子ども・子育て支援法 第63条(都道府県知事の助言等)
クイックジャンプ
- 都道府県知事は、市町村に対し、市町村子ども・子育て支援事業計画の作成上の技術的事項について必要な助言その他の援助の実施に努めるものとする。
- 2.内閣総理大臣は、都道府県に対し、都道府県子ども・子育て支援事業支援計画の作成の手法その他都道府県子ども・子育て支援事業支援計画の作成上重要な技術的事項について必要な助言その他の援助の実施に努めるものとする。
この条文の基本情報
都道府県知事の助言等とは何ですか?
定義都道府県知事の助言等とは、子ども・子育て支援法第63条に定められた規定で、「都道府県知事は、市町村に対し、市町村子ども・子育て支援事業計画の作成上の技術的事項について必要な助言その他の援助の実施に努めるものとする。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 子ども・子育て支援法第63条(都道府県知事の助言等)は、日本の子ども・子育て支援法に含まれる条文です。
- 子ども・子育て支援法第63条の条文原文は「都道府県知事は、市町村に対し、市町村子ども・子育て支援事業計画の作成上の技術的事項について必要な助言その他の援助の実施に努めるものとする。」で始まります。
- 子ども・子育て支援法第63条は第五章 子ども・子育て支援事業計画に置かれています。
- 子ども・子育て支援法の公布日は平成24年8月22日です。
- 子ども・子育て支援法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 子ども・子育て支援法第63条の前の条は子ども・子育て支援法第62条です。
- 子ども・子育て支援法第63条の次の条は子ども・子育て支援法第64条です。
- 子ども・子育て支援法第63条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
子ども・子育て支援法(平成二十四年法律第六十五号)第63条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/424AC0000000065 - 本サイト収録
子ども・子育て支援法(平成二十四年法律第六十五号)第63条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/424AC0000000065/63
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点子ども・子育て支援法63条は、都道府県知事が市町村に、内閣総理大臣が都道府県に、子育て支援計画の作成上の技術的事項について助言等を行うよう努めると定める努力義務規定である。
Q · 保育園をどれだけ増やすかは、県が市町村に指示して決めているの?
いいえ。整備量を決めるのは市町村で、県は助言するだけです
子ども・子育て支援法63条1項は、都道府県知事が市町村事業計画の作成上の技術的事項について助言その他の援助に「努める」と定めるにとどまります。保育の量の見込みと確保方策を定めるのは市町村自身の事業計画(61条)です。2項は内閣総理大臣が都道府県に同様の助言を行う旨を定めますが、いずれも努力義務であり、県や国が市町村に整備量を命令する根拠にはなりません。
解説
近所に保育園が何園でき、何人分の枠が増えるか。その数字はある日突然決まるわけではない。市町村は5年を一期とする「市町村子ども・子育て支援事業計画」(61条)で、地域ごとの保育ニーズの「量の見込み」と、それをどう満たすかを定めている。現在は令和7年度から11年度までの第3期である。ただ、小さな町村の担当者が人口推計や需要予測を一人で組み立てるのは難しい。そこで本条は、都道府県知事が市町村に、内閣総理大臣(実務はこども家庭庁)が都道府県に、計画作成の技術面で助言その他の援助を行うよう定めた。ここで押さえておきたいのは、条文の言い回しが「努めるものとする」だという点である。これは努力義務(守るよう努めればよく、怠っても罰則も直接の強制手段もない義務)にとどまる。県が市町村に「保育園を増やせ」と命令する根拠にはならない。だから待機児童の責任を県に押し付けても話は進まない。計画の数字を握っているのは、あなたの住む市町村である。
法的な位置づけ
子ども・子育て支援法第63条は、子ども・子育て支援に関する行政計画の作成を技術面で支える規定である。都道府県知事は市町村事業計画の作成上の技術的事項について、内閣総理大臣は都道府県支援計画の作成手法等について、それぞれ助言その他の援助の実施に努めるものとされ、拘束力のない努力義務として位置づけられる。
よくある質問 AI による整理
Q1子ども・子育て支援事業計画とは何ですか?
市町村が5年を一期として定める行政計画で、教育・保育の「量の見込み」と、それを満たす「確保方策」などを地区ごとに示すものです(子ども・子育て支援法61条)。
Q2子ども・子育て支援事業計画はどこで見られますか?
多くの市町村が公式サイトで計画書を公開しています。「市町村名 子ども・子育て支援事業計画」で検索し、巻末の地区別の量の見込みと確保方策の表を確認するのが近道です。
Q3第3期子ども・子育て支援事業計画はいつまでですか?
第3期の計画期間は令和7年度から令和11年度までの5年間です。計画期間中でも実績が見込みと大きく乖離した場合は、見直しが想定されています。
Q4都道府県は市町村の保育計画に命令できる?
できません。63条1項は都道府県知事に技術的事項についての助言その他の援助に努めるよう定めるだけで、市町村に計画の内容を変えさせる指揮命令権は与えていません。
Q5努力義務に違反すると違法ですか?
