毒物及び劇物取締法 第14条(毒物又は劇物の譲渡手続)
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- 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を他の毒物劇物営業者に販売し、又は授与したときは、その都度、次に掲げる事項を書面に記載しておかなければならない。
- 一毒物又は劇物の名称及び数量
- 二販売又は授与の年月日
- 三譲受人の氏名、職業及び住所(法人にあつては、その名称及び主たる事務所の所在地)
- 2.毒物劇物営業者は、譲受人から前項各号に掲げる事項を記載し、厚生労働省令で定めるところにより作成した書面の提出を受けなければ、毒物又は劇物を毒物劇物営業者以外の者に販売し、又は授与してはならない。
- 3.前項の毒物劇物営業者は、同項の規定による書面の提出に代えて、政令で定めるところにより、当該譲受人の承諾を得て、当該書面に記載すべき事項について電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であつて厚生労働省令で定めるものにより提供を受けることができる。この場合において、当該毒物劇物営業者は、当該書面の提出を受けたものとみなす。
- 4.毒物劇物営業者は、販売又は授与の日から五年間、第一項及び第二項の書面並びに前項前段に規定する方法が行われる場合に当該方法において作られる電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて電子計算機による情報処理の用に供されるものとして厚生労働省令で定めるものをいう。)を保存しなければならない。
この条文の基本情報
毒物又は劇物の譲渡手続とは何ですか?
定義毒物又は劇物の譲渡手続とは、毒物及び劇物取締法第14条に定められた規定で、「毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を他の毒物劇物営業者に販売し、又は授与したときは、その都度、次に掲げる事項を書面に記載しておかなければならない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 毒物及び劇物取締法第14条(毒物又は劇物の譲渡手続)は、日本の毒物及び劇物取締法に含まれる条文です。
- 毒物及び劇物取締法第14条の条文原文は「毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を他の毒物劇物営業者に販売し、又は授与したときは、その都度、次に掲げる事項を書面に記載しておかなければならない。」で始まります。
- 毒物及び劇物取締法の公布日は昭和25年12月28日です。
- 毒物及び劇物取締法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
- 毒物及び劇物取締法第14条の前の条は毒物及び劇物取締法第13条の2です。
- 毒物及び劇物取締法第14条の次の条は毒物及び劇物取締法第15条です。
- 毒物及び劇物取締法第14条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
毒物及び劇物取締法(昭和二十五年法律第三百三号)第14条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000303 - 本サイト収録
毒物及び劇物取締法(昭和二十五年法律第三百三号)第14条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC0000000303/14
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点毒物及び劇物取締法14条は、毒物劇物営業者に毒物・劇物の販売記録と、一般購入者からの譲受書の受領を義務づけ、それらの書面を5年間保存させる規定である。
Q · 薬局で劇物を買うとき、なぜ氏名・職業・住所を書かされるの?
譲受書がないと店は渡せず、記録は5年保存される
毒物及び劇物取締法14条2項により、毒物劇物営業者は、毒物劇物営業者以外の者に毒物や劇物を販売・授与する際、品名・数量・年月日・譲受人の氏名・職業・住所を記載した書面の提出を受けなければなりません。承諾があれば厚生労働省令で定める電子的方法も使えます(3項)。これらの書面や電磁的記録は、販売・授与の日から5年間保存されます(4項)。事故や事件の際に入手経路をさかのぼるための制度です。
解説
