要点健康保険法 200 条は、共済組合の組合員には同法の保険給付を行わない一方、共済組合の給付の種類及び程度は健康保険法の水準以上でなければならないと定める。
Q · 公務員は健康保険に入っていないのに、なぜ健康保険法を気にする必要があるの?
共済給付の下限が健保水準に固定されているためです
健康保険法 200 条 1 項により、共済組合の組合員には同法による保険給付は行われません。療養の給付も傷病手当金も共済組合から支給されます。しかし 2 項は、共済組合の給付の種類及び程度が健康保険法の給付の種類及び程度以上であることを要すると定めています。つまり健康保険法は共済組合員に給付を出さない一方で、その給付水準の床を決めています。健保の法定給付が引き上げられれば、共済側も同水準以上へ改める必要が生じます。
市役所の窓口職員も、公立中学の教員も、私立大学の事務職員も、病院の受付で差し出すあの一枚は健康保険証ではない。共済組合員証である。健康保険法 200 条 1 項が、共済組合の組合員に対しては「この法律による保険給付は、行わない」と切り分けているからだ。ここまでなら制度の縦割り話で終わる。本当に効いてくるのは 2 項である。共済組合の給付の種類及び程度は、健康保険法の給付の種類及び程度「以上」でなければならない。つまり共済は健保を下回れない。傷病手当金も、出産手当金も、高額療養費も、健保が水準を上げれば共済も引き上げを迫られる。あなたが公務員や私学教職員なら、健康保険法は自分に適用されないのに、自分の給付水準の床を支えているのはその健康保険法である。逆に民間へ転職すれば、床の高さは変わらないが、その上に乗っていた共済独自の上積みだけが消える。
健康保険法 200 条は、共済組合の特例を定める規定である。1 項は、国・地方公共団体の事務所・法人に使用される被保険者のうち共済組合の組合員であるものについて、同法による保険給付を行わないと定める。2 項は、共済組合の給付の種類及び程度が健康保険法の給付の種類及び程度以上であることを要すると規定し、共済給付の下限を健康保険法の水準に固定する。
健康保険法 200 条が定める仕組みで、共済組合の組合員には健保の保険給付を行わない一方、共済の給付の種類及び程度は健保以上でなければならないとするものです。
給付の面では適用除外です。200 条 1 項が共済組合の組合員に対して同法の保険給付を行わないと定めています。ただし 2 項により給付水準は健保に連動し続けます。
守られていません。200 条 2 項が保障するのは健保と同種の法定給付の水準までで、各組合が独自に上乗せする附加給付は組合の規約と財政状況によって縮小・廃止されえます。
医療機関の窓口での扱いはほぼ同じですが、保険者が共済組合であるため、高額療養費の払い戻しや限度額適用の申請先・書式は健康保険とは別系統になります。
影響します。200 条 2 項が共済給付の下限を健保水準に固定しているため、健保の法定給付が引き上げられれば、共済側も同水準以上へ給付内容を改める必要が生じます。
200 条 2 項に抵触する可能性があります。共済組合に算定根拠の書面開示を求め、解決しない場合は各共済組合法に定める審査請求の手続と期限を確認してください。
私立学校教職員共済法に基づく私学共済の加入者であれば、健康保険法 200 条 1 項により同法の保険給付は行われず、給付は私学共済から支給されます。
組合員資格を喪失し、新たに健康保険の被保険者資格を取得した日から健保の給付対象になります。退職時には任意継続組合員として共済に残る選択肢もあります。
健康保険証ではなく共済組合員証を持ちます。健康保険法 200 条 1 項が共済組合の組合員には同法の保険給付を行わないと定めているためで、療養の給付も傷病手当金も共済組合から出ます。業界裏話ヒント:医療機関の窓口での扱いは同じですが、限度額の適用に関する申請先も高額療養費の払い戻し先も共済組合です。健保向けに書かれたネット記事の手順をそのまま真似ると、書式も窓口も違って二度手間になる
法定給付の水準で共済が健保を下回ることはありません。健康保険法 200 条 2 項が「この法律の給付の種類及び程度以上」を要求しているためです。差がつくのは各組合の裁量で上乗せされる附加給付の部分です。業界裏話ヒント:附加給付は法律が守っていないため、組合の財政状況によって縮小や廃止が起こりえます。得かどうかは組合ごとに毎年変わると考えて、加入している組合の規約を直接読む方が早い
保険者が共済組合から協会けんぽまたは健康保険組合に変わり、給付の根拠が健康保険法本体に移ります。法定給付の水準は 200 条 2 項があるため大きくは変わりませんが、附加給付は引き継がれません。業界裏話ヒント:退職後も一定期間は任意継続組合員として共済にとどまる選択肢があり、健保の任意継続被保険者(健康保険法 37 条)と同じ構造です。治療中の家族がいるなら、上積みが残る側を選ぶ方が有利になることがある(最新の改正状況をご確認ください)
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| 規律の対象 | 200 条:共済組合員への健保給付の不適用と、共済給付の水準下限 | — |
| 効果の方向 | 給付を行わないと同時に、他制度の給付水準に床を敷く | — |
| 拘束の強さ | 2 項は強行規定であり、共済は健保水準を下回れない | — |
| 実務上の確認先 | 加入する共済組合の給付規程と健保の法定給付の照合 | — |
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