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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 6 分6 分6 分

生活保護法 第80条の3(報告及び検査)

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  1. 厚生労働大臣は、前条第五項及び第六項の規定による措置に関し必要があると認めるときは、その必要と認められる範囲内において、同条第三項若しくは第四項の規定に違反していると認めるに足りる相当の理由がある者に対し、必要な事項に関し報告を求め、又は当該職員に当該者の事務所若しくは事業所に立ち入つて質問させ、若しくは帳簿書類その他の物件を検査させることができる。
  2. 2.第二十八条第三項の規定は前項の規定による質問又は検査について、同条第四項の規定は前項の規定による権限について、それぞれ準用する。

この条文の基本情報

報告及び検査とは何ですか?

定義報告及び検査とは、生活保護法第80条の3に定められた規定で、「厚生労働大臣は、前条第五項及び第六項の規定による措置に関し必要があると認めるときは、その必要と認められる範囲内において、同条第三項若しくは第四項の規定に違反して…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 生活保護法第80条の3(報告及び検査)は、日本の生活保護法に含まれる条文です。
  2. 生活保護法第80条の3の条文原文は「厚生労働大臣は、前条第五項及び第六項の規定による措置に関し必要があると認めるときは、その必要と認められる範囲内において、同条第三項若しくは第四項の規定に違反して…」で始まります。
  3. 生活保護法第80条の3は第十三章に置かれています。
  4. 生活保護法の公布日は昭和25年5月4日です。
  5. 生活保護法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 生活保護法第80条の3の前の条は生活保護法第80条の2です。
  7. 生活保護法第80条の3の次の条は生活保護法第80条の4です。
  8. 生活保護法第80条の3には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)第80条の3
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000144
  • 本サイト収録生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)第80条の3(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000144/80_3

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点生活保護法80条の3は、80条の2違反の相当の理由がある者に対し、厚生労働大臣が必要な範囲で報告徴収や立入検査を行えると定める。犯罪捜査のための権限ではない。

Q · 厚生労働省から報告を求める文書が届いたけど、国が事業者を直接調べることなんてできるの?

相当の理由があれば、国が報告要求や立入検査をできる

生活保護法80条の3により、厚生労働大臣は、80条の2第3項・第4項に違反していると認めるに足りる相当の理由がある者に対し、同条第5項・第6項の措置に必要な範囲内で報告を求め、職員に事務所や事業所への立入り・質問・帳簿書類の検査をさせることができます。職員は身分証明書を携帯し、求められれば提示する義務があります。この権限は犯罪捜査のためのものと解釈してはなりません(28条3項・4項の準用)。

解説

厚生労働大臣が、市役所の福祉事務所を通さずに、民間事業者の事務所へ直接職員を送り込める。生活保護法にはそういう条文がある。対象は、前条(80条の2)第3項・第4項の規定に違反していると「認めるに足りる相当の理由」がある者である。前条第5項・第6項の措置(違反への是正のための対応)を判断するのに必要な範囲で、大臣は報告を求め、職員に立入り・質問・帳簿書類の検査(帳簿、契約書、名簿などを実際に見て確かめること)をさせることができる。注意したいのは、疑いの段階で調査が動き出す点だ。違反が確定するのを待たない。一方で限界もある。職員は身分証明書を携帯し、関係人から求められたら提示しなければならない。しかもこの権限は犯罪捜査のためのものと解釈してはならない(28条3項・4項の準用)。調査される側も、通報する側も、この二つの境界線を知っていれば動き方が変わる。前条の禁止内容は改正で新しく入った部分を含むため、現行の条文を必ず確認すること(最新の改正状況をご確認ください)

