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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年9月5日読了 6 分6 分6 分

建築士法 第10条の2(報告、検査等)

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  1. 国土交通大臣は、建築士の業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、一級建築士に対しその業務に関し必要な報告を求め、又はその職員に、建築士事務所その他業務に関係のある場所に立ち入り、図書その他の物件を検査させ、若しくは関係者に質問させることができる。
  2. 2.都道府県知事は、建築士の業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、二級建築士若しくは木造建築士に対しその業務に関し必要な報告を求め、又はその職員に、建築士事務所その他業務に関係のある場所に立ち入り、図書その他の物件を検査させ、若しくは関係者に質問させることができる。
  3. 3.前二項の規定により立入検査をする職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係者に提示しなければならない。
  4. 4.第一項及び第二項の規定による立入検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。

この条文の基本情報

報告、検査等とは何ですか?

定義報告、検査等とは、建築士法第10条の2に定められた規定で、「国土交通大臣は、建築士の業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、一級建築士に対しその業務に関し必要な報告を求め、又はその職員に、建築士事務所その…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 建築士法第10条の2(報告、検査等)は、日本の建築士法に含まれる条文です。
  2. 建築士法第10条の2の条文原文は「国土交通大臣は、建築士の業務の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、一級建築士に対しその業務に関し必要な報告を求め、又はその職員に、建築士事務所その…」で始まります。
  3. 建築士法第10条の2は第二章 免許等に置かれています。
  4. 建築士法の公布日は昭和25年5月24日です。
  5. 建築士法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
  6. 建築士法第10条の2の前の条は建築士法第10条です。
  7. 建築士法第10条の2の次の条は建築士法第10条の3です。
  8. 建築士法第10条の2には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式建築士法(昭和二十五年法律第二百二号)第10条の2
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC1000000202
  • 本サイト収録建築士法(昭和二十五年法律第二百二号)第10条の2(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/325AC1000000202/10_2

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点建築士法第10条の2は、国土交通大臣(一級)又は都道府県知事(二級・木造)が建築士に報告を求め、事務所への立入検査や関係者への質問をさせることができると定める。

Q · 役所から建築士事務所に立入検査が来たら、応じないといけないの?

原則応じるべき。拒否は罰金の対象になりうる

建築士法第10条の2により、国土交通大臣(一級建築士)又は都道府県知事(二級・木造建築士)は、業務の適正な実施を確保するため必要と認めるとき、報告を求め、職員に事務所等への立入検査や関係者への質問をさせることができます。令状は不要で、拒否や虚偽報告は罰則(同法41条)の対象になりえます。一方、職員は身分証明書の提示義務を負い(3項)、権限を犯罪捜査のためと解釈してはならない(4項)とされています。

解説

建築士事務所に役所の職員が来て、図面の束を開き、所員一人ひとりに話を聞く。裁判所の令状はいらない。根拠になるのがこの条文で、一級建築士なら国土交通大臣、二級建築士と木造建築士なら都道府県知事が、報告を求め、立入検査をさせ、質問させることができる。知っておくべき点は三つある。一つ目に、対象は建築士本人だけではない。事務所や現場など「業務に関係のある場所」に入れるし、「関係者」に質問できる。建築士資格のない事務員や施主側の担当者も対象になりうる。二つ目に、職員は身分証明書を携帯し、関係者に提示しなければならない(3項)。三つ目に、この権限を犯罪捜査のためのものと解釈してはならない(4項)。ただし、検査で出てきた資料が後の懲戒処分(10条)につながることはあり、報告を拒んだり嘘をついたりすれば、それ自体が罰金の対象になる。調査が始まった時点で、記録が残っている事務所と記録がない事務所の差はもうついている。

