労働者災害補償保険法 第2条
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労働者災害補償保険は、政府が、これを管掌する。
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 労働者災害補償保険法第2条は、日本の労働者災害補償保険法に含まれる条文です。
- 労働者災害補償保険法第2条の条文原文は「労働者災害補償保険は、政府が、これを管掌する。」で始まります。
- 労働者災害補償保険法第2条は第一章 総則に置かれています。
- 労働者災害補償保険法の公布日は昭和22年4月7日です。
- 労働者災害補償保険法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 労働者災害補償保険法第2条の前の条は労働者災害補償保険法第1条です。
- 労働者災害補償保険法第2条の次の条は労働者災害補償保険法第2条の2です。
- 労働者災害補償保険法第2条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
労働者災害補償保険法(昭和二十二年法律第五十号)第2条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000050 - 本サイト収録
労働者災害補償保険法(昭和二十二年法律第五十号)第2条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/322AC0000000050/2
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点労働者災害補償保険法2条は、労災保険を政府が管掌すると定める。保険者は国であり、会社が未加入でも被災労働者は国から給付を受けられる。
Q · 会社が労災保険に入っていなくても、私は給付を受けられますか?
受けられます。保険者は会社ではなく政府です
受けられます。労働者災害補償保険法2条により、労災保険の保険者は政府(国)です。会社が加入手続きをしていなくても、保険料を滞納していても、あなたは労働基準監督署を通じて国から給付を受けられます。国はまずあなたに給付し、その費用は後から会社へ追徴されます(31条)。会社の未加入はあなたの責任ではなく、あなたの請求権とは別の問題です。
解説
「労働者災害補償保険は、政府が、これを管掌する」。漢字にして二十字に満たないこの一文を、働く人のほとんどは読み飛ばす。だが、ここにあなたを守る最大の事実が隠れている。労災保険の保険者(給付を払う主体)は、あなたの勤め先でも、民間の保険会社でもない。国そのものだ。つまり、あなたが業務中や通勤中に怪我をしたとき、治療費や休業補償を払う相手は社長ではなく政府である。この一行が効いてくるのは、最悪の場面だ。会社が労災保険の加入手続きをしていなくても、保険料を滞納していても、あなたは国から給付を受け取れる。国はまずあなたに給付し、その費用をあとから会社へ追徴する。雇い主の懐事情や善意に、あなたの救済はぶら下がっていない。労災の世界では、あなたと国が直接つながっている。
法的な位置づけ
労働者災害補償保険法2条は労災保険の管掌主体を定める規定であり、保険者を政府(国)とする。事業主の保険加入や保険料納付の有無に関わらず、給付責任は国に集約される。労働基準法上の事業主補償を社会保険化した制度の根幹をなす条文である。
よくある質問 AI による整理
Q1労災保険の保険者は誰ですか?
政府(国)です。労働者災害補償保険法2条が、労災保険は政府が管掌すると定めています。給付を払う主体は会社でも民間保険会社でもなく、国です。
Q2政府管掌とはどういう意味ですか?
制度の保険者・運営主体が国であることを指します。保険料は全事業主から徴収しつつ、給付は個別企業の経営状態から切り離して国が支払う仕組みです。
Q3アルバイトでも労災は使えますか?
使えます。保険者が国であるため、雇用形態や勤続期間は給付の壁になりません。雇われて働く限り、学生バイトや日雇いも労災の対象です。
Q4会社が労災保険料を滞納していたら給付は減りますか?
減りません。保険者は国なので、あなたへの給付は満額行われます。滞納分は国が会社へ追徴します(31条)。労働者側の不利益にはなりません。
Q5労災の請求先はどこですか?
勤務先を管轄する労働基準監督署です。保険者が国であるため、会社を経由せず労基署へ直接請求できます。会社の証明印がなくても受理されます。
Q6通勤中の事故も労災になりますか?
なります。政府管掌の制度として全国一律の基準で通勤災害も給付対象です。会社が「業務外だ」と言っても、労基署が独自に判断します。
Q7会社に健康保険を使えと言われたらどうすればいいですか?
業務上・通勤の負傷は労災が優先で、健康保険は使えません。保険者は国であり会社に拒否権はないと伝え、労基署に労災申請してください。
Q8会社が倒産したら労災給付はどうなりますか?
影響しません。保険者は国なので、会社が倒産・解散しても給付は継続します。あなたの救済は会社の存続に依存していません。
この条文についての質問 AI による整理
Q1会社が労災保険に入ってなかったら、私の治療費は出ないんですか?
