受講中の講座ブックマーク無料で登録

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 7 分7 分7 分

消費税法 第59条の2(電磁的記録に記録された事項に関する重加算税の特例)

クイックジャンプ
  1. 事業者により保存されている電磁的記録(第八条第二項に規定する電磁的記録その他の政令で定めるものをいう。以下この項において同じ。)に記録された事項に関し消費税につき国税通則法第十八条第二項(期限後申告)に規定する期限後申告書若しくは同法第十九条第三項(修正申告)に規定する修正申告書の提出、同法第二十四条(更正)若しくは第二十六条(再更正)の規定による更正又は同法第二十五条(決定)の規定による決定(以下この項において「期限後申告等」という。)があつた場合において、同法第六十八条第一項又は第二項(重加算税)の規定に該当するときは、同条第一項及び第二項の重加算税の額は、これらの規定にかかわらず、これらの規定により計算した金額に、これらの規定に規定する基礎となるべき税額(その税額の計算の基礎となるべき事実で当該期限後申告等の基因となる当該電磁的記録に記録された事項に係るもの(隠蔽し、又は仮装された事実に係るものに限る。以下この項において「電磁的記録に記録された事項に係る事実」という。)以外のものがあるときは、当該電磁的記録に記録された事項に係る事実に基づく税額として政令で定めるところにより計算した金額に限る。)に百分の十の割合を乗じて計算した金額を加算した金額とする。
  2. 2.前項の規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。

この条文の基本情報

電磁的記録に記録された事項に関する重加算税の特例とは何ですか?

定義電磁的記録に記録された事項に関する重加算税の特例とは、消費税法第59条の2に定められた規定で、「事業者により保存されている電磁的記録(第八条第二項に規定する電磁的記録その他の政令で定めるものをいう。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 消費税法第59条の2(電磁的記録に記録された事項に関する重加算税の特例)は、日本の消費税法に含まれる条文です。
  2. 消費税法第59条の2の条文原文は「事業者により保存されている電磁的記録(第八条第二項に規定する電磁的記録その他の政令で定めるものをいう。」で始まります。
  3. 消費税法第59条の2は第五章 雑則に置かれています。
  4. 消費税法の公布日は昭和63年12月30日です。
  5. 消費税法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 消費税法第59条の2の前の条は消費税法第59条です。
  7. 消費税法第59条の2の次の条は消費税法第60条です。
  8. 消費税法第59条の2には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式消費税法(昭和六十三年法律第百八号)第59条の2
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/363AC0000000108
  • 本サイト収録消費税法(昭和六十三年法律第百八号)第59条の2(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/363AC0000000108/59_2

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点消費税法59条の2は、電磁的記録に記録された事項に係る事実に基づく隠蔽・仮装があった場合、国税通則法68条の重加算税に10%を上乗せすると定める規定である。

Q · 電子データで消費税をごまかしたら、紙のときより罰は重くなるんですか?

重くなります。重加算税に10%が上乗せされ45%・50%になります

消費税法59条の2により、事業者が保存する電磁的記録に記録された事項に係る事実について隠蔽・仮装があった場合、国税通則法68条の重加算税(過少申告に代え35%、無申告に代え40%)に10%が加算されます。結果として45%・50%になります。ただし加重は電磁的記録由来の事実に基づく税額部分に限られ、それ以外の事実に基づく税額には及びません(本条括弧書き)。加算税の割合や適用範囲は税制改正の影響を受けるため、最新の条文で確認が必要です。

解説

免税店のレジから外国人旅行者の購入記録を電子データで国税庁に送る、クラウド会計に取り込んだ電子取引データの仕入額をこっそり書き換える、そうやって消費税をごまかしたとき、あなたを待つのは通常の重加算税ではない。国税通則法68条の重加算税は過少申告に代えて35%、無申告に代えて40%。だが不正の舞台が電磁的記録だった場合、消費税法59条の2がそこにさらに10%を上乗せする。45%、50%だ。同じ金額を同じ手口でごまかしても、紙でやったか電子データでやったかで制裁が変わる。理由は単純だ。国は電子保存を認めて紙の保管義務を軽くした、その信頼を逆手に取ってデータを改ざんする行為を、より重く見ている。あなたが経理をデジタル化した瞬間、この上乗せスイッチの上に立っている。

法的な位置づけ

消費税法第59条の2は、電磁的記録に係る重加算税の加重を定める規定である。事業者が保存する電磁的記録に記録された事項に関し、期限後申告書若しくは修正申告書の提出、更正又は決定があり、国税通則法第68条第1項若しくは第2項に該当する場合に、同条により計算した重加算税額に、当該電磁的記録に記録された事項に係る事実に基づく税額の100分の10を加算するものとする。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

よくある質問 AI による整理

Q1重加算税の税率は何パーセントですか?