ドラッグストアで苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を買おうとして、身分証と書類を求められ戸惑った人は多い。店員の意地悪ではない。毒物及び劇物取締法14条が、毒物劇物営業者(毒物や劇物を製造・輸入・販売する登録業者)に記録を義務づけているからだ。一般の人に売る場合、店は「名称・数量・年月日・あなたの氏名・職業・住所」が書かれた譲受書を受け取らなければ、商品を渡すことができない。登録業者どうしの取引では、店が自分でこれらを書面に記録する。どちらの書面も、販売日から5年間保存しなければならない。つまり、あなたが劇物を一本買えば、5年間は「誰が、いつ、何を、どれだけ」買ったかが記録として残る。逆に、売る側に立てば、書類一枚を受け取り忘れただけで、検査の際に違反を指摘され、刑事罰の対象にもなりうる。毒物を使った事件が起きたとき、捜査が入手経路を追える前提は、この条文にある。
法的な位置づけ
毒物及び劇物取締法14条は、毒物劇物営業者による毒物・劇物の譲渡手続を定める規定である。営業者間の販売・授与では販売者自身が品名・数量・年月日・譲受人情報を書面に記載し、営業者以外への販売・授与では譲受人が作成した書面(または承諾に基づく電磁的方法)の提出を引渡しの要件とし、いずれも5年間の保存を義務づける。
手順
- 1.取扱品目が毒物・劇物に該当するか確認 販売予定の品目と濃度を指定令の別表と照合し、毒物・劇物に当たるか、除外濃度以下かを確認する。該当する場合は14条の手続が全取引に必要になる
- 2.取引相手の区分を判定 譲受人が毒物劇物営業者か否かを確認する。営業者なら販売者が自ら記録(1項)、営業者以外なら譲受人から書面の提出を受ける(2項)
- 3.譲受書を受領してから引き渡す 一般購入者からは、品名・数量・年月日・氏名・職業・住所を記載した書面の提出を受けてから商品を渡す。年齢確認(15条)もあわせて行う
- 4.電子方式を使う場合は承諾を記録 ネット販売などで電子的方法を使う場合、譲受人の承諾を得たことを記録し、方式が厚生労働省令に適合しているかを事前に管轄保健所へ相談する
- 5.5年間、日付順に保存 書面と電磁的記録を販売・授与日から5年間、日付順に保存する。立入検査で即座に提示できるよう、廃棄予定日の管理表を作る
よくある質問 AI による整理
Q1毒物劇物譲受書とは何ですか?
毒物や劇物を一般の人が買うとき、品名・数量・年月日・氏名・職業・住所を記載して店に提出する書面です。毒物及び劇物取締法14条2項が根拠です。
Q2劇物の譲受書の保存期間はいつまで?
販売または授与の日から5年間です(14条4項)。紙の書面だけでなく、電子的方法で受け取った電磁的記録も同じく5年間保存しなければなりません。
Q3苛性ソーダは身分証なしで買える?
条文上の必須要件は譲受書の提出です。ただし18歳未満への交付禁止(15条)の確認のため、店が身分証の提示を求める運用が一般的です。
Q4劇物はネット通販で買える?
登録を受けた販売業者からなら購入できます。譲受人の承諾を得て、厚生労働省令で定める電子的方法で譲受書の内容を提供する仕組みが必要です(14条3項)。
Q5譲受書なしで劇物を売ると違法?
違法です。14条2項は、営業者以外の者には書面の提出を受けなければ販売・授与してはならないと定めており、違反は罰則や行政処分の対象になりえます。
Q6業者間の劇物取引で記録すべき項目は?
毒物・劇物の名称と数量、販売・授与の年月日、譲受人の氏名・職業・住所(法人は名称と主たる事務所の所在地)です(14条1項)。
Q7劇物の譲受書の書き方は?
品名・数量・年月日と、購入者の氏名・職業・住所を記載します。様式の細目は厚生労働省令で定められているため、販売店が用意する様式に沿って正確に記入します。
Q8譲受書の記録は役所に報告される?
本条は販売店に作成・保存を義務づける規定で、購入のたびに役所へ報告させる仕組みではありません。立入検査(18条)の際などに確認されます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1苛性ソーダを買うだけなのに、なんで職業まで書かされるんですか?
水酸化ナトリウム(5% 超)は劇物に指定されており、本条2項により、店は氏名・職業・住所を記載した書面を受け取らないと引き渡せません。職業欄は使用目的の推測と、事後に入手経路を追跡するための情報です。実務のポイント:15条1項により、18歳未満の者には交付できません。身分証の確認は年齢確認も兼ねていることが多く、学生服で行くと断られる場合があります
Q2ネットで劇物を売りたいんですが、紙の譲受書を郵送してもらう必要がありますか?
本条3項により、相手の承諾を得たうえで、厚生労働省令で定める電子的方法で提供を受ければ、書面の提出を受けたものとみなされます。電磁的記録も5年間の保存が必要です(4項)。実務のポイント:問題になりやすいのは承諾の取得記録と本人性の担保です。利用規約への一括同意だけで足りるとは限らないため、方式の適否は管轄の保健所に事前相談しておくのが安全です
Q3業者同士の取引なら、納品書を残しておけば十分ですか?
