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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年7月4日読了 6 分6 分6 分

水質汚濁防止法 第20条の3(消滅時効)

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  1. 第十九条第一項に規定する損害賠償の請求権は、次に掲げる場合には、時効によつて消滅する。
  2. 一被害者又はその法定代理人が損害及び賠償義務者を知つた時から五年間行使しないとき。
  3. 二損害の発生の時から二十年を経過したとき。

この条文の基本情報

消滅時効とは何ですか?

定義消滅時効とは、水質汚濁防止法第20条の3に定められた規定で、「第十九条第一項に規定する損害賠償の請求権は、次に掲げる場合には、時効によつて消滅する。」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 水質汚濁防止法第20条の3(消滅時効)は、日本の水質汚濁防止法に含まれる条文です。
  2. 水質汚濁防止法第20条の3の条文原文は「第十九条第一項に規定する損害賠償の請求権は、次に掲げる場合には、時効によつて消滅する。」で始まります。
  3. 水質汚濁防止法第20条の3は第四章 損害賠償に置かれています。
  4. 水質汚濁防止法の公布日は昭和45年12月25日です。
  5. 水質汚濁防止法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 水質汚濁防止法第20条の3の前の条は水質汚濁防止法第20条の2です。
  7. 水質汚濁防止法第20条の3の次の条は水質汚濁防止法第20条の4です。
  8. 水質汚濁防止法第20条の3には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式水質汚濁防止法(昭和四十五年法律第百三十八号)第20条の3
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC0000000138
  • 本サイト収録水質汚濁防止法(昭和四十五年法律第百三十八号)第20条の3(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/345AC0000000138/20_3

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点水質汚濁防止法20条の3は、無過失責任の賠償請求権が、損害と賠償義務者を知った時から5年、損害発生時から20年で時効消滅すると定める。

Q · 工場排水による健康被害の賠償請求は、いつまでできるの?

知った時から5年、損害発生から20年で時効になる

水質汚濁防止法20条の3により、同法19条1項の無過失責任に基づく賠償請求権は、被害者又はその法定代理人が損害と賠償義務者を知った時から5年間行使しないとき、又は損害の発生の時から20年を経過したときに時効で消滅します。20年は排出した時ではなく被害が出た時から数えるため、潜伏期間の長い地下水汚染でも請求の余地が残ります。一方、5年は原因の科学的証明を待たずに進行し得る点に注意が必要です。

解説

民法の一般ルールは、20年の期限を「不法行為の時」から数える。水質汚濁防止法20条の3は、同じ20年を「損害の発生の時」から数える。この一語の違いが、地下水汚染による健康被害では決定的になる。工場が有害物質を地下に浸透させてから、井戸水を飲み続けた住民に症状が出るまで十数年かかることは珍しくない。民法の数え方なら、症状が出た時点で期限の大半がもう過ぎている。本条の数え方なら、症状が出た時点から20年が始まる。ただし、もう一つの期限は短い。損害と賠償義務者(賠償を支払うべき事業者)を知った時から5年である。「工場のせいかもしれない」と思いながら様子を見ている間も、5年は進む。この規定は19条1項の無過失責任(事業者に落ち度がなくても賠償させる仕組み)による請求に適用される。対象は人の生命または身体の被害に限られ、農作物や建物の被害は含まれない。

法的な位置づけ

水質汚濁防止法20条の3は、同法19条1項に基づく無過失責任の損害賠償請求権の消滅時効を定める規定であり、被害者又はその法定代理人が損害及び賠償義務者を知った時から5年、損害の発生の時から20年のいずれかの経過により請求権が時効消滅する旨を規定する。対象は人の生命又は身体の被害に限られる。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.起算点に関わる日付を記録で固める 症状が出た日、診断を受けた日、汚染源と工場の関係を知った日を、医療記録・日記・メール・自治体広報などの客観資料で整理する。5年の起算点を争う際の中心的な材料になる
  2. 2.汚染状況の公的データを入手する 自治体の地下水質調査結果や公表されている汚染情報を入手し、汚染源の事業場との位置関係を確認する。必要に応じて情報公開請求を行う
  3. 3.内容証明郵便で催告し時効の完成を猶予させる 5年の経過が迫っている場合、因果関係の立証が不十分でも、まず賠償義務者に請求の意思を示す内容証明郵便を送る。これにより6か月間時効の完成が猶予される(民法150条)
  4. 4.協議合意・訴訟・公害紛争処理の手続を選ぶ 催告後6か月以内に、協議を行う旨の書面合意(民法151条)、訴訟提起、又は公害等調整委員会の調停・裁定申請のいずれかに進み、権利行使を確定させる

よくある質問 AI による整理

Q1水質汚濁防止法の損害賠償の時効は何年?

