感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第56条の46(立入検査等)
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- 厚生労働大臣は、この章(第五十六条の三十九、第五十六条の四十及び第五十六条の五十を除く。)の規定の施行に必要な限度において、匿名感染症関連情報利用者(国の他の行政機関を除く。以下この項及び次条において同じ。)に対し報告若しくは帳簿書類の提出若しくは提示を命じ、又は当該職員に関係者に対して質問させ、若しくは匿名感染症関連情報利用者の事務所その他の事業所に立ち入り、匿名感染症関連情報利用者の帳簿書類その他の物件を検査させることができる。
- 2.第三十五条第二項及び第三項の規定は、前項の規定による立入検査について準用する。
この条文の基本情報
立入検査等とは何ですか?
定義立入検査等とは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46に定められた規定で、「厚生労働大臣は、この章(第五十六条の三十九、第五十六条の四十及び第五十六条の五十を除く。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46(立入検査等)は、日本の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に含まれる条文です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46の条文原文は「厚生労働大臣は、この章(第五十六条の三十九、第五十六条の四十及び第五十六条の五十を除く。」で始まります。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46は第十二章 感染症及び病原体等に関する調査及び研究並びに医薬品の研究開発に置かれています。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の公布日は平成10年10月2日です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46の前の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の45です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46の次の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の47です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の46には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第56条の46 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000114 - 本サイト収録
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第56条の46(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/410AC0000000114/56_46
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点感染症法56条の46は、匿名感染症関連情報の利用者に対し、厚生労働大臣が報告命令や事業所への立入検査を行えると定める。国の他の行政機関は対象外である。
Q · 国から匿名の感染症データをもらったら、厚労省の検査を受けることになるの?
受けうる。報告命令や事業所への立入検査の対象になる
感染症法56条の46第1項により、厚生労働大臣は、同法の匿名感染症関連情報に関する章の規定の施行に必要な限度で、利用者に報告や帳簿書類の提出・提示を命じ、職員に質問や事務所等への立入検査をさせることができます。対象から国の他の行政機関は除かれます。立入検査では職員は身分証明書を携帯し、求めがあれば提示する必要があり、この権限は犯罪捜査のためのものと解してはならないとされています(同条2項による35条2項・3項の準用)。
解説
感染症のデータベースには、全国の届出から集めた膨大な記録がある。研究者や企業が名前を消した「匿名感染症関連情報」を国から受け取ると、データの入手と同時に、厚生労働大臣の監督も一緒に受け入れることになる。本条により、大臣は利用者に報告や帳簿書類の提出・提示を命じることができる。さらに職員を事務所や事業所に立ち入らせ、関係者への質問や帳簿・物件の検査もできる。対象は国の他の行政機関を除く利用者で、大学、製薬会社、データ分析ベンチャーなどが当たる。立入りの際、職員は身分を示す証明書を携帯し、関係者から求められれば提示しなければならない。また、この権限は犯罪捜査のためのものと解してはならない(35条2項・3項の準用)。ここで押さえておくべき点は、検査が入る理由が「漏えい事件が起きたから」に限られないことである。照合の禁止や安全管理など、この章が利用者に課す義務を守っているかを確かめるため、平時でも動かせる権限である。データ申請書を書く段階から、検査に耐えられる記録を残す設計にしておくかどうかで、受け入れ後の負担がまるで違ってくる。
法的な位置づけ
感染症法56条の46は、匿名感染症関連情報利用者に対する厚生労働大臣の監督権限を定める規定である。章の規定の施行に必要な限度で、報告命令、帳簿書類の提出・提示命令、職員による質問、事務所その他の事業所への立入検査を認める。国の他の行政機関は対象外とされ、立入検査には身分証明書の携帯・提示と犯罪捜査目的の否定が準用される。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.データ受領前に記録体制を整える 匿名感染症関連情報の利用申請前に、アクセスログの保存方法、データの保管場所、利用者名簿の三点を記録する体制を設計し、文書化しておく
- 2.報告命令の対象範囲と期限を確認する 厚生労働大臣から報告命令や帳簿書類の提出命令が届いたら、命令文書の対象範囲と期限を確認し、社内の対応窓口を一人に絞る
- 3.立入検査の冒頭で身分証と範囲を確認する 職員が来訪したら身分を示す証明書の提示を求め、検査の目的と範囲を確認して記録する。立会者と提示した物件も一覧化しておく
- 4.不備があれば是正計画を先に出す 検査で不備が見つかった場合は隠さずに是正計画を作成して提出する。範囲や手続に法的な争点がある場合は弁護士を通じて協議する
よくある質問 AI による整理
Q1匿名感染症関連情報とは何ですか?
感染症の届出等から得られた情報を、特定の個人を識別できないよう加工したデータです。研究や医薬品開発などのために、国から第三者へ提供される仕組みがあります。
Q2感染症法の立入検査はいつ行われますか?
章の規定の施行に必要な限度で行われます。条文上、不正の疑いは要件とされていないため、平時の義務履行確認として実施される可能性があります。
Q3厚労省の報告命令に応じないとどうなりますか?
報告拒否や虚偽報告は本法の罰則の対象となりうるほか、データ提供の継続判断にも影響しえます。具体的な罰則は最新の条文で確認が必要です。
Q4感染症データの立入検査に令状は必要ですか?
行政上の立入検査であり、令状は条文上求められていません。ただし犯罪捜査のためのものと解してはならないとされています(35条3項準用)。
Q5大学の研究室も立入検査の対象になりますか?
なりえます。対象は国の他の行政機関を除く匿名感染症関連情報利用者であり、大学や研究機関、民間企業もデータを利用していれば含まれます。
Q6立入検査で職員に身分証を求めてもいいですか?
