土地収用法 第7条(土石砂れきの収用)
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土地に属する土石砂れきを第三条各号の一に規定する事業の用に供することが必要且つ相当である場合においては、この法律の定めるところにより、これらの物を収用することができる。
この条文の基本情報
土石砂れきの収用とは何ですか?
定義土石砂れきの収用とは、土地収用法第7条に定められた規定で、「土地に属する土石砂れきを第三条各号の一に規定する事業の用に供することが必要且つ相当である場合においては、この法律の定めるところにより、これらの物を収用することが…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 土地収用法第7条(土石砂れきの収用)は、日本の土地収用法に含まれる条文です。
- 土地収用法第7条の条文原文は「土地に属する土石砂れきを第三条各号の一に規定する事業の用に供することが必要且つ相当である場合においては、この法律の定めるところにより、これらの物を収用することが…」で始まります。
- 土地収用法第7条は第一章 総則に置かれています。
- 土地収用法の公布日は昭和26年6月9日です。
- 土地収用法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
- 土地収用法第7条の前の条は土地収用法第6条です。
- 土地収用法第7条の次の条は土地収用法第8条です。
- 土地収用法第7条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)第7条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0100000219 - 本サイト収録
土地収用法(昭和二十六年法律第二百十九号)第7条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/326AC0100000219/7
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点土地収用法7条は、土地に属する土石砂れきを、同法3条の公共事業に用いることが必要かつ相当な場合に、土地とは切り離して収用できると定める規定である。
Q · 公共事業のために、土地は売らずに山の土だけ取られることってあるの?
ある。必要かつ相当なら、手続を経て土だけ収用され得る
土地収用法7条により、土地に属する土石砂れきは、道路・河川・ダムなど同法3条に掲げる公共事業に使うことが「必要かつ相当」である場合、土地とは切り離して収用できます。ただし強制するには、事業認定(同法20条)と収用委員会の裁決を経る必要があります。近くの採石場や購入土で足りるのに私有地の土を使う場合は、「相当性」が争点になります。収用に伴う損失は同法88条などにより補償されます。
解説
土地は売らなくていい。だが、その下にある土と石と砂利は持っていかれるかもしれない。民法207条により、土地の所有権は地上にも地下にも及ぶ。だから山の土も河原の砂利も、本来はすべてあなたの財産である。土地収用法7条は、道路、河川堤防、ダムなど同法3条に並ぶ公共事業の材料として使うために、その土石砂れきだけを土地から切り離して収用できる仕組みを置いている。ただし条件がある。「必要且つ相当」であることだ。近くの採石場から買えるのに、わざわざあなたの裏山を削る理由を、起業者(事業を行う国・自治体・会社など)は説明しなければならない。さらに事業認定(20条)と収用委員会の裁決という二つの関門を通らない限り、一杯の土も持ち出せない。「公共事業だから仕方ない」と電話口で承諾すれば、それはただの売買契約になる。どちらの道で手放すかによって、争い方も、補償の決まり方も変わる。
法的な位置づけ
土地収用法7条は、土地に属する土石砂れきを、同法3条各号に掲げる公共事業の用に供することが必要かつ相当である場合に、土地の所有権とは別個に収用の対象とすることを認める規定である。収用には事業認定と収用委員会の裁決を要し、収用に伴う損失は同法の定めるところにより補償される。
よくある質問 AI による整理
Q1土石砂れきの収用とは何ですか?
公共事業の資材にするため、土地の名義はそのままで、地中の土・石・砂・砂利だけを強制的に取得する制度です。根拠は土地収用法7条です。
Q2土取場とはどういう場所ですか?
道路の盛り土や堤防工事に使う土を採取する場所です。購入土や採石場から調達するほか、要件を満たせば私有地の土を収用する場合もあります。
Q3山の土を収用されたら補償金はもらえる?
もらえます。土石の対価に加え、収用により通常受ける損失も補償の対象です(土地収用法88条)。地盤への影響は見積書を付けて主張します。
Q4土地収用の事業認定とは?
公共事業が収用に値するかを国土交通大臣または都道府県知事が審査・認定する手続です(土地収用法20条)。これがないと強制収用に進めません。
Q5事業認定に不服がある場合いつまでに争える?
審査請求は知った日の翌日から原則3か月、取消訴訟は知った日から原則6か月です。期限を過ぎると原則争えません。
Q6土地収用の意見書は誰でも出せる?
事業認定申請書の縦覧期間(2週間)中に、利害関係人が都道府県知事に意見書を提出できます(土地収用法24条・25条)。
Q7土地収用は拒否できる?
任意交渉の段階なら断れます。ただし事業認定と収用裁決を経れば強制されます。争うなら相当性や補償額の点で手続内で主張します。
Q8収用された土の補償金に税金はかかる?
収用等の課税特例(租税特別措置法33条・33条の4)の対象になる余地があります。適用要件と証明書類の有無を事前に確認してください。
この条文についての質問 AI による整理
Q1公共事業って言われたら、土を出すのは断れないんですか?
任意交渉の段階であれば断れる。強制に進むには、事業認定(土地収用法20条)と収用委員会の裁決が必要であり、7条はそこで「必要且つ相当」であることも求めている。実務のポイント:争点として効きやすいのは、事業そのものに反対することより「この土でなければならない理由」を突くことである。近くの採石場の単価や運搬距離を数字で示すと、起業者側は調達計画を説明し直さざるを得なくなる
Q2土を掘られた後の穴とか、地盤が弱くなるのは誰が面倒みてくれるの?
土石の対価とは別に、収用によって通常生ずる損失は補償の対象になる(同法88条)。土地を使用して掘削する場合は、使用期間が終わったときの返還・原状回復の定め(同法105条)も関わってくる。実務のポイント:補償の算定は、起業者が出した項目表をそのままなぞる形になりやすい。水はけや擁壁の追加工事のように表に載っていない損失は、地主の側から見積書を付けて出さない限り、数字に入らない
Q3もらった補償金って、普通に税金かかりますか?
