子ども・子育て支援法 第72条
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- 市町村は、条例で定めるところにより、次に掲げる事務を処理するため、審議会その他の合議制の機関を置くよう努めるものとする。
- 一特定教育・保育施設の利用定員の設定に関し、第三十一条第二項に規定する事項を処理すること。
- 二特定地域型保育事業の利用定員の設定に関し、第四十三条第四項に規定する事項を処理すること。
- 三第五十四条の二第二項の規定による特定乳児等通園支援の利用定員の設定に関し、同条第三項に規定する事項を処理すること。
- 四市町村子ども・子育て支援事業計画に関し、第六十一条第七項に規定する事項を処理すること。
- 五当該市町村における子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進に関し必要な事項及び当該施策の実施状況を調査審議すること。
- 2.前項の合議制の機関は、同項各号に掲げる事務を処理するに当たっては、地域の子ども及び子育て家庭の実情を十分に踏まえなければならない。
- 3.前二項に定めるもののほか、第一項の合議制の機関の組織及び運営に関し必要な事項は、市町村の条例で定める。
- 4.都道府県は、条例で定めるところにより、次に掲げる事務を処理するため、審議会その他の合議制の機関を置くよう努めるものとする。
- 一都道府県子ども・子育て支援事業支援計画に関し、第六十二条第五項に規定する事項を処理すること。
- 二当該都道府県における子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進に関し必要な事項及び当該施策の実施状況を調査審議すること。
- 5.第二項及び第三項の規定は、前項の規定により都道府県に合議制の機関が置かれた場合に準用する。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 子ども・子育て支援法第72条は、日本の子ども・子育て支援法に含まれる条文です。
- 子ども・子育て支援法第72条の条文原文は「市町村は、条例で定めるところにより、次に掲げる事務を処理するため、審議会その他の合議制の機関を置くよう努めるものとする。」で始まります。
- 子ども・子育て支援法第72条は第七章 市町村等における合議制の機関に置かれています。
- 子ども・子育て支援法の公布日は平成24年8月22日です。
- 子ども・子育て支援法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 子ども・子育て支援法第72条の前の条は子ども・子育て支援法第71条の30です。
- 子ども・子育て支援法第72条の次の条は子ども・子育て支援法第73条です。
- 子ども・子育て支援法第72条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
子ども・子育て支援法(平成二十四年法律第六十五号)第72条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/424AC0000000065 - 本サイト収録
子ども・子育て支援法(平成二十四年法律第六十五号)第72条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/424AC0000000065/72
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点子ども・子育て支援法72条は、市町村と都道府県が条例で合議制の機関を置くよう努めると定める。設置は努力義務だが、置けば定員設定や事業計画の策定時に意見聴取の対象となる。
Q · 保育園の定員や子育て計画は、誰の意見を聴いて決まるの?
多くは自治体の「子ども・子育て会議」の意見を聴いて決まる
子ども・子育て支援法72条により、市町村は条例で審議会その他の合議制の機関(いわゆる子ども・子育て会議)を置くよう努めるとされています。設置は努力義務ですが、置いた場合、市町村長は特定教育・保育施設の利用定員の設定(31条2項)や市町村子ども・子育て支援事業計画の策定(61条7項)にあたり、その意見を聴く必要があります。置いていない場合は、保護者など当事者の意見を聴くことになります。
解説
保育園の落選通知を受け取った親は、まず役所の窓口に怒りを向ける。だが、その園の定員が「何人か」を決める前に、市町村長が意見を聴く場所がある。それが本条の定める合議制の機関で、多くの自治体では「子ども・子育て会議」と呼ばれている。保育所などの利用定員の設定、0歳から2歳を預かる小規模保育などの定員、こども誰でも通園制度(特定乳児等通園支援)の定員、そして5年ごとに作る市町村子ども・子育て支援事業計画。どれも、この会議に意見を聴いてから決まる仕組みになっている(31条2項、43条4項、61条7項など)。注意したいのは、設置が「努めるものとする」(法律上の努力義務)にとどまる点だ。それでも実際には大半の市町村が条例で設置しており、保護者代表の枠や公募委員の枠を設けている例も多い。待機児童の数字も、来年度の定員も、あなたの見えない会議室で一度言葉になってから行政文書になる。その会議室の扉は、思っているより開いている。
法的な位置づけ
子ども・子育て支援法72条は、市町村および都道府県が条例により審議会その他の合議制の機関を置くよう努めることを定める規定である。同機関は、特定教育・保育施設や特定地域型保育事業などの利用定員の設定、子ども・子育て支援事業計画の策定について意見を述べるほか、子育て施策の総合的かつ計画的な推進に必要な事項と実施状況を調査審議する。
よくある質問 AI による整理
Q1子ども・子育て会議とは何ですか?
子ども・子育て支援法72条に基づき、自治体が条例で置く合議制の機関の通称です。保育の利用定員や子育て支援事業計画について意見を述べます。
Q2子ども・子育て会議の委員はどんな人がなる?
組織は各自治体の条例で決まります(72条3項)。保護者代表、保育・教育の事業者、学識経験者、公募委員などで構成する例が一般的です。
Q3子ども・子育て会議の公募委員になるには?
自治体の広報やサイトで募集されるのが通例です。応募要件や選考方法は条例・要綱で自治体ごとに異なるため、募集要項を確認します。
Q4子ども・子育て会議の議事録はどこで見られる?
多くの自治体は公式サイトの子育て支援担当課のページに議事録と資料を掲載しています。「市町村名 子ども・子育て会議 議事録」で検索できます。
Q5子ども・子育て会議の意見に市長は従う必要がある?
