検察庁法 第9条
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- 各地方検察庁に検事正各一人を置き、一級の検事をもつて充てる。
- 2.法務大臣は、検事正の職を占める検事が年齢六十三年に達したときは、年齢が六十三年に達した日の翌日に他の職に補するものとする。
- 3.法務大臣は、年齢が六十三年に達した検事を検事正の職に補することができない。
- 4.検事正は、庁務を掌理し、かつ、その庁及びその庁の対応する裁判所の管轄区域内に在る区検察庁の職員を指揮監督する。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 検察庁法第9条は、日本の検察庁法に含まれる条文です。
- 検察庁法第9条の条文原文は「各地方検察庁に検事正各一人を置き、一級の検事をもつて充てる。」で始まります。
- 検察庁法の公布日は昭和22年4月16日です。
- 検察庁法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 検察庁法第9条の前の条は検察庁法第8条です。
- 検察庁法第9条の次の条は検察庁法第10条です。
- 検察庁法第9条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
検察庁法(昭和二十二年法律第六十一号)第9条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000061 - 本サイト収録
検察庁法(昭和二十二年法律第六十一号)第9条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/322AC0000000061/9
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点検察庁法9条は、各地方検察庁に一級の検事をもって充てる検事正を一人置くと定める。検事正が63歳に達すると、法務大臣は翌日に他の職に補さなければならない。
Q · 検事正は何歳までその職にいられるの?
63歳に達した日の翌日、法務大臣が他の職に移す
検察庁法9条2項により、検事正が年齢63年に達すると、法務大臣はその翌日に他の職に補します。3項は、63歳に達した検事を新たに検事正に補することも禁じています。法律上の年齢は誕生日の前日の終了時に加算されると一般に解されるため、交代日は誕生日の当日になる点に注意が必要です。役職を外れても検事の身分は続き、定年は同法22条が定めます。
解説
全国に50ある地方検察庁のトップ「検事正」の在任には、年齢で決まる終わりがある。63歳の誕生日の翌日、法務大臣はその検事正を別の職に移さなければならない。63歳に達した検事を新しく検事正に任命することもできない。本条の条文には、延長を認める例外が書かれていない。この仕組みは、令和2年(2020年)に大きな騒ぎになったことがある。当時の改正案には、政府の判断で幹部検察官の役職定年(一定の年齢で管理職を外れる制度)を延ばせる特例が入っていた。これが SNS で強い批判を浴びて廃案になり、特例を外した形で令和3年(2021年)に成立した。4項も押さえておきたい。検事正は地検だけでなく、管内の区検察庁(簡易裁判所に対応する最も身近な検察庁)の職員も指揮監督する。あなたの事件を担当する副検事の判断も、この一本の指揮系統の中にある。
法的な位置づけ
検察庁法9条は、地方検察庁の長である検事正について定める規定である。検事正は一級の検事の中から各庁に一人充てられ、庁務を掌理し、当該庁および対応する裁判所の管轄区域内にある区検察庁の職員を指揮監督する。年齢63年に達した検事正は翌日に他の職に補され、同年齢に達した検事を検事正に補することもできない。
よくある質問 AI による整理
Q1検事正とは何ですか?
全国の地方検察庁にそれぞれ一人置かれるトップの役職です。検察庁法9条により一級の検事から充てられ、庁務を取りまとめます。
Q2検事正の役職定年は何歳?
63歳です。検察庁法9条2項により、63歳に達した日の翌日に法務大臣が他の職に補します。条文に延長の例外はありません。
Q3検事正の権限は?
庁務の掌理と職員の指揮監督です。9条4項により、自分の地検だけでなく、管轄区域内の区検察庁の職員も指揮監督します。
Q42020年の検察庁法改正案は何が問題だった?
定年の引上げそのものではなく、政府の判断で幹部検察官の役職定年を延ばせる特例が問題視されました。同案は廃案となり、特例を外した形で2021年に成立しました。
Q5区検察庁とは何ですか?
簡易裁判所に対応して置かれる検察庁です。軽微な事件を多く扱い、9条4項により管轄する地検の検事正の指揮監督下にあります。
Q6検事正の定年延長はできる?
9条2項・3項には延長を認める例外規定がありません。63歳に達すると翌日に他の職へ補され、新規の任命もできません。
Q7地方検察庁はいくつある?
全国に50庁あり、地方裁判所に対応して置かれています。各庁に検事正が一人ずつ配置されます。
Q8検事正63歳 いつ交代する?
条文上は63歳に「達した日の翌日」です。法律上の年齢は誕生日の前日に加算されると一般に解されるため、実際には誕生日当日が交代日になります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1検事正って検事総長とどっちが偉いんですか?
