輸入者として会社名が保健所長経由で都道府県知事へ通知され、厚生労働大臣にまで報告が上がっている
- 係留中の群れの一部に疑いが出たら、残りの健康そうな個体はどうなるのか? 動物検疫所長は「その他必要な措置」として群れ全体の隔離や消毒を家畜防疫官に命じうる。試験開始日から逆算した輸入スケジュールは、その時点で崩れる
- あなたは輸入代行業者の担当者。顧客の研究機関から、検疫所で止められたサルの引渡し時期を今日中に答えるよう求められた。答えられるのは検疫所だけで、交渉の余地はほぼない
- 動物園の新しい展示用にサルを輸入する計画を立てている。輸入時期は来春の公開に合わせた。検査で疑いが出れば殺処分もありうる。代替個体の手配まで含めた予備日程を、今月中に組んでおく必要がある
取るべき行動
被害を受けた側:空港や検疫施設の周辺で働いている、あるいは輸入動物を扱う施設の従業員である場合1. 検疫所や保健所から接触状況の聞き取りがあれば正直に答え、動物との接触日時を記録しておく2. 発熱などの症状が出たら、医療機関を受診する前に保健所へ電話で相談する3. 勤務先が安全配慮を怠っていたと考えられるときは、労働基準監督署や弁護士への相談を検討する
訴えられた側:感染症の疑いが出た指定動物の輸入者である場合1. 検疫所の指示に全面的に協力し、輸出国が発行した証明書や繁殖施設の記録をすぐに出せるようにしておく2. 殺処分などの措置について通知書面を受け取り、根拠条文と措置の範囲を確認する3. 輸出者との契約にある代替・返金条項と、輸送保険の免責条項を確認する4. 措置に不服がある場合は、行政不服審査法による審査請求や取消訴訟を弁護士と検討する
時効(請求できる期限):本条自体に特定の期限はない。殺処分などの措置が行政処分(役所があなたに直接下す具体的な決定)にあたる場合、審査請求は処分を知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)、取消訴訟は処分を知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)。輸出者への損害賠償請求には一般消滅時効(民法166条、債権5年または10年)が適用される(最新の改正状況をご確認ください)
学説
行政法通説(比例原則):殺処分などの強い行政上の措置は、公衆衛生上の目的達成に必要な限度にとどめるべきとされる。本条3項の「その他必要な措置」も、感染拡大防止に必要な範囲で行使されるべきと解される
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成10年(1998年) 新設:伝染病予防法等を統合した感染症法の制定により、指定動物の輸入規制・輸入検疫の一環として設けられた
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第13条獣医師届出義務、本条で適用除外
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第54条指定動物の輸入禁止
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第55条指定動物の輸入検疫、本条の前提検査
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第56条の2届出動物等の輸入届出(現行効力を要確認)
- 家畜伝染病予防法 第40条家畜の輸入検疫、並行する検疫制度
- 狂犬病予防法 第7条犬等の輸出入検疫の特則
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