出入国管理及び難民認定法 第22条の5(在留資格の取消しの手続における配慮)
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法務大臣は、前条第一項に規定する外国人について、同項第七号に掲げる事実が判明したことにより在留資格の取消しをしようとする場合には、第二十条第二項の規定による在留資格の変更の申請又は第二十二条第一項の規定による永住許可の申請の機会を与えるよう配慮しなければならない。
この条文の基本情報
在留資格の取消しの手続における配慮とは何ですか?
定義在留資格の取消しの手続における配慮とは、出入国管理及び難民認定法第22条の5に定められた規定で、「法務大臣は、前条第一項に規定する外国人について、同項第七号に掲げる事実が判明したことにより在留資格の取消しをしようとする場合には、第二十条第二項の規定による在留…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 出入国管理及び難民認定法第22条の5(在留資格の取消しの手続における配慮)は、日本の出入国管理及び難民認定法に含まれる条文です。
- 出入国管理及び難民認定法第22条の5の条文原文は「法務大臣は、前条第一項に規定する外国人について、同項第七号に掲げる事実が判明したことにより在留資格の取消しをしようとする場合には、第二十条第二項の規定による在留…」で始まります。
- 出入国管理及び難民認定法第22条の5は第四章 在留及び出国に置かれています。
- 出入国管理及び難民認定法の公布日は昭和26年10月4日です。
- 出入国管理及び難民認定法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 出入国管理及び難民認定法第22条の5の前の条は出入国管理及び難民認定法第22条の4です。
- 出入国管理及び難民認定法第22条の5の次の条は出入国管理及び難民認定法第23条です。
- 出入国管理及び難民認定法第22条の5には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
出入国管理及び難民認定法(昭和二十六年政令第三百十九号)第22条の5 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326CO0000000319 - 本サイト収録
出入国管理及び難民認定法(昭和二十六年政令第三百十九号)第22条の5(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/326CO0000000319/22_5
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点入管法22条の5は、配偶者としての活動を6か月以上行わないことを理由に在留資格を取り消す前に、法務大臣が在留資格変更または永住許可の申請機会を与えるよう配慮する義務を定める。
Q · 離婚して配偶者ビザが取り消されそうなとき、何もできずに帰国するしかないの?
取り消される前に、在留資格変更の申請機会が与えられる
入管法22条の5により、法務大臣は配偶者としての活動を6か月以上行わないこと(22条の4第1項7号)を理由に在留資格を取り消そうとする場合、在留資格変更許可申請(20条2項)または永住許可申請(22条1項)の機会を与えるよう配慮しなければなりません。実務では「定住者」への変更が主な受け皿です。ただし保障されるのは申請の機会であって、許可そのものではありません。子の監護養育や DV 被害などの事情を資料で示すことが結論を左右します。
解説
離婚届を出した翌日から、見えない時計が動き出す。日本人の配偶者等の在留資格で暮らす外国人が、配偶者としての活動を6か月行わなくなると、入管法22条の4第1項7号により在留資格を取り消されうるからだ。そこで効いてくるのが22条の5である。法務大臣はこの7号を理由に取消しをしようとするとき、在留資格の変更(20条2項)または永住許可(22条1項)の申請の機会を与えるよう配慮しなければならない。取消しはいきなり落ちてくる鉄槌ではなく、その手前に一枚の扉が用意されている。実務上、その扉の先にあるのは多くの場合「定住者」への変更だ。日本で子を監護養育している、DV から逃れて別居している、婚姻実態が長く続いていた。こうした事情は、扉をくぐるときの決定的な材料になる。扉があることを知らないまま、帰国便を予約してしまう人が毎年いる。
