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土地収用法 第45条の2(裁決手続開始の決定及び裁決手続開始の登記の嘱託)

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収用委員会は、第四十四条第一項の規定により添附書類の一部を省略して裁決の申請があつたときは、前条第二項に規定する公告期間を経過した後、これを省略しないで裁決の申請があつたときは、第四十二条第二項に規定する縦覧期間を経過した後、遅滞なく、国土交通省令で定めるところにより裁決手続の開始を決定してその旨を公告し、かつ、申請に係る土地を管轄する登記所に、その土地及びその土地に関する権利について、収用又は使用の裁決手続の開始の登記(以下単に「裁決手続開始の登記」という。)を嘱託しなければならない。

この条文の基本情報

裁決手続開始の決定及び裁決手続開始の登記の嘱託とは何ですか?

定義裁決手続開始の決定及び裁決手続開始の登記の嘱託とは、土地収用法第45条の2に定められた規定で、「収用委員会は、第四十四条第一項の規定により添附書類の一部を省略して裁決の申請があつたときは、前条第二項に規定する公告期間を経過した後、これを省略しないで裁決の申…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 土地収用法第45条の2(裁決手続開始の決定及び裁決手続開始の登記の嘱託)は、日本の土地収用法に含まれる条文です。
  2. 土地収用法第45条の2の条文原文は「収用委員会は、第四十四条第一項の規定により添附書類の一部を省略して裁決の申請があつたときは、前条第二項に規定する公告期間を経過した後、これを省略しないで裁決の申…」で始まります。
  3. 土地収用法第45条の2は第二節 裁決手続の開始に置かれています。
  4. 土地収用法の公布日は昭和26年6月9日です。
  5. 土地収用法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 土地収用法第45条の2の前の条は土地収用法第45条です。
  7. 土地収用法第45条の2の次の条は土地収用法第45条の3です。
  8. 土地収用法第45条の2には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)第45条の2
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0100000219
  • 本サイト収録土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)第45条の2(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/326AC0100000219/45_2

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点土地収用法45条の2は、収用委員会が縦覧期間等の経過後、遅滞なく裁決手続の開始を決定・公告し、登記所に裁決手続開始の登記を嘱託すべきことを定める。

Q · 土地の登記簿に「裁決手続開始」と書かれていたら、どういう意味?

収用の審理が始まり、権利関係が固定された印です

土地収用法45条の2により、収用委員会は縦覧期間(42条2項)または公告期間(44条2項)の経過後、裁決手続の開始を決定・公告し、登記所に裁決手続開始の登記を嘱託します。この登記の後に土地を買った人などは、原則としてその権利取得を起業者に対抗できなくなります(45条の3)。ただし所有権はまだ移っておらず、補償額は続く審理(46条)で争うことができます。

解説

役所の書類が届き、近所の説明会で「収用」という言葉を聞いても、多くの土地所有者は、いざとなれば誰かに売ってしまえば済むと考える。本条はその考えが通用しなくなる時点を定めている。収用委員会(土地を強制的に取得するかどうかと補償額を決める、都道府県に置かれた第三者機関)は、裁決申請書の縦覧期間(42条2項)などが終わると、遅滞なく「裁決手続の開始」を決定して公告し、登記所に「裁決手続開始の登記」を嘱託(役所が直接、登記所へ登記を依頼すること)しなければならない。登記簿にこの記載が入ると、その後に土地を買った人や担保を取った人は、原則としてその取得を起業者(道路・ダムなどの事業を行う国、自治体、鉄道会社など)に主張できなくなる(45条の3、詳細は要確認)。つまり、この登記が入った時点で、土地は市場から事実上外れる。もう一つ大事なのは、この決定が審理の開始(46条)につながる点である。意見書の提出期限は、多くの場合すでに過ぎている。あなたが動くべき時期は、この登記が入る前にある。

