司法書士法 第79条
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- 次の各号のいずれかに該当する者は、百万円以下の罰金に処する。
- 一第七十三条第三項の規定に違反した者
- 二第七十三条第四項の規定に違反した者
- 三第七十三条第五項の規定に違反した者
この条文の基本情報
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 司法書士法第79条は、日本の司法書士法に含まれる条文です。
- 司法書士法第79条の条文原文は「次の各号のいずれかに該当する者は、百万円以下の罰金に処する。」で始まります。
- 司法書士法第79条は第十一章 罰則に置かれています。
- 司法書士法の公布日は昭和25年5月22日です。
- 司法書士法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
- 司法書士法第79条の前の条は司法書士法第78条です。
- 司法書士法第79条の次の条は司法書士法第79条の2です。
- 司法書士法第79条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
司法書士法(昭和二十五年法律第百九十七号)第79条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC1000000197 - 本サイト収録
司法書士法(昭和二十五年法律第百九十七号)第79条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC1000000197/79
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点司法書士法79条は、司法書士でない者が「司法書士」や紛らわしい名称を使うこと等(73条3〜5項違反)を百万円以下の罰金で罰する。業務をしていなくても名乗った時点で対象となる。
Q · 司法書士じゃないのに「司法書士」と名乗ったら、仕事をしていなくても罪になるの?
なります。名乗っただけで百万円以下の罰金の対象です
司法書士法73条3項は、司法書士でない者が「司法書士」またはこれに紛らわしい名称を用いることを禁止し、79条はその違反を百万円以下の罰金に処すると定めています。登記や裁判書類作成を一件も受けていなくても、名刺・看板・Webサイト・SNSなどで名乗った時点で成立し得ます。実際に業務まで行えば、より重い78条(73条1項違反)の問題になります。
解説
名刺に「司法書士」と一行刷るだけで、実際には一件の登記も扱っていなくても、百万円以下の罰金になりうる。司法書士法79条が罰するのは「仕事をしたこと」ではなく「名乗ったこと」である。対象は三つある。司法書士でない者が「司法書士」やそれに紛らわしい名称を使うこと(73条3項)、司法書士法人でない者が「司法書士法人」を名乗ること(同4項)、公共嘱託登記司法書士協会でない者がその名を使うこと(同5項)である。なぜ名前だけでここまで重く罰するのか。依頼者が家の権利や相続財産を預ける相手を見分ける手がかりは、ほとんどの場合、看板と名刺の肩書きしかないからだ。この条文を知っているあなたは、肩書きを鵜呑みにしない。登記費用を振り込む前に、相手が本当に登録された司法書士かどうかを調べることになる。
法的な位置づけ
司法書士法79条は、名称独占を担保する罰則規定である。司法書士でない者が「司法書士」または紛らわしい名称を用いること、司法書士法人でない者が「司法書士法人」等の名称を用いること、公共嘱託登記司法書士協会でない者が同協会の名称等を用いることを、それぞれ百万円以下の罰金の対象とする。業務遂行の有無を要件としない点に特徴がある。
よくある質問 AI による整理
Q1司法書士の名称独占とは何ですか?
司法書士名簿に登録された者だけが「司法書士」を名乗れる仕組みです。司法書士法73条3項が禁止を定め、違反は79条で百万円以下の罰金となります。
Q2司法書士が本物かどうか確認する方法は?
所属しているはずの司法書士会や日本司法書士会連合会の会員情報で、氏名と事務所所在地を照合します。登録番号や所属会の記載がない書類は要注意です。
Q3偽の司法書士に依頼してしまったらどうすればいい?
名刺や契約書類などの表示を保存し、司法書士会へ登録の有無を確認します。未登録なら情報提供や告発を検討し、支払ったお金は民事上の返還請求で取り戻します。
Q4司法書士法79条の罰則はどのくらい重い?
百万円以下の罰金です。拘禁刑はありませんが刑事罰なので、有罪になれば前科がつきます。業務まで行った場合の78条より軽い位置付けです。
Q5登録を取り消された元司法書士が名乗るのは違法?
登録が取り消されれば法律上「司法書士でない者」にあたるため、引き続き名乗れば73条3項違反として79条の対象になり得ます。古い看板の放置にも注意が必要です。
Q6「司法書士法人」と勝手に名乗るとどうなる?
司法書士法人でない者が「司法書士法人」やこれに紛らわしい名称を使うと、73条4項違反として79条により百万円以下の罰金の対象になります。
Q7司法書士名義の詐称は誰に通報すればいい?
まずは管轄の司法書士会へ情報提供するのが一般的です。刑事事件として処罰を求める場合は、警察や検察に告発することも考えられます。
Q8司法書士法違反の公訴時効は何年?
79条の罪は罰金のみなので公訴時効は3年です(刑事訴訟法250条2項6号)。表示を続けている間の扱いは事案ごとに評価が分かれます。
この条文についての質問 AI による整理
Q1司法書士試験に受かったけど、まだ登録してません。名刺に司法書士って書いちゃダメですか?
ダメです。司法書士になるには日本司法書士会連合会への登録が必要で(司法書士法8条)、未登録のまま「司法書士」を名乗れば73条3項違反として79条の罰則対象になります。実務のポイント:合格後すぐに事務所へ補助者として就職した人が、つい事務所の名刺に「司法書士」と刷ってしまうケースがあります。「司法書士試験合格」と事実のみを書くのが安全です
Q2相続代行の会社が「登記もやります」と言ってるけど、名前に司法書士は入ってない。それなら問題ないですよね?
