受講中の講座ブックマーク無料で登録

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 5 分5 分5 分

社会保険労務士法 第16条の3(研修)

クイックジャンプ
  1. 社会保険労務士は、社会保険労務士会及び連合会が行う研修を受け、その資質の向上を図るように努めなければならない。
  2. 2.事業主は、前項に規定する研修について、勤務社会保険労務士から受講の申出があつたときは、その事業の運営に支障のない範囲内で受講の機会を与えるように努めなければならない。

この条文の基本情報

研修とは何ですか?

定義研修とは、社会保険労務士法第16条の3に定められた規定で、「社会保険労務士は、社会保険労務士会及び連合会が行う研修を受け、その資質の向上を図るように努めなければならない。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 社会保険労務士法第16条の3(研修)は、日本の社会保険労務士法に含まれる条文です。
  2. 社会保険労務士法第16条の3の条文原文は「社会保険労務士は、社会保険労務士会及び連合会が行う研修を受け、その資質の向上を図るように努めなければならない。」で始まります。
  3. 社会保険労務士法第16条の3は第三章に置かれています。
  4. 社会保険労務士法の公布日は昭和43年6月3日です。
  5. 社会保険労務士法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 社会保険労務士法第16条の3の前の条は社会保険労務士法第16条の2です。
  7. 社会保険労務士法第16条の3の次の条は社会保険労務士法第17条です。
  8. 社会保険労務士法第16条の3には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式社会保険労務士法(昭和四十三年法律第八十九号)第16条の3
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC1000000089
  • 本サイト収録社会保険労務士法(昭和四十三年法律第八十九号)第16条の3(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/343AC1000000089/16_3

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点社会保険労務士法16条の3は、社労士に研修による資質向上を努力義務として課し、事業主にも勤務社労士の受講申出に対し、支障のない範囲で機会を与える努力を求める。

Q · 社員の社労士が研修に行きたいと言ってきたら、会社は認めないといけないの?

努力義務なので直ちに違法ではないが、配慮する義務はある

社会保険労務士法16条の3第2項により、事業主は勤務社会保険労務士から研修受講の申出があったとき、事業の運営に支障のない範囲内で受講の機会を与えるよう努めなければなりません。努力義務のため、断っただけで直ちに違法とはなりません。ただし、業務への支障を個別に検討せず一律に拒否することは、法の趣旨に沿いません。

解説

社会保険労務士の資格証は、取った日から少しずつ価値が目減りする。育児介護休業法、社会保険の適用拡大、年金制度など、社労士が扱う法令は毎年のように改正されるからだ。本条第1項は、社労士に社会保険労務士会と全国社会保険労務士会連合会の研修を受けるよう求めている。ただし「努めなければならない」という努力義務(違反しても本条だけでは罰則がない義務)にとどまる。見落とされがちなのは第2項である。会社員として働く勤務社労士から受講の申出があれば、会社は「事業の運営に支障のない範囲内」で受講の機会を与えるよう努めなければならない。あなたが人事部で働く社労士なら、研修のために時間をもらうことは「お願い」ではなく、法律の言葉を根拠に言えるということだ。逆にあなたが経営者なら、社員社労士の研修申出をただの私用として扱うのは、法の趣旨とずれている。強制力は弱い。それでも、根拠条文を示して話すか、遠慮して黙るかで、交渉の結果は変わる。

法的な位置づけ

社会保険労務士法16条の3は、社会保険労務士の研修受講に関する努力義務を定める規定である。第1項は社会保険労務士に対し、社会保険労務士会および連合会の研修を受けて資質の向上を図るよう努めることを求める。第2項は事業主に対し、勤務社会保険労務士から受講の申出があった場合、事業の運営に支障のない範囲内で受講の機会を与えるよう努めることを求める。