法的な位置づけ

建築士法第10条の2は、建築士に対する行政調査権限を定める規定である。一級建築士については国土交通大臣、二級建築士及び木造建築士については都道府県知事が、業務の適正な実施を確保するため必要と認めるときに、報告徴収、建築士事務所その他業務関係場所への立入検査、関係者への質問を行うことができる。身分証明書の提示義務と犯罪捜査目的の否定が併せて規定されている。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.報告徴収の書面を受け取ったら要求事項と期限を確認 書面に記載された対象物件、求められている報告事項、提出期限、提出先を一覧化する。不明点は担当部署に問い合わせ、範囲を確認する
  2. 2.当時の図書と経緯を時系列で整理 対象物件の設計図書、構造計算書、修正履歴、施主・施工者とのメールや打合せ記録を集め、日付順に経緯を整理する。推測は書かず、記録で裏付けられる事実だけを報告書にまとめる
  3. 3.立入検査当日は身分証を確認し記録を残す 職員に身分証明書の提示を求め(3項)、氏名・所属を記録する。提示・写し提出した書類と質問内容を一覧化し、事務所側の控えとして保管する
  4. 4.懲戒の見込みがあれば聴聞前に専門家へ相談 調査結果から建築士法第10条の懲戒処分が見込まれる場合、聴聞の通知を受けた段階で行政手続に詳しい弁護士に相談し、弁明の方針と証拠を準備する

よくある質問 AI による整理

Q1建築士の立入検査は誰が来るの?

一級建築士の場合は国土交通大臣の職員、二級建築士・木造建築士の場合は都道府県知事の職員です。建築士法第10条の2第1項・第2項で調査主体が分けられています。

Q2建築士 報告徴収 期限はいつまで?

法律に一律の期限はなく、報告を求める個別の書面で期限が指定されます。期限内に事実を時系列で整理し、根拠資料とあわせて回答するのが基本です。

Q3資格のない事務員も質問に答える義務がある?

条文は「関係者に質問させることができる」としており、無資格の所員も関係者に含まれえます。分からないことは推測で答えず「確認して回答する」と伝えるのが安全です。

Q4職員が身分証を見せない場合はどうする?

建築士法第10条の2第3項は、立入検査をする職員に身分証明書の携帯・提示を義務づけています。まず提示を求め、氏名・所属を記録してから対応するのが基本です。

Q5建築士への調査はどんなきっかけで始まる?

施主や購入者からの情報提供、確認検査での疑義、他の行政調査で見つかった問題などが端緒になりえます。法律上は「業務の適正な実施を確保するため必要がある」ときに行われます。

Q6立入検査で図面を持っていかれることはある?

本条が認めるのは図書その他の物件の「検査」です。提示や写しの提出を求められることはありえますが、提示・提出した書類は一覧にして控えを残しておくことが重要です。

Q7立入検査の後、懲戒処分になる流れは?

調査で業務上の問題が確認されると、建築士法第10条に基づく懲戒(戒告・業務停止・免許取消し)が検討され、処分前には聴聞等の手続が行われるのが一般的です。

Q8立入検査で集めた資料は刑事事件に使われる?

4項は犯罪捜査を目的とした権限行使を禁じますが、得られた資料の刑事利用が常に違法になるとは限りません。税務分野の最高裁決定もあり、解釈は分かれます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1立入検査って、事前の連絡なしにいきなり来ることもあるんですか?

本条は事前通知を要件にしていないので、法律上は抜き打ちもありうる。ただし実務では、まず報告徴収(1項・2項前段)で書面を出させ、必要に応じて立入に進む流れが多い。実務のポイント:報告書面への最初の回答の質で、立入に進むかどうかが事実上決まることが多い。最初の回答を軽く扱った事務所ほど、後で書庫を開けられることになる

Q2検査を断ったら、何か罰があるんですか?

報告をしない、虚偽の報告をする、検査を拒む・妨げる、質問に答えない・虚偽を答えるといった行為は、建築士法41条で罰金の対象とされている(30万円以下、最新の改正状況をご確認ください)。実務のポイント:罰金そのものより重いのは、拒否した事実が「業務に関して不誠実な行為」として10条の懲戒判断に響くことだ。業務停止になれば、その期間の売上はゼロになる

