生活保護法 第81条の3
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- 都道府県知事は、前条第一項に規定するもののほか、市町村長に対し、保護並びに就労自立給付金及び進学・就職準備給付金の支給に関する事務の適正な実施のため、必要な助言その他の援助を行うことができる。
- 2.都道府県知事は、前条第一項及び前項に規定するもののほか、市町村長に対し、被保護者就労支援事業及び被保護者健康管理支援事業並びに子どもの進路選択支援事業、被保護者就労準備支援事業、被保護者家計改善支援事業及び被保護者地域居住支援事業の効果的かつ効率的な実施のため、必要な助言その他の援助を行うことができる。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 生活保護法第81条の3は、日本の生活保護法に含まれる条文です。
- 生活保護法第81条の3の条文原文は「都道府県知事は、前条第一項に規定するもののほか、市町村長に対し、保護並びに就労自立給付金及び進学・就職準備給付金の支給に関する事務の適正な実施のため、必要な助言…」で始まります。
- 生活保護法第81条の3は第十三章に置かれています。
- 生活保護法の公布日は昭和25年5月4日です。
- 生活保護法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 生活保護法第81条の3の前の条は生活保護法第81条の2です。
- 生活保護法第81条の3の次の条は生活保護法第81条の4です。
- 生活保護法第81条の3には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)第81条の3 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000144 - 本サイト収録
生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)第81条の3(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000144/81_3
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点生活保護法81条の3は、都道府県知事が市町村長に対し、保護や給付金の支給事務、就労支援等の各事業の適正かつ効果的な実施のため、助言その他の援助を行えると定める。
Q · 都道府県は、市の生活保護の運用にどこまで関われるの?
助言や援助はできるが、市への命令や決定の取消しはできない
生活保護法81条の3により、都道府県知事は市町村長に対し、保護費や就労自立給付金・進学・就職準備給付金の支給事務の適正な実施、また就労支援・健康管理支援・子どもの進路選択支援・就労準備支援・家計改善支援・地域居住支援の各事業の効果的な実施のため、助言その他の援助を行えます。ただし法的拘束力はなく、個別の保護決定に不服がある場合は、同法64条の審査請求という別の手続によります。
解説
生活保護の窓口で話を聞くのは市の福祉事務所のケースワーカーだ。ただ、その判断は市の中だけで完結しているわけではない。本条は、都道府県知事が市町村長に対し、保護費の支給や就労自立給付金・進学・就職準備給付金の事務を適正に行うための「助言その他の援助」をできると定める。さらに第2項では、就労支援、健康管理支援、子どもの進路選択支援、就労準備支援、家計改善支援、地域居住支援の各事業についても、効果的かつ効率的に実施するための助言や援助ができるとしている。ここでいう「助言」は命令ではない。法的な拘束力はなく、市に従う義務もない。それでも、県が研修や事例検討、運用上の留意点を示すことで、窓口の判断基準や支援事業の中身は少しずつ形づくられていく。あなたが住む市で、子どもの進学支援や家計相談がどこまで充実しているか。その差の一部は、この見えにくい県と市の連携から生まれている。
法的な位置づけ
生活保護法81条の3は、都道府県知事による市町村長への助言・援助を定める規定である。対象は、保護ならびに就労自立給付金及び進学・就職準備給付金の支給に関する事務の適正な実施と、被保護者就労支援事業をはじめとする6つの支援事業の効果的かつ効率的な実施である。助言は法的拘束力を伴わない非権力的関与として位置付けられる。
よくある質問 AI による整理
Q1生活保護法81条の3とは何ですか?
都道府県知事が市町村長に対し、生活保護の支給事務や就労支援などの事業について助言や援助を行えると定める規定です。命令権限ではありません。
Q2県の助言に市は従う義務がありますか?
法的な義務はありません。本条の助言は非権力的な関与で、市の判断を拘束しません。ただし実務上は研修や運用上の留意点として尊重されることが多いです。
Q3生活保護の支援事業は市によって違う?
違います。就労支援や家計改善支援などは法律上の事業ですが、実施体制や委託先は市ごとに異なり、本条は県の援助でその差を縮めることを狙っています。
Q4進学・就職準備給付金の窓口はどこですか?
