国際商標登録出願については、第十一条及び第六十五条の規定は、適用しない。
要点商標法 68 条の 13 は、国際商標登録出願について、出願の変更(11 条)と防護標章登録出願への変更(65 条)を適用しないと定める。国際ルートで出した商標は種類を後から変えられない。
Q · マドリッドで日本を指定して商標を出願したら、後から団体商標に変えられないって本当?
本当です。68 条の 13 で出願の変更が適用除外です
本当です。商標法 68 条の 13 は、国際商標登録出願について、出願の変更を定める 11 条と、防護標章登録出願への変更を定める 65 条を適用しないと規定しています。マドリッド協定議定書で日本を指定した出願は、後から団体商標・地域団体商標へ種類を変えたり、防護標章へ切り替えたりすることができません。変更が必要なら国内で新規に出願し直すしかなく、最初の出願日による先願の地位は維持されません。
マドリッド協定議定書を使えば、一通の出願で日本を含む複数国に商標を出願できる。手間もコストも激減する。だがその効率と引き換えに、日本国内では一つの自由を静かに失う。商標法68条の13は、国際商標登録出願には11条(出願の変更、通常の商標と団体商標・地域団体商標の間で種類を変える手続)と65条(防護標章登録出願への変更、有名商標を無関係な商品分野まで守る制度への切り替え)を適用しないと定める。つまりあなたが国際ルートで日本を指定した瞬間、後から「やっぱり団体商標にしたい」「防護標章で広く守りたい」と思っても、その出願を作り替える扉は閉じている。やり直すには国内で別個に新規出願するしかなく、最初の出願日が持っていた先願の利益は守れない。安さに飛びつく前に、この一行が将来の選択肢を削ることを知っているかどうかで、数年後のブランド防衛力が変わる。
商標法 68 条の 13 は、国際商標登録出願に関する適用除外規定であり、マドリッド協定議定書に基づき日本を指定した国際商標登録出願については、出願の変更を定める第 11 条および防護標章登録出願への変更を定める第 65 条を適用しない旨を規定する。国際登録簿との整合を保つための特例として機能する。
マドリッド協定議定書に基づき、自国官庁を経由して WIPO 国際事務局に出願し、日本を含む複数国を指定する商標出願です。日本を指定した分は国内出願とみなされます(商標法 68 条の 9)。
一通の出願で複数国をまとめて指定でき、各国別出願より手間とコストを大幅に削減できます。更新や名義変更も国際登録簿で一元管理できる点が利点です。
WIPO への基本手数料に加え、指定国ごとの個別手数料・付加手数料がかかります。指定国数や区分数で変動するため、出願前に弁理士と試算するのが実務的です。
商標法 11 条が定める手続で、通常の商標登録出願と団体商標・地域団体商標の登録出願との間で、出願の種類を相互に変更できる制度です。
著名な登録商標を、本来の指定商品・役務と非類似の分野にまで広げて保護する制度です。商標法 64 条以下が定めます。
国際登録は登録日から 10 年間有効で、10 年ごとに更新できます。更新は WIPO 国際事務局への手続で一括して行えます。
本国官庁(日本では特許庁)を経由して WIPO 国際事務局に提出します。基礎となる国内の出願または登録が必要です。
国際登録日から 5 年以内に基礎となる本国の出願・登録が消滅すると、国際登録もその範囲で取り消される仕組みです。マドリッド制度特有のリスクです。
本当です。商標法68条の13が、国際商標登録出願には11条(出願の変更)を適用しないと定めています。団体商標や地域団体商標への変更が必要なら、国内で新規に出願し直すしかありません。業界裏話ヒント:国際登録の内容は WIPO の国際登録簿で一元管理されており、日本だけで勝手に種類を変えると国際登録と食い違うため封じられています。だから将来の変更余地が要りそうな区分は、最初から国内ルートで出すのが実務の定石です。
それも封じられています。68条の13は65条(防護標章登録出願への変更)も適用除外にしているため、国際出願から防護標章へは切り替えられません。広く守りたいなら、別途国内で防護標章登録出願を行う必要があります。業界裏話ヒント:有名ブランドほど防護標章のニーズが後から出てきますが、国際出願を主軸にしていると気付いたときには変更できず、二重の手間とコストがかかります。著名化を狙うブランドは、防護標章の国内出願を初期戦略に組み込んでおくと差がつきます。
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| 条文の役割 | 68 条の 13:国際商標登録出願に 11 条・65 条を適用除外 | — |
| 国際出願での可否 | 適用除外を定める根拠規定そのもの | — |
| 変更が必要なときの対応 | 国内で別個に新規出願し直す(先願の地位は引き継がれない) | — |
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