国際意匠登録出願についての第二十条第二項の規定の適用については、同項中「第四十二条第一項の規定による第一年分の登録料の納付」とあるのは、「意匠登録をすべき旨の査定又は審決」とする。
要点意匠法60条の14は、国際意匠登録出願について、意匠権の設定登録の引き金を第一年分の登録料納付から「登録すべき旨の査定又は審決」へ読み替える特例である。
Q · ハーグ協定で国際意匠登録出願した意匠権は、いつから日本で効力を持つの?
料金を払った日ではなく、登録査定・審決の日から効力が生じます
意匠法60条の14により、国際意匠登録出願の意匠権は、意匠登録をすべき旨の査定又は審決を引き金として設定登録され、その時から効力を生じます。国内出願では第一年分の登録料の納付(20条2項・42条)が効力発生の要件ですが、国際出願では登録料をWIPO国際事務局へ一括して納めるため、国内での登録料納付という手続きが存在しません。そのため本条が引き金を査定・審決へ読み替えており、模倣品への差止め・損害賠償の起算点もこの日を基準に判断されます。
あなたの会社が新製品のデザインを、日本だけでなく欧州や中国でも一気に守りたい。そんなとき使うのがハーグ協定のジュネーブ改正協定に基づく国際意匠登録出願だ。ここに、見落とされがちな仕掛けが一つある。通常の国内出願では、意匠権は第一年分の登録料を特許庁に納めた瞬間に設定登録され、効力が発生する(意匠法20条2項、役所への料金支払いが権利を起動させる引き金)。ところが国際出願では、登録料はWIPOの国際事務局へまとめて払う仕組みのため、国内で登録料を納めるという引き金がそもそも存在しない。そこでこの60条の14が、引き金を「登録料の納付」から「意匠登録をすべき旨の査定又は審決」へと読み替える。つまりあなたの国際意匠権は、料金を払った日ではなく、特許庁が登録すべきと判断した日に効力を持つ。この日付のずれが、模倣品を差し止められる起算点を静かに左右している。
意匠法60条の14は、国際意匠登録出願における意匠権の設定登録の特例を定める規定である。同法20条2項が定める効力発生の要件のうち、第一年分の登録料の納付という部分を、国際出願については意匠登録をすべき旨の査定又は審決へと読み替え、登録料を国際事務局へ納付する国際出願制度と国内法上の効力発生時点とを接続する。
AI 輔助整理,以條文原文為準
ハーグ協定のジュネーブ改正協定に基づき、一度の手続きで複数国を指定して意匠を保護できる国際出願制度です。日本を指定した部分は国内出願とみなされ、実体審査を経て権利化されます。
意匠登録をすべき旨の査定又は審決による設定登録の時からです。意匠法60条の14が、国内出願の「登録料納付」という引き金を査定・審決へ読み替えているためです。
WIPO国際事務局へ一括して納めます。国内出願のように第一年分の登録料を特許庁へ個別に納める手続きは存在しないため、効力発生の引き金が読み替えられています。
差止めや損害賠償を請求できる期間を自分で短く見積もることになります。効力発生前の模倣には意匠権で対抗できないため、起算点を正確に把握することが重要です。
していません。国際登録は出願の入口にすぎず、日本の実体審査を通って査定・審決が出てはじめて設定登録され、効力が生じます。
意匠権はまだ効力を持たないため差止めは打てません。不正競争防止法による保護の余地を弁理士・弁護士と検討する選択肢があります。
意匠権が現に効力を持っていることが前提です。効力発生日が査定・審決日にずれ込むため、税関への輸入差止申立てのタイミングも本条の読み替えに連動します。
平成26年(2014年)に、ハーグ協定ジュネーブ改正協定への加入に伴い国際出願に係る特例として新設され、平成27年(2015年5月13日)に施行されました。
意匠登録をすべき旨の査定又は審決が出て、それにより設定登録された時点からです。通常の国内出願なら第一年分の登録料の納付が効力発生の引き金ですが(意匠法20条2項)、国際出願では本条60条の14がその引き金を査定・審決へと読み替えています。業界裏話ヒント:国際登録番号が付いた段階で「もう日本でも権利がある」と誤解する出願人が多い。実際は日本の実体審査を通って査定が出るまで効力は生じない。模倣対策の起点を間違えないよう、査定通知の日付を必ず控える
国際出願ではジュネーブ改正協定に基づき登録料を国際事務局へ納めるため、日本国内で「第一年分の登録料を特許庁に納付する」という手続きが存在しないからです。そのままでは20条2項の効力発生要件を満たせず、権利が宙に浮く。60条の14がこの穴を、査定・審決への読み替えで塞いでいます。業界裏話ヒント:こうした読み替え規定はハーグ協定加入時に章ごと新設されたもので、国際出願制度を国内法へ接続する縫い目です。一見無味乾燥だが、これがないと国際意匠権は日本で効力を持てない
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 効力発生の引き金 | 意匠登録をすべき旨の査定又は審決(60条の14の読み替え) | — |
| 登録料の納付先 | WIPO国際事務局へ一括納付 | — |
| 適用対象 | 国際意匠登録出願 | — |
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