法的な位置づけ
出入国管理及び難民認定法第22条の5は、在留資格取消しに関する手続的配慮規定である。同法22条の4第1項7号所定の事実(配偶者の身分を有する者としての活動を正当な理由なく継続して6月以上行わないで在留していること)を理由に取消しを行う場合、法務大臣に対し、在留資格変更許可申請または永住許可申請の機会を与えるよう配慮する義務を課す。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.6か月の起算日を特定する 別居開始日、離婚届の提出日、配偶者の死亡日など、配偶者としての活動をしなくなった日を特定し、そこから6か月の期限をカレンダーに書き込む。起算日が曖昧な場合は、早い方の日付で逆算して動く
- 2.正当な理由・生活基盤を示す資料を集める 調停期日呼出状、配偶者暴力相談支援センターの相談記録や保護命令、子の在籍証明や監護の実態を示す書類、在職証明や課税証明などを揃える。資料の厚みが審査結果を左右する
- 3.6か月を越える前に在留資格変更許可申請を出す 地方出入国在留管理局に「定住者」等への在留資格変更許可申請(20条2項)を提出する。永住要件を満たす可能性があれば永住許可申請(22条1項)も並行して検討する。弁護士または申請取次行政書士への依頼も選択肢
- 4.意見聴取の通知が届いたら必ず出席する 通知書の日付と記載内容を確認し、期日に出席する。代理人の同席と通訳を求め、変更申請の意思と正当な理由を述べて資料を提出し、調書に残してもらう
- 5.取消処分を受けたら訴訟と執行停止を同時に検討する 処分を知った日から6か月以内に取消訴訟を提起できる。出国期限の効力は自動では止まらないため、執行停止の申立ても同時に検討する。出国準備期間の徒過は退去強制事由になる点に注意
よくある質問 AI による整理
Q1入管法22条の5とは何ですか?
配偶者の在留資格を「6か月以上配偶者として活動していない」ことを理由に取り消す前に、法務大臣が変更申請や永住申請の機会を与えるよう配慮する義務を定めた規定です。
Q2配偶者ビザは離婚後何ヶ月で取り消されますか?
配偶者としての活動をしなくなってから継続して6か月以上経過すると、取消事由が成立しえます(22条の4第1項7号)。ただし正当な理由がある場合は除かれます。
Q3離婚後に定住者へ変更できる条件は?
日本人の実子を監護養育している、婚姻期間が相当長く日本に生活基盤がある、DV 被害を受けたなどの事情が総合考慮されます。独立して生計を営めることも重視されます。
Q4取消しを免れる「正当な理由」とは?
離婚調停や訴訟が係属中、DV から避難するための別居、子の親権を争っているなどが典型です。いずれも本人が資料で裏付ける必要があります。
Q5配偶者と死別した場合も在留資格は取り消されますか?
死別も配偶者としての活動を行わない状態にあたるため、6か月経過で取消事由になりえます。22条の5の配慮は死別の場合にも同様に及びます。
Q6離婚後でも永住許可を申請できますか?
22条の5は永住許可申請(22条1項)も受け皿として明記しています。在留歴や素行、生計要件などを満たせば申請の余地があります。
Q7在留資格が取り消されたら何日で出国しなければなりませんか?
7号を理由とする取消しでは、30日を超えない範囲で出国準備期間が指定されます。この期間を過ぎて残留すると退去強制事由になります。
Q8定住者への変更が不許可になったらどうなりますか?
取消し手続が進み、出国準備期間が指定されるのが通常です。処分を争うなら、処分を知った日から6か月以内に取消訴訟と執行停止の申立てを検討します。
この条文についての質問 AI による整理
Q1離婚したら、すぐ日本を出ないといけないんですか?
直ちに出国する必要はない。在留期限が残る限り在留資格自体は続く。ただし配偶者としての活動をしない状態が6か月続くと、入管法22条の4第1項7号の取消事由が成立しうる。22条の5は、その前に変更申請等の機会を与えるよう配慮せよと定める。実務のポイント:実務では6か月を待たず、離婚成立の直後に「定住者」への変更申請を出す方が通りやすい。取消し手続が始まってからでは、同じ資料でも審査官の読み方が変わる
Q2入管から「意見聴取」の通知が来ました。行かないとどうなりますか?
