要点小切手法 16 条は、裏書を小切手または補箋に記載し裏書人が署名することを要すると定める。被裏書人を書かない白地式裏書も可能だが、署名のみの場合は裏面か補箋に限られる。
Q · 小切手の裏に相手の名前を書かず、自分のサインだけして渡しても、ちゃんと譲れるの?
譲れます。白地式裏書として有効ですが現金同然のリスクを負います
小切手法 16 条 2 項により、被裏書人(次の権利者)を指定せず、裏書人の署名のみで行う白地式裏書が認められます。ただし署名のみの場合は、小切手の裏面または補箋に記載しなければ効力を生じません。表面への署名では白地式裏書として通りません。白地式で裏書された小切手は手渡しだけで流通する反面、紛失すれば拾得者が善意取得(小切手法 21 条)し、原則として取り戻せなくなります。受け取ったら被裏書人欄に自分の名を補充して記名式に変えるのが安全です。
取引先から受け取った小切手を、別の支払いに回したい。そのとき必要になるのが裏書だ。小切手法16条は、その方式をこう定める。裏書は小切手の裏面、または補箋(裏書欄が足りなくなったとき貼り足す紙片)に記載し、裏書人が署名する。決定的なのが2項の白地式裏書だ。被裏書人(次に権利を受け取る人)の名前を書かず、自分の署名だけで裏書できる。ただし署名のみの白地式は、裏面か補箋に書かなければ効力を持たない。表面に署名しても、白地式裏書としては通らない。なぜこれが効いてくるのか。白地式で裏書された小切手は、名前が入っていないぶん、ただ手渡すだけで次々に流通する。便利な反面、落とせば拾った人が換金できてしまう。署名の位置とやり方一つで、その小切手は『守られた証券』にも『現金同然の危険物』にも姿を変える。
小切手法 16 条は小切手の裏書の方式を定める規定であり、裏書を小切手または補箋に記載し、裏書人が署名することを要する。被裏書人を指定せず裏書人の署名のみで行う白地式裏書も認められるが、署名のみの場合は裏面または補箋に記載しなければ効力を有しない。
被裏書人を指定せず、裏書人の署名のみで行う裏書です(小切手法 16 条 2 項)。手渡しだけで流通しますが、紛失時に善意取得されるリスクは現金並みに高くなります。
裏面の裏書欄が足りなくなったとき貼り足す紙片で、小切手に結合したものです。補箋に記載した裏書は小切手本体の裏書と同じ効力を持ちます(小切手法 16 条 1 項)。
署名のみの白地式裏書は裏面または補箋に限られ、表面への署名は白地式裏書として効力を生じません(16 条 2 項)。振出人や支払人の保証と誤解される恐れもあります。
名義が入っていないため、拾得者が善意取得(小切手法 21 条)すれば原則取り戻せません。直ちに支払銀行への事故届と警察への遺失届が必要です。
記名式は被裏書人の氏名を書き込むため指定された者しか権利を行使できません。白地式は被裏書人欄が空欄で、手渡しだけで譲渡できる反面、紛失リスクが高くなります。
小切手の裏面、または裏面が足りないときは補箋(結合した紙片)に記載します。署名のみの白地式裏書は表面では効力を生じません(16 条)。
譲渡裏書をした裏書人は、反対の文言がない限り後の所持人全員に支払担保責任を負います(小切手法 18 条)。換金目的なら取立委任裏書にすれば責任を負いません。
一部裏書は無効です(小切手法 15 条)。裏書は金額の一部ではなく小切手上の権利全部について行う必要があります。
記名式の小切手を取立に出す場合、銀行は通常、裏書を求めます。譲り渡す目的の譲渡裏書と、換金だけが目的の取立委任裏書では文言が異なります。業界裏話ヒント:譲渡裏書をすると裏書人として支払担保責任(18条)を負いますが、『取立のため』と明記した取立委任裏書なら負いません。単に換金したいだけなら、この一行を書き分けるだけで後の遡求リスクを自分から切り離せます
裏書が連続していないと、所持人は適法な権利者と推定されず(小切手法19条)、支払いを拒まれることがあります。前の被裏書人と次の裏書人の名義が一致している必要があります。業界裏話ヒント:間に白地式裏書が挟まると、その次は誰が裏書しても連続が保たれる扱いになります。連続が切れて困ったときは、白地式裏書を補って前後を繋ぐという実務テクニックが使えます
それが白地式裏書です。あなたは自分の名を書き入れて記名式にすることも、空欄のまま次の人へ渡すこともできます。ただし無記名のまま持つと、紛失・盗難時に善意取得(小切手法21条)される危険が現金並みに高い。業界裏話ヒント:受け取ったらすぐ被裏書人欄に自分の名前を補充するのが安全です。それだけで『拾った人でも換金できる紙』から『自分しか換金できない証券』に変わります
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 被裏書人欄 | 16 条:白地式は空欄、記名式は氏名記載 | — |
| 効力の中身 | 16 条:裏書の方式(記載場所・署名要件) | — |
| 署名の位置 | 16 条:署名のみの白地式は裏面か補箋に限る | — |
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