地方税法 第520条(鉱産税の税率)
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- 鉱産税の標準税率は、百分の一とする。ただし、鉱物の掘採の事業の作業場において第五百二十二条に定める期間内に掘採された鉱物の価格が、当該事業の作業場所在の市町村ごとに二百万円以下である場合においては、当該期間に係る鉱産税の標準税率は、百分の〇・七とする。
- 2.前項の標準税率をこえて課する場合においても、百分の一・二(前項ただし書の場合にあつては、百分の〇・九)をこえることができない。
この条文の基本情報
鉱産税の税率とは何ですか?
定義鉱産税の税率とは、地方税法第520条に定められた規定で、「鉱産税の標準税率は、百分の一とする。ただし、鉱物の掘採の事業の作業場において第五百二十二条に定める期間内に掘採された鉱物の価格が、当該事業の作業場所在の市町村ご…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 地方税法第520条(鉱産税の税率)は、日本の地方税法に含まれる条文です。
- 地方税法第520条の条文原文は「鉱産税の標準税率は、百分の一とする。ただし、鉱物の掘採の事業の作業場において第五百二十二条に定める期間内に掘採された鉱物の価格が、当該事業の作業場所在の市町村ご…」で始まります。
- 地方税法第520条は第六節に置かれています。
- 地方税法の公布日は昭和25年7月31日です。
- 地方税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 地方税法第520条の前の条は地方税法第519条です。
- 地方税法第520条の次の条は地方税法第521条です。
- 地方税法第520条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第520条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000226 - 本サイト収録
地方税法(昭和二十五年法律第二百二十六号)第520条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000226/520
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点地方税法520条は鉱産税の標準税率を1% と定め、市町村ごとの作業場の産出価格が200万円以下の期間は0.7% とする。条例による上乗せは1.2%(軽減時0.9%)が上限。
Q · 鉱産税って結局何パーセントかかるの?
標準1%、小規模は0.7%。上限1.2% で条例が決める
地方税法520条1項により、鉱産税の標準税率は1% です。ただし作業場がある市町村ごとに、522条の期間内に掘採された鉱物の価格が200万円以下なら0.7% となります。同条2項により、市町村が条例で標準税率を超えて課税する場合も1.2%(軽減対象なら0.9%)が上限です。実際の税率は作業場所在の市町村の税条例で確定するため、条例の確認が欠かせません。
解説
鉱産税の税率は「1%で終わり」ではない。地方税法520条には三つの数字がある。標準は1%。小さな掘採には0.7%。市町村が条例で上乗せしても上限は1.2%、小規模なら0.9%。どの数字が使われるかを決めるのは会社の規模ではない。「作業場がある市町村ごとに、522条の期間内に掘った鉱物の価格が200万円以下かどうか」である。同じ会社でも、A 町の小さな採掘場は0.7%、B 市の主力鉱山は1% になる。期間ごとに判定し直すので、出荷が少なかった期間だけ低い税率になることもある。申告納付(自分で税額を計算して申告し、納める方式)の税なので、この判定を誤れば会社自身の申告ミスになる。さらに、標準税率は「通常よるべき税率」にすぎない。実際の税率は、作業場がある市町村の条例を開かないと確定しない。条文だけを見て1% と決めつける担当者と、条例まで確認する担当者とでは、税務調査の結果が変わる。
法的な位置づけ
地方税法520条は、市町村税である鉱産税の税率を定める規定である。標準税率を100分の1とし、作業場所在の市町村ごとに522条所定の期間内の産出鉱物価格が200万円以下の場合は100分の0.7とする。条例による超過課税の上限を100分の1.2(軽減対象は100分の0.9)と制限している。
手順
- 1.作業場を市町村ごとに分ける 全社合計ではなく、作業場がある市町村ごとに産出鉱物の価格を集計する表を作成する。複数の町に採掘場がある場合は必ず分けて管理する
- 2.期間ごとに200万円の線を判定 522条の申告期間ごとに、市町村別の鉱物価格(519条の課税標準)が200万円以下かどうかを判定する。境界付近では価格算定の根拠を書面で残す
- 3.市町村の税条例で実際の税率を確認 作業場所在の市町村の例規集を開き、鉱産税の税率が標準税率か超過課税かを確認する。超過課税でも1.2%(軽減時0.9%)を超えていないかもチェックする
- 4.申告・過去分の見直し 確定した税率で申告納付する。過去に全社合算で1% を適用していた場合は、0.7% との差額を計算し、更正の請求(地方税法20条の9の3)を期限内に行う
よくある質問 AI による整理
Q1鉱産税とは何ですか?
