要点手形法 37 条は、振出地と支払地で暦が異なる為替手形の満期と呈示期間を、支払地の暦を基準に確定すると定める。日附後定期払は振出日を支払地の暦に換算して計算する。
Q · 海外取引先に振り出した手形、満期日って日本のカレンダーで数えていいの?
原則は支払地の暦で数えます
手形法 37 条により、振出地と支払地で暦が異なる為替手形では、満期は支払地の暦を基準に確定します。確定日払なら満期日を支払地の暦で読み(1 項)、日附後定期払なら振出日を支払地の暦の応当日に換算してから満期と呈示期間を計算します(2 項・3 項)。日本の暦で数えて一日ずれると、呈示が遅れて遡求権を失ったり、早すぎて支払を拒まれたりします。ただし手形面の文言から別段の意思が読み取れる場合は、この換算ルールは適用されません(4 項)。
世界の取引先が全員、日本と同じカレンダーを使っているわけではない。イスラム圏の太陰暦、地域ごとに公布日や日付の数え方が違う暦。手形法37条は、振出地と支払地で暦が異なるという、見落とされがちな事態を正面から扱う。確定日払の手形なら、満期は支払地の暦で読む(1項)。日附後定期払なら、まず振出日を支払地の暦の応当日に換算してから満期を計算する(2項)。呈示期間も同じ換算で数える(3項)。つまり、あなたが日本の暦で「○月○日が満期」と数えていても、法律上の正解は支払地の暦での日付だ。一日ずれれば、呈示が遅れて遡求権を失い、あるいは早すぎて支払を拒まれる。ただし4項に逃げ道がある。手形面の文言から別段の意思が読み取れるなら、この換算ルールは適用されない。当事者が「どの暦で数えるか」を手形に書き込めば、それが優先する。
手形法 37 条は、振出地と支払地とで暦を異にする為替手形における満期および呈示期間の算定基準を定める規定である。確定日払の場合は満期を支払地の暦により定め、日附後定期払の場合は振出日を支払地の暦の応当日に換算したうえで満期を算出する。手形面から別段の意思が読み取れるときは適用されない。
AI 輔助整理,以條文原文為準
振出地と支払地で暦が異なる為替手形の満期と呈示期間を、支払地の暦を基準に算定すると定めた規定です。約束手形にも 77 条で準用されます。
原則は支払地の暦です。確定日払は満期日を支払地の暦で読み、日附後定期払は振出日を支払地の暦の応当日に換算してから満期を計算します(手形法 37 条)。
呈示期間を徒過すると裏書人など前者への遡求権を失います(手形法 53 条)。暦の換算ミスで一日ずれることが現実の引き金になります。
太陰暦(ヒジュラ暦)は一年が約 11 日短く、グレゴリオ暦とずれます。支払地がその国なら 37 条の暦換算が現実問題となります。
書けます。37 条 4 項により手形面の文言から別段の意思が読み取れる場合、暦換算ルールは適用されず、その記載が優先します。
適用されます。約束手形には手形法 77 条により 37 条が準用され、満期と呈示期間の暦換算ルールが及びます。
違います。確定日払は満期日を支払地の暦で読むだけ(1 項)、日附後定期払は振出日を支払地の暦に換算してから期間計算します(2 項)。
海外子会社・越境 EC・外国企業との継続取引で為替手形を使えば当事者になります。支払地が外国であるその瞬間に 37 条の射程に入ります。
確定日払なら、その「確定日」を支払地の暦で読むのが原則です(手形法37条1項)。日本とその国の暦が同じグレゴリオ暦なら実害は出ませんが、暦が違えば日付がずれます。業界裏話ヒント:実務では暦の違いより「満期日が休日に当たれば翌取引日」という処理(同72条)の方が圧倒的に頻出で、37条が表に出る場面は稀です。だが稀だからこそ、特殊暦圏との取引で問題化したとき、知っている人だけが正確に呈示日を逆算できる
国内では電子記録債権(でんさい)への移行が進み、紙の約束手形は政府方針で段階的に利用が縮小されています(最新の状況をご確認ください)。だが貿易金融や国際取引では為替手形が現役で、支払地が外国なら37条が効きます(手形法37条、約束手形には77条で準用)。業界裏話ヒント:「手形は時代遅れ」という思い込みがかえって落とし穴になる。残った数少ない手形実務、特に越境取引を扱う人ほど、暦換算のような古い規定を知らずに事故を起こしやすい
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 規定の役割 | 37 条:暦が異なる地の満期・呈示期間を支払地の暦で確定 | — |
| 対象局面 | 振出地と支払地で暦が異なる国際手形 | — |
| 約束手形への適用 | 77 条により準用 | — |
| 一般法との関係 | 民法 138 条の期間計算に対する特則 | — |
ログインすると、他の読者と一緒にこの条文へメモを残せます。
ログインして共同ノートを始める以下は各文が単独で意味の通る客観的事実です。引用は e-Gov法令検索を基準としてください。