原則として保護を実施する市の福祉事務所です。本条により、県はその支給事務が適正に行われるよう市へ助言や援助を行う立場にあります。
Q5県の生活保護担当課に相談できる?
制度運用上の問題として情報提供することは可能です。ただし県が個別ケースの決定を直接変えることはなく、決定への不服は審査請求で争います。
Q6被保護者家計改善支援事業とは?
生活保護を受けている人の家計管理を支援する事業です。本条2項で、県が市に対し効果的かつ効率的な実施のための助言や援助を行える対象に含まれています。
Q7地域居住支援事業は何を支援する?
被保護者の住まいの確保や地域での居住継続を支える事業です。本条2項により、その実施についても県から市への助言・援助の対象となっています。
Q8県と市の生活保護の役割分担は?
市(福祉事務所設置自治体)が保護の決定・実施を担い、県は助言・援助や監査(同法23条)で関与します。町村部では県の福祉事務所が実施機関となる場合もあります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1市の生活保護の対応がひどいので、県に言えばなんとかしてもらえますか?
県知事は本条にもとづき、市町村長に事務の適正な実施のための助言や援助ができますが、これは命令ではなく、個別の保護決定を覆す権限でもありません。決定そのものに不服があれば、知事への審査請求(生活保護法64条)という別ルートを使います。実務のポイント:県への申入れは、自分一人の苦情として伝えるより、同じ運用が他の人にも起きている問題として伝えたほうが、県から市への助言につながりやすい
Q2就労支援とか家計改善支援って、どこの市でも同じ内容なんですか?
同じではありません。各事業は法律で位置付けられていますが、実際の運営は市町村の体制や委託先で差が出ます。本条2項は、県がこれらの事業を効果的かつ効率的に実施するための助言や援助をできると定め、差を縮める仕組みになっています。実務のポイント:委託先の団体名や相談員の人数は、市の事業計画や議会資料に載っていることが多い。事前に目を通しておくと、窓口で何を頼めるかの見当がつく(最新の改正状況をご確認ください)
間違えやすい点 AI による整理
- 「県知事が口を出せるなら、県に訴えれば市の決定をひっくり返してもらえる」と考えるのは筋違いである。本条の助言や援助は、市の事務を良くするための支援であり、個別の保護決定を取り消す権限ではない。決定に不服があるなら、使うべき道は審査請求である(生活保護法64条、審査庁は都道府県知事)。同じ知事でも、助言の立場と審査庁の立場はまったく別の回路である
- 就労支援や家計改善支援は「あれば便利なおまけ」と見られがちだが、法律上の事業として位置付けられ、県が効果的な実施のために援助する対象にまで明記されている重みは軽く見られている。保護から抜け出すための支援は、保護費の支給と並ぶ制度の柱として扱われている
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 関与の性質 | 81条の3:助言その他の援助(法的拘束力なし) | 23条:事務監査(助言より強い関与手段) 64条:審査請求(個別決定の救済手続) |
| 対象 | 市町村長の支給事務と6つの支援事業の実施全般 | 法の施行に関する事務の執行状況 個別の保護決定などの処分 |
| 住民が使えるか | 直接の申立て手段ではない(運用上の情報提供は可能) | 行政内部の手続で住民の申立て手段ではない 処分に不服のある本人が申し立てる |
他国ではどう定めているか 1 か国
台湾では中央(衛生福利部)と直轄市・縣市政府が主管機関として権限を分担する。日本の県から市への助言・援助に近い、中央から地方への指導・監督の構造がある
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 同じ県内でも、隣の市では家計改善支援の相談員が丁寧に家計表を一緒に作ってくれるのに、自分の市ではパンフレットを渡されるだけだった。事業の実施体制には市ごとの差がある。県はその差を縮めるために助言や研修を行う立場にある
- あなたが市の福祉事務所の係長で、子どもの進路選択支援事業を今年度から立ち上げることになったとする。予算も前例もなく、年度末の事業報告まで残り三か月。県の担当課に運用事例や他市の実施方法を照会するという選択肢がある。本条はまさにその援助の根拠になる
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