感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第56条の26(適用除外)
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- 前三条及び第五十六条の三十二の規定は、第五十六条の十六第一項第一号に掲げる場合には、適用しない。
- 2.第五十六条の二十三、第五十六条の二十四及び第五十六条の三十二第一項の規定は、第五十六条の十六第一項第二号に掲げる場合には、適用しない。
- 3.前二条及び第五十六条の三十二の規定は、病院若しくは診療所又は病原体等の検査を行っている機関が、業務に伴い四種病原体等を所持することとなった場合において、厚生労働省令で定めるところにより、滅菌譲渡をするまでの間四種病原体等を所持するときは、適用しない。
- 4.第五十六条の二十四及び第五十六条の三十二第一項の規定は、四種病原体等所持者から運搬を委託された者が、その委託に係る四種病原体等を当該運搬のために所持する場合には、適用しない。
この条文の基本情報
適用除外とは何ですか?
定義適用除外とは、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26に定められた規定で、「前三条及び第五十六条の三十二の規定は、第五十六条の十六第一項第一号に掲げる場合には、適用しない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26(適用除外)は、日本の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に含まれる条文です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26の条文原文は「前三条及び第五十六条の三十二の規定は、第五十六条の十六第一項第一号に掲げる場合には、適用しない。」で始まります。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26は第四節 所持者等の義務に置かれています。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の公布日は平成10年10月2日です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26の前の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の25です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26の次の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の27です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第56条の26には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第56条の26 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000114 - 本サイト収録
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第56条の26(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/410AC0000000114/56_26
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点感染症法56条の26は、病院・診療所・検査機関が業務で四種病原体等を所持し、省令に従い滅菌譲渡するまでの間などに限り、所持者義務の一部を適用除外とする規定。
Q · 病院の検査で菌を分離したら、病原体の管理義務は全部かかってくるの?
業務上の一時所持なら、滅菌譲渡まで一部義務が免除される
感染症法第56条の26第3項により、病院・診療所・病原体等の検査機関が業務に伴い四種病原体等を所持した場合、厚生労働省令の定めに従い滅菌譲渡をするまでの間の所持であれば、第56条の24、第56条の25及び第56条の32の規定は適用されません。ただし、省令の手順を外れた保管や継続保有は免除の対象外です。また、患者発生の届出義務(第12条)は本条の免除とは別系統で、引き続き適用されます。
解説
病院の検査室で、職員が患者の便から O157を分離培養した。その瞬間、あなたの病院は「四種病原体等所持者」になる。感染症法は病原体等を一種から四種まで分類し、所持者に届出・基準遵守・記録・災害時措置といった重い義務を課す。だが本条は、その重い網に四つの穴を開けている。病院・診療所・検査機関が業務の過程でやむを得ず四種病原体等を手にし、厚生労働省令の定めに従って滅菌または譲渡するまでの間だけ持っている場合、第五十六条の二十四等の規定は適用されない。運搬を委託された運送業者が、その運搬のためだけに持っている場合も同じだ。あなたが知るべきは、この免除が無条件ではないという点である。省令の手順を外れた瞬間、あるいは「滅菌譲渡をするまでの間」を超えて保管した瞬間、免除の傘は消え、あなたは義務違反者として罰則の射程に入る。免除条文は安全地帯ではなく、出口の時刻が決まった通行証だ。
法的な位置づけ
感染症法第56条の26は、病原体等の所持者に関する義務規定の適用除外を定める規定である。第56条の16第1項各号に掲げる場合のほか、病院・診療所・検査機関が業務に伴い四種病原体等を所持し厚生労働省令に従い滅菌譲渡するまでの間所持する場合、及び運搬受託者が当該運搬のために所持する場合について、所定の条文の適用を除外する。
よくある質問 AI による整理
Q1四種病原体等とは何ですか?
感染症法が危険性等に応じて一種から四種に分類した病原体等のうち四種に当たるもの。腸管出血性大腸菌やコレラ菌などが含まれ、所持者には基準遵守等の義務が課されます。
Q2感染症法56条の26の適用除外はどんな場合ですか?