損害と賠償義務者を知った時から5年、損害の発生の時から20年です(20条の3)。どちらか早く到来した方で請求権は消滅します。

Q2地下水汚染の健康被害 いつまで請求できる?

20年は汚染物質を排出した時ではなく、健康被害が発生した時から数えます。ただし原因と相手を知ってから5年を過ぎると時効になります。

Q3水質汚濁防止法19条の無過失責任とは?

有害物質を含む排出水や地下浸透水で人の生命・身体を害した事業者は、故意・過失がなくても賠償責任を負うという規定です。本条はその請求権の時効を定めます。

Q4公害の賠償請求 時効を止める方法は?

内容証明郵便で催告すれば6か月間完成が猶予されます(民法150条)。協議を行う旨の書面合意をすれば、さらに猶予を延ばせます(民法151条)。

Q5工場排水で農作物が被害 水質汚濁防止法で請求できる?

19条の無過失責任は生命・身体の被害に限られるため、農作物被害は対象外です。民法709条で事業者の過失を立証して請求し、期限も民法724条に従います。

Q6廃業した工場の公害責任 請求できる?

合併や事業譲渡で権利義務を承継した会社があれば、その会社に請求できる余地があります。閉鎖登記簿まで遡って承継関係を確認することが重要です。

Q7水質汚濁防止法の時効は除斥期間?

平成29年(2017年)の民法改正に伴う整備で、20年の期間も時効と明記されました。除斥期間と異なり、完成猶予や更新の対象になります。

Q8公害の損害賠償 裁判以外の手段は?

公害等調整委員会や都道府県公害審査会の調停・裁定を利用できます。訴訟より費用が低く、専門的な因果関係調査を進めやすい制度です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1工場のせいだと思うけど、証明できないうちから時効って進むんですか?

進む可能性があります。20条の3第1号の「知った時」は、科学的な因果関係の証明が完了した時ではなく、加害者に賠償請求ができる程度に損害と加害者を知った時と解されるのが一般的です。具体的な時点は実務上争いがあります。実務のポイント:被害者側の弁護士はまず催告で時計を止め、それから調査に入ります。調査の順番を逆にして5年を失う例は少なくありません

Q2昔の排水が原因でも、会社がもう潰れていたら請求できませんか?

本条の20年は損害発生時から数えるため、期限の面では請求できる余地が残ります。問題は相手方の存否です。合併や事業譲渡で権利義務が承継されていれば、承継した会社が相手になり得ます。実務のポイント:登記簿で吸収合併の履歴をたどると、現存する大手企業が責任を承継していることがあります。「潰れた」と聞いて諦める前に、閉鎖登記簿まで取り寄せて確認してください

間違えやすい点 AI による整理

  • 「20年は長いから余裕がある」と考えるのは、読む時計を間違えている。実務で請求を消すのは5年の時計である。汚染源の噂が広まり、自分の症状と結び付いた時点で、原因の科学的な証明が出る前でも「知った」と認定される可能性がある。起算点の具体的な判断は、実務上争点になりやすい
  • 事業者側は「排出したのは20年以上前だから、もう責任はない」と考えがちである。本条の20年は損害の発生時から数えるので、排出が昔のことでも、被害が最近出たなら請求は生きている。平成29年(2017年)の整備法で20年は時効と明記されたため、催告や協議の合意で完成を遅らせることもできる
  • 本条が及ぶのは19条1項の無過失責任による請求だけである。養殖魚の全滅や田んぼの被害のような財産被害は19条の対象外なので、民法709条に基づき過失を立証したうえで、民法の期限(3年、20年)に従って請求することになる。同じ汚染事故でも、被害の種類によって期限の管理を別々にしなければならない
比較の観点この条文ほかの条文
対象となる請求権水濁法19条1項の無過失責任(生命・身体の被害)民法724条・724条の2:一般の不法行為(財産被害を含む)
大気汚染防止法25条の4:大気汚染の無過失責任
短期の期間損害及び賠償義務者を知った時から5年知った時から3年(生命・身体侵害は5年)
知った時から5年
長期の期間と起算点損害の発生の時から20年不法行為の時から20年
損害の発生の時から20年
過失の立証不要(19条1項の無過失責任)必要(民法709条)
不要(同法25条の無過失責任)