出ます。保険者は国(2条)なので、会社の加入手続きや保険料納付の有無に関わらず、あなたは給付を受けられます。国はまずあなたに給付し、その費用を後から会社へ追徴します(31条)。実務のポイント:会社が「うちは未加入だから労災は使えない」と言うのは、自社が国から費用を追徴されるのを避けたいだけのことが多い。あなたの請求権とは無関係なので、その言葉を真に受けて諦めないこと
Q2労災の請求って、会社が協力してくれないとできないんですよね?
いいえ。請求書には事業主の証明欄がありますが、会社が証明を拒否しても労働基準監督署は請求を受理します。保険者は国(2条)であり、会社は給付の窓口ではありません。実務のポイント:会社が証明を拒む場合は、その経緯をメモや録音で残し、労基署に「事業主が証明を拒否している」と伝えれば、署が会社へ直接照会します。会社のハンコは絶対条件ではない、ここを知らずに泣き寝入りする人が驚くほど多い
間違えやすい点 AI による整理
- 「うちの会社は労災に入っていないから、怪我しても自腹だ」と思い込んでいる人が多いが、逆だ。保険者は国(2条)なので、会社が未加入でもあなたは給付を受けられる。会社の未加入はあなたの責任ではなく、会社が国から費用を追徴される問題(31条)に過ぎない
- 「労災を使うと会社に迷惑がかかるから、請求をためらう」という悩みそのものが、問いの立て方を誤っている。請求の相手は会社ではなく国だ。会社が嫌がるかどうかは、あなたが国に給付を求める権利とは別の話。気を遣う相手を間違えている
- 労災が通勤中の事故もカバーすることは知っていても、その「通勤」の範囲が法的にどこまで広いかを知る人は少ない。寄り道のタイミング、複数就業先間の移動、単身赴任先と家族の住む家の往復まで、政府管掌の制度だからこそ全国一律の基準で判断される。知らずに「これは通勤外だ」と自己判断して請求を諦めるのが、一番大きな損失だ
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 条文の役割 | 2条:保険者を政府(国)と特定 | 3条:労働者を使用する事業への強制適用 31条:未加入・滞納事業主からの費用徴収 |
| 規律の対象 | 誰が給付を払うか(管掌主体) | どの事業に保険が及ぶか(適用範囲) 国が事業主から費用を取り戻す要件 |
| 労働者への効果 | 請求先が国になり会社の資力に依存しない | 雇われていれば原則すべて保護対象 会社未加入でも給付は受けられる裏付け |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾も保険人を勞動部勞工保險局とする政府運営制度。日本同様、雇用形態を問わず被用者を保護対象とする
韓国は근로복지공단(勤労福祉公団)が運営する政府管掌制度。未加入事業主への求償も日本と類似する
ドイツは業種別の Berufsgenossenschaften(職業組合)が運営する公法人方式。国の一括管掌とは運営主体が異なるが、社会保険としての性格は共通
米国は連邦統一の国営制度を持たず、州法ごとに制度設計が分かれる。民間保険・州基金・自家保険が併存する点で日本と大きく異なる
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 建設現場で足場から落ちて骨折。元請けも下請けも「うちは労災に入っていない」と互いに押し付け合う。だが、あなたが請求する相手は両社ではなく国だ。労働基準監督署に労災申請すれば、会社の加入の有無に関わらず審査が始まる。怪我から時間が経つほど業務との因果関係の立証が難しくなるので、まず受診記録を今日のうちに確保すること
- もし、深夜にコンビニのバイト中、強盗に殴られて大怪我をしたら? 時給制の学生でも、雇われて働く以上あなたは労災の対象だ。保険者が国だから、雇用形態や勤続期間は給付の壁にならない。店長が「バイトは対象外」と言っても、それは間違いだ
- あなたが小さな飲食店を経営し、従業員を雇っている。従業員が厨房で火傷したら、労災保険の保険者は国であり、あなたは保険料を納める立場だ。未加入のまま事故が起きれば、国は従業員へ給付したうえで、その費用をあなたから追徴する。
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和22年(1947年) 新設:労働者災害補償保険法を制定。労働基準法上の事業主補償を社会保険化し、保険者を政府とする政府管掌制度を確立
- 2.昭和48年(1973年) 改正:通勤災害を保険給付の対象に追加。政府管掌の制度として、業務災害に加え通勤途上の災害も全国一律の基準で保護する仕組みを導入
- 労働者災害補償保険法 第1条保険の目的、業務上・通勤災害の補償
- 労働者災害補償保険法 第3条労働者を使用する事業への強制適用
- 労働者災害補償保険法 第12条の8保険給付の種類、政府が行う給付の内容
- 労働者災害補償保険法 第31条未加入・滞納事業主からの費用徴収
- 労働基準法 第84条労災保険給付がある場合の使用者の補償義務免除
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律 第4条政府が労働保険料を徴収する根拠(通称 徴収法)
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