第56条の16第1項各号の場合、医療機関・検査機関が業務に伴い四種病原体等を所持し滅菌譲渡するまでの間、運搬受託者が運搬のために所持する場合の計四つです。
Q3検査機関が分離した菌を保存し続けたら違法?
研究目的などで継続保有すると、業務に伴う一時的所持とは言えず本条3項の免除は働きません。原則どおり所持者としての義務を負うことになります。
Q4運送業者は病原体の所持者になりますか?
四種病原体等の運搬を委託されて持つ場合は所持者に当たり得ますが、当該運搬のための所持に限り第56条の24及び第56条の32第1項が適用除外となります。
Q5滅菌譲渡とはどういう意味ですか?
病原体等を滅菌もしくは無害化し、または他者へ譲渡して手放すことを指します。本条3項の免除は、この滅菌譲渡が完了するまでの間に限られます。
Q6病原体の適用除外を受けるのに届出は必要?
本条には免除を受けるための届出手続の規定はありません。ただし免除要件に該当していたことを後から示せるよう、所持・滅菌の経過を記録しておくことが実務上重要です。
Q7感染症法の病原体規制に違反するとどうなる?
免除要件を外れると原則どおり基準遵守等の義務が及び、改善命令や罰則の対象となり得ます。具体的な処分内容は該当条文と最新の改正状況を確認してください。
Q8病原体の所持規制はいつからありますか?
病原体等の所持を段階的に規制する仕組みは、平成18年(2006年)の感染症法改正で導入されました。バイオテロ対策と施設外漏出防止が主な目的です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うちは小さな診療所ですが、検査で菌が出たら届出とか必要なんですか?
四種病原体等については、本条三項により業務に伴う一時的な所持で、厚生労働省令の手順で滅菌譲渡するまでの間であれば、第五十六条の二十四等の規定は適用されません。ただし感染症の発生自体の届出義務(第十二条等)は別の話で、こちらは免除されません。実務のポイント:病原体の管理義務と、患者発生の届出義務を同じものだと思って片方だけ対応している施設が非常に多い。二つの義務は別系統で走っている
Q2滅菌するまでの間って、具体的に何日までならいいんですか?
本条は「滅菌譲渡をするまでの間」としか書いておらず、具体的日数は厚生労働省令および関連通知に委ねられています。実務上、合理的期間を超える保管は免除の射程外と解される余地があり、解釈が分かれている部分です。実務のポイント:行政側が見るのは日数そのものより「滅菌の意思と計画が継続していたか」。滅菌予定日を記した台帳があるかどうかで、同じ保管期間でも評価が変わる
間違えやすい点 AI による整理
- 「病院は規制対象外」という理解が医療現場に広く残っているが、これは問いの立て方自体が誤っている。病院は規制の外にいるのではなく、規制の内側にいて特定の条文の適用だけを免除されている。前提が違えば、免除の条件を満たさなくなったときに何が起きるかの想像力も働かない
- 四種病原体等は「四番目だから軽い」と受け取られがちだが、分類の深刻度を見誤っている。四種に分類される病原体には腸管出血性大腸菌やコレラ菌など、集団感染を起こせば地域医療を停止させる力を持つものが含まれる。規制が軽いのは危険性が低いからではなく、医療・検査の現場で日常的に遭遇するため、全面規制が医療行為そのものを止めてしまうからである
- 「免除されているから記録も要らない」と考える事業者がいるが、あなたから見れば免除は義務の消滅、法律から見れば免除は要件該当性の問題である。要件に該当していたことを証明できなければ、行政側は原則に戻って判断する。この落差が、立入検査の現場であなたを潰す
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律対象 | 第56条の26:病原体等の所持に伴う管理義務の一部適用除外 | 第12条:医師による感染症患者等の届出義務 |
| 医療機関への適用 | 業務に伴う四種病原体等の一時所持で、滅菌譲渡までの間は所定の義務が免除 | 本条の免除とは無関係に、診断した医師に届出義務が残る |