法的な位置づけ

裁決手続開始の登記とは、土地収用法45条の2に基づき、収用委員会が裁決手続の開始を決定・公告した後、申請に係る土地及びその土地に関する権利について、管轄登記所に嘱託して行う登記をいう。収用又は使用の裁決手続が係属していることを公示し、その後の権利変動を起業者との関係で制限する前提となる。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.登記事項証明書で開始登記を確認する 法務局で対象土地の登記事項証明書を取得し、裁決手続開始の登記の有無と受付日付を確認する。あわせて都道府県公報で開始決定の公告日を確認する
  2. 2.土地調書・物件調書を照合する 起業者が作成した土地調書・物件調書の面積、物件、権利者の記載に誤りがないかを現況と照合し、異議があれば整理しておく
  3. 3.補償額の根拠資料を揃える 不動産鑑定評価、営業補償の帳簿、移転先の見積書など、審理で損失補償について意見を述べるための証拠を準備する
  4. 4.専門家と審理方針を決める 補償業務に詳しい弁護士や不動産鑑定士に相談し、審理(46条)で主張する論点と、和解(50条)や補償金の支払請求制度の利用可否を整理する

よくある質問 AI による整理

Q1裁決手続開始の登記とは何ですか?

収用委員会が裁決手続の開始を決定した後、対象の土地と権利について登記所に嘱託して入れる登記です。土地収用法45条の2が根拠です。

Q2裁決手続開始の登記がある土地は売れますか?

売買契約自体はできますが、買主は原則としてその取得を起業者に対抗できません(45条の3)。実際には買い手や融資がつきにくくなります。

Q3裁決手続開始決定はいつ出ますか?

裁決申請書の縦覧期間(42条2項)、添付書類を省略した申請なら公告期間(44条2項)の経過後、遅滞なく出されます。

Q4裁決手続開始の公告はどこで確認できますか?

都道府県の公報や収用委員会の公告で確認できます。登記事項証明書を取得すれば、開始登記の有無と日付も確認できます。

Q5開始登記の後でも起業者と任意交渉できますか?

できます。開始登記の後も任意の売買や和解(50条)の余地は残ります。補償の根拠資料を示しながら交渉を続けることが可能です。

Q6開始登記が入ったら所有権はもう移っていますか?

移っていません。所有権は権利取得裁決で定められた権利取得の時期に移ります。開始登記は審理開始と権利関係の固定を示すものです。

Q7裁決手続開始の登記は誰が申請しますか?

所有者や起業者が申請するのではなく、収用委員会が登記所に嘱託します。所有者側で手続をする必要はありません。

Q8開始登記がある土地を相続したらどうなりますか?

相続などの一般承継は対抗制限の対象外とされます。相続人が手続を引き継ぎ、補償金を受け取る立場になります(要確認)。

この条文についての質問 AI による整理

Q1開始登記が入ったあと、土地をこっそり子どもに名義変更したらどうなりますか?

贈与などで名義を移しても、その承継は起業者に対抗できないとされる(45条の3、要確認)。手続は元の名義人を前提に進むため、補償金の受取人などで家族内の紛争が起きやすい。実務のポイント:相続などの一般承継は扱いが別である。生前の名義変更を急ぐより、遺言で補償金の分け方を決めておくほうが確実なことが多い

Q2審理に出なかったら、補償額は勝手に決められちゃうんですか?

欠席しても裁決は出される。収用委員会は起業者の見積と申立ての範囲内で判断するため(48条3項)、所有者が資料を出さなければ、起業者側の数字が基準になりやすい。実務のポイント:営業補償や移転費用は、領収書や帳簿などの証拠がなければ認められにくい項目である。開始登記が入った時点で、過去数年分の帳簿を整理し始めるべきである