法的な位置づけ

生活保護法第80条の3は、厚生労働大臣による報告徴収および立入検査の権限を定める規定である。対象は同法80条の2第3項または第4項に違反していると認めるに足りる相当の理由がある者に限られ、調査は同条第5項・第6項の措置に必要と認められる範囲内で行われる。職員の身分証明書提示義務と犯罪捜査目的の否定が準用される。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.届いた文書の根拠と範囲を確認する 報告を求める文書が届いたら、根拠条文(生活保護法80条の3)、報告を求められている事項、期限の三点をまず確認する。求められている事項が80条の2のどの規定に関連するかも読み取る
  2. 2.関係資料を日付順に整理する 利用契約書、料金の明細、領収書、入居者名簿、帳簿など、求められた事項に関係する資料を日付順に整理する。説明が必要な点はメモを添えておく
  3. 3.正確な報告書を期限内に提出する 求められた事項に対応して正確に回答する。虚偽の報告は避け、整理しきれない部分は期限前に延長を相談する。提出前に弁護士の確認を受けると安全
  4. 4.立入検査に立ち会い記録を残す 立入検査の際は職員に身分証明書の提示を求め、氏名・所属・日時・質問内容・検査した資料を記録する。必要な範囲を超えると思われる要求には理由を尋ねる

よくある質問 AI による整理

Q1生活保護法80条の3とは何ですか?

厚生労働大臣が、80条の2第3項・第4項に違反している相当の理由がある者に、報告徴収や立入検査を行える権限を定めた条文です。

Q2厚生労働大臣の立入検査はどんなときに行われる?

80条の2第5項・第6項の措置のために必要と認められるときで、違反を認めるに足りる相当の理由がある者に対してのみ行われます。

Q3生活保護の貧困ビジネスはどこに通報できる?

担当の福祉事務所のほか、都道府県や厚生労働省への情報提供も考えられます。日付・金額・契約書などの具体的な資料を添えると伝わりやすくなります。

Q4立入検査の職員は身分証を見せる義務がある?

あります。28条3項の準用により、職員は身分を示す証明書を携帯し、関係人から求められたときは提示しなければなりません。

Q5厚生労働省の報告徴収に回答期限はある?

本条自体に期限の定めはなく、大臣が出す報告の求めの文書で個別に指定されます。整理が難しい場合は早めに延長を相談しましょう。

Q6生活保護法の立入検査は令状が必要?

本条の立入検査は行政調査で、令状は要件とされていません。そのかわり犯罪捜査のための権限と解釈してはならないと明記されています。

Q7報告の求めにどこまで資料を出せばいい?

本条は「必要と認められる範囲内」に限定しています。求められた事項と根拠を確認し、範囲が不明確なら理由を尋ねることができます。

Q8立入検査のあとにどんな処分がありうる?

調査の結果を踏まえ、80条の2第5項・第6項の措置が検討されます。処分には行政不服審査や取消訴訟で争う道があります。

この条文についての質問 AI による整理

Q1立入検査って、断ったらどうなるんですか?

本条の立入検査は裁判官の令状による強制捜索ではないので、職員が力ずくで立ち入ることはない。ただし拒否や虚偽報告を罰する規定が置かれていることが多く、実際の罰則は罰則の章で確認する必要がある(最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:拒否すると、行政に「隠すものがある」という心証を与えやすい。理由を示して日程を調整するほうが、はるかに安全である

Q2調査で見つかったことを、警察に回されたりしませんか?

本条の権限は犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない(28条4項を準用)。行政調査を犯罪捜査の代わりに使うことは許されない。ただし、調査の過程で重大な違法が分かった場合、行政が別途告発することまで禁止されているわけではない。実務のポイント:捜査の目的がはっきりしてきたら、それは行政調査ではなく刑事手続の話になる。そこから先は黙秘権を含めて弁護士と戦略を組むべき段階である

