この法律及びこの法律に基づく政令に規定するもののほか、協会の財務及び会計その他協会に関し必要な事項は、厚生労働省令で定める。
要点健康保険法 7 条の 41 は、全国健康保険協会の財務・会計その他必要な事項を厚生労働省令に委任する規定。ただし法律及び政令が定めた事項には委任は及ばない。
Q · 協会けんぽの財務や会計のルールは、健康保険法のどこに書いてあるの?
法律ではなく、健康保険法施行規則に書かれています
健康保険法 7 条の 41 は、「この法律及びこの法律に基づく政令に規定するもののほか」全国健康保険協会の財務及び会計その他協会に関し必要な事項を厚生労働省令で定めると規定しています。したがって帳簿や決算書類の様式などの細目は、法律本体ではなく健康保険法施行規則に置かれています。省令は国会審議を経ずに厚生労働大臣が改正できますが、白紙委任ではなく、法律や政令が既に定めた事項を省令が覆すことはできません。なお保険料率は同法 160 条が定める法律事項であり、本条の委任対象ではありません。
毎月の給与明細から天引きされる健康保険料。それを預かる全国健康保険協会(協会けんぽ、加入者は約 4,000 万人)が、どんな帳簿をつけ、いつ決算を公表し、余った資金をどう運用するのか。そのルールの大半は、健康保険法の条文の中には書かれていない。本条が「厚生労働省令で定める」と一行で外に投げているからだ。つまり、あなたが協会の財務運営を調べたいとき、法律を最後まで読んでも答えは出ない。読むべきは健康保険法施行規則であり、その省令は国会の審議を経ずに、厚生労働大臣の判断で改正できる。ただし白紙委任ではない。「この法律及びこの法律に基づく政令に規定するもののほか」という限定が付いており、法律や政令が既に決めた事項を省令が覆すことはできない。この一行は、規範の階層があなたの保険料の周辺でどう積み上がっているかを示す索引である。
健康保険法 7 条の 41 は、全国健康保険協会の財務及び会計その他協会に関し必要な事項を厚生労働省令に委任する規定である。委任の範囲は「この法律及びこの法律に基づく政令に規定するもののほか」と限定され、法律及び政令が既に規律した事項には及ばない。受け皿となる省令は健康保険法施行規則である。
法律が細目の定めを政令や省令に委ねる立法技術です。健康保険法 7 条の 41 のように「厚生労働省令で定める」と書かれた条文が委任の入口となり、実際のルールは下位規範に置かれます。
e-Gov 法令検索で法令名を検索すれば全文を無料で読めます。条文本体と施行規則は別の法令として登録されているため、法律だけを読んでも細目は出てきません。
公布前に意見公募手続の案文が e-Gov に掲載される段階で把握できます。原則 30 日間公開され、その後に公布・施行されます。公布を待つと対応が後手に回ります。
e-Gov のパブリック・コメント欄から電子的に提出できます。行政手続法 39 条の意見公募手続で、団体でも個人でも提出でき、提出意見に対する考え方は公表されます。
全国健康保険協会の公式サイトで事業報告書や決算関係書類が公表されます。作成や公表の様式に関する細目は、本条の委任を受けた健康保険法施行規則が定めています。
あります。委任の範囲を超えた省令は違法・無効と判断されうるため、本条の「法律及び政令に規定するもののほか」という限定を超えた定めは、その効力を争う余地があります。
国の行政機関ではなく、健康保険法に基づき設立された法人です。ただし厚生労働大臣の監督下にあり、財務・会計の細目は本条の委任を受けた厚生労働省令に従います。
船員保険の保険者も全国健康保険協会です。したがって協会の財務・会計に関する省令の内容は、船員保険の財政運営にも間接的に影響します。
国会審議は不要だが、好き勝手にはできない。健康保険法 7 条の 41 は「この法律及びこの法律に基づく政令に規定するもののほか」と委任の範囲を限定しており、法律や政令の定めを省令が覆せば委任の逸脱として効力を争える。業界裏話ヒント:省令案は行政手続法 39 条の意見公募手続にかかり、原則 30 日間公開される。提出意見への回答は公表義務があり、実際に案文が修正されることもある。名前の知られた団体でなくても意見は受理される
違う。保険料率は法律事項である。健康保険法 160 条が千分の三十から千分の百三十までの範囲を定め、その枠内で支部(都道府県)ごとの料率を協会が決定し、厚生労働大臣の認可を受ける。本条が委任しているのは財務・会計の手続や様式の側である。業界裏話ヒント:都道府県で料率が違うのは 160 条の都道府県単位保険料率によるもので、その支部の医療費水準や年齢構成が反映される。本社所在地ではなく事業所の所在地の支部の料率が適用されるため、拠点をどこに置くかで会社の法定福利費は年単位で数十万円動くことがある
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 規範の階層 | 健保法 7 条の 41=厚生労働省令への委任(細目は健康保険法施行規則) | — |
| 改正に必要な手続 | 厚生労働大臣による省令改正(国会審議不要、意見公募手続あり) | — |
| 市民・事業者が関与できる窓口 | 意見公募手続(原則 30 日、e-Gov で誰でも提出可) | — |
| 規律の対象 | 協会の財務及び会計その他協会に関し必要な事項の細目 | — |
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