間違えやすい点 AI による整理

  • 「開始決定が出たら土地はもう取られた」と考えて、すべてを諦める人がいる。しかし開始決定は審理を始める合図にすぎない。所有権が移るのは権利取得裁決で定めた時期であり(47条の2以下)、補償額は審理で争うことができる。諦めて審理を欠席すると、起業者の見積額がそのまま基準になりやすい
  • 登記を知ってはいても、それが不動産取引に与える影響の大きさまでは知らない人が多い。開始登記の記載がある土地には、金融機関がまず融資をしない。収用の対象外である残りの土地や隣接地まで、担保評価や売却交渉で不利に扱われることがある
  • 所有者から見ればただの「お知らせの公告」でも、法律上は権利関係を固定する仕組みである。登記の後に名義を家族へ移すなどの対策をしても、起業者には対抗できない。善意の資産整理のつもりが、補償金の受取人をめぐる家族内の紛争の種になる
比較の観点この条文ほかの条文
規律の対象45条の2:裁決手続の開始決定・公告と開始登記の嘱託45条の3:開始登記後の権利承継の対抗制限
46条:開始決定後の審理の開始
発動の起点縦覧期間(42条2項)または公告期間(44条2項)の経過裁決手続開始の登記の後
裁決手続の開始決定の後
権利者への影響権利関係が公示され、土地が事実上市場から外れる登記後の譲受人等は起業者に対抗できない
審理で損失補償について意見を述べる機会が生じる

他国ではどう定めているか 2 か国

台湾
土地徵收條例第23條

台湾は徵收公告の時点から分割・移転・負担設定を原則禁止する。日本は開始登記後の承継を起業者に対抗できないとする構成で、効果の出し方が異なる

ドイツ
BauGB § 108

ドイツは収用手続の開始を土地登記所に通知し、登記簿に収用手続の記載(Enteignungsvermerk)をする。手続係属を登記で公示する点は日本と共通する

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 親から相続した郊外の畑の登記事項証明書を取ったら、見慣れない「収用裁決手続開始」の記載があった。売却の仲介を頼んだ不動産会社からは、その日のうちに断りの電話が来た
  • 起業者との用地交渉で補償額に納得できず、提示を断り続けてきた。今朝、収用委員会から裁決手続開始の公告が出たと聞いた。審理期日の通知が届くまでに、補償額の根拠資料(不動産鑑定、営業損失の帳簿)を揃えておく必要がある
  • 登記簿に裁決手続開始の記載がある土地を、相場より三割安く買わないかと持ちかけられたら、どうなるか? 代金を払っても、その所有権を起業者に主張できない可能性が高い。手元に残るのは補償金をめぐる売主との争いである

取るべき行動

被害を受けた側:1. 登記事項証明書を取り、開始登記の日付と公告日を確認する2. 起業者が作った土地調書・物件調書の内容(面積、物件、権利者)に誤りがないか照合する(36条) 3. 補償額の根拠を自分でも用意する。不動産鑑定、営業補償の帳簿、移転先の見積もりなどである4. 審理では損失補償について意見を述べられる(63条)。補償の専門家(補償業務に詳しい弁護士、不動産鑑定士)に相談して論点を整理する5. 補償金の支払請求制度(46条の2以下)を使えるかも確認する

訴えられた側:起業者側の担当者の場合:1. 添付書類の省略の有無で開始決定の起点(44条2項の公告期間か、42条2項の縦覧期間か)が変わるため、申請段階で日程表を作る2. 権利者調査に漏れがあると、審理で手続の瑕疵(手続上の欠陥)を主張される。登記簿と現況の両方を確認する3. 開始登記の後も任意交渉は続けられる。和解(50条)を見すえて補償の根拠を示し続けることが、紛争の長期化を防ぐ

時効(請求できる期限):本条自体に時効の定めはない。前後の期限として、裁決申請は事業認定の告示から1年以内(39条1項、過ぎると事業認定は失効、29条)、意見書は縦覧期間内(原則2週間、42条2項・43条)である。裁決に対する審査請求は裁決書の正本が送達された日の翌日から30日以内(130条)、取消訴訟は送達から3か月以内、損失補償に関する訴えは6か月以内である(133条、最新の改正状況をご確認ください)

改正沿革 AI による整理

  • 昭和42年(1967年)改正(要検証) 権利取得裁決と明渡裁決を区分した改正の際に、裁決手続開始の登記制度が設けられたとされる。導入時期と、その後の省令名変更(建設省令から国土交通省令へ)は人による検証が必要

改正の年表

  1. 1.昭和42年(1967年) 新設:権利取得裁決と明渡裁決を区分した改正の際に、裁決手続開始の決定・登記の制度が設けられたとされる(導入時期は要検証)

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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