国税通則法68条で、過少申告に代えて35%、無申告に代えて40%です。消費税法59条の2に該当すると電磁的記録由来の税額部分に10%が加算され、45%・50%になります。

Q2電磁的記録とは具体的に何を指しますか?

消費税法8条2項の免税購入記録情報のほか、政令で定めるものを指します。電子取引データや電子保存された帳簿書類が中心で、紙の帳簿は対象外です。

Q3重加算税は何年前までさかのぼりますか?

隠蔽・仮装がある場合、更正・決定・賦課決定の除斥期間は法定申告期限の翌日から7年です(国税通則法70条5項)。通常の5年より2年長くなります。

Q4重加算税は経費になりますか?

なりません。加算税・延滞税は法人税や所得税の計算上、損金・必要経費に算入されません。実質的な負担は表面の税率よりさらに重くなります。

Q5重加算税に納得できないときはどうする?

賦課決定通知を受けた日の翌日から3か月以内に、税務署長へ再調査の請求をするか、国税不服審判所へ審査請求をします(国税通則法77条)。期限を過ぎると争えません。

Q6自分から修正申告すれば重加算税は避けられますか?

避けられません。隠蔽・仮装がある限り自主的な修正申告でも重加算税は課されます。調査通知前の自主修正で軽減されるのは過少申告加算税の方です。

Q7重加算税と脱税の刑事罰は両方科されますか?

併科されえます。重加算税は刑罰ではなく行政上の措置と解されているため(最高裁大法廷 昭和33年4月30日)、刑事罰との併科は二重処罰にあたらないとされています。

Q8電子帳簿保存法の加重と消費税法59条の2は違う?

枠組みが違います。電子帳簿保存法は国税全般の電子記録に係る加重の一般規定、消費税法59条の2は消費税に固有の加重で、対象となる電磁的記録の範囲が異なります。

この条文についての質問 AI による整理

Q1うっかり数字を間違えただけでも、重加算税って取られるんですか?

取られません。重加算税(国税通則法68条)は「隠蔽・仮装」という故意の不正が要件で、単なる計算ミスや見解の相違は過少申告加算税(10%)止まりです。この差は税額の35%前後にもなります。実務のポイント:税務署は調査成績のため重加算税を取りたがる傾向があります。「隠蔽・仮装」の認定に安易に乗らず、故意ではなく誤りだと事実で主張する余地は常にある。ここで折れるかどうかで納税額が大きく変わる

Q2紙の帳簿とデータで、なんで罰金が違うんですか?

国が紙の保管義務を電子保存で代替してよいと認めた見返りに、その電子記録を改ざんする不正には重加算税を10%上乗せするからです(消費税法59条の2)。電子記録の真正性への信頼を守るための加重です。実務のポイント:この上乗せは電子記録に記録された事項に係る事実に基づく税額にしか及びません(本条括弧書き)。不正部分を電子由来と非由来に切り分ければ、加重対象額を圧縮できる。調査段階でこの切り分けを主張するかしないかで、上乗せの効く範囲が変わる

Q3免税店をやってるけど、購入記録の電子データってそんなに厳しく見られるの?

厳しく見られます。免税店の購入記録情報は消費税法8条2項の電磁的記録に当たり、この特例の直撃対象です。免税対象でない販売を電子記録上で水増しすれば、消費税の不正還付+重加算税10%上乗せの二重の打撃になります。実務のポイント:免税販売の電子化(購入記録情報の送信)で、税務当局は免税店の取引をデータで横串照合できるようになりました。紙時代のように「後から辻褄合わせ」が効かず、送信済みデータと実態のズレが機械的に浮く。免税店の不正は昔より格段に露見しやすい

間違えやすい点 AI による整理

  • 「重加算税を避けるにはどうすれば」と考える前に、そもそもの問いが違う。重加算税は隠蔽・仮装という故意の不正がなければ課されない。単なる計算ミスや解釈の相違は過少申告加算税(10%)止まり。あなたが本当に問うべきは「これは仮装に当たるのか」であって「どう避けるか」ではない
  • 電子データの改ざんが重加算税の対象になることは何となく知っていても、その深刻度を見誤っている。通常の重加算税35%に10%が上乗せされて45%、加えて延滞税、さらに悪質なら消費税法上の脱税犯として刑事罰まで並走する。1割の上乗せは氷山の一角だ
  • 「紙もデータも証拠なんだから同じ扱いだろう」と思いがちだが、法律は媒体で扱いを変えた。電子記録での不正の方が重い。デジタル化=有利、という直感がここでは逆に働く
比較の観点この条文ほかの条文
課される場面消費税法59条の2:電磁的記録に記録された事項に係る事実の隠蔽・仮装国税通則法68条:媒体を問わない隠蔽・仮装
国税通則法65条:隠蔽・仮装のない過少申告
割合通則法68条の額に10%加算(結果45%・50%)過少申告に代え35%、無申告に代え40%
原則10%(一定額超部分は15%)
対象税額の範囲電磁的記録に記録された事項に係る事実に基づく税額のみ(本条括弧書き)隠蔽・仮装に係る基礎税額の全体
増差税額の全体
争点不正が電子記録由来かどうかの切り分け隠蔽・仮装の有無(故意性)
正当な理由の有無

