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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 6 分6 分6 分

生活保護法 第10条(世帯単位の原則)

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保護は、世帯を単位としてその要否及び程度を定めるものとする。但し、これによりがたいときは、個人を単位として定めることができる。

この条文の基本情報

世帯単位の原則とは何ですか?

定義世帯単位の原則とは、生活保護法第10条に定められた規定で、「保護は、世帯を単位としてその要否及び程度を定めるものとする。但し、これによりがたいときは、個人を単位として定めることができる。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 生活保護法第10条(世帯単位の原則)は、日本の生活保護法に含まれる条文です。
  2. 生活保護法第10条の条文原文は「保護は、世帯を単位としてその要否及び程度を定めるものとする。但し、これによりがたいときは、個人を単位として定めることができる。」で始まります。
  3. 生活保護法第10条は第二章 保護の原則に置かれています。
  4. 生活保護法の公布日は昭和25年5月4日です。
  5. 生活保護法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 生活保護法第10条の前の条は生活保護法第9条です。
  7. 生活保護法第10条の次の条は生活保護法第11条です。
  8. 生活保護法第10条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)第10条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000144
  • 本サイト収録生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)第10条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000144/10
裁判例 1件に引用されています

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わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点生活保護法10条は、保護の要否と程度を世帯単位で定める原則を規定する。世帯は住民票でなく同居・生計同一の実態で判断され、不合理な場合は個人単位(世帯分離)も認められる。

Q · 生活保護って、同居している家族の収入も合算されるの?

同居し家計を共にする家族全員の収入で判断されます

生活保護法10条により、保護の要否と程度は世帯単位で判断されます。ここでいう世帯は住民票上の世帯ではなく、同じ住居に住み生計を一にしている集団です。そのため同居家族の給与、年金、アルバイト収入なども原則として合算されます。ただし同条但書により、長期入院者や大学進学者など世帯単位で判断するのが不合理な場合は、一部の人を切り離す世帯分離が認められることがあります。

解説

生活保護の審査で役所がまず見るのは、あなたの通帳ではない。誰と同じ屋根の下で、誰と財布を共有しているかである。生活保護法10条は、保護が必要かどうか、いくら出すかを「世帯」単位で決めると定める。ここでいう世帯は住民票上の世帯ではない。同じ住居に住み、生計を一にしている(家計を共にしている)集団のことだ。だから、あなた一人の収入がゼロでも、同居する息子の月給25万円が合算されれば「保護不要」と判定されうる。逆に、住民票を分けても家計が同じなら同一世帯とみなされる。ただし但書がある。世帯単位で判断すると不合理な場合は、一部の人だけを切り離す「世帯分離」ができる。大学に進学する子を世帯から外し、親だけが保護を受け続ける。長期入院した家族を別扱いにする。申請の結果を左右するのは、あなたの貧しさの度合いではなく、この線をどこに引くかである。

法的な位置づけ

生活保護法10条は世帯単位の原則を定める規定であり、保護の要否及び程度を、同一の住居に居住し生計を一にする者の集団である世帯を単位として判定する旨を規定する。但書により、世帯単位での判定が困難または不合理な場合には個人を単位とすることが認められ、実務上は保護の実施要領に基づく世帯分離として運用される。

手順

  1. 1.世帯の実態を整理する 同じ住居に住む人、家賃・光熱費・食費の負担関係、各人の収入を一覧にし、生計が同一か別かを客観的に説明できる状態にする
  2. 2.福祉事務所に事前相談する 同居・転居・進学・入院などの変化が起きる前に、担当ケースワーカーへ世帯認定の扱いを確認する。相談日時と回答内容を記録しておく
  3. 3.世帯分離を書面で申し出る 長期入院・大学進学・DV 等の事情がある場合、世帯分離を求める申出書を提出し、控えを受け取る。医師の意見書や合格通知など事情を裏付ける資料を添付する
  4. 4.不服があれば審査請求する 世帯認定を理由とする却下・停止・廃止に納得できない場合、処分を知った日の翌日から3か月以内に都道府県知事へ審査請求する

よくある質問 AI による整理

Q1生活保護の世帯単位の原則とは?

保護が必要か、いくら支給するかを個人ではなく世帯全体の収入と需要で判断する原則です。生活保護法10条本文が根拠です。

Q2生活保護 世帯分離とは何ですか?

