要点商標法 68 条の 30 は、マドリッド議定書に基づく国際商標登録の個別手数料を定め、基本額に区分ごとの加算額を加えた額を、国内登録前に国際事務局へ納付させる。
Q · 国際商標登録の手数料って、日本の特許庁にまとめて払えばいいんですか?
いいえ、ジュネーブの国際事務局へ直接納めます
商標法 68 条の 30 により、国際登録に基づく商標権の個別手数料は、日本の特許庁ではなくジュネーブの WIPO 国際事務局へ直接納付します。額は「一件ごとの基本額(六千円を超えない政令額)+一区分ごとの加算額(四万七千九百円を超えない政令額)」で決まり、守る区分が増えるほど膨らみます。更新時も区分数に応じた個別手数料が必要です。第 3 項により国内の登録料・返還規定(40〜43 条)は適用されないため、国内商標の感覚で納付先や返還を期待すると手続が狂います。
自社ブランドをアメリカ、EU、中国でも守りたい。普通なら国ごとに弁護士を雇い、国ごとに別々の出願をする。だがマドリッドプロトコルを使えば、日本の特許庁経由で一つの国際出願を出し、指定した国にまとめて効力を及ぼせる。その世界共通ルートの料金体系を定めるのが、この68条の30だ。押さえるべきは三点。第一に、ここで払う「個別手数料」は日本の特許庁にではなく、ジュネーブにあるWIPOの国際事務局へ直接納める。第二に、料金は「一件あたりの基本料金+区分(商品・サービスの分類)ごとの加算額」で決まり、守りたい分野が増えるほど膨らむ。第三に、第3項が効いていて、国内出願なら当然ある登録料の納付や返還の規定(40条から43条)が、この国際ルートには適用されない。国内商標の常識をそのまま持ち込むと、足をすくわれる。
商標法 68 条の 30 は、国際登録に基づく商標権の個別手数料を定める規定である。設定登録を受ける者は、一件ごとの基本額に区分数に応じた加算額を加えた額を国際登録前に国際事務局へ納付し、存続期間の更新時にも区分数に応じた更新個別手数料を国際事務局へ納付する。国内の登録料に関する規定は適用されない。
AI 輔助整理,以條文原文為準
マドリッド議定書に基づく国際商標登録で、各指定国が定めた額を国際事務局経由で徴収する手数料です。商標法 68 条の 30 が日本分の上限を定めます。
日本分の個別手数料は、設定登録時に基本額(六千円以内の政令額)+一区分あたり加算額(四万七千九百円以内の政令額)。区分が増えるほど総額が膨らみます。
日本の特許庁ではなく、ジュネーブにある WIPO 国際事務局へ直接納付します。実務上はスイスフラン建てで扱われます。
更新時も個別手数料が必要で、一件あたり四万三千六百円を超えない政令額に区分数を乗じた額を国際事務局へ納付します(68 条の 30 第 2 項)。
原則戻りません。第 3 項で国内の登録料返還規定(43 条)が適用除外のため、過大に納めても国内商標と同じ返還を期待できません。
商品・役務をニース分類に従い区分し、その数が加算額に直結します。使わない区分を一つ削るだけで数万円の節約になります。
国際登録から 5 年以内に基礎となる日本の商標出願・登録が拒絶や取消になると、国際登録も連動して倒れる仕組みです。
条文は上限のみを定め、実額は政令で決まります。さらに国際事務局への納付はスイスフラン建てのため為替でも体感額が動きます。
目安として、3〜4カ国以上を狙うならマドリッドプロトコル経由が割安になりやすい。本条の個別手数料は一件の国際出願で複数国に効力を及ぼせるからだ(商標法68条の30第1項)。ただし区分が多いと加算が効くので一概には言えない。業界裏話ヒント:マドリッドは「基礎となる日本の商標出願・登録」が前提で、最初の5年は日本側の出願が拒絶・取消になると国際登録も連動して倒れる(セントラルアタック)。だから国内出願の足元が固い案件ほどマドリッド向き、というのが実務の選別基準
法律(本条)が定めるのは「〜を超えない範囲内」という上限で、実際の額は政令で決まる(商標法68条の30第1項・第2項)。国際事務局への納付は実務上スイスフラン建てで扱われるため、為替でも体感額が動く。業界裏話ヒント:特許庁サイトに出る個別手数料の円換算額は、WIPOが定める相当額をその時々のレートで示したもの。見積もり時点と納付時点でレートがずれると総額が変わるので、円安局面では早めの納付がそのままコスト削減になる(最新の改正状況をご確認ください)
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 納付先 | 68 条の 30:ジュネーブの国際事務局(WIPO)へ直接 | — |
| 課金構造 | 基本額+一区分あたり加算額×区分数(政令で上限内) | — |
| 国際ルートへの適用 | 本条が国際ルートを規律する | — |
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