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
加值型及非加值型營業稅法第51條、稅捐稽徵法第41條

台湾は漏税額を基準とした倍数罰(5倍以下)と逃漏税捐罪で対応し、記録が電子か紙かによる制裁の加重規定は置いていない

韓国
국세기본법 제47조의3(부정과소신고가산세)

韓国は不正行為による過少申告に40%の加算税を課すが、電子記録であることを理由とする追加加重の枠組みは日本と異なる

ドイツ
Abgabenordnung § 370, § 235

ドイツは脱税を刑事罰と脱税利息で処理し、行政上の加算税を独立の制裁として広く用いる日本型とは制度設計が異なる

アメリカ
IRC § 6663(Civil fraud penalty)

米国は詐欺に起因する過少納付に75%の民事制裁を課す。電子記録を理由とする上乗せはなく、証拠法上の取扱いで対応する

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 税務調査で「この電子データ、書き換えてますよね」と指摘されたら、あと何が起きる? 修正申告を出すまでの数日で、重加算税が35%で止まるか45%に跳ねるかが決まる。電子記録での仮装と認定された瞬間、上乗せの10%が発動する
  • 経理担当が期末の数字合わせに、電子取引データの請求書金額を一桁だけ直した。あなたは「よくあること」と思っている。だがそれは仮装だ、59条の2の直撃コースに乗っている
  • 免税店を営むあなたが、実際には免税対象でない客の購入記録情報を電子で水増し送信していた。輸出免税(消費税法7条・8条)の不正は消費税還付の不正に直結し、その記録が電磁的だったことで重加算税は10%上乗せされる
  • 取引先の社長が「うちは全部クラウド会計だから調査でも安心だ」と自慢してきた。あなたは一つ問い返せる。「電子でやったら重加算税が1割重くなるの、知ってます?」

取るべき行動

被害を受けた側:1. 重加算税の賦課決定通知を受けたら、まず「隠蔽・仮装」の認定根拠を確認。単なる記帳ミス・解釈相違なら重加算税の要件を欠く2. 電子記録由来の事実と、それ以外の事実を切り分け、上乗せ10%の対象額を争う(本条括弧書き) 3. 納得いかなければ、通知を受けた日の翌日から3月以内に税務署へ再調査の請求、または国税不服審判所へ審査請求4. 税理士・国税OB税理士に早期相談し、調査記録と主張を固める

訴えられた側:1. 税務調査で電子記録の不正を指摘されても、安易に「仮装を認める」書面に署名せず、事実関係を整理してから対応2. 不正が電子記録由来か非由来かを切り分け、非由来部分に10%上乗せが及ばないよう主張3. 自主的な修正申告のタイミングを税理士と検討、ただし調査通知後は加算税軽減の余地が狭い4. 悪質・多額なら消費税法上の脱税犯として刑事事件化する可能性があり、刑事に強い弁護士も視野に入れる

時効(請求できる期限):不正(隠蔽・仮装)がある場合の更正・決定・賦課決定の除斥期間は、法定申告期限の翌日から7年(国税通則法70条5項)。重加算税の賦課決定に不服があるときは、通知を受けた日の翌日から3月以内に再調査の請求または審査請求(国税通則法77条)。(加算税割合・除斥期間は最新の改正状況をご確認ください)

学説

通説:本条の加重は、電子保存の容認によって軽減された保存義務の裏返しとして、電子記録の真正性を制裁面から担保する政策的規定と解される。要件論の中心は国税通則法68条の隠蔽・仮装であり、本条は制裁量の加算規定にとどまる。

改正沿革 AI による整理

  • 施行年の要検証 電子帳簿保存法改正に伴うデジタル時代の新設規定と推定されるが、正確な新設年・施行日(令和2年〜令和3年度税制改正のいずれか)の確認が必要。捏造を避けるため人的検証を要する

ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。

消費税法の全文を見る所属する編章節を開く:第五章 雑則

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

次に調べる

判例を探す:条文単位の判例の紐づけは準備中です。上のカードから法令名で検索できます。裁判所「裁判例検索」で探す ›