感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第78条の2
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第七十三条の三の罪は、日本国外において同条の罪を犯した者にも適用する。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条の2は、日本の感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に含まれる条文です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条の2の条文原文は「第七十三条の三の罪は、日本国外において同条の罪を犯した者にも適用する。」で始まります。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条の2は第十五章 罰則に置かれています。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の公布日は平成10年10月2日です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条の2の前の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条の2の次の条は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第79条です。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第78条の2には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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- 正式書式
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第78条の2 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/410AC0000000114 - 本サイト収録
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)第78条の2(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/410AC0000000114/78_2
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点感染症法78条の2は、73条の3の罪を日本国外で犯した者にも同条を適用すると定める。国籍を問わず、海外での行為も日本の処罰対象となる。
Q · 感染症法73条の3の罪を海外でやったら、日本の法律で罰せられるの?
はい。国籍を問わず、国外での行為も処罰対象です
感染症法78条の2により、73条の3の罪は日本国外で犯した者にも適用されます。刑法8条により特別法の罪も原則は国内犯のみが処罰対象ですが、本条はその例外を明文で定めています。国籍による限定はないため、外国人も対象です。さらに犯人が国外にいる期間は公訴時効が停止します(刑事訴訟法255条1項)。構成要件と法定刑は73条の3の本文で確認する必要があります。
解説
国境を越えれば日本の罰則は追ってこない。この感覚は半分しか正しくない。刑法は原則として日本国内で起きた犯罪だけを罰する(刑法1条)。感染症法のような特別法の罪も同じで、国外でも罰するという明文がなければ、国外での行為は処罰の対象外になる(刑法8条で刑法総則が準用されるため)。78条の2は、その明文である。73条の3の罪だけは、日本人か外国人かを問わず、国外で犯しても日本の法律で裁かれる。73条の3は、令和4年改正で整備された感染症関連情報の取扱いに関する罰則と位置付けられている。正確な構成要件と法定刑は73条の3の本文で確認してほしい。読者にとって大事な点は次のとおりである。海外拠点で分析したデータも、海外の委託先に渡したデータも、日本の刑事責任の射程から外れない。さらに犯人が国外にいる間は公訴時効が止まる(刑事訴訟法255条)。海外にいれば時間が守ってくれる、という発想は通用しない。
法的な位置づけ
感染症法78条の2は、同法73条の3の罪について国外犯処罰を定める規定である。刑法8条により刑法総則が特別法にも準用され、国外での行為は明文がない限り処罰されないところ、本条は73条の3の罪に限り、行為地が日本国外であっても、行為者の国籍を問わず日本の刑罰法規を適用する旨を明示している。
よくある質問 AI による整理
Q1感染症法78条の2とは何ですか?
感染症法73条の3の罪について、日本国外で犯した者にも適用すると定めた国外犯規定です。行為者の国籍は問いません。
Q2国外犯規定とはどういう意味ですか?
日本の外で行われた行為にも日本の刑罰法規を適用するという規定です。刑法8条により、特別法の罪は明文がなければ国外犯を罰しません。
Q3感染症法の罰則は海外でも適用される?
原則として適用されません。国外犯規定のある73条の3の罪だけが例外で、国外での行為も処罰対象になります。
Q4海外にいる間、公訴時効は進む?
進みません。刑事訴訟法255条1項により、犯人が国外にいる期間は公訴時効の進行が停止します。
Q5外国人が海外で犯した罪も日本で裁ける?
本条は「日本国外において同条の罪を犯した者」とだけ定め、国籍を限定していません。外国人の国外での行為も適用対象です。
Q6感染症法73条の3の罪の時効はいつまで?
法定刑で決まります。長期5年未満の拘禁刑または罰金の罪なら3年です(刑事訴訟法250条2項)。国外滞在中は停止します。
Q7海外委託先の従業員にも日本の罰則は及ぶ?
その従業員の行為が73条の3の罪に当たれば、国外でも国籍を問わず本条により適用対象となります。
Q8感染症法73条の罪は国外犯も処罰される?
78条の2の対象は73条の3の罪だけで、73条は挙げられていません。国外犯の明文がない罪は、刑法8条により国内犯のみが原則です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うちの海外子会社の現地スタッフが何かやらかしたら、その人も日本で捕まるんですか?
行為が73条の3の罪に当たれば、78条の2により国籍を問わず日本法の適用対象になる。ただし外国にいる人を実際に日本の手続に乗せるには、本人の入国や外交上の手続が必要になる。実務のポイント:実務で効いてくるのは、本人が日本へ出張や帰国で入国したときである。時効は国外にいる間止まっているため、数年後の来日時に問題が表面化することがある
Q2日本人社員が海外出張中にやった場合と、外国人がやった場合で違いはありますか?
