感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第47条(新感染症の所見がある者の移送)
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都道府県知事は、前条の規定により入院する新感染症の所見がある者を当該入院に係る病院に移送しなければならない。
この条文の基本情報
新感染症の所見がある者の移送とは何ですか?
定義新感染症の所見がある者の移送とは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条に定められた規定で、「都道府県知事は、前条の規定により入院する新感染症の所見がある者を当該入院に係る病院に移送しなければならない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条(新感染症の所見がある者の移送)は、日本の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に含まれる条文です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条の条文原文は「都道府県知事は、前条の規定により入院する新感染症の所見がある者を当該入院に係る病院に移送しなければならない。」で始まります。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条は第八章 新感染症に置かれています。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の公布日は平成10年10月2日です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条の前の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第46条です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条の次の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第48条です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第47条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第47条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000114 - 本サイト収録
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第47条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/410AC0000000114/47
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点感染症法47条は、46条により入院する新感染症の所見がある者を、都道府県知事が入院先の病院へ移送しなければならないと定める。本人が自力で向かう方式は想定されていない。
Q · 新感染症で入院が決まったら、病院まで自分で行かないといけないの?
いいえ。知事が病院まで移送する義務を負います
感染症法47条は、46条により入院する新感染症の所見がある者について、都道府県知事が入院先の病院まで移送しなければならないと定めています。「できる」ではなく義務規定であり、入院先が県外の特定感染症指定医療機関であっても同じです。一方で移送は入院措置の一部として行われるため、出発時刻や手段を本人が選ぶ余地は事実上ありません。不服がある場合に争う対象は、移送ではなく46条の入院勧告・入院措置となるのが一般的な整理です。
解説
条文の主語は「都道府県知事」で、述語は「移送しなければならない」。「できる」ではなく義務である。前条(46条)で入院先として想定されるのは、厚生労働大臣が指定する特定感染症指定医療機関だ。全国に数か所しかなく、住んでいる県の外にあることも珍しくない。それでも「自力で行ってください」とは言えない。県境をまたぐ場合でも、病院まで責任を持って運ぶのは行政の仕事である。逆から見ると、移送は入院措置の一部として行われる公権力の行使でもある。「家族の車で後から行く」「今夜は自宅で準備したい」という希望が通る保証はない。ここで知っておくべきなのは、争う相手が移送そのものではないという点だ。移送は入院の決定に付いてくる手続にすぎず、法的に争う対象は46条の入院勧告・入院措置(役所があなたに直接下す、身体を拘束する決定)になる。どこを突けば手続が動くのかを知っている人は、混乱した現場でも要求を一つに絞って伝えられる。
法的な位置づけ
感染症法47条は、新感染症の所見がある者の移送を定める規定であり、同法46条に基づく入院勧告または入院措置により入院する者について、都道府県知事が当該入院に係る病院まで移送する義務を負う旨を規定する。移送は入院措置を実行するための付随的な行為と整理されるのが一般的であり、知事の裁量に委ねない義務規定である点に特色がある。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.入院勧告・入院措置の書面を確認して撮影する 保健所から連絡を受けたら、入院勧告または入院措置が書面で出ているかを確認し、根拠条文(46条)と入院期間を確かめたうえで写真に残す。後の審査請求や訴訟で使える唯一に近い証拠になる
- 2.出発前に持ち物をそろえる 移送車が到着するまでに、常用薬、充電器、身分証、保険証、家族や勤務先の連絡先リストを手元にまとめる。入院後は外部と自由にやり取りできない前提で準備する
- 3.家族に入院先と担当者を伝える 入院先の病院名、保健所の担当者名と連絡先を家族に残す。同乗を希望する場合は、拒否されたときの理由を担当者に尋ね、記録しておく
- 4.不服は入院措置を対象に書面で申し立てる 移送そのものではなく、46条の入院勧告・入院措置を対象として、処分を知った日の翌日から3か月以内に審査請求を検討する。口頭での抵抗ではなく、記録が残る書面で伝える
よくある質問 AI による整理
Q1新感染症とは何ですか?
