受講中の講座ブックマーク無料で登録

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 5 分5 分5 分

自衛隊法 第114条(道路運送車両法の適用除外)

クイックジャンプ
  1. 道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)の規定は、自衛隊の使用する自動車のうち、政令で定めるものについては、適用しない。
  2. 2.道路運送車両法の規定が適用されない自衛隊の使用する自動車については、防衛大臣は、保安基準並びに整備及び検査の基準を定めなければならない。
  3. 3.道路運送車両法の規定が適用されない自動車は、防衛大臣の定めるところにより、他の自動車と明らかに識別することができるような番号及び標識を付さなければならない。
  4. 4.自衛隊の使用する自動車以外の自動車は、前項に規定する番号若しくは標識又はこれらにまぎらわしい番号若しくは標識を付してはならない。
  5. 5.第三項の自動車に付する標識の制式は、官報で告示する。

この条文の基本情報

道路運送車両法の適用除外とは何ですか?

定義道路運送車両法の適用除外とは、自衛隊法第114条に定められた規定で、「道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)の規定は、自衛隊の使用する自動車のうち、政令で定めるものについては、適用しない。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 自衛隊法第114条(道路運送車両法の適用除外)は、日本の自衛隊法に含まれる条文です。
  2. 自衛隊法第114条の条文原文は「道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)の規定は、自衛隊の使用する自動車のうち、政令で定めるものについては、適用しない。」で始まります。
  3. 自衛隊法第114条は第八章 雑則に置かれています。
  4. 自衛隊法の公布日は昭和29年6月9日です。
  5. 自衛隊法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 自衛隊法第114条の前の条は自衛隊法第113条です。
  7. 自衛隊法第114条の次の条は自衛隊法第114条の2です。
  8. 自衛隊法第114条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式自衛隊法(昭和二十九年法律第百六十五号)第114条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/329AC0000000165
  • 本サイト収録自衛隊法(昭和二十九年法律第百六十五号)第114条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/329AC0000000165/114

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点自衛隊法114条により、政令で定める自衛隊車両には道路運送車両法が適用されず、防衛大臣が保安基準と検査基準を定める。民間車が紛らわしい番号・標識を付けることは禁止されている。

Q · 自衛隊のトラックって、車検を受けていないの?

政令指定の車両は車検対象外で、防衛大臣の基準で検査する

自衛隊法114条1項により、自衛隊の使用する自動車のうち政令で定めるものには道路運送車両法が適用されず、国土交通省の登録・車検の対象になりません。その代わり同条2項で、防衛大臣が保安基準と整備・検査の基準を定めることが義務づけられています。また3項で識別できる番号・標識の表示が求められます。なお道路交通法は原則として適用されるため、信号や速度制限は一般車と同じく守る必要があります。

解説

迷彩柄のトラックが国道を走っているのを見て、車検を気にする人はまずいない。だが法律上は大事な事実がある。政令で指定された自衛隊車両には道路運送車両法が適用されない。つまり国土交通省の車検も、陸運局の登録も、普通のナンバープレートもない。代わりに防衛大臣が自前で保安基準(車が安全に走るための構造・装置のルール)と整備・検査の基準を定め、ひと目で分かる専用の番号と標識を付ける。ここで生活に響くのは次の点だ。道路交通法は自衛隊車両にも原則として適用されるので、信号も速度制限も守らなければならない。さらに自賠責保険の加入義務も外れる。自衛隊車両と事故になったら、相手の自賠責保険会社に請求する通常ルートは使えず、国を相手に交渉することになる。適用除外の中身を知らないと、事故の直後に最初の一手を間違える。

法的な位置づけ

自衛隊法第114条は、政令で定める自衛隊使用自動車を道路運送車両法による登録・検査・保安基準の体系から除外する特例規定である。除外車両については防衛大臣が保安基準並びに整備及び検査の基準を定め、他の自動車と識別可能な番号・標識の表示を義務づけ、他の自動車による同一又は紛らわしい表示を禁止し、標識の制式を官報で告示する。

よくある質問 AI による整理

Q1自衛隊車両のナンバーはどう見分ける?