欠席しても手続は進み、入管は手元の資料だけで取消しの可否を判断できる(入管法22条の4第2項以下)。22条の5の配慮も「申請の機会は与えた」で終わってしまう。実務のポイント:意見聴取には代理人を同席させられ、通訳も求められる。出席して「定住者への変更を申請する意思がある」と述べ、それを調書に残すこと。この一行が後日の取消訴訟で処分の当否を争う足場になる
Q3取消しの処分に納得できません。不服申立てはできますか?
在留資格の取消しは外国人の出入国に関する処分として行政不服審査法7条1項の適用除外に当たると扱われ、争うなら行政事件訴訟法に基づく取消訴訟になる。出訴期間は処分を知った日から6か月(同法14条)。実務のポイント:訴訟を起こしても出国期限の効力は自動では止まらない。執行停止の申立て(同法25条)を同時に出さなければ、審理の途中で退去を迫られる。この二本立てを知らずに訴状だけ出す人が少なくない
間違えやすい点 AI による整理
- 「離婚したら何日以内に出国しなければならないのか」という問いの立て方自体が誤っている。在留期限が残っていれば在留資格は離婚の日に消えない。本当に数えるべきは残りの在留期間ではなく、配偶者としての活動をしなくなった日から6か月という22条の4第1項7号の時計と、その間に変更申請を出し切れるかどうかである
- 「正当な理由があれば取り消されない」ことは広く知られているが、その正当な理由を誰が資料で示すのかまでは知られていない。意見聴取の場で、DV 相談の記録、子の監護の実態、調停の係属といった裏付けを自分で出せなければ、正当な理由はなかったものとして処理が進む。知識としては知っていても、紙が手元になければ同じことだ
- 配慮義務があるのだから変更は当然許可される、と読むのは誤読である。22条の5が保障するのは申請の機会であって許可そのものではない。あなたから見れば「入管が配慮してくれる」だが、法律から見れば「申請の窓口を閉めない」までにすぎない。この落差を埋められるのは、申請書に添える資料の厚みだけである
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定の役割 | 22条の5:7号取消しの前に申請機会を与える配慮義務 | 22条の4:在留資格の取消事由と意見聴取手続の本体 20条:在留資格変更許可の申請と許可の要件 |
| 主体と相手方 | 法務大臣が配慮義務を負う(本人の申請が前提) | 法務大臣が取消処分を行う 外国人本人が申請し、法務大臣が許可する |
| 適用範囲 | 22条の4第1項7号(配偶者としての活動の6か月不実施)の場合のみ | 偽りによる上陸許可、活動不実施など複数の取消事由 すべての在留資格の変更 |
| 本人にとっての効果 | 申請の窓口が閉じられない(許可は保障されない) | 在留資格を失い、出国準備期間が指定されうる 許可されれば新たな在留資格で在留を継続できる |
他国ではどう定めているか 4 か国
依親居留の原因が消滅しても、配偶者の死亡、家庭内暴力による離婚、台湾籍未成年子女の監護などの場合に居留継続を認める。日本のような配慮義務ではなく、継続居留の要件を列挙する形式
韓国人配偶者の死亡・失踪や、本人の責めに帰さない事由による婚姻破綻の場合にも結婚移民資格での滞在を認める類型を設ける
婚姻共同生活が一定期間継続した場合や、DV など特別な困難がある場合に、配偶者から独立した滞在権を認める。日本より実体的な権利として構成されている
婚姻に基づく条件付永住者が離婚や虐待に直面した場合、共同申請の免除(waiver)を申請できる。手続的救済という点で本条と発想が近い
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 日本人の夫と別居して5か月、離婚調停はまだ続いている。このまま半年を越えたら在留資格はどうなる? 7号の取消事由は「配偶者としての活動を継続して6月以上行わないで在留していること」だが、調停が係属していることは「正当な理由」にあたりうる。残り1か月で、調停の期日呼出状と別居の経緯を揃え、変更申請の準備に入るかどうか。ここで動いた人と動かなかった人は、半年後に全く違う場所に立っている