既知の感染症と症状などが明らかに異なり、重篤で、まん延すれば国民の生命・健康に重大な影響を与えるおそれがある病気を指します(感染症法6条9項)。
Q2特定感染症指定医療機関とは?
新感染症の所見がある者の入院を担当させるため、厚生労働大臣が指定する医療機関です。全国でも数か所に限られ、住む県の外にあることも珍しくありません。
Q3感染症法47条の移送とはどういう意味?
46条で入院が決まった新感染症の所見がある者を、都道府県知事が入院先の病院まで運ぶ義務のことです。行政の管理下で移動させ、途中の感染拡大を防ぎます。
Q4入院措置に従わないとどうなる?
入院勧告に応じない場合、知事は入院措置により入院させることができ、移送も実行されます。拒否しても措置は止まらず、罰則の適用範囲は最新条文で確認が必要です。
Q5入院措置の不服申立てはいつまで?
審査請求は処分を知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)、取消訴訟は処分を知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)が原則です。
Q6移送のとき家族は同乗できる?
法律に同乗の可否は書かれていません。感染管理を理由に断られることが多いものの、明文の禁止ではなく現場の判断であり、理由の説明を求めることはできます。
Q7入院先が県外でも移送してもらえる?
はい。47条は移送先の所在地を問わず知事に移送義務を課しています。県境をまたぐ場合も、県の協定や民間事業者などを使い行政が手段を確保します。
Q8新感染症の移送は誰が実際に行う?
法的責任者は都道府県知事で、実務は保健所が中心となって手配します。専用車両、民間の移送事業者、他機関への協力要請など、手段は自治体が選択します。
この条文についての質問 AI による整理
Q1移送ってお金かかるんですか?救急車みたいにタダ?
移送は47条が定める知事の義務であり、感染症法は入院措置に伴う費用を公費で負担する仕組みを設けている(58条ほか、現行効力を要確認)。実務のポイント:本人負担がないことを知らないまま、民間の介護タクシーなどを自分で手配してしまう人がいる。行政の移送を待たずに自分で動くと、その費用を後から公費で取り戻すのは難しい。移送は行政に任せるのが正解である
Q2家族の車で自分で病院に行っちゃダメなんですか?
47条は、知事が病院まで移送することを義務として定めている。理由は感染が広がるのを防ぐことにあり、途中で立ち寄ったり人と接触したりするリスクを行政の管理下で断つためだ。実務のポイント:同乗や自家用車の利用は、法律で明文により禁止されているわけではなく、現場の感染管理上の判断で決まる。交渉する余地はゼロではないが、結論を左右するのは本人の希望ではなく感染管理の理由である
間違えやすい点 AI による整理
- 移送も行政処分なので、移送そのものに不服申立てをすればよいと思われがちだ。しかし移送は、入院措置を実行するための付随的な行為(事実行為)と整理されるのが一般的である。争う対象は46条の入院勧告・入院措置であり、ここを取り違えると時間だけが過ぎていく(実務上、解釈が分かれる余地はある)
- 移送は単なる送迎サービスだと思っている人は、その強制力を軽く見ている。入院措置の一部として行われる以上、出発の時刻も手段も車両も行政が決める。本人の都合で「後から行く」ことは想定されていない
- 「重い感染症なら一類感染症として扱われるはずだ」という前提で考えていないか。新感染症は既知の感染症と症状などが明らかに異なり、重篤で、まん延すれば国民の生命・健康に重大な影響を与えるおそれがある病気のための枠である(6条9項)。名前のついた病気のリストに載る前の段階を受け止める、別系統の制度だ
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 対象者 | 感染症法47条:46条により入院する新感染症の所見がある者 | 感染症法21条:19条・20条により入院する一類感染症の患者 感染症法46条:新感染症の所見がある者(入院勧告・入院措置の対象) |
| 規定の性質 | 知事の移送義務(入院を実行する段階) | 知事の移送義務(一類感染症版) 入院勧告・入院措置(身体拘束を伴う決定の段階) |
| 入院先 | 当該入院に係る病院(原則として特定感染症指定医療機関) | 当該入院に係る病院(感染症指定医療機関等) 特定感染症指定医療機関(緊急時等は例外あり) |
| 不服申立ての対象になるか | 付随的な事実行為と整理されるのが一般的で、独立の争訟対象とはされにくい | 同様に入院措置に付随する行為と整理されるのが一般的 審査請求・取消訴訟の主たる対象 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も重大な感染症の患者を指定隔離治療機構で隔離治療する枠組みを持つ。移送の責任主体は主管機関側に置かれる構造で、日本と同様に行政主導の移動管理となる