手順

  1. 1.研修の日程と内容を確認する 所属会や連合会の研修案内を確認し、受講したい研修の日程・形式(会場またはオンライン)・所要時間を把握する。繁忙期を避け、業務への影響が小さい日を選ぶ
  2. 2.本条2項を添えて書面で申し出る 業務の割り振りが決まる前に、受講希望日・研修内容・業務への影響と引継ぎ案を書いたメールまたは申請書を上司に提出し、根拠として社会保険労務士法16条の3第2項を明記する
  3. 3.断られたら具体的な支障を確認する 拒否された場合は、どの業務にどのような支障があるのかを具体的に尋ね、別の日程やオンライン受講などの代替案を出して再度協議する
  4. 4.就業規則・研修規程を確認して人事と協議する 一律に拒否が続く場合は、就業規則の自己啓発・研修規程を確認する。受講時間を勤務扱いにするか、費用を誰が負担するかを規程に組み込むよう人事部門と協議する

よくある質問 AI による整理

Q1社労士の研修は義務ですか?

社会保険労務士法16条の3では努力義務です。ただし所属する都道府県会の会則で倫理研修などの受講が義務付けられている場合があり、会則の確認が必要です。

Q2勤務社労士とは何ですか?

企業などに雇われ、その事業所の労働社会保険の業務に従事する社労士のことです。開業社労士や社労士法人の社員とは区別されます。

Q3社労士の研修は勤務時間内に受けられる?

法律は勤務時間内の受講を保障していません。事業主は支障のない範囲で受講の機会を与えるよう努める立場にあり、時間の扱いは会社との協議で決まります。

Q4社労士の研修費用は会社負担になる?

本条は費用負担について何も定めていません。会社が負担するかは就業規則や研修規程、個別の合意によります。制度として規程に組み込むよう交渉するのが現実的です。

Q5社労士の倫理研修はいつまでに受ける?

受講サイクルや期限は法律ではなく、連合会や所属する都道府県会の会則・規則で定められています。最新の会則と所属会からの案内を確認してください。

Q6社労士会の研修にはどんな種類がある?

法改正対応の研修、倫理研修、実務研修などがあり、社労士会と連合会が実施しています。オンラインで受講できるものもあるため、所属会の案内を確認しましょう。

Q7研修を受けない社労士は処分される?

本条違反だけを理由とする罰則はありません。ただし会則上の受講義務に違反した場合は会則上の措置の対象になりえ、古い知識による誤った助言は責任問題になります。

Q8研修受講の申出は口頭でもいい?

法律上の様式はありません。ただ、日程・研修内容・業務への影響を書いた書面やメールで申し出ると、会社が支障の有無を具体的に検討しやすくなり、記録にもなります。

この条文についての質問 AI による整理

Q1会社に研修を断られたら、違法だって言えるんですか?

本条2項は努力義務なので、断ったことだけでただちに違法とは言いにくいです。ただ、会社は「事業の運営に支障のない範囲内」で機会を与えるよう努めるべき立場にあります。実務のポイント:違法かどうかで争うより、「どの業務に支障があるのか」を具体的に尋ねるほうが効果的です。理由を説明できない一律の拒否は、社内の話し合いで続けるのが難しくなります

Q2開業社労士で研修に全然出ていないんですが、何か不利益はありますか?

本条(社会保険労務士法16条の3)違反そのものに罰則はありません。ただし所属会の会則が倫理研修などの受講を義務付けている場合、会則上の措置の対象になりえます。実務のポイント:本当のリスクは処分よりも、古い知識のまま助言して顧問先に損害を与えることです。そうなれば職責(同法1条の2)に照らして責任を問われます。研修は保険のようなものと考えたほうがよいです

