電気事業法 第27条の13(事業の届出)
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- 特定送配電事業を営もうとする者は、経済産業省令で定めるところにより、次に掲げる事項を経済産業大臣に届け出なければならない。
- 一氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
- 二主たる営業所その他の営業所の名称及び所在地
- 三供給地点
- 四特定送配電事業の用に供する電気工作物に関する次に掲げる事項
- 一送電用のものにあつては、その設置の場所、電気方式、設置の方法、回線数、周波数及び電圧
- 二配電用のものにあつては、その設置の場所、電気方式、周波数及び電圧
- 三変電用のものにあつては、その設置の場所、周波数及び出力
- 四発電用のものにあつては、その設置の場所、原動力の種類、周波数及び出力
- 五蓄電用のものにあつては、その設置の場所、周波数、出力及び容量
- 五事業開始の予定年月日
- 六その他経済産業省令で定める事項
- 2.前項の規定による届出をする場合には、経済産業省令で定める書類を添付しなければならない。
- 3.第一項の規定による届出をした者は、その届出が受理された日から二十日を経過した後でなければ、その届出に係る電気工作物を特定送配電事業の用に供してはならない。
- 4.経済産業大臣は、第一項の規定による届出に係る電気工作物を特定送配電事業の用に供することがその届出に係る供給地点を供給区域に含む一般送配電事業者又は配電事業者の供給区域内の電気の使用者の利益を著しく阻害するおそれがないと認めるときは、前項に規定する期間を短縮することができる。
- 5.経済産業大臣は、第一項の規定による届出に係る電気工作物を特定送配電事業の用に供することにより前項に規定する一般送配電事業者又は配電事業者の供給区域内の電気の使用者の利益が著しく阻害されるおそれがあると認めるときは、その届出をした者に対し、その届出を受理した日から二十日(次項の規定により第三項に規定する期間が延長された場合にあつては、当該延長後の期間)以内に限り、その届出の内容を変更し、又は中止すべきことを命ずることができる。
- 6.経済産業大臣は、第一項の規定による届出に係る電気工作物を特定送配電事業の用に供することにより第四項に規定する一般送配電事業者又は配電事業者の供給区域内の電気の使用者の利益が著しく阻害されるおそれがあるかどうかについて審査するため相当の期間を要し、当該審査が第三項に規定する期間内に終了しないと認める相当の理由があるときは、二十日の範囲内において、同項の期間を延長することができる。この場合において、経済産業大臣は、その届出をした者に対し、遅滞なく、当該延長後の期間及び当該延長の理由を通知しなければならない。
- 7.特定送配電事業者は、第一項第三号及び第四号に掲げる事項を変更しようとするときは、経済産業省令で定めるところにより、あらかじめ、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。
- 8.第二項から第六項までの規定は、前項の規定による変更の届出に準用する。この場合において、第三項中「特定送配電事業の用に供してはならない」とあるのは「変更してはならない。ただし、経済産業省令で定める軽微な変更については、この限りでない」と、第四項から第六項までの規定中「電気工作物を特定送配電事業の用に供すること」とあるのは「変更」と読み替えるものとする。
- 9.特定送配電事業者は、第一項第一号、第二号、第五号又は第六号に掲げる事項に変更があつたときは、経済産業省令で定めるところにより、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。
この条文の基本情報
事業の届出とは何ですか?
定義事業の届出とは、電気事業法第27条の13に定められた規定で、「特定送配電事業を営もうとする者は、経済産業省令で定めるところにより、次に掲げる事項を経済産業大臣に届け出なければならない。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 電気事業法第27条の13(事業の届出)は、日本の電気事業法に含まれる条文です。
- 電気事業法第27条の13の条文原文は「特定送配電事業を営もうとする者は、経済産業省令で定めるところにより、次に掲げる事項を経済産業大臣に届け出なければならない。」で始まります。
- 電気事業法第27条の13は第四節 特定送配電事業に置かれています。
- 電気事業法の公布日は昭和39年7月11日です。
- 電気事業法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 電気事業法第27条の13の前の条は電気事業法第27条の12の13です。
- 電気事業法第27条の13の次の条は電気事業法第27条の14です。
- 電気事業法第27条の13には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第27条の13 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170 - 本サイト収録
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第27条の13(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/339AC0000000170/27_13
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点電気事業法27条の32は、特定送配電事業を営む者に経済産業大臣への届出を義務付け、受理日から20日を経過するまで電気工作物を事業に使えないと定める。
Q · 特定送配電事業の届出を出したら、いつから電気を送れるの?