道路運送車両法の適用除外車両は、防衛大臣の定めにより他の自動車と明らかに識別できる番号・標識を付けます(自衛隊法114条3項)。標識の制式は官報で告示されます。

Q2自衛隊車両にも道路交通法は適用される?

適用されます。本条が外すのは道路運送車両法(登録・車検・保安基準)だけで、信号や速度制限などの交通ルールは原則として一般車と同じです。

Q3自衛隊の払い下げ車両は公道で乗れる?

民間に渡った時点で本条の適用除外は外れます。道路運送車両法に基づく登録と車検を受け、保安基準に適合させて通常のナンバーを付ければ公道走行できます。

Q4自衛隊車両との事故 時効はいつまで?

国家賠償請求も民法の時効に従います(国家賠償法4条)。損害と加害者を知った時から原則3年、人の生命・身体の侵害は5年です。

Q5自衛隊車両の標識の制式はどこで確認できる?

自衛隊法114条5項により、適用除外車両に付ける標識の制式は官報で告示されます。確認するには官報の該当告示を参照します。

Q6自衛隊車両との事故でも交通事故証明書は出る?

警察に事故を届け出ていれば、通常の交通事故と同様に証明書の申請ができます。国への賠償請求の基礎資料になるため、現場での110番が重要です。

Q7防衛省の車はすべて車検不要?

いいえ。適用除外となるのは政令で定めた自動車だけです。防衛省が使う一般の登録車両は、民間車と同じく道路運送車両法の車検を受けます。

Q8自衛隊車両は緊急走行できる?

政令で緊急自動車とされる一部の自衛隊車両は、所定の要件を満たして緊急走行する場合に限り、道路交通法上の特例を受けます。平時の通常走行は一般車と同じです。

この条文についての質問 AI による整理

Q1自衛隊の車って車検ないの? 整備とか大丈夫なんですか?

政令で指定された車両は道路運送車両法の車検を受けないが、野放しではない。本条2項で、防衛大臣が保安基準と整備・検査の基準を定めることが義務になっている。実務のポイント:戦車や装甲車のように一般の保安基準ではそもそも公道を走れない構造の車両があるからこそ、別の基準を作るしかなかった。適用除外は特権というより、規格が合わないことへの対策である

Q2自衛隊のトラックにぶつけられたけど、相手の保険はどうなるの?

自衛隊車両は自賠責の加入義務から外れているので、保険会社への被害者請求はできない。代わりに国家賠償法1条や自動車損害賠償保障法3条で国に請求する。実務のポイント:自分の任意保険に弁護士費用特約や人身傷害補償が付いていれば、まずそちらで立て替えてもらい、国との交渉は保険会社や弁護士に任せられる。約款を確認するのが先だ

Q3痛車みたいに自衛隊っぽいナンバーを付けて走ったらまずい?

本条4項は、自衛隊車両以外の自動車が自衛隊車両の番号・標識やそれに紛らわしいものを付けることを禁じている。さらに道路運送車両法19条で、正規の番号標は見やすく表示しなければならない。実務のポイント:展示や撮影の場では問題にならなくても、公道に出た瞬間に評価が変わる。イベント会場で付けて、帰りに外すのが安全な運用である

間違えやすい点 AI による整理

  • 「自衛隊の車は法律の外にいる」と思われがちだが、外れるのは道路運送車両法(登録・車検・保安基準)だけである。道路交通法は原則として適用され、緊急自動車に指定された場合などを除いて、信号無視や速度超過は一般車と同じく違反になる
  • 自賠責がないことは知っていても、その意味の重さまでは知られていない。自賠責があれば被害者が保険会社に直接請求して早く支払いを受けられるが、そのルートがない。一方で賠償責任そのものは消えず、国家賠償法1条や自動車損害賠償保障法3条の運行供用者責任で国に請求できる。払ってもらえるかではなく、どの道で払ってもらうかが問題になる
  • 「自衛隊の車なら全部適用除外」という問いの立て方がそもそもずれている。除外されるのは政令で定めた自動車だけで、防衛省が使う車両すべてではない。事故の相手が実際に適用除外車両なのか、それとも一般の登録車なのかを先に確かめる必要がある