本条は「日本国外において同条の罪を犯した者」と定めており、国籍で区別していない。刑法3条型(日本国民の国外犯のみ)ではなく、2条型に近い、すべての者を対象とする規定である。実務のポイント:委託先の誓約書を日本人担当者向けだけに作っている会社は多い。現地スタッフ向けに母語の誓約書を用意しているかどうかは、監査で必ず見られる
間違えやすい点 AI による整理
- 「外国人が海外でやったことに日本の法律は及ばない」と考えがちだが、78条の2は行為者の国籍を限定していない。国外犯規定には、日本国民の国外犯だけを罰するもの(刑法3条型)と、すべての者を罰するもの(刑法2条型)がある。本条は後者の書き方である
- 国外犯規定があることは知っていても、時効との関係は見落とされやすい。犯人が国外にいる間は公訴時効が停止する(刑事訴訟法255条1項)。海外で10年暮らしても、時効期間は1日も進まない場合がある
- 「どの国の法律が適用されるか」という問いの立て方が、そもそもずれている。日本法の適用と現地法の適用は排他的ではなく、両方の罪に同時に問われうる。問うべきなのは、両国の基準を同時に満たせているかどうかである
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 国外犯の扱い | 78条の2:73条の3の罪を国外犯にも適用 | 73条:国外犯規定なし(刑法8条により原則国内犯のみ) 73条の3:罪の本体(構成要件・法定刑を定める) |
| 規定の性格 | 適用範囲(場所的適用範囲)を拡張する規定 | 処罰規定(構成要件と法定刑) 処罰規定(構成要件と法定刑) |
| 国籍による限定 | 限定なし(すべての者、刑法2条型の書き方) | 国外での行為は原則として処罰対象外 国内での行為が前提。国外での行為は78条の2により処罰対象 |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も属地主義を基本とし、国外犯は刑法5条の列挙罪や7条(本国人の重罪)で限定的に処罰する。特別刑法が独自に国外適用を定める例がある
韓国は内国人の国外犯を広く処罰する属人主義を採り、日本より国外適用の範囲が広い
ドイツは国内法益に対する国外行為(§5)などの類型を刑法典にまとめて列挙する方式を採る
米国では連邦法の域外適用には議会の明確な意思が必要とする推定則があり、明文を要する点で日本と発想が近い
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- シンガポール拠点の解析チームが、日本の感染症データを現地サーバーで処理していた。そのとき、現地採用の外国籍エンジニアが義務に反してデータを持ち出したら、どうなる? 78条の2により、その外国籍エンジニアも日本の処罰対象になりうる
- あなたは製薬会社の研究員で、海外学会への出張中にホテルの Wi-Fi から感染症関連データを個人のクラウドへ移した。社内規程違反で済む話だと思っていた。しかし行為が73条の3の構成要件に当たれば、行為地が国外でも日本の刑事手続の対象になる
- 海外の子会社に解析業務を再委託する契約書の締結まで、あと5日。法務担当のあなたは、委託先の従業員にも日本の罰則が及ぶことを契約書と研修で周知しなければならない。周知しないまま事故が起きれば、会社の管理体制が問われる
- 退職後に海外へ移住した元社員が、在職中に入手した感染症関連情報を現地で不正に使っていた。帰国した日に空港で逮捕されることもありうる。国外にいた期間は時効が進んでいない
取るべき行動
被害を受けた側:1. 自社や研究機関のデータが国外で不正に扱われた疑いがあれば、まずアクセスログ、送信記録、委託契約書を保全する2. 73条の3の構成要件に当たるかどうかを、条文本文に照らして弁護士と確認する3. 管轄当局(厚生労働省など)への報告義務の有無を確認する4. 刑事告訴を検討する。相手が国外にいても時効は停止するため、証拠を固めてから動く
訴えられた側:1. 国外での行為だから日本法は関係ない、という主張は本条によって封じられている。行為の時期、場所、データの性質を時系列で整理する2. 73条の3の構成要件(主体、行為、目的)を一つずつ検討し、当てはまらない要素がないか弁護人と詰める3. 現地法上の責任も並行して確認し、両国で供述が食い違わないようにする4. 帰国前に日本の弁護人へ相談しておく
時効(請求できる期限):公訴時効は73条の3の法定刑によって決まる。長期5年未満の拘禁刑または罰金にあたる罪であれば3年(刑事訴訟法250条2項)。犯人が国外にいる期間は時効が停止する(刑事訴訟法255条1項)。法定刑は最新の改正状況をご確認ください
学説
通説:刑法は属地主義を基本とし(刑法1条)、刑法8条により特別法の罪にもこれが及ぶ。国外犯を処罰するには個別の明文が必要で、本条は73条の3の罪について、すべての者の国外犯を処罰する刑法2条型の規定と整理される。
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第73条の3国外犯適用の対象となる罪の本体
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第73条医師等の秘密漏示罪、国外犯規定なしとの対比
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 第56条の41匿名感染症関連情報の利用提供(現行効力を要確認)
- 刑法 第8条刑法総則の特別法への適用、国外犯の明文要求
- 刑法 第2条すべての者の国外犯の基本型
- 刑事訴訟法 第255条犯人国外滞在中の公訴時効停止
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