名前が問題ないだけで、別の重い問題が残っています。司法書士でない者が登記申請の代理などの業務を行えば、73条1項違反で78条により1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です(最新の改正状況をご確認ください)。79条より重い罪です。実務のポイント:適法な代行会社は、登記部分を提携先の司法書士に依頼者名義で直接委任させています。誰の名前で登記申請書が出るのかを聞けば、すぐに見分けられます
間違えやすい点 AI による整理
- 「名前を名乗っただけで実害はない」と軽く見られがちだが、79条はまさに名乗る行為そのものを処罰対象にしている。一件も業務を受けていなくても、百万円以下の罰金という刑事罰であり、前科がつく。看板やWebサイトの表示は継続して公開されるため、気付いたときには証拠が積み上がっている
- 問いの立て方そのものがずれている人が多い。「試験に受かったのだから自分は司法書士だ」ではない。司法書士となる資格を持つ者が司法書士となるには、日本司法書士会連合会の名簿への登録が必要である(司法書士法8条)。合格から登録までの間は、法律上は「司法書士でない者」にあたる
- 依頼者の側から見れば、肩書きは「プロっぽさ」の飾りにすぎない。法律から見れば、肩書きは国家が管理する信用の印である。この落差を放置すると、無登録の業者に権利証や実印を預け、トラブルの後に懲戒も賠償責任保険も期待できない相手だったと知ることになる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 処罰される行為 | 79条:司法書士等の名称を名乗ること(73条3〜5項違反) | 78条:非司法書士が登記申請代理等の業務を行うこと(73条1項違反) 73条:名称使用・業務の禁止そのものを定める本体規定(罰則なし) |
| 業務遂行の要否 | 不要。名刺・看板・Web表示だけで成立し得る | 必要。業として司法書士業務を行うことが前提 禁止行為の類型を定めるのみ |
| 法定刑 | 百万円以下の罰金 | 1年以下の拘禁刑または百万円以下の罰金 —(罰則は78条・79条に委ねる) |
| 保護しようとするもの | 肩書きに対する依頼者・社会の信頼 | 登記・供託・裁判書類手続の適正 両者を一体として担保する |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾では登記代理を担う地政士について、非地政士による地政士名義の使用を禁止し罰則を設ける。資格名称で依頼者の信頼を守る発想は日本と共通する
ドイツは職業名称の濫用を刑法典で一般的に処罰する。個別の士業法ではなく刑法に横断的規定を置く点が日本と異なる
フランスも法律で規制される職業の名称を不正に用いることを刑法典で処罰する。名称の信用保護という趣旨は日本と共通する
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 司法書士試験に合格した。登録費用と司法書士会への入会金が重く、まだ登録していない。それなのに副業ブログのプロフィールに「司法書士」と書いてしまった。登録を受けるまで、法律上あなたは司法書士ではない。肩書き一つで刑事罰の射程に入る
- 相続手続の代行会社を立ち上げ、親しみやすさを狙って「相続登記士」という名前を作り、チラシに刷った。これは司法書士に「紛らわしい名称」ではないのか? 名前を考える段階で一度も条文を確認しなかったことが、いちばんの落とし穴である
- 実家の名義変更を「〇〇司法書士事務所」に頼んだ。ところが送られてきた書類の記名押印に、登録番号も所属会もない。三日後には残金の振込期限が来る。振り込む前に、所属する司法書士会で本当に登録されているか確かめられるのは今だけだ
- 懲戒で登録を取り消された元司法書士が、昔の事務所名をそのまま看板に掲げて相談を受けている。友人がその事務所に依頼しようとしている。止めるべきか?
取るべき行動
被害を受けた側:1. 相手の名刺、Webサイト、契約書類の表示をスクリーンショットと原本で保存する2. 所属しているはずの司法書士会に、登録の有無を確認する3. 未登録だった場合は、その司法書士会に情報提供し、警察への告発も検討する4. 支払ったお金の返還は刑事とは別に、民法上の返還請求として進める。業務を無資格で行っていた場合は、78条違反の疑いも併せて伝える
訴えられた側:1. 問題の表示(名刺・サイト・看板・SNS)をすぐに撤去・修正し、修正日時を記録する2. 試験合格者の場合、「司法書士」ではなく「司法書士試験合格」など事実だけを書く表記に改める3. 実際に登記や裁判書類作成を受任していたかを整理する。受任があれば78条の問題になり、処分ははるかに重くなる4. 捜査機関から連絡が来た段階で、早めに弁護士へ相談する
時効(請求できる期限):79条の罪は罰金のみなので、公訴時効は3年(刑事訴訟法250条2項6号)。表示を続けている間は違反状態が続くと考えられ、時効は表示をやめた時点から進行すると解するのが一般的である(実務上の評価は事案ごとに異なる)
学説
一般的理解:73条3項〜5項は名称独占を定め、79条はその実効性を刑罰で担保する。依頼者が資格の有無を名称で判別できる状態を保護するもので、具体的な被害の発生を要件としない。
改正沿革 AI による整理
改正の年表
- 1.昭和25年(1950年) 新設:司法書士法(昭和25年法律第197号)制定。司法書士の名称使用に関する規制と罰則の基本的枠組みが置かれた
- 2.平成14年(2002年) 改正:司法書士法人制度の創設などを内容とする改正が行われ、司法書士法人の名称使用の禁止も規制対象に加わった
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