韓国は入院治療と強制処分を規定し、COVID-19期に運用が拡大した。行政が患者の移動を管理する点で日本と共通する
ドイツは隔離(Absonderung)を定め、拒否する者は閉鎖施設に収容し得る。自由剥奪には裁判所の関与が求められる点が日本と異なる
米国は連邦の検疫・隔離権限を定めるが、実務の多くは州法に委ねられ、州ごとに手続が分かれる
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 海外出張から戻った直後、原因不明の高熱と出血症状が出た。保健所から連絡があり、数時間後に専用車両が自宅前に来ると告げられる。家族に説明する時間は1時間もない。何を持っていけるのか、誰に連絡するのか、今のうちに決めなければならない
- 移送の車が来たのに「明日自分の車で行く」と言い張ったら、どうなる? 46条の入院措置が出ている以上、移送は知事の義務として実行される。拒否しても状況は変わらない。むしろ、隔離されていない状態で人と接触したことが記録に残る
- あなたは県の保健所職員だ。指定医療機関は隣県にあり、消防の救急車は管轄外を理由に出せないと言われた。それでも知事の移送義務は消えない。県同士の協定、民間の移送事業者、自衛隊への災害派遣要請。どの手段を使うか、今夜中に決めなければならない
- 患者の家族が「せめて同乗させてほしい」と頼んできた。法律には同乗の可否が書かれていない。感染管理を理由に断られることが多いが、それは法律上の禁止ではなく現場の判断である
取るべき行動
被害を受けた側:1. 入院勧告・入院措置が書面で出ているかを確認し、写真を撮る。根拠条文(46条)と期間も見ておく2. 出発前に常用薬、身分証、保険証、連絡先リストを手元にそろえる3. 家族には、入院先の病院名と保健所の担当者名を残す4. 措置に不服があれば、移送ではなく入院措置を対象に、処分を知った日の翌日から3か月以内に審査請求を検討する5. 移送や入院の費用は公費で負担される仕組みがあるので、請求書が届いたら根拠を確認する(最新の改正状況をご確認ください)
訴えられた側:移送を拒んだと言われている側の場合:1. 拒否と受け取られた具体的な言動を記録し、「拒否」ではなく「説明を求めた」ことを書面で残す2. 拒んでも入院措置は止まらない。抵抗は感染拡大のリスクとして記録されるだけなので、移送には応じたうえで、争うのは入院措置の方に絞る3. 移送の義務を負う行政の側の場合:手段や同乗の可否を判断した理由を記録に残しておく。これが後で国家賠償を請求されたときの防御になる
時効(請求できる期限):入院勧告・入院措置の期間は10日以内で、延長も10日以内ごとに行われる(46条)。不服申立ては処分があったことを知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)。取消訴訟は処分を知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)。移送そのものには固有の期限が定められていない(最新の改正状況をご確認ください)
学説
一般的整理(行政法上の事実行為論):移送は入院措置を実行するための付随的な事実行為と整理され、独立して審査請求・取消訴訟の対象とはされにくい。権利救済は46条の入院勧告・入院措置を対象に図るのが一般的であるが、解釈が分かれる余地はある
改正沿革 AI による整理
- 平成10年(1998年) 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)の制定に伴い置かれた規定。その後の改正の有無は人による確認が必要
改正の年表
- 1.平成10年(1998年) 新設:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)の制定に伴い設けられた。その後の改正の有無は原典で確認が必要
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第46条新感染症の入院勧告・入院措置
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第21条一類感染症患者の移送の対応規定
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第6条新感染症・特定感染症指定医療機関の定義
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第58条移送費用等の都道府県支弁(現行効力を要確認)
- 検疫法 第14条入国時の隔離・停留措置
- 新型インフルエンザ等対策特別措置法 第2条新感染症の一部を対策対象に含める
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