本条1項は、名称・数量・年月日・譲受人の氏名(名称)・職業・住所(所在地)の記載を求めています。納品書にこれらがすべて揃っていれば記録として機能しうるものの、職業や所在地が抜けていることが多いです。実務のポイント:立入検査で指摘が多いのは、記録がないことよりも項目の欠落です。自社の伝票フォーマットが法定項目を網羅しているか、一度突き合わせておくだけで指摘の大半を防げます
間違えやすい点 AI による整理
- 「身分証を見せれば買える」と思われがちだが、条文が求めているのは確認ではなく書面の提出である。氏名・職業・住所を記載した譲受書を店が受け取って、初めて引き渡せる。口頭で名乗っても、免許証を見せても、書面がなければ店は渡せない
- 記録義務は知っていても、その重さを知らない業者は多い。登録業者どうしの取引でも、売る側はその都度記録しなければならない。業者間だから請求書で十分と考えて記録を怠ると、立入検査の際に条文違反として指摘される。請求書が法定事項を満たしているかは別に確認が必要だ
- 「劇物を買うと監視されるのか」という問い自体がずれている。譲受書は店が保存する記録であり、リアルタイムで役所に通報される仕組みではない。意味を持つのは、事故や事件が起きた後に入手経路をさかのぼる場面である。日常の購入者にとっては、記録があることで、自分が正規の経路で買ったと証明できる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律対象 | 14条:販売・授与時の記録と譲受書の受領、5年保存 | 15条:18歳未満の者等への交付の禁止 12条:容器・被包への「医薬用外」等の表示 |
| 義務の性質 | 取引の事後追跡のための記録義務 | 特定の者への交付自体の禁止 購入者・使用者への危険の告知 |
| 店頭で現れる場面 | 譲受書への記入・提出 | 年齢・本人の確認 商品ラベルの表示 |
他国ではどう定めているか 1 か国
台湾は毒性化学物質の取扱いについて許可・登記と運作紀錄の作成・申報を求める。日本の本条が販売店での記録保存に重心を置くのに対し、台湾は行政への申報を組み込む点が異なる
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 手作り石鹸の動画を見て、薬局で苛性ソーダを買おうとした。レジで「譲受書に氏名・職業・住所を書いてください」と言われ、身分証も確認された。書かないと買えない。店にはそれを受け取らずに渡す権限がない
- 薬局でアルバイトをしているあなたは、常連客から「いつもの劇物の農薬、急いでるから書類は次回で」と頼まれた。好意で先に渡せば、その時点で14条2項違反になる。保健所の立入検査で譲受書の欠落が見つかれば、責任を問われるのは店側だ
- もしネットショップで試薬を販売していて、注文フォームに「譲受書」に当たる入力欄がなかったら、どうなる? 電子で譲受書を受け取るには、相手の承諾と厚生労働省令で定める方式が必要だ。チェックボックスを一つ作っただけでは要件を満たさない可能性がある
- 保健所の立入検査は来週だ。倉庫を確認すると、4年前の譲受書の束が見当たらない。販売日から5年が経っていない書面を廃棄したなら、それ自体が保存義務違反になる。残された数日で、取引先への照会と記録の再整理を進めるしかない
- 研究室を閉じる知人から余った劇物の試薬を譲ってもらった。登録業者ではない個人間の譲渡には14条が直接かからない。ただし、受け取ったものの保管責任と、流出させたときの責任はあなたが負う
取るべき行動
被害を受けた側:1. 劇物を購入する際は、正確な氏名・職業・住所を記入する。虚偽の記載をすれば、後で自分の入手経路を証明できなくなる2. 書類なしで劇物を渡そうとする店は管理体制が甘い。購入先として避ける3. 家族が劇物で事故に遭った場合、入手経路の解明には販売店の記録が手がかりになる。警察や保健所に販売店名を伝える4. 劇物の名称や濃度が不明なときは、容器の表示(12条)で毒物・劇物の区分を確認する
訴えられた側:1. 立入検査や照会を受けたら、まず5年分の書面と電磁的記録が揃っているかを確認する2. 欠落があれば、該当する取引を特定し、取引先への照会で事実関係を再構成する。記録の改ざんや後日の作成は絶対に行わない3. 電子方式で受け取っている場合は、相手の承諾記録と方式が厚生労働省令に適合しているかを点検する4. 違反を指摘されたら是正計画を書面で提出し、行政書士や弁護士に相談して登録取消などの処分リスクを抑える
時効(請求できる期限):書面と電磁的記録の保存期間は、販売または授与の日から5年間(本条4項)。違反に対する刑事罰(法24条以下の罰則規定)の公訴時効は、法定刑に応じて刑事訴訟法250条で決まる(最新の改正状況をご確認ください)
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