鉱物の掘採の事業に対し、作業場がある市町村が課す市町村税です。課税標準は掘採した鉱物の価格で、税率は地方税法520条が定めます。
Q2鉱産税 税率0.7% の条件は?
作業場所在の市町村ごとに、522条の期間内に掘採された鉱物の価格が200万円以下であることです。会社全体の売上ではありません。
Q3鉱産税 超過課税 上限は?
条例で標準税率を超えて課税する場合でも1.2% が上限です。0.7% の軽減対象となる期間については0.9% が上限です(520条2項)。
Q4鉱産税 誰が払う?
鉱物の掘採の事業を行う者(鉱業者)が、自ら税額を計算して申告し納める申告納付方式で納税します。作業場がある市町村に納めます。
Q5鉱産税 払い過ぎ 取り戻せる?
更正の請求(地方税法20条の9の3)により還付を求められます。原則として法定納期限から5年以内に限られるため、直近の期から確認します。
Q6砂利採取 鉱産税 かかる?
鉱産税の対象は鉱業法上の鉱物の掘採です。砂利は鉱業法の鉱物ではなく砂利採取法の規律を受けます。個別の扱いは市町村に確認してください。
Q7鉱産税 標準税率 とは?
地方税法1条1項5号が定める「通常よるべき税率」です。財政上の必要があれば、市町村は条例で上限の範囲内で別の税率を定められます。
Q8鉱産税 鉱区税 違い?
鉱区税は都道府県が鉱区の面積に課す税、鉱産税は市町村が掘採した鉱物の価格に課す税です。同じ鉱山に両方がかかることがあります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うちの町の鉱産税って、結局何パーセントなんですか?
地方税法520条が決めているのは標準税率の1% と、小規模の場合の0.7%、そして上限の1.2%(小規模の場合は0.9%)である。実際の税率は、作業場がある市町村の税条例に書かれている。実務のポイント:多くの市町村は標準税率をそのまま採用しているが、超過課税をしている自治体もある。条例本文は自治体の例規集でネット公開されていることが多く、電話で聞くより先に例規集を確認するのが早い
Q2200万円以下かどうかは、会社全体の売上で判断するんですか?