受理から20日経過後。延長されれば最長40日
電気事業法27条の32第3項により、届出が受理された日から20日を経過した後でなければ、届出に係る電気工作物を特定送配電事業に使えません。経済産業大臣は、既存区域の使用者の利益を著しく阻害するおそれがないと認めれば期間を短縮でき(4項)、審査に時間を要する相当の理由があれば20日の範囲内で延長できます(6項)。延長時は理由が通知されます。
解説
電線を引いて特定のエリアに電気を届ける事業は、大手電力会社だけのものではない。再開発地区のデベロッパー、工業団地の運営会社、地域マイクログリッドを組む自治体の第三セクターも、自前の送配電網で供給地点に電気を送れる。その入口が本条の「特定送配電事業」の届出である。許可ではなく届出なので、ハードルは低く見える。ただし、ここに落とし穴がある。届出が受理されても、20日間は電気工作物を事業に使えない。この20日間に経済産業大臣は、その地域を受け持つ一般送配電事業者や配電事業者の供給区域内の電気の使用者(電気を使うすべての需要家)の利益が「著しく阻害されるおそれ」がないかを審査する。おそれがあれば、届出内容の変更や事業の中止を命じられる。審査には最大20日の延長もありうる。つまり送電開始日は、届出日ではなく受理日から20日後、最悪40日後で逆算しなければならない。さらに供給地点や設備を変える場合も、同じ待機ルールが原則として再び適用される(経済産業省令で定める軽微な変更を除く)。工程表にこの空白を入れていないプロジェクトは、竣工式の日に電気が来ないという事態になりかねない
法的な位置づけ
電気事業法27条の32は、特定送配電事業の参入手続を定める規定である。事業を営もうとする者は、氏名、営業所、供給地点、電気工作物、事業開始予定日等を経済産業大臣に届け出る必要があり、受理後20日間の使用禁止期間中に、大臣が既存の一般送配電事業者・配電事業者の供給区域内の使用者への影響を審査し、変更・中止を命じうる。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.供給地点と電気工作物の構成を確定する 送電先となる供給地点、送配電設備の構成、事業開始予定日を確定し、その地点を供給区域に含む一般送配電事業者・配電事業者を特定する。
- 2.経済産業局へ事前相談する 届出前に所管窓口へ計画を説明し、既存区域の使用者への影響がないことを示す資料を準備する。期間短縮(4項)の根拠づくりと、延長(6項)を招く疑問点の解消を兼ねる。
- 3.届出書と添付書類を提出する 1項各号の事項を記載した届出書に、経済産業省令で定める書類を添付して経済産業大臣に届け出る。受理日を記録し、使用可能日を逆算する。
- 4.待機期間中は事業に使わず通知を待つ 受理日から20日を経過するまで電気工作物を事業に使わない。延長通知が届いた場合は、理由を精読し、影響に関する追加資料で速やかに対応する。
- 5.開始後の変更届を管理する 供給地点・電気工作物の変更は事前届出し原則20日待機(軽微な変更を除く)。氏名・営業所・開始予定日等の変更は遅滞なく事後届出する。
よくある質問 AI による整理
Q1特定送配電事業とは?
自らが維持・運用する送配電設備で、特定の供給地点に電気を送る事業です。再開発地区や工業団地の自営線網が典型で、参入は電気事業法27条の32の届出によります。
Q2特定送配電事業の届出 必要書類は?
氏名・営業所・供給地点・電気工作物・事業開始予定日などを記載した届出書に、経済産業省令で定める添付書類を付けて提出します(同条1項・2項)。細目は電気事業法施行規則で確認します。
Q3特定送配電事業の届出 どこに出す?
法律上の届出先は経済産業大臣です。実務上の窓口や事前相談先は所管の経済産業局等になるため、提出前に管轄窓口を確認しておくと手戻りを防げます。
Q4特定送配電事業20日 短縮できる?
できます。大臣が既存区域の使用者の利益を著しく阻害するおそれがないと認めれば、20日の待機期間を短縮できます(同条4項)。影響がないことを示す資料の準備が鍵です。
Q5特定送配電事業の審査期間 延長されたらどうなる?
20日の範囲内で延長され、最長で受理から40日待つことになります(同条6項)。大臣は延長後の期間と理由を遅滞なく通知する義務があり、変更・中止命令の期限も延びます。
Q6特定送配電事業 変更届 いつまで?
供給地点と電気工作物の変更は事前届出で、原則受理から20日は変更できません(7項・8項)。氏名・営業所・開始予定日等の変更は、変更後遅滞なく届け出ます(9項)。
Q7特定送配電事業の中止命令 期限は?
受理日から20日以内、延長された場合は延長後の期間内に限られます(同条5項)。この期間を過ぎると、本条に基づく変更・中止命令は出せません。
Q8特定送配電事業 許可は不要?
許可は不要で届出制です。ただし20日の使用禁止期間と変更・中止命令の仕組みがあり、実質的には事前審査に近い性格を持っています。
この条文についての質問 AI による整理
Q1特定送配電事業って、許可が要る配電事業とは何が違うんですか?
一般送配電事業(電気事業法3条)や配電事業は許可制で、区域内の需要家への供給責任を広く負います。特定送配電事業は自らの送配電設備で特定の供給地点に電気を送る事業で、入口は本条の届出です。実務のポイント:届出制でも20日の審査期間と変更・中止命令がある以上、実務上の勝負は書類提出前の経済産業局との事前相談で決まります。ここを省くと延長通知を招きやすい
Q2設備をちょっと増やすだけでも、また20日待たないといけないんですか?
