要点特許法67条の6は、医薬品等の特許延長を受ける者が満了六月前の前日までに申出書を特許庁長官へ提出すべきと定める。提出しなければ、満了六月前以後は延長登録の出願ができない。
Q · 承認がまだ下りていないのに、なぜ先に申出書を出しておく必要があるの?
満了六月前を過ぎると延長出願自体ができなくなるからです
特許法67条の6によると、医薬品や農薬の特許延長は、厚生労働省の製造販売承認など政令で定める処分を受けてから出願します。しかし承認が満了六月前の前日までに下りない見込みなら、その日までに申出書を特許庁長官へ提出しなければなりません。提出を怠ると、満了六月前以後は延長登録の出願そのものができなくなります(2項)。承認の遅れが役所側の事情でも、申出を忘れた出願人の責任として処理され、数百億円規模の独占期間を失うことがあります。
あなたの会社が十年かけて開発した新薬。その特許は出願から二十年で切れるが、承認審査に何年も取られた分を、最大五年取り戻せる(67条4項)。だが落とし穴がある。延長の前提となる厚生労働省の製造販売承認が、特許満了の六月前までに下りない見込みなら、その日までに『申出書』を特許庁長官へ出さなければならない。出さなければ、満了六月前以後は延長登録の出願そのものができなくなる(2項)。つまり書面一通の提出忘れで、ブロックバスター級なら年商数百億円の独占期間を、まるごと失う。承認が遅れているのは役所の都合なのに、申出を怠ったあなたの責任として処理される。逆に言えば、この一通さえ期日までに出しておけば、承認が間に合わなくても延長の権利を生かしておける。期限管理表の中で、最も高価な一行がこれだ。
特許法67条の6は、特許権の存続期間延長登録に係る申出手続を定める規定である。同法67条4項の延長登録を受けようとする者に対し、満了前六月の前日までに政令で定める処分を受けられない見込みの場合、その日までに氏名・特許番号・対象処分を記載した書面を特許庁長官へ提出する義務を課す。
AI 輔助整理,以條文原文為準
医薬品や農薬のように承認審査で実際に使えない期間があった特許について、その分を最大五年まで取り戻せる制度です(特許法67条4項)。67条の6はその権利を守る前段の申出手続を定めます。
存続期間の満了前六月の前日までです(67条の6第1項)。この日を過ぎると、満了六月前以後は延長登録の出願そのものができなくなります(2項)。承認の確定を待たず、下りない見込みの段階で出すのが実務の定石です。
出願しようとする者の氏名または名称・住所、特許番号、そして67条4項の政令で定める処分(薬機法承認・農薬登録など)の三点を記載します(1項各号)。
満了六月前以後は延長登録の出願ができなくなります(2項)。承認が後から下りても延長は二度と申請できず、回復不能の失権となります。書面一通の失念が独占期間の喪失に直結します。
農薬取締法の登録を受ける農薬も対象です。政令で定める処分に該当すれば、動物用医薬品などにも同じ延長・申出の仕組みが働きます。
延長登録により、承認審査等で使えなかった期間を最大五年まで取り戻せます(67条4項)。67条の6の申出はこの延長の権利を満了六月前まで生かしておくための手続です。
はい。申出書が提出されると、記載事項が特許公報に掲載されます(3項)。ジェネリックメーカー側は公報を見れば、先発品が延長を狙っているかを事前に察知できます。
責めに帰することができない理由(天災等)で期日に出せなかった場合のみ、理由消滅から十四日(在外者は一月)以内かつ期日後二月以内に追完できます(4項)。社内連絡ミスや多忙はまず認められません。
延長登録の出願そのものは承認(処分)を受けた後ですが、その前段として、満了六月前までに承認が下りない見込みなら『申出書』を先に出しておく仕組みです(67条の6第1項)。これを出さないと、満了六月前以後は延長出願自体ができません(2項)。業界裏話ヒント:実務では『間に合うか微妙』な案件は、迷ったら全部申出を出しておくのが定石。出して承認が間に合っても不利益はなく、出さずに間に合わないと回復不能だからだ
原則として満了六月前以後は延長登録の出願ができなくなります(2項)。ただし、天災や本人の落ち度といえない事情で期日に出せなかった場合は、理由消滅から十四日(在外者は一月)以内かつ期日後二月以内なら追完できます(4項)。業界裏話ヒント:この『責めに帰することができない理由』は非常に厳格に運用され、社内の連絡ミスや多忙はまず認められない。期限管理を弁理士事務所と二重化しておくのが現実的な防御策だ
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 手続の性質 | 67条の6:延長の権利を保全する予備的な『申出』 | — |
| 適用場面 | 処分が満了六月前までに下りない見込みの場合の事前手続 | — |
| 期限 | 存続期間の満了前六月の前日まで(1項) | — |
| 懈怠の効果 | 満了六月前以後は延長登録の出願ができない(2項) | — |
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