努力義務は「努める」ことを求める規定で、怠っても罰則や直接の強制手段はありません。ただし行政運営上の指針や補助金の要件を通じて、事実上の影響を持つことがあります。
Q6技術的な助言とはどういう意味ですか?
地方自治法245条の4に定める関与の一形態で、拘束力のない助言を指します。市町村は助言に従わなくても違法にはならず、最終判断は市町村が自ら行います。
Q7子ども・子育て支援事業計画に意見を出す方法は?
計画素案のパブリックコメント期間に意見を提出するのが基本です。市町村の子ども・子育て会議の傍聴や、議会への陳情・請願も意見を届ける手段になります。
Q8子ども・子育て支援法63条の「援助」には何が含まれますか?
条文は「助言その他の援助」と定めるのみで内容を限定していません。実務では、需要推計の手法の提示、研修や説明会の開催、広域調整に関する情報提供などが考えられます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1保育園が全然足りないのって、県のせいじゃないんですか?
整備量を定めるのは市町村の事業計画(61条)です。県は本条1項にもとづき技術的な助言をする立場にすぎず、命令はできません。県の支援計画(62条)は広域調整が中心です。実務のポイント:計画書の巻末にある地区ごとの「量の見込み」と「確保方策」の差を見ると、市自身が不足を認めている地区がすぐに分かります。陳情はその数字から始めるのが近道です
Q2国はこの計画づくりにどこまで口を出せるんですか?
国が示すのは基本指針(60条)で、内閣総理大臣は本条2項にもとづき都道府県へ作成手法などを助言します。どちらも努力義務の範囲で、拘束力のある指揮命令ではありません。実務のポイント:実務で強く効いているのは、条文よりも国の補助金の交付要件です。整備費の補助は計画への位置づけを前提とすることが多く、計画に載らない施設は財源を確保しにくくなります(最新の制度状況をご確認ください)
間違えやすい点 AI による整理
- 都道府県は市町村の上位機関で、子育て支援の計画を指導・監督できると思われがちだが、法律から見ると両者の関係は対等である。本条の助言は地方自治法245条の4の「技術的な助言」と同じ性質で、市町村は従わなくても違法にならない。県庁に苦情を持ち込んでも、県には市を動かす権限がない
- 「努力義務の条文だから実務には影響しない」という見方は浅い。こども家庭庁が示す基本指針(60条)や算定の手引き、都道府県の調整を通じて、量の見込みの算出方法は事実上かなり標準化されている。ニーズ調査の設計が甘いと、潜在的な待機児童が数字から消えたまま5年間固定されることがある
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定の主体 | 63条:都道府県知事・内閣総理大臣(助言する側) | 61条:市町村(事業計画を作る側) 62条:都道府県(支援計画を作る側) |
| 義務の性質 | 「努めるものとする」=努力義務 | 「定めるものとする」=計画の作成義務 「定めるものとする」=計画の作成義務 |
| 主な内容 | 計画作成上の技術的事項についての助言その他の援助 | 教育・保育の量の見込みと確保方策(5年一期) 広域的な調整、人材確保・資質向上など市町村の支援 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では中央・地方の主管機関が教保服務の整備を担う。日本の市町村計画のような5年一期の法定計画と上位からの技術的助言の段階構造は、条文上明確ではない
韓国では国の保育計画を基礎に地方自治体も保育計画を策定する。中央主導色が日本より強い
ドイツでは地域の少年援助計画を公的主体が策定し、州は地域主体を支援し均等な整備に努める。日本の県による助言と構造的に近い
米国では連邦補助金の受給要件として州が計画を提出する。助言ではなく補助金の条件で計画の質を担保する設計である
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 4月入園の一次選考に落ち、役所の窓口で「県の計画どおりに整備している」と説明された。本当にそうか? 整備量を決めるのは市町村自身の事業計画で、県が行うのは技術的な助言にすぎない。計画書の「量の見込み」と「確保方策」の表を開けば、あなたの地区で何人分足りないと見積もられているかが分かる
- 市議会への陳情締切まであと10日。保育枠の増設を求めるなら、宛先は県ではなく市だ。根拠には市の事業計画の数字を使う
学説
地方自治法上の関与論:本条の助言は地方自治法245条の4の技術的な助言と同じく拘束力を持たない関与と解され、市町村は助言に従わなくても違法とならない。国・都道府県・市町村の対等な関係を前提とする仕組みである
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成24年(2012年) 新設:子ども・子育て関連3法の一つとして子ども・子育て支援法が制定され、計画作成に対する都道府県知事・国の助言規定が設けられた(全面施行は平成27年(2015年)4月)
- 子ども・子育て支援法 第60条国の基本指針、計画作成の準拠枠
- 子ども・子育て支援法 第61条市町村事業計画、本条1項の助言対象
- 子ども・子育て支援法 第62条都道府県支援計画、本条2項の助言対象
- 子ども・子育て支援法 第64条計画事業実施への国の援助(現行効力を要確認)
- 地方自治法 第245条の4技術的な助言の一般規定
- こども基本法 第10条市町村こども計画との一体作成
ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。
ログインして共同ノートを始める