同一世帯の一部の人を切り離し、個人単位で保護の要否を判断する取扱いです。生活保護法10条但書と保護の実施要領が根拠です。

Q3生活保護 同居 兄弟の収入も合算される?

同じ住居に住み生計を一にしていれば、兄弟姉妹の収入も原則として世帯の収入として合算されます。家計が完全に別なら別世帯となる余地があります。

Q4生活保護 住民票 別なら別世帯になる?

なりません。世帯認定は住民票ではなく、同じ住居での居住と生計同一の実態で判断されます。住民票を分けても家計が一緒なら同一世帯です。

Q5生活保護 子どもの アルバイト代 申告は必要?

必要です。高校生のアルバイト収入も原則として世帯の収入認定の対象です。就学費用に充てる分などの控除の仕組みがあるため、必ず申告して相談してください。

Q6生活保護 世帯分離 いつまでに申し出る?

法定の期限はありませんが、入院の長期化や進学が決まった時点で速やかに申し出るべきです。分離は自動では行われず、遅れると収入認定で不利になりえます。

Q7生活保護 同棲 バレたらどうなる?

生計を一にしていると認定されれば、相手の収入が合算され保護の停止・廃止が検討されます。届出がなければ過払い分の返還請求の対象にもなりえます。

Q8生活保護 世帯認定 納得できない場合は?

決定通知の理由を確認し、知った日の翌日から3か月以内に都道府県知事へ審査請求できます(生活保護法64条、行政不服審査法18条)。

この条文についての質問 AI による整理

Q1実家に戻ったら生活保護って打ち切られるんですか?

打ち切られるとは限らないが、生活保護法10条により実家の家族と同一世帯と認定されれば、家族全員の収入で要否を判定し直される。家族の収入が最低生活費を上回れば保護は廃止されうる。実務のポイント:同じ家に住んでも、生計が別と認められれば別世帯扱いになる余地がある。帰る前に家計を分ける形を整えておくと結果が変わる

Q2生活保護を受けてる家の子どもは大学に行けないんですか?

保護を受けながら大学に通うことは原則認められていないが、進学する子を世帯分離すれば、親の保護を続けたまま進学できる。これは10条但書の運用である。実務のポイント:進学準備給付金(同法55条の5)を受け取るには申請が必要で、手続を知らないまま入学時期を迎える世帯は少なくない。高校3年の秋にはケースワーカーに相談しておくとよい(最新の改正状況をご確認ください)

Q3親が長く入院しそうなんですけど、世帯ってどうなりますか?

入院が長期化する場合、保護の実施要領に基づいて入院者を世帯分離する取扱いがある。分離すれば、入院者と在宅の家族それぞれについて保護の要否を判断することになる。実務のポイント:分離の要件と時期は入院期間の見込みや家族の状況で変わり、自治体の運用差も出やすい。医師の意見書で見込み期間を早めに示すと、話が進みやすい

間違えやすい点 AI による整理

  • 「住民票を分ければ別世帯になる」と考える人は多いが、問いの立て方がずれている。生活保護法の世帯は、同じ住居に住み生計を一にしているかどうかの実態で決まる。住民票を分けても、光熱費や食費を一緒に払っていれば同一世帯と認定される。逆に、住民票が同じでも家計が完全に別ならば別世帯になりうる
  • 同居家族の収入が考慮されることは知っていても、その重さまで理解している人は少ない。合算されるのは給料だけではなく、年金、手当、アルバイト代まで含む世帯全員の収入である。高校生の子のアルバイト代も原則として収入認定の対象になる(就学費用に充てる分などの控除の仕組みはある)。届出を怠ると、世帯全体が返還請求を受ける
  • 受給者本人は「自分の生活のため」と考えているが、法律は「世帯の最低生活」を単位にしている。視点が違うため、家族の一人が収入を得ると、本人の意思と関係なく世帯全体の保護費が減る。この認識のずれが、不正受給の疑いをかけられる典型パターンになっている
比較の観点この条文ほかの条文
規定の内容10条:保護の要否・程度を世帯単位で判定(但書で個人単位)4条:補足性の原理(資産・能力・扶養・他法の優先)
9条:必要即応の原則(個人・世帯の実際の必要に応じる)
判断の単位同一住居・生計同一の世帯要保護者が利用しうる資産・能力・扶養
年齢・健康状態など個人または世帯の実際の必要
実務への影響同居家族の収入が合算され、要否判定が変わる世帯外の扶養義務者への扶養照会などにつながる
世帯分離など個別事情に応じた柔軟な運用の根拠となる