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
公路法・道路交通安全規則

台湾でも軍用車両の牌照・管理は国防部が担う独自体系とされる。公務中事故の賠償は国家賠償法による点で日本と構造が近い

韓国
자동차관리법 제2조・同施行令 제2조

韓国は軍需品管理法に基づく車両を自動車管理法の対象から除外しており、日本と同様の適用除外構造をとる

ドイツ
Fahrzeug-Zulassungsverordnung

ドイツでは Bundeswehr が自ら車両を登録し、Y で始まる専用ナンバーを付ける。自前管理と外部識別性の両立という発想は本条と共通する

アメリカ
Federal Tort Claims Act(28 U.S.C. §§ 2671–2680)

米国では軍用車両を含む連邦車両の公務中事故について、連邦政府を相手に FTCA に基づき請求する

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • もし、災害派遣帰りの自衛隊トラックにあなたの車が追突されたら、誰に何を請求する? 相手の運転手は保険証券を出してこない。自賠責を探しても出てこない。交渉相手は国、窓口は所属部隊や地方防衛局になる
  • ミリタリー好きのあなたは、払い下げの73式小型トラックを手に入れた。乗る前に車検を通し、陸運局で登録して、普通のナンバーを付ける必要がある。自衛隊時代の番号と標識は残せない
  • イベント用に、自家用のジープへ「自衛隊ナンバー風」のプレートを作ってボルトで留めた。本条4項が禁じている「まぎらわしい番号・標識」に当たりうる。SNS に上げた写真がそのまま証拠になる
  • 自衛隊車両との接触事故から2年半が経った。「国が相手なら時効は関係ない」と放置していたが、国家賠償でも民法の時効が適用される。物損なら残りは半年しかない

取るべき行動

被害を受けた側:1. その場で110番し、事故の届出をする(交通事故証明書の前提になる) 2. 車両の番号・標識、部隊名、運転者の氏名と所属、公務中かどうかを記録し、写真を撮る3. 自賠責への被害者請求はできない前提で、所属部隊または地方防衛局に賠償の窓口を確認する4. 国家賠償法1条(公務員の職務上の不法行為)または自動車損害賠償保障法3条を根拠に書面で請求する。示談が進まなければ国を被告に訴訟

訴えられた側:自衛官として運転中に事故を起こした場合:1. 救護と警察への届出は一般の運転者と同じ義務(道路交通法72条) 2. 公務中の事故なら国家賠償法1条で国が責任を負い、故意・重過失がなければ個人が求償されることは原則ない3. 私用で官用車を使っていた場合は公務性が否定されるリスクがあるので、運行指令の記録を確保する。民間人で紛らわしい標識を付けた場合は、すぐに外して正規の番号標に戻す

時効(請求できる期限):国家賠償請求の時効は民法の規定による(国家賠償法4条)。損害と加害者を知った時から3年、人の生命・身体の侵害は5年(民法724条、724条の2)。不法行為の時から20年で消滅(最新の改正状況をご確認ください)

改正沿革 AI による整理

  • 平成19年(2007年)防衛省移行 防衛庁の省移行に伴い、基準制定と標識指定の主体が「防衛庁長官」から「防衛大臣」に改められたとみられる。改正の範囲と回数は人による検証が必要

改正の年表

  1. 1.昭和29年(1954年) 新設:自衛隊法の制定により、自衛隊使用自動車に対する道路運送車両法の適用除外と独自の基準・標識制度が設けられた
  2. 2.平成19年(2007年) 改正:防衛庁の防衛省移行に伴い、基準制定・標識指定の主体が防衛大臣に改められたとみられる。改正の具体的範囲は原典での確認が必要

ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。

自衛隊法の全文を見る所属する編章節を開く:第八章 雑則

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

次に調べる

判例を探す:条文単位の判例の紐づけは準備中です。上のカードから法令名で検索できます。裁判所「裁判例検索」で探す ›