検事総長は最高検察庁の長で検察全体のトップです。その下に8つの高等検察庁の検事長(検察庁法8条)がいて、さらに各地検の長が検事正(本条)です。検事正は一級の検事から任命されます(同法15条2項)。実務のポイント:検事長以上は内閣が任命し天皇が認証する認証官です(同法15条1項)。一方、検事正は法務大臣の人事です。この違いが、政治がどの段階まで人事に関われるかを左右します
Q263歳で検事正を外れたら、そのまま退職なんですか?
退職ではありません。本条2項は「他の職に補する」と定めているだけで、検事の身分は定年まで続きます。検察官の定年は令和3年(2021年)改正で65歳へ段階的に引き上げられました(検察庁法22条、最新の施行状況をご確認ください)。実務のポイント:役職を降りた元検事正は、ヒラの検事として現場の事件を担当することもありえます。経験豊富なベテランが一線に戻る流れは、改正で制度的に生まれました
間違えやすい点 AI による整理
- 検事正は検事の中の上級役職にすぎず、市民とは関係ないと思われがちだ。しかし4項により、交通違反や軽微な窃盗を扱う区検察庁の職員まで検事正の指揮監督下にある。不起訴処分の方針や処理の統一は、この指揮系統を通じて各事件に及ぶ
- 2020年の騒動は検察官の定年を延ばすかどうかの話だったと理解されがちだが、それは論点の半分でしかない。定年を65歳に引き上げること自体には大きな異論はなかった。争点は、幹部が役職を離れる時期を政府の判断で先送りできる特例だった。論点を取り違えると、本条2項・3項に例外がないことの意味が見えなくなる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 対象ポスト | 地方検察庁の長である検事正(9条) | 高等検察庁の長である検事長(8条) 検察官全般の定年(22条) |
| 就任の仕組み | 一級の検事から充て、法務大臣が補職する | 内閣が任免し、天皇が認証する認証官(15条) 就任ではなく、検察官の身分が終わる年齢を定める |
| 年齢の効果 | 63歳で役職を外れるが、検事の身分は続く | 本条の対象外(同法の別規定を確認) 定年に達すると退官する |
| 指揮監督の範囲 | 自分の地検と管内の区検察庁の職員 | 自分の高検と管内の地検・区検の職員 該当なし |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では各地方檢察署に檢察長を置き、年齢による交代ではなく任期制で長のポストの固定化を防ぐ仕組みを採る
韓国では地方検察庁に検事長を置く。長の人事は法務部長官の提請に基づき大統領が行う仕組みで、政治との距離が継続的な論点になっている
ドイツの検察は州の司法行政に属し、各検察庁の長は州の人事で決まる。司法大臣の外部的指示権の是非が議論の中心である
米国の連邦検事は各地区に一人置かれ、大統領が上院の同意を得て任命し任期は4年。政権交代で入れ替わるのが通例で、日本とは逆に政治任用を前提とする
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 自転車事故で区検察庁から呼出状が届いた。担当は副検事で、処分の方針について上に確認すると言われた。その「上」は地検の組織につながり、最終的な監督権者は検事正である。区検は単独で動く小さな役所ではない
- もし地元の地検で政治家の汚職捜査が進んでいる最中に、検事正が63歳を迎えたら、捜査はどうなるのか? 条文上、翌日には別の職に移される。人事で捜査の指揮官を事実上替えられるかどうかが2020年の論争の中心だった。今の条文は、年齢による交代を自動にすることで、その裁量の余地を消している
学説
通説(検察官一体の原則):検察官は独任制の官庁であるが、検事総長・検事長・検事正による指揮監督の下で一体として活動するとされる。本条4項は、地検と管内区検を一本の指揮系統に結ぶ根拠規定と位置づけられる
改正沿革 AI による整理
- 令和3年(2021年)改正、令和5年(2023年)4月1日施行 国家公務員の定年引上げにあわせて検事正の役職定年(63歳)を定める規定が加わったとされる。2020年の改正案にあった政府判断による延長特例は含まれていない。改正前後の項構成と正確な施行日は人的検証が必要
改正の年表
- 1.昭和22年(1947年) 新設:検察庁法の制定により、各地方検察庁に検事正を置き、庁務の掌理と管内区検察庁職員の指揮監督を定めた
- 2.令和3年(2021年) 改正:国家公務員の定年引上げにあわせた改正で、63歳での役職交代と63歳到達者の補職禁止を定める規定が加わったとされる。施行は令和5年(2023年)4月1日。改正前後の項構成は原典での確認が必要
- 検察庁法 第8条高検検事長の設置、上位の指揮系統
- 検察庁法 第14条法務大臣の指揮監督権とその限界
- 検察庁法 第15条検事の級、一級検事の任命
- 検察庁法 第22条検察官の定年年齢
- 国家公務員法 第81条の2一般職の管理監督職勤務上限年齢(現行効力を要確認)
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