間違えやすい点 AI による整理

  • 「令状がないなら断れる」と考える人は多い。しかし本条は行政調査で、令状は前提とされていない。最高裁は川崎民商事件(最大判昭和47.11.22)で、行政手続にも憲法35条・38条の保障が及びうるとしつつ、税務の質問検査には令状がいらないと判断した。断れば罰則で間接的に強制される仕組みであり、「拒否=ノーリスク」ではない
  • 4項の「犯罪捜査のためと解釈してはならない」は知っていても、その射程を見誤る人が多い。禁じられているのは、捜査を目的として調査権限を使うことだ。調査で得た資料が後に刑事手続で使われうるかについては、税務の分野で、刑事利用が想定できても直ちに違法とはならないとした最高裁決定(最決平成16.1.20)があり、実務上も解釈が分かれる。「行政調査だから刑事とは無縁」という安心は成り立たない
  • 「自分は設計に関わっただけで、問題を起こしたのは施工側」という発想で応じると足元をすくわれる。本条の目的は「建築士の業務の適正な実施」の確保であり、問われるのはあなたの業務そのものだ。工事監理を引き受けていたなら、施工の不備を見落とした経緯がそのまま監理業務の適正性の問題になる
比較の観点この条文ほかの条文
調査の対象建築士法第10条の2:建築士個人の業務建築士法第26条の2:建築士事務所(開設者)の業務
建築士法第10条:調査ではなく懲戒処分そのもの
権限を持つ者一級は国土交通大臣、二級・木造は都道府県知事都道府県知事
一級は国土交通大臣、二級・木造は都道府県知事
手続上の位置づけ事実確認のための報告徴収・立入検査・質問事務所の登録・管理の適正確保のための報告・検査
調査結果などに基づく戒告・業務停止・免許取消し

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
建築師法

台湾でも主管機関が建築師の業務を監督し、懲戒制度を設けている。日本の一級・二級の区別に応じた調査主体の二元化はない

韓国
건축사법

韓国でも建築士の業務に対する行政監督の規定が置かれている。具体的な条文番号と調査要件は要確認

ドイツ
各州 Architektengesetz

ドイツでは州ごとの建築家会(Architektenkammer)が職業監督を担い、行政が直接立ち入る日本型とは担い手が異なる

アメリカ
各州 Architect Practice Act

米国では州の建築士登録委員会が苦情に基づき調査・懲戒を行う。連邦レベルの統一的な調査権限はない

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 施主が「構造計算がおかしい」と国土交通省に通報した。三週間後、あなたの事務所に報告徴収の書面が届く。提出期限は書面に書いてある。その日までに、当時の計算書、修正履歴、メールのやり取りを揃えられるか。
  • もし立入検査の日に所長が出張中で、あなたが入所二年目の無資格スタッフだったら、質問に答える義務はあるのか? 条文上「関係者に質問させることができる」とあり、あなたも関係者に入りうる。知らないことは「知らない」、記憶があいまいなことは「確認して回答する」と答えるのが、虚偽答弁を避ける最低ラインになる。
  • 名義貸しを頼まれて設計者欄に自分の名前を載せた二級建築士。知事の職員が「この物件の設計、実際は誰が?」と聞いてくる。黙れば答弁拒否、ごまかせば虚偽答弁で、どちらも罰則の対象になりうる。名義を貸した日に、この質問はもう予約されていた。

取るべき行動

被害を受けた側:設計・監理の不正で被害を受けた施主や購入者の立場なら:1. 設計図書、確認申請書類の写し、建築士とのやり取りを確保2. 一級建築士の案件なら国土交通省、二級・木造なら都道府県の建築士担当窓口に、具体的な物件と疑義を書面で情報提供3. 本条の調査は業務の適正化が目的で、あなたの損害を回復する手続ではない。賠償は民法415条・709条に基づき別に請求を組み立てる

訴えられた側:1. 報告徴収の書面は、求められている事項と期限を確認し、期限内に事実だけを書いて回答する。推測は書かない2. 立入検査では身分証の提示を求め、提出物と質問内容を記録3. 拒否や虚偽報告は罰則の対象になりうる(建築士法41条)ので、真っ向から拒むより、範囲と方法を交渉する4. 懲戒(10条)の見込みがあるなら、聴聞の前に行政手続に詳しい弁護士へ相談

時効(請求できる期限):本条の調査自体に特定の時効はない。報告の期限は個別の求めの書面で指定される。調査の結果として懲戒処分(10条)を受け、不服がある場合は、原則として処分を知った日の翌日から3か月以内に審査請求(行政不服審査法18条)、または処分を知った日から6か月以内に取消訴訟(行政事件訴訟法14条)。民事上の請求には一般消滅時効(民法166条、債権5年または10年)が適用される

学説

通説:本条の報告徴収・立入検査は、相手方の任意の協力を前提としつつ、拒否に罰則を科すことで間接的に履行を確保する「間接強制型」の行政調査であり、物理的な強制力で立ち入ることまでは認められないと解されている

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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