違う。520条1項ただし書は「当該事業の作業場所在の市町村ごとに」判定すると定めている。期間は522条の申告期間ごとである。実務のポイント:複数の市町村に作業場を持つ会社が全社合算で1% を適用し続けているケースがある。市町村から積極的に「軽減税率が使えますよ」と知らせてくれることは期待しないほうがいい。払い過ぎに気付けるのは、市町村別に集計した会社だけである
間違えやすい点 AI による整理
- 鉱産税は全国一律1% だと思われがちだが、1% は「標準税率」にすぎない。市町村は条例で1.2% まで上乗せでき、小規模な作業場には0.7% の軽減税率がある。税率を確定させるのは条文ではなく、作業場がある市町村の条例である
- 0.7% の軽減は小さな会社への優遇だと考えるのは、問いの立て方がずれている。判定の単位は会社全体ではなく「市町村ごと」の作業場の産出価格である。大手企業でも、産出の少ない町では0.7% になり、零細業者でも一つの町で多く掘れば1% になる
- 砂利や砂を採っている業者も鉱産税を払うと思われることがあるが、課税対象は鉱業法上の「鉱物」の掘採である。砂利は鉱業法の鉱物ではなく、砂利採取法の規律を受ける。何を掘っているかによって、そもそもこの条文の世界に入るかどうかが分かれる(個別の鉱種の扱いは市町村に確認されたい)
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規定内容 | 520条:税率(標準1%・軽減0.7%・上限1.2%/0.9%) | 519条:課税標準(鉱物の価格) 522条:期間と申告納付の手続 |
| 実務での役割 | どの率を掛けるかを決める | 何に税率を掛けるかを決める いつ・どの期間単位で申告するかを決める |
| 誤りやすい点 | 全社合算で判定してしまう/条例を確認しない | 運搬費等の扱いで価格が200万円の境界をまたぐ 期間ごとの再判定を忘れ税率欄を固定してしまう |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾では礦業権者が礦業權費・礦產權利金を負担する。地方税の上乗せは地方稅法通則により原税率上限の30% 以内に制限される点で、上限付き超過課税という発想が日本と共通する
韓国は地下資源等を対象とする地域資源施設税を地方税として課し、資源所在地の自治体財源とする点で鉱産税と機能が近い
ドイツは連邦鉱業法で採掘価値に応じた Förderabgabe を定め、州が具体的な運用を行う。自治体税ではない点が日本と異なる
米国は連邦の統一規定がなく、州ごとに採掘資源への課税と税率を定める
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 石灰石の採掘場を二つの町に持っている会社で、経理担当者が全社の産出額を合算して1% で申告した。片方の町の産出額は毎期150万円程度で、本来は0.7% で済んでいた。何年分の払い過ぎを取り戻せるのか、という問題になる
- もし市町村が財政難を理由に、鉱産税の税率を1.5% にする条例案を出してきたらどうなるか? 520条2項の上限1.2% を超えるため、その部分は地方税法に反する。地元の鉱業者は、議会での審議の段階で上限の存在を指摘できる
- 新規開業したばかりの小さな採石業者で、初期は月の産出額が200万円を下回るが、半年後には超える見込み。期間ごとに税率が0.7% から1% に切り替わるため、申告書の税率欄をそのままにしておくと、どこかの期間でズレが生じる
- 申告期限まであと3日。今期の産出額の集計がちょうど200万円前後で止まっている。運搬費などを差し引くかどうかで、価格が境界線のどちら側に入るかが決まる。どちらで判定するかの根拠を、今のうちに書面で残しておく必要がある
取るべき行動
被害を受けた側:1. 過去の申告書を作業場・市町村ごとに分け、各期の産出価格が200万円以下だった期がないかを洗い出す2. 該当する期があれば0.7% との差額を計算する3. 作業場がある市町村の税条例で、実際の税率を確認する4. 払い過ぎがあれば、地方税法の更正の請求(同法20条の9の3)で還付を求める。期限を過ぎた分は取り戻せないため、直近の期から優先して確認する
訴えられた側:1. 市町村から税率の誤りを指摘されたら、まず判定単位(市町村ごと)と期間(522条)が正しく当てはめられているかを照合する2. 鉱物の価格の算定根拠(課税標準、519条)を書面で示す3. 税率が条例上限の1.2% を超えていないかを確認する4. 処分(役所があなたに直接下す決定、例:更正通知)に納得できなければ、審査請求(行政不服審査法18条、処分を知った日の翌日から3か月以内)を検討する
時効(請求できる期限):申告納付の期限は522条に定めがある(市町村条例の定めもあわせて確認されたい)。更正の請求は原則として法定納期限から5年以内(地方税法20条の9の3)。不服申立ては処分を知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)。いずれも最新の改正状況をご確認ください
学説
通説(標準税率の性格):標準税率は地方税法1条1項5号の「通常よるべき税率」であり、市町村を拘束する確定税率ではない。財政上の必要があれば条例で変更できるが、520条2項の制限税率を超えることはできない
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