収用等で資産を手放した場合、租税特別措置法33条(代替資産の特例)や33条の4(5,000万円特別控除)の対象になる余地がある。ただし、土石砂れきの収用がどの類型に当たるか、買取り申出からの期限を満たしているかによって結論が変わる(最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:特例を使うには、起業者が発行する証明書類が必要になる。補償金を受け取る前に、それが出るかどうかを確認しておく
間違えやすい点 AI による整理
- 「収用」と聞くと土地ごと取り上げられると思いがちだが、7条の対象は土石砂れきという中身だけである。土地の名義は動かない。だから「名義が残るなら損はない」と考えるのは早い。土を抜かれた後の地盤沈下、水はけの悪化、造成コストの増加は、名義が残ることで逆に見えにくくなる
- 公共事業であれば必要性は当然に認められると思い込んでいないか。7条は「必要」に加えて「相当」も要求している。問題は工事に土が要るかどうかではない。なぜ他の調達先ではなく、この土地の土でなければならないのかである。最初の問いの立て方が違っている
- 地主から見れば「先祖代々の山の土」である。法律から見れば、事業認定の告示後は補償金で置き換えられる「物件」にすぎない。思い入れは補償額に反映されない。数字と証拠で語らない限り、交渉の場ではその思いは存在しないものとして扱われる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 収用の対象 | 土地収用法7条:土地に属する土石砂れき | 土地収用法6条:立木・建物その他土地に定着する物件 土地収用法2条:土地そのもの(所有権等) |
| 土地の名義 | 移転しない(中身のみ取得) | 移転しない(物件のみ取得) 起業者に移転する |
| 要件の絞り | 3条の事業の用に供することが「必要且つ相当」 | 事業の用に供することが「必要且つ相当」 3条各号の事業に必要な土地であること |
他国ではどう定めているか 4 か国
台湾は土地徴収の一般法で公益事業の徴収を規律し、土石資源の採取は別法で許可制により規制する。土石のみを独立に徴収する明文規定は確認を要する
韓国も土地に属する土・石・砂・砂利に関する権利を収用対象として明示しており、日本法と構造が近い
フランスは公共工事のための一時占用と材料採取を同法で規律し、所有権移転を伴わない資材取得の仕組みを持つ
米国は収用権(Eminent Domain)の一般原則で処理し、正当な補償(just compensation)を要求する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 相続した山林について、県の土木事務所から「堤防のかさ上げに使う盛り土を、お宅の山から採らせてもらえないか」と電話が来たら、どうなる? この段階はまだ任意の交渉にすぎない。断っても、すぐに強制されるわけではない。強制に進むには、事業認定と収用裁決という正式な手続が必要になる
- 河川沿いの農地の地下に良質な砂利の層がある。ダム工事のコンクリート骨材として目を付けられた。農地はそのまま、中身だけが狙われている
- あなたが自治体の工事担当職員で、道路の盛り土に使う土取場(土を採る場所)を探している。十キロ先に購入土を出す業者があるのに、手続が面倒だからと近くの私有地の土を収用しようとすれば、「相当性」の要件で事業認定の段階から突き返される。調達の比較検討を書面に残しておかないと、後で取消訴訟の格好の材料になる
- 事業認定の告示が官報に載った。あなたが知ったのは今日である。審査請求には原則3か月、取消訴訟には原則6か月という期限があり、計算は知った日から始まる。迷っている間にも、期限は減っていく
- 隣の地主が補償金に納得して土を出した。その掘削のために工事用道路があなたの土地をかすめる計画になっている。土石の収用と、作業のための土地の使用は、それぞれ別の手続として動くことに注意が必要である
取るべき行動
被害を受けた側:1. 打診の段階なら、任意の交渉なのか収用手続なのかをまず確認する。口頭での承諾は避ける2. 事業認定の申請が縦覧に出たら、近隣の採石場や購入土という代わりの手段を示して、相当性を争う意見書を出す3. 告示後は、補償金の支払請求(同法46条の2)で先に払わせる道もある4. 裁決で示された補償額に不満があれば、損失補償の訴えで争う。掘削後の地盤への影響は、通常生ずる損失(88条)として算定に入れさせる
訴えられた側:起業者側に立つ場合の手順は次のとおり。1. 購入土、採石場、他の事業で出た残土の流用など、代わりの調達手段との費用・距離・品質の比較表を作り、相当性の根拠として残す2. 掘削量を事業に必要な最小限まで絞る3. 任意交渉の記録を時系列で保存する4. 掘削の影響を受ける近隣地については、補償の範囲を事前に整理しておく。後になって訴訟リスクに変わるのは、ここで省いた部分である
時効(請求できる期限):事業認定への審査請求は、知った日の翌日から3か月(行政不服審査法18条)。取消訴訟は、知った日から6か月(行政事件訴訟法14条)。事業認定の告示から1年以内に収用裁決の申請がなければ、事業認定は失効する(土地収用法29条)。収用委員会の裁決のうち、取消訴訟は裁決書正本の送達から3か月以内、損失補償に関する訴えは送達から6か月以内(同法133条)(最新の改正状況をご確認ください)
改正沿革 AI による整理
- 昭和26年(1951年) 土地収用法(昭和26年法律第219号)の制定時に設けられた規定。「且つ」という旧来の表記が残っており、制定以来、文言の改正はないとみられる
改正の年表
- 1.昭和26年(1951年) 新設:土地収用法(昭和26年法律第219号)の制定時に設けられた規定。土地に属する土石砂れきを独立の収用対象とした
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