主務大臣は、前条に規定する表示に該当するか否かを判断するため必要があると認めるときは、当該表示をした業務提供誘引販売業を行う者に対し、期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができる。この場合において、当該業務提供誘引販売業を行う者が当該資料を提出しないときは、第五十六条第一項及び第五十七条第一項の規定の適用については、当該表示は、前条に規定する表示に該当するものとみなす。
要点特定商取引法54条の2は、主務大臣が業務提供誘引販売の広告について合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができ、業者が提出しないときは誇大広告とみなすと定める。
Q · 消費者庁から広告の根拠資料を出せと言われたら、出さないとどうなるの?
出さなければ、その広告は自動的に誇大広告とみなされます
特定商取引に関する法律54条の2により、主務大臣は業務提供誘引販売の広告について、期間を定めて合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができます。業者が期間内に資料を提出しないときは、指示(56条1項)と業務停止命令(57条1項)の適用について、その表示は誇大広告(54条)に該当するものとみなされます。行政が虚偽を立証する必要はなく、業者が真実性を裏付けられなければ処分へ進む、立証責任が反転した仕組みです。
在宅ワークやモニター商法の広告で「誰でも月30万円」と書く。この一文の裏付けを、業者はあらかじめ握っていなければならない。特定商取引に関する法律54条の2は、主務大臣が「その表示、本当に根拠があるのか」と疑ったとき、期間を切って合理的な根拠を示す資料の提出を求められると定める。決定的なのは後段だ。業者がその資料を出さなければ、当該広告は自動的に「誇大広告(前条54条)」とみなされ、指示や業務停止の判断に使われる。つまり役所が「これは嘘だ」と証明する必要はない。業者が「本当だ」と証明できなければ、それだけで負ける。立証責任が丸ごと業者側へひっくり返る、この仕組みを不実証広告規制と呼ぶ。あなたが広告を打つ側なら、キャッチコピーを書いた瞬間に、その根拠ファイルを準備しておく義務が生まれている。あなたが被害を受けた側なら、業者が根拠を出せないという一点こそが、行政を最短で動かす急所になる。
特定商取引に関する法律54条の2は、不実証広告規制を定める規定である。主務大臣は、業務提供誘引販売業を行う者の表示が同法54条の誇大広告等に該当するか判断するため必要があると認めるときは、期間を定めて当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができ、提出がない場合、指示・業務停止命令の適用上、当該表示は誇大広告とみなされる。
AI 輔助整理,以條文原文為準
広告の裏付け資料を行政が求め、業者が出せなければ誇大広告とみなす制度です。特定商取引法54条の2が業務提供誘引販売について定めており、立証責任が業者側に移ります。
表示された内容全体を客観的に裏付ける調査データや実績統計などを指します。社長の感覚や一部会員の成功例の寄せ集めでは、合理的な根拠として認められません。
条文は「期間を定めて」とするのみで日数を明示していません。運用上は2週間程度が設定されることが多く、期間が過ぎた時点でみなしが発動します(最新の運用状況をご確認ください)。
指示(56条1項)と業務停止命令(57条1項)の適用について、その表示は誇大広告に該当するものとみなされます。行政が虚偽を証明する手間なく処分の判断へ進みます。
「仕事を提供するので収入が得られる」と誘い、その仕事に必要だとして商品や役務を購入させる取引です。在宅ワーク商法、モニター商法が典型例にあたります。
なりません。合理的な根拠とは表示全体の内容を裏付ける客観的資料を指すため、例外的な成功例の集積は、かえって一般には稼げないことの証拠になり得ます。
主務大臣です。業務提供誘引販売については消費者庁と経済産業大臣等が担い、権限の一部は都道府県知事にも委任されているため、地元の消費者行政窓口も入口になります。
業務提供誘引販売取引は、法定書面を受領した日から20日間クーリングオフできます(特定商取引法58条)。訪問販売の8日間より長く設定されています。
出さない自由はあるが、代償が極めて重い。54条の2後段により、資料を提出しなければ当該広告は自動的に誇大表示とみなされ、指示や業務停止(56条・57条)の対象になる。企業秘密は、提出方法(マスキングや閲覧限定)を行政と相談すべき問題であって、出さない理由にはならない。業界裏話ヒント:行政は合理的根拠の中身を精査する前に、まず『そもそも客観的資料が存在するか否か』で9割方見切る。資料の巧拙より、広告時点で裏付けが実在したかどうかが勝負を決める
直接業者を処分する条文ではないが、消費者庁への情報提供が資料提出要求の引き金になり、業者が根拠を出せなければ行政処分に直結する。あなた自身の返金は、クーリングオフ(20日、特定商取引に関する法律58条)や取消で別途進める。業界裏話ヒント:消費者庁が実際に動く広告は、根拠を出せない誇大表現がスクショで残っているものだ。通報時に『月○万確実』『誰でも』といった断定文言をそのまま引用すると、調査の立ち上がりが格段に早くなる
業務提供誘引販売取引の主務大臣は消費者庁(内閣総理大臣の権限が消費者庁長官に委任)と経済産業大臣等で、権限の一部は都道府県知事にも委任されている。だから消費者は国だけでなく、地元の都道府県の消費者行政窓口にも申告できる。業界裏話ヒント:都道府県も執行権限を持つため、国がすぐ動かなくても県が先に業者へ資料提出を求めることがある。国と地元、二つの入口を同時に叩けると覚えておくと動きが早い
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 適用される取引類型 | 54条の2:業務提供誘引販売取引(在宅ワーク・モニター商法) | — |
| みなしの本体規定 | 54条(業務提供誘引販売の誇大広告等の禁止) | — |
| 不提出時に働く処分 | 指示(56条1項)・業務停止命令(57条1項) | — |
| 典型的な誇大表示 | 「誰でも月30万円」など収入の断定 | — |
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