求めることができます。職員は身分を示す証明書を携帯し、関係者の請求があれば提示しなければなりません(56条の46第2項・35条2項準用)。
Q7立入検査では何を調べられますか?
利用者の帳簿書類その他の物件が検査対象です。実務上はデータの保管場所、アクセスログ、利用者名簿、安全管理措置の状況などが確認されると考えられます。
Q8匿名感染症データの利用終了後も検査されますか?
条文は利用者を対象としており、終了後の扱いは提供条件や運用によります。記録の保存期間は契約条件と最新の運用通知で確認が必要です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1匿名データしか持ってないのに、なんで役所が会社まで来られるんですか?
本条1項が、この章の義務(照合の禁止、安全管理など)を守っているか確認するために、報告命令と立入検査の権限を大臣に与えているからです。匿名データは他の情報と組み合わせると病歴を持つ個人に戻りうるため、平時から監督されます。実務のポイント:検査で最もよく見られるのは、データそのものより「誰がいつ触ったか」のログです。ログのない組織は、たとえ違反がなくても違反がないことを証明できない
Q2立入検査って、警察の家宅捜索みたいなものですか?
違います。35条3項の準用により、この立入検査は犯罪捜査のために認められたものと解してはならないとされています。令状は不要ですが、あくまで行政上の確認です。実務のポイント:行政調査で得た資料が刑事手続にどこまで流用できるかは、判例上も議論があります。検査の場で何を見せたかを記録しておくことが、後で自分を守る材料になる
間違えやすい点 AI による整理
- 「匿名化されたデータなのだから、個人情報ほど厳しい監督は来ない」と考えがちだが、法律から見ると話が逆になる。匿名データは再識別(ほかの情報と照らし合わせて誰のデータか特定すること)されれば病歴という最も敏感な情報に戻るため、利用者には照合禁止や安全管理の義務が課され、本条の検査権がその実効性を担保している。名前が消えていることは監督を免れる理由にならない
- 立入検査は不正の疑いがあるときだけ入るものだと思われている。条文の要件は「この章の規定の施行に必要な限度」であり、疑いの存在は書かれていない。つまり「何も悪いことをしていないから記録は後で整えればいい」という前提そのものが成り立たない
- 検査を拒んだり虚偽の報告をしたりしても、データ提供が止まる程度で済むと軽く見られやすい。実際には本法の罰則の対象となりうるし、その後の是正命令や提供停止の判断にも響く(具体的な罰則の内容は最新の改正状況をご確認ください)
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 権限の主体 | 56条の46:厚生労働大臣 | 35条:都道府県知事等 |
| 対象 | 匿名感染症関連情報利用者(国の他の行政機関を除く) | 感染症の患者がいる場所・病原体に汚染された場所等 |
| 目的 | 匿名データ利用に関する章の義務の履行確認 | 感染症の発生予防・まん延防止のための調査 |
| 手続上の歯止め | 35条2項・3項を準用(身分証提示・犯罪捜査目的の否定) | 35条2項・3項(身分証提示・犯罪捜査目的の否定)の本体規定 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾では主管機関が非公務機関に立ち入り、資料提出を求めることができる。日本の本条と同じく行政検査の性格を持つ
韓国では個人情報保護委員会が資料提出の要求と検査を行える。データ監督を一般法で一元化している点が日本の本条と異なる
EU では監督機関に調査権限が付与され、施設への立入りも含む。感染症データ固有の規定ではなく一般データ保護法の枠組みで対応する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 大学の研究室で匿名感染症データを使った論文を準備中、厚生労働省から「利用状況と保管体制について報告せよ」という文書が届いた。提出期限は二週間後。誰がいつデータにアクセスしたか、ログを出せるだろうか
- あなたはデータ分析ベンチャーの CTO だ。分析効率を優先して、匿名データを他の顧客データと同じクラウドストレージに置いていた。立入検査の担当者が最初に確認するのは、まさにその保管場所である
- もし職員が予告なしに事務所へ来て、身分証を見せずに「サーバー室を見せてほしい」と言ったら、どうなる? 身分を示す証明書の提示を求める権利があなたにはある(35条2項準用)。拒否と確認は別物だ
取るべき行動
被害を受けた側:自分の感染症の記録が不適切に使われているかもしれないと感じたら:1. 利用者側に直接問いただす前に、厚生労働省の担当窓口へ具体的な事実(どの研究・サービスで、何が不自然か)を書面で伝える2. 本条の報告命令や立入検査は大臣の権限であり、市民が直接動かすことはできない。したがって情報提供の質が鍵になる3. 再識別の疑いがあれば、個人情報保護委員会への相談も並行して検討する
訴えられた側:利用者として報告命令や立入検査を受けたら:1. 命令文書に書かれた対象範囲と期限を確認し、社内の窓口を一人に絞る2. 立入りの際は職員の身分証明書の提示を求め、検査に立ち会った人と見られた物件を記録する3. 不備が見つかったら隠さずに是正計画を先に出す。虚偽の報告や検査の拒否は罰則の対象となりうるため、法的な争点があるときは弁護士を通じて範囲について協議する
時効(請求できる期限):本条に特定の時効はない。報告命令や提出命令の期限は、個々の命令文書で指定される。データ利用中はもちろん、利用終了後も記録の保存が義務の履行確認に関わる場合があるため、保存期間は契約条件と最新の運用通知を確認すること(最新の改正状況をご確認ください)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第35条身分証提示・犯罪捜査否定を準用
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第56条の47検査後の是正措置の後続規定(現行効力を要確認)
- 個人情報の保護に関する法律 第146条個人情報保護委員会の報告徴収・立入検査(現行効力を要確認)
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