| 免除が消える場面 | 省令の手順から外れた保管、滅菌譲渡までの期間を超える所持、運搬目的外の所持 | 免除規定ではなく、要件を満たせば常に義務が発生 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾は感染性生物材料を危険度に応じて分級管理し、所持・使用・運送について規律する。日本の一種〜四種分類と同様の段階規制の発想をとる
韓国は高危険病原体の分離・移動・搬入を申告・許可制で管理し、日本と同じく病原体の所持段階を規制対象とする
ドイツは病原体を扱う活動を原則許可制とし、§45で一定の診断活動等を許可義務から除外する。医療現場の実態に合わせた除外という点で本条と構造が近い
米国の Select Agent 規則は、臨床・診断検査室が特定病原体を同定した場合に一定期間内の移送・廃棄を条件として登録義務等を免除する。滅菌譲渡までの免除と同じ発想である
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 地方のクリニックの検査室で、職員が検体から腸管出血性大腸菌を分離した。院長は「うちは研究機関じゃないから関係ない」と思っている。本条三項の免除は確かに効くが、それは厚生労働省令の定める手順で滅菌譲渡するまでの間に限られる。培地を冷蔵庫の奥に数か月放置した時点で、免除の前提は崩れている
- 医療廃棄物の運送業者が、病院から四種病原体等を含む検体の運搬を受託した。ドライバーは自分が「所持者」になっているという自覚がない。本条四項により第五十六条の二十四等は適用されないが、それは「当該運搬のために所持する場合」に限る。配送センターで一晩寝かせた、ルートを変えて自宅に立ち寄った、その瞬間に免除の射程から外れる
- もし、あなたの検査機関が四種病原体等の分離株を「研究に使えそうだから」と保存し始めたら、どうなる? その瞬間、業務に伴う一時的所持ではなくなり、本条三項の免除は働かない。滅菌譲渡までの経過措置と、継続保有は法的に別物である
- 保健所の立入検査が三日後に迫っている。検査室の滅菌記録が揃っていない。四種病原体等をいつ分離し、いつ滅菌したかの記録が省令の定める形式で残っていなければ、免除要件を満たしていたことを自力で証明できない。記録は義務ではなく、免除を主張するための唯一の弾薬である
取るべき行動
被害を受けた側:1. 自施設が四種病原体等をいつ、どの業務に伴って所持したかを洗い出す2. 厚生労働省令の定める滅菌譲渡の手順と期限を確認し、現行の運用との差分を特定する3. 分離日・保管場所・滅菌日・譲渡先を記した台帳を整備、免除要件該当性を自力で立証できる状態にする4. 運搬委託がある場合は契約書の所持目的条項を点検5. 不明点は所管の保健所に事前相談、指摘を受ける前の相談は記録上大きく有利に働く
訴えられた側:1. 指摘された期間において、業務に伴う所持であったこと、および滅菌譲渡までの経過期間内であったことを時系列で主張する2. 省令所定の手順に沿っていた証拠(台帳、滅菌記録、廃棄委託伝票)を収集3. 要件を外れていた場合も、期間の長短・故意性・是正状況が処分の軽重を左右するため、是正計画を速やかに提出4. 運搬受託者であれば、所持が当該運搬の目的範囲内であったことを運行記録で示す
時効(請求できる期限):本条自体に特定の期限規定はないが、免除の時間的射程は「滅菌譲渡をするまでの間」であり、その具体的期間は厚生労働省令に従う。行政処分に不服がある場合は審査請求を処分を知った日の翌日から三か月以内(行政不服審査法第十八条)、取消訴訟は六か月以内(行政事件訴訟法第十四条)(最新の改正状況をご確認ください)
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成18年(2006年) 新設:感染症法改正により、病原体等を一種から四種に分類して所持等を規制する仕組みが導入され、医療・検査現場の一時所持等に関する適用除外規定が整備された
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