供給地点(1項3号)や電気工作物に関する事項(同4号)の変更は事前届出が必要で、8項により原則20日待機が準用されます。ただし経済産業省令で定める軽微な変更は待機不要です。実務のポイント:どこまでが軽微かは省令の細かい区分で決まるため、設備増強の計画段階で該当性を確認しておくと、工事完成後に20日足止めされる事態を避けられます
間違えやすい点 AI による整理
- 「届出制だから、出せばその日から事業ができる」と思われがちだが、本条の届出は受理から20日間の使用禁止期間付きである。しかも大臣はその期間内なら変更・中止を命じられる。名前は届出でも、中身は事前審査に近い構造を持っている
- 待機期間が20日だということまでは知っていても、その深刻さは見落とされやすい。6項により審査期間はさらに最大20日延長でき、延長されれば変更・中止命令を出せる期限もそれに合わせて延びる。工程表に20日しか確保していないプロジェクトは、延長通知が届いた時点で開業日の再調整に追われる
- 「自分たちの設備で自分たちの顧客に電気を送るだけなのに、なぜ他人の利益が審査されるのか」という問いの立て方自体がずれている。電力網は地域全体で費用を分け合う仕組みで、優良な大口需要家だけが既存の網から抜ければ、残された家庭や中小事業者の負担が重くなりうる。本条が守っているのは届出者でも既存事業者でもなく、その地域で電気を使う人々である
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 参入規制 | 27条の32:特定送配電事業は届出制 | 3条:一般送配電事業は許可制 配電事業(27条の12の2):許可制 |
| 事業開始までの時間 | 受理から20日経過後(短縮・最大20日延長あり) | 許可を受けるまで事業不可 許可を受けるまで事業不可 |
| 行政の介入手段 | 待機期間内に限り変更・中止命令 | 許可審査と事業開始後の監督 許可審査と事業開始後の監督 |
他国ではどう定めているか 2 か国
台湾では輸配電業は国営事業による単一経営とされ、民間が自営網で特定地点に送電する届出型の参入制度は設けられていない
ドイツは工業団地等の閉鎖的配電網(geschlossene Verteilernetze)を一般配電網と区別し、規制の一部を軽減する制度を持つ
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 竣工まで残り30日の複合再開発ビル。エネルギー子会社の担当者が特定送配電事業の届出を出し忘れていたことに気付いた。今日出して受理されても20日間は供給に使えず、審査が延長されれば40日後。テナント入居日に間に合うかどうかは、経済産業局に期間短縮(4項)を認めてもらえるかにかかっている
- もし、工業団地に新しく誘致した工場まで自営線を延ばすだけなら、事後の届出で済むのだろうか? 済まない。供給地点(1項3号)の変更は7項により事前届出の対象で、8項により原則として受理から20日間は変更できない。軽微な変更に当たるかどうかは経済産業省令の線引き次第である
- 地元の一般送配電事業者の担当として、区域内の大口需要家が新しく立ち上がる特定送配電網へ移る計画を耳にした。残された需要家の託送コストや供給の安定にしわ寄せが来るおそれがあるなら、大臣が変更・中止命令を出せるのは受理から20日以内(延長された場合はその期間内)に限られる。動くなら、その期間内に懸念材料を当局へ届ける必要がある
取るべき行動
被害を受けた側:(届出者として変更・中止命令を受けた、または延長通知が来た場合)1. 延長通知に書かれた理由(6項後段で通知義務あり)を精読し、懸念された需要家への影響を数字で反論できる資料を作る2. 経済産業局と協議し、供給地点や設備構成の修正で懸念を解消できないか探る3. 命令に不服があれば行政処分として審査請求(行政不服審査法)や取消訴訟(行政事件訴訟法)を検討する。期限があるため、通知を受けた日を必ず記録する
訴えられた側:(届出漏れや待機期間中の使用に気付いた事業者の場合)1. 直ちに当該設備の事業用途での使用を止め、経済産業局へ事実関係を自ら報告する2. 未提出の届出・変更届出を整え、9項の事後届出事項(氏名・営業所・開始予定日など)の更新漏れもまとめて点検する3. 無届での事業や届出違反は電気事業法上の罰則の対象となりうるため(具体的な条番号・金額は最新の改正状況をご確認ください)、社内の責任分担と再発防止策を書面化しておく
時効(請求できる期限):受理日から20日間は使用・変更が禁止(3項、8項)。大臣による期間短縮あり(4項)、延長は20日の範囲内(6項)。変更・中止命令は受理日から20日(延長時は延長後の期間)以内に限る(5項)。1号・2号・5号・6号の変更は遅滞なく事後届出(9項)。命令への審査請求は処分を知った日の翌日から3か月(行政不服審査法18条)、取消訴訟は処分を知った日から6か月(行政事件訴訟法14条)
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.平成26年(2014年) 新設:電力システム改革第二段階の電気事業法改正により、小売全面自由化に伴う事業類型の再編の中で特定送配電事業の届出制が整備された
- 2.令和2年(2020年) 改正:エネルギー供給強靱化法による改正で配電事業制度が創設され、審査対象となる既存事業者に配電事業者が加えられた
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