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
社会救助法第5条

台湾は低収入戸の認定にあたり「家庭応計算人口」の範囲を法定し、同一戸籍や扶養関係を基準に列挙する。日本の実態主義より形式的な範囲設定の色彩が強い

韓国
국민기초생활 보장법 제4조

韓国も給付を個別世帯単位で行い、特に必要な場合は個人単位で実施できるとする構造で、日本の本条と類似する

ドイツ
SGB II § 7 Abs. 3・§ 9 Abs. 2

ドイツの求職者基礎保障は Bedarfsgemeinschaft(需要共同体)を単位とし、パートナーや同居の子の所得を考慮する

アメリカ
7 U.S.C. § 2012(SNAP)

米国の食料支援 SNAP は、食事を共同で購入・調理する者を household として一括認定し、生計同一の実態を重視する

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 年金月6万円で暮らす母親が、パート収入のある娘のアパートに身を寄せた。窓口で申請すると「娘さんと同一世帯なので、娘さんの収入を合算します」と言われた。娘の手取り18万円と母の年金を合わせると最低生活費を上回り、申請は通らない。同居を始める前に相談していれば、住まい方で結論が変わった可能性がある
  • 生活保護を受けている世帯の高校3年生が、4月から大学に進学したいと言い出したらどうなるか? 大学生は原則として保護を受けながら就学できないため、本人を世帯分離し、親の保護は継続する運用が取られている。分離の手続を済ませないまま入学すると、世帯全体の保護に影響しかねない。合格発表から入学まで、残り1か月あまりしかない
  • あなたは保護を受けている父親と同居している30代の会社員だ。転職して給料が上がったのに届け出ていなかった。世帯単位で収入認定されるため、あなたの増収分は父の保護費の過払いとして返還請求(生活保護法63条または78条)の対象になりうる
  • DV から逃げて実家を出た。夫とは住民票が同じままでも、生計が別なら夫の収入は合算されない。住民票より実態が優先される
  • 恋人と同棲を始めた受給者の女性。役所は「生計を一にしている」として相手の収入を合算し、保護の停止・廃止を検討し始めた。入籍していなくても関係ない。問われるのは家計の実態だ

取るべき行動

被害を受けた側:1. 同一世帯と認定されて却下された場合、家計が別である証拠を集める。家賃や光熱費の個別の支払記録、別々の通帳、食事を別にしている事実などが材料になる2. 同居家族の中に長期入院者や就学者、DV 等の事情がある人がいれば、実施要領に基づく世帯分離を書面で求める3. 却下決定の通知書の理由欄を確認し、納得できなければ都道府県知事に審査請求する(生活保護法64条) 4. 申請は口頭でも可能だが、書面で出して控えを残す(同法7条、24条)

訴えられた側:1. 福祉事務所から「同居人の収入を申告していない」と指摘されたら、まず生計が本当に同一かを整理する。同居の事実だけでは同一世帯にならない2. 収入の届出漏れがあった場合、悪意がなければ63条の費用返還として処理される余地があり、78条の不正受給徴収とは扱いが大きく違う。経緯を記録して説明する3. 返還額が生活を圧迫する場合は、分割返還や控除の可否を相談する

時効(請求できる期限):保護決定(却下・停止・廃止など)への審査請求は、処分があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内(行政不服審査法18条)。取消訴訟は審査請求の裁決を経た後に提起する(生活保護法69条の審査請求前置)、裁決があったことを知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)

学説

通説:世帯単位の原則は、生計を同じくする者は互いに扶け合うという生活実態を前提とする合理的な判定方法であるが、機械的な適用は個別の困窮を見落とすおそれがあるため、但書による個人単位の判定が補充的に認められると解されている

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和25年(1950年) 新設:現行生活保護法の制定に伴い、保護の原則の一つとして世帯単位の原則と個人単位の例外が規定された

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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