法律上は意見を「聴く」義務にとどまり、意見に拘束されるわけではありません。ただし議事録に残るため、意見と異なる判断には説明責任が生じます。
Q6都道府県にも子ども・子育て会議はある?
あります。72条4項により、都道府県も条例で合議制の機関を置くよう努めるとされ、都道府県子ども・子育て支援事業支援計画について意見を述べます。
Q7子ども・子育て支援事業計画はいつ作られる?
市町村子ども・子育て支援事業計画は5年を1期として策定されます。策定前にニーズ調査が行われ、会議で素案が議論されるのが一般的な流れです。
Q8こども誰でも通園制度の定員も会議で決まる?
72条1項は特定乳児等通園支援の利用定員の設定に関する事務も会議の所掌に含めています。市町村長が定員を定める際の意見聴取の対象になります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1子ども・子育て会議って、普通の親でも傍聴できるんですか?
本条は会議の組織と運営を市町村の条例に委ねている(72条3項)ため、公開か非公開かは自治体ごとに違う。ただ、実際には多くの自治体が原則公開とし、議事録と資料をサイトに掲載している。実務のポイント:会議資料には、窓口では『検討中』とされる新設園の候補地区や定員見込みの数字が、案の段階で載っていることがある。入園戦略を立てる親にとって、最も早く手に入る公式情報源である
Q2うちの市には子ども・子育て会議がないみたいなんですが、違法じゃないですか?
違法ではない。本条の設置は『努めるものとする』という努力義務にとどまる。置いていない場合でも、市町村長は利用定員の設定にあたって子どもの保護者その他の当事者の意見を聴かなければならない(31条2項)。実務のポイント:会議を置かない自治体では、この意見聴取が形式的なアンケート程度で済まされていることがある。議会の一般質問で、どの方法で当事者の意見を聴いたかを地元議員に確認してもらうと、手続の実態が表に出やすい
間違えやすい点 AI による整理
- 保育の定員は役所の担当課が机の上で決めていると思われがちだが、利用定員の設定や事業計画の策定では、合議制の機関を置いている市町村は、その意見を聴かなければならない(31条2項、61条7項)。担当課の背後に、もう一段のプロセスが組み込まれている
- 「努力義務だから形だけの会議だろう」という見方は半分当たり、半分外れている。設置は義務でないが、置いた以上は意見聴取が手続に組み込まれる。さらに本条2項は、地域の子どもと子育て家庭の実情を十分に踏まえることを会議に求めている。議事録に保護者の生の声がどれだけ載っているかを見れば、その自治体の本気度が測れる。会議の有無ではなく、中身の濃さを問うべき条文なのである
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定の役割 | 72条:合議制の機関の設置(努力義務)と所掌事務を定める | 31条:特定教育・保育施設の利用定員を市町村長が定める 61条:市町村子ども・子育て支援事業計画の策定 |
| 会議との関係 | 会議そのものを置く根拠規定 | 定員設定時に会議(未設置なら当事者)の意見を聴く(2項) 計画策定・変更時に会議(未設置なら当事者)の意見を聴く(7項) |
| 保護者への影響 | 保護者の声が政策に届く経路を制度化 | 入園できる枠の数に直結 5年先までの保育の受け皿整備に直結 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾は主管機関に児童・少年福利の諮問委員会の設置を義務づけ、民間代表・専門家の比率を定める。日本の努力義務より拘束が強い
韓国は中央と地方に保育政策委員会を置き、保育政策を審議する。地方レベルで保育を審議する点で日本の会議と類似
ドイツの少年援助委員会は地方の少年局の一部として法定設置され、民間団体代表が参加する。日本より強い権限を持つ
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 来春の入園申込みを控えた夫婦が、自治体サイトの「子ども・子育て会議 議事録」を開いた。そこに来年度の新設園と定員増の予定が載っていた。窓口で聞いても「未定です」としか言われなかった情報だ
- もし、あなたの住む市の広報に「子ども・子育て会議 公募委員募集」と載っていたら、どうするか? 応募資格が「市内在住で子育て中の方」程度で、作文800字と面接だけという自治体は珍しくない。待機児童問題に文句を言う側から、計画に意見を書き込む側へ移れる入口である
改正沿革 AI による整理
- 平成24年(2012年)制定時 市町村・都道府県の合議制機関に関する規定は、制定当初は別の条番号(第77条とされる)に置かれていたとされる。こども家庭庁の発足に伴う国の子ども・子育て会議の廃止など、その後の改正で条番号が移動した可能性がある。正確な改正経緯は人的検証が必要
- 令和6年(2024年)改正 特定乳児等通園支援(こども誰でも通園制度)の利用定員に関する事務が第1項に加わったとみられる。改正年と施行日は要確認
改正の年表
- 1.平成24年(2012年) 新設:子ども・子育て支援法の制定に伴い、市町村・都道府県における合議制の機関に関する規定が設けられた。制定当初の条番号は現行と異なるとされ、改正経緯は要確認
- 子ども・子育て支援法 第31条教育・保育施設の定員設定時の意見聴取
- 子ども・子育て支援法 第43条地域型保育事業の定員設定時の意見聴取
- 子ども・子育て支援法 第61条市町村事業計画策定時の意見聴取
- 子ども・子育て支援法 第62条都道府県支援計画策定時の意見聴取
- 地方自治法 第138条の4附属機関を条例で設置する一般原則
- こども基本法 第11条こども施策へのこども・保護者の意見反映
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