- 妻が亡くなって8か月、悲しみで手続を後回しにしてきた。死別も7号の射程に入る。だが日本での生活基盤と子の存在があれば、定住者への道はまだ残っている
- 同僚の外国人社員から「友人が離婚して入管から封筒が届いたらしい」と相談された。あなたがまず確認すべきは、それが22条の4第2項の意見聴取の通知なのか、単なる照会なのかだ。意見聴取の通知であれば取消し手続はすでに始まっており、その場には弁護士や申請取次行政書士を同席させられる。この区別がつく人が身近に一人いるだけで、結論が変わる
取るべき行動
被害を受けた側:1. 配偶者としての活動をしなくなった日を特定し、そこから6か月のカレンダーを作る2. 別居や離婚の経緯を裏付ける資料を集める(調停期日呼出状、配偶者暴力相談支援センターの相談記録、保護命令、子の在籍証明、住民票の異動履歴) 3. 6か月を越える前に「定住者」等への在留資格変更許可申請(20条2項)を出す。要件を満たすなら永住許可(22条1項)も並行検討4. 意見聴取の通知が来たら必ず出席し、弁護士または申請取次行政書士の同席と通訳を求める。欠席は最悪手
訴えられた側:日本人配偶者の側から離婚を進める場合、相手の在留資格が連動して揺らぐ前提で設計する。1. 離婚成立の時期と、相手が変更申請を出せる時期を意識して調整する2. 親権・面会交流・養育費を定めた書面は、相手方の定住者変更の審査でもそのまま読まれる3. 事実と異なる通報で相手の在留資格を揺さぶる行為は、後の調停・訴訟であなた自身の信用を削る事情として評価される。在留資格を交渉の人質にしない
時効(請求できる期限):取消事由となる「6月」は、配偶者としての活動を行わなくなった時点から起算(22条の4第1項7号)。取消処分がされた場合、7号を理由とする類型では30日を超えない範囲で出国準備期間が指定され(同条7項)、これを徒過すると退去強制事由となる。処分を争う場合、出入国に関する処分は行政不服審査法7条1項により審査請求の適用除外とされるため、処分を知った日から6か月以内の取消訴訟(行政事件訴訟法14条)が実質的に唯一の道(最新の改正状況をご確認ください)
学説
通説的理解:本条は取消しの実体要件を緩めるものではなく、取消しの前に変更・永住申請という手続を挟ませる配慮義務を定めたものであり、変更等の許可を法的に保障するものではないと解されている
改正沿革 AI による整理
- 平成21年(2009年)改正、平成24年(2012年)7月9日施行 新たな在留管理制度の導入に伴い、在留資格取消事由に「配偶者としての活動を継続して6月以上行わない」類型(22条の4第1項7号)が追加され、あわせて取消しの前に在留資格変更・永住許可の申請機会を与えるよう配慮することを求める本条が新設された
改正の年表
- 1.平成21年(2009年) 新設:新たな在留管理制度の導入に伴う改正で、配偶者としての活動の6か月以上の不実施を取消事由(22条の4第1項7号)に追加するとともに、取消し前に変更・永住申請の機会を与える配慮義務として本条を新設。平成24年(2012年)7月9日施行
- 出入国管理及び難民認定法 第22条の4在留資格の取消事由と意見聴取手続の本体
- 出入国管理及び難民認定法 第20条在留資格変更許可申請、配慮の受け皿
- 出入国管理及び難民認定法 第22条永住許可申請、もう一つの受け皿
- 出入国管理及び難民認定法 第24条出国期限の徒過は退去強制事由となる
- 行政手続法 第3条出入国に関する処分は聴聞規定の適用除外
- 行政不服審査法 第7条出入国に関する処分は審査請求の適用除外
- 行政事件訴訟法 第14条取消訴訟の出訴期間、争う唯一の入口
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