間違えやすい点 AI による整理

  • 「努力義務なら無視してよい」と考えるのは浅い。本条だけでは制裁はない。しかし所属会の会則で倫理研修などの受講が義務付けられている場合があり、そちらは会則上の措置の対象になりうる(詳細は所属する都道府県会の会則で確認が必要)。法律の条文と会則の二層構造を見落とすと、思わぬ指摘を受ける
  • 勤務社労士は「研修を受けたいなら有給休暇を使うしかない」と思い込みがちだが、そもそもの考え方がずれている。本条2項は、休暇の使い方ではなく、会社が受講の機会を与えるよう努めることを定めている。勤務時間内に受講させるか、どう扱うかは会社との協議事項であり、最初から自分の休暇で負担すると決める必要はない
  • 会社から見れば社員の資格研修は個人の自己啓発にすぎない。法律から見れば、事業主にも配慮の努力を求める対象である。この認識の差があるまま一律に拒否を続けると、専門人材が辞める理由のひとつになる
比較の観点この条文ほかの条文
規律の内容16条の3:研修による資質向上(努力義務)+事業主の受講機会の配慮1条の2:法令と実務に精通し、公正な立場で誠実に業務を行う職責
16条:社労士の信用または品位を害する行為の禁止
名宛人社労士(1項)および勤務社労士の事業主(2項)社労士
社労士
義務の強さ「努めなければならない」努力義務職責を定める訓示的規定
禁止規定(違反は懲戒の対象になりうる)

他国ではどう定めているか 2 か国

台湾
律師法・会計師法など各専門職法

台湾には社労士に相当する資格がない。一方、弁護士や会計士などの専門職には在職進修(継続研修)の仕組みがあり、専門家の資質維持という目的は共通する

韓国
공인노무사법

韓国には社労士に近い資格として公認労務士があり、研修教育に関する規定が置かれている。勤務先の事業主に配慮を求める規定の有無は要確認

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 法改正の研修が平日の午後に開かれるのに、上司から「資格はお前の個人的なものだろう」と言われたらどうなる? 本条2項を示せば、少なくとも業務に支障がない日なら受講の機会を与えるよう努める義務が会社にあることを伝えられる
  • あなたは中小企業の総務部長。社員の社労士から月に一度の研修参加を申し出られ、繁忙期を理由に一律で断った。違法とまでは言えない。ただ「支障のない範囲」を検討した形跡がなければ、職場の信頼と社員の専門性を両方失う
  • 所属会の倫理研修の受講期限まで、あと2週間。会社には言い出しにくく、ずっと先延ばしにしてきた。まず本条を添えて申請書を出す
  • 開業社労士が数年研修に一度も出ないまま、古い制度の理解で顧問先の就業規則を作っていた。本条違反だけで処分されることはないが、誤った助言で顧問先に損害が出れば、専門家としての責任を問われる

取るべき行動

被害を受けた側:1. 研修の日程と内容を確認し、業務への影響が小さい日を選ぶ2. 本条2項を根拠に、受講希望を書面やメールで申し出る3. 断られたら、どの業務に支障があるのか具体的な理由を尋ね、別の日程案を出す4. それでも一律に拒否される場合は、就業規則の自己啓発・研修規程を確認し、人事部門と協議する。所属会に、時間の取りやすい研修形式(オンライン受講など)があるか確認するのも有効

訴えられた側:1. 社員社労士からの申出を、一律に私用として退けない2. 「支障のない範囲」を個別に検討した記録(業務の状況、代わりの日程案)を残す3. 受講を勤務時間として扱うか、費用を負担するかを規程で明確にする4. 研修で得た法改正の情報を社内で共有させれば、会社のコンプライアンス投資として回収できる

時効(請求できる期限):本条に固有の期限や時効はない。本条から直接の請求権は生じないため、債権の一般消滅時効(民法166条、5年または10年)が問題になる場面は通常想定されない。ただし所属会の会則で定められた研修の受講サイクル(倫理研修など)がある場合はそれに従う(最新の会則を確認されたい)

ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。

社会保険労務士法の全文を見る所属する編章節を開く:第三章

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

次に調べる

判例を探す:条文単位の判例の紐づけは準備中です。上のカードから法令名で検索できます。裁判所「裁判例検索」で探す ›