他国ではどう定めているか 5 か国

台湾
民法第197条

台湾には公害賠償専用の時効規定がなく、一般不法行為の時効(知った時から2年、行為時から10年)による。長期の起算点が行為時である点で本条と異なる。

韓国
환경정책기본법 제44조・민법 제766조

韓国は環境汚染被害に無過失責任を定めるが、時効は民法の一般規定(知った日から3年、行為時から10年)による。

中国
環境保護法 第66条

中国は環境損害賠償の訴訟時効を3年とし、損害を知り又は知るべきであった時から起算する。

ドイツ
UmweltHG § 1・BGB § 199

ドイツは環境責任法で危険責任を定め、時効は民法の一般規定による。生命・身体侵害は長期の期間が別途定められる。

アメリカ
42 U.S.C. § 9658(CERCLA § 309)

米国連邦法は有害物質被害について、州法の時効起算点に発見時ルールを適用させ、潜伏型被害の救済を図る。

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 井戸水を使う集落で、数年前から住民に同じ腎臓の症状が出始めた。上流のメッキ工場が怪しいという話は3年前から出ているが、誰も動いていない。5年の起算点は「確証を得た時」ではなく「損害と相手を知った時」である。残りは2年しかないかもしれない
  • あなたは化学工場の総務担当である。20年前に閉鎖した旧工場の周辺住民から、今になって健康被害の通知書が届いた。「20年経ったから時効だ」と返事を書こうとしている。数え始めるのは排出した時ではなく、損害が発生した時である
  • もし被害者本人が認知症で、家族が気付いたのが何年も後だったらどうなる? 5年の起算点は「被害者又はその法定代理人」が知った時。成年後見人が選任されれば、その人が知った時点も起算点の判断に関わる

取るべき行動

被害を受けた側:1. 症状が出た日、診断の日、汚染源と工場の関係を知った日を、日記、医療記録、メール、自治体の広報などの記録で固める。起算点を争うときの材料になる2. 自治体の水質調査の結果や、自治体が公表している地下水汚染の情報を入手する3. 5年が迫っているなら、原因の立証が不十分でも、まず内容証明で催告を送り、時効の完成を猶予させる4. 住民で弁護団を作り、公害等調整委員会の調停や裁定も選択肢に入れる

訴えられた側:1. 被害者がいつ損害と自社を知ったかを示す資料(住民説明会の記録、報道、過去の苦情)を集め、5年の経過を主張できるか検討する2. 20年は損害発生時から数えるので、排出からの年数を主張しても通らない前提で準備する3. 対象が生命・身体の被害か財産被害かを切り分ける4. 天災の競合など、賠償額のしんしゃく規定の適用可能性を確認する

時効(請求できる期限):被害者またはその法定代理人が損害および賠償義務者を知った時から5年(水質汚濁防止法20条の3第1号)。損害の発生の時から20年(同第2号、時効)。催告による完成猶予6か月(民法150条)、協議を行う旨の合意による猶予(民法151条)が利用できる(最新の改正状況をご確認ください)

学説

一般的理解:本条は潜伏型の公害被害を救済するため、長期の期間を損害発生時から起算する。他方、無過失責任を負う事業者の法的安定のため、知った時から5年という短期の期間を置き、両者の均衡を図るものと解される。

改正沿革 AI による整理

  • 昭和47年(1972年)改正 無過失責任の章(19条以下)の導入に伴い、消滅時効の規定が設けられたとされる。当初は知った時から3年、20年は除斥期間と解されていた。人的検証が必要
  • 平成29年(2017年)民法改正整備法(2020年4月1日施行) 民法724条・724条の2の改正に合わせ、知った時から5年、損害発生時から20年をいずれも時効として規定する現行の形になったとみられる。人的検証が必要

改正の年表

  1. 1.昭和47年(1972年) 新設:事業者の無過失責任を定める章の導入に伴い設けられた。当初は知った時から3年、損害発生時から20年とされ、20年は除斥期間と解される余地があったとみられる。
  2. 2.平成29年(2017年) 改正:民法改正に伴う整備法により、知った時から5年、損害の発生の時から20年をいずれも時効とする現行の規定となった(2020年4月1日施行)。

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水質汚濁防止法の全文を見る所属する編章節を開く:第四章 損害賠償

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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