間違えやすい点 AI による整理

  • 「行政の立入検査は強制捜査と同じ」と思われがちだが、本条の調査は犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない(28条4項準用)。裁判官の令状に基づいて物を持ち去る捜索差押えとは性質が違う。ただし協力を拒めば、別の条文による不利益が生じうる
  • 「疑いがあれば行政は何でも調べられる」と考えるのは深さが足りない。条文は「相当の理由」がある者に限り、「必要と認められる範囲内」とあえて二重に絞っている。範囲外の資料の要求には、根拠を尋ね返す余地がある
  • 受給者を支援する側から見れば、これは味方の条文に見える。事業者側から見れば、帳簿と契約書の整い方がそのまま調査結果を左右する。同じ条文でも、どちら側に立つかで準備すべきものがまったく違う
比較の観点この条文ほかの条文
調査の主体80条の3:厚生労働大臣28条:保護の実施機関
54条:都道府県知事等
調査の対象80条の2第3項・第4項違反の相当の理由がある者要保護者など保護の決定・実施に関係する者
指定医療機関など
調査の目的80条の2第5項・第6項の措置の判断保護の決定・実施のための事実確認
医療扶助の適正な実施の確保
手続上の歯止め必要な範囲内、身分証提示、犯罪捜査目的の否定(28条準用)身分証提示、犯罪捜査目的の否定(準用元)
同種の手続規定が置かれている

他国ではどう定めているか 3 か国

台湾
社會救助法

台湾も公的扶助は社會救助法が規律する。受給者を取り巻く事業者に対する中央官庁の直接調査権限が同様に置かれているかは、個別に確認が必要

韓国
국민기초생활 보장법

韓国の公的扶助の根拠法。保障機関による調査の仕組みを持つが、本条と同じ構造かは個別の確認を要する

ドイツ
SGB XII

ドイツの社会扶助法典。施設・事業者との協定や質の確認に関する規定を持ち、事業者側の監督という点で比較の対象となる

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 生活保護を受けている利用者が多い住宅事業を経営していて、ある朝、厚生労働省から報告を求める文書が届いた。回答期限まであと10日。何を出して何を出さないか、社内で決める時間はほとんど残っていない
  • もし立入検査に来た職員が身分証明書を見せなかったら、どうなる? 求めれば提示する義務がある。提示されるまで、落ち着いて待ってもらえばよい
  • 元職員として、会社が生活保護受給者から不当に利益を得ている実態を見てきた。福祉事務所に相談しても動きが鈍い。厚生労働大臣に直接調査権限があると知っていれば、情報提供の宛先の選択肢が一つ増える
  • 受給中の親族が入居している施設について、家賃や利用料の説明がおかしいと感じた。本条の調査は疑いの段階で始められるので、証拠が完全にそろっていなくても情報提供に意味はある

取るべき行動

被害を受けた側:1. 事業者による不当な扱いを受けた受給者や家族は、契約書、領収書、支払明細、やり取りの記録を日付順に保存する2. まず担当ケースワーカーに相談し、あわせて都道府県や厚生労働省の窓口への情報提供も検討する3. 金額や手口が具体的に分かる資料を添えると、調査開始の「相当の理由」を裏付けやすい4. お金を取り戻すための民事請求は本条とは別の手続なので、法テラスや弁護士に並行して相談する

訴えられた側:1. 報告を求める文書が届いたら、根拠条文、報告すべき事項、期限を確かめる2. 立入検査のときは身分証明書の提示を求め、検査官の氏名と所属を記録する3. 要求が必要な範囲を超えていると思えば、その場で理由を尋ねる。ただし協力を拒むこと自体が不利益を招くおそれがある4. 虚偽の報告は避ける。整理できない部分は期限の延長を相談し、早めに弁護士へ相談する

時効(請求できる期限):本条に特定の時効はない。報告の期限は、大臣が発する求めの文書で個別に指定される。調査の後に前条の措置が行われた場合、不服申立ての期間は原則として処分を知った日の翌日から3か月(行政不服審査法18条)、取消訴訟は6か月(行政事件訴訟法14条)である

学説

通説:行政調査としての立入検査は、刑事責任追及を直接の目的としない限り令状を要しないが、要件と範囲の限定、身分証提示、犯罪捜査目的の否定によって憲法35条との調和が図られていると理解される

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生活保護法の全文を見る所属する編章節を開く:第十三章

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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