受講中の講座ブックマーク無料で登録

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年4月5日読了 8 分8 分8 分

宗教法人法 第80条の2(審査請求の手続における諮問等)

クイックジャンプ
  1. 第十四条第一項、第二十八条第一項、第三十九条第一項若しくは第四十六条第一項の規定による認証に関する決定、第七十九条第一項の規定による事業の停止の命令又は前条第一項の規定による認証の取消しについての審査請求に対する裁決は、当該審査請求を却下する場合を除き、あらかじめ宗教法人審議会に諮問した後にしなければならない。
  2. 2.前項の審査請求に対する裁決は、当該審査請求があつた日から四月以内にしなければならない。

この条文の基本情報

審査請求の手続における諮問等とは何ですか?

定義審査請求の手続における諮問等とは、宗教法人法第80条の2に定められた規定で、「第十四条第一項、第二十八条第一項、第三十九条第一項若しくは第四十六条第一項の規定による認証に関する決定、第七十九条第一項の規定による事業の停止の命令又は前条第一…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 宗教法人法第80条の2(審査請求の手続における諮問等)は、日本の宗教法人法に含まれる条文です。
  2. 宗教法人法第80条の2の条文原文は「第十四条第一項、第二十八条第一項、第三十九条第一項若しくは第四十六条第一項の規定による認証に関する決定、第七十九条第一項の規定による事業の停止の命令又は前条第一…」で始まります。
  3. 宗教法人法第80条の2は第九章に置かれています。
  4. 宗教法人法の公布日は昭和26年4月3日です。
  5. 宗教法人法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
  6. 宗教法人法第80条の2の前の条は宗教法人法第80条です。
  7. 宗教法人法第80条の2の次の条は宗教法人法第81条です。
  8. 宗教法人法第80条の2には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式宗教法人法(昭和二十六年法律第百二十六号)第80条の2
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0000000126
  • 本サイト収録宗教法人法(昭和二十六年法律第百二十六号)第80条の2(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/326AC0000000126/80_2

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点宗教法人法80条の2は、認証や事業停止命令、認証取消しへの審査請求について、却下する場合を除き裁決前に宗教法人審議会への諮問を義務づけ、4か月以内の裁決を求める。

Q · 宗教法人の認証をめぐって審査請求したら、役所だけで結論を出すの?

却下を除き、裁決前に宗教法人審議会への諮問が必須です

宗教法人法第80条の2第1項により、規則の認証(14条1項)、規則変更の認証(28条1項)、合併の認証(39条1項)、任意解散の認証(46条1項)に関する決定、事業停止命令(79条1項)、認証の取消し(80条1項)への審査請求は、却下する場合を除き、宗教法人審議会に諮問した後でなければ裁決できません。また同条2項により、裁決は審査請求の日から4か月以内にしなければなりません。ただし答申に法的拘束力があるとは定められていません。

解説

役所の決定に宗教法人が審査請求(役所の処分の見直しを、上の行政庁や処分した行政庁自身に求める不服申立て)をすると、普通の行政処分とは違う扱いになる。宗教法人法80条の2は、規則の認証(14条1項)、規則変更の認証(28条1項)、合併の認証(39条1項)、任意解散の認証(46条1項)に関する決定、公益事業以外の事業の停止命令(79条1項)、認証の取消し(80条1項)の六つについて、審査請求への裁決(審査請求に対する役所の最終回答)をする前に、必ず宗教法人審議会(宗教家と学識経験者で構成され、文部科学省に置かれる会議体)に意見を聞くよう義務づけている。しかも、審査請求の日から4か月以内に裁決しなければならない。あなたが宗教法人の責任役員や事務長なら、役所の内部だけで見直しが終わるわけではなく、外部の会議体を通す手続が法律で用意されていることを知っておいてよい。ただし入口で形式不備として却下される場合には、この諮問はされない。請求書の書式と期限を押さえることが、中身の審理を受けるための前提条件になる。

法的な位置づけ

宗教法人法第80条の2は、所轄庁による認証に関する決定、事業停止命令および認証の取消しについての審査請求に関し、審査庁が却下以外の裁決をする前に宗教法人審議会への諮問を経ることを義務づけ、あわせて審査請求の日から4か月以内に裁決すべき期限を定めた手続規定である。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.処分通知の日付と教示欄を確認する 所轄庁からの通知書の日付と教示欄(審査請求先・期間の案内)を確認し、処分を知った日の翌日から3か月の審査請求期限をカレンダーに書き込む
  2. 2.却下されない形で審査請求書を整える 審査請求先、請求人の資格、代表権の証明を確認する。宗教上の事項への干渉に当たるという主張(85条)と事実関係の反論を分けて記載する
  3. 3.事業停止命令なら執行停止を同時申立て 公益事業以外の事業の停止命令(79条1項)を争う場合、審査請求だけでは効力が止まらないため、行政不服審査法25条の執行停止を並行して申し立てる
  4. 4.審議会資料に載りやすい形で主張を補充する 審査庁が審議会への諮問資料をまとめる段階を見据え、論点を箇条書きで整理した反論書や意見書を提出する
  5. 5.4か月経過時に催促と訴訟を検討する 審査請求の日から4か月を過ぎても裁決がなければ、期限経過を書面で指摘して催促し、不作為の違法確認や処分取消訴訟の提起を弁護士と検討する

よくある質問 AI による整理

Q1宗教法人審議会とは何ですか?

文部科学省に置かれ、宗教家と学識経験者で構成される会議体です。設置根拠は宗教法人法71条で、認証等をめぐる審査請求の裁決前に諮問を受けます。

Q2宗教法人の規則変更が認証されなかったら不服申立てできる?

できます。規則変更の認証に関する決定(28条1項)は審査請求の対象で、却下されない限り宗教法人審議会への諮問を経て裁決されます。

Q3宗教法人の審査請求 期限はいつまで?

原則として処分を知った日の翌日から3か月以内、処分の日の翌日から1年以内です(行政不服審査法18条)。期限を過ぎると却下されます。

Q4宗教法人の審査請求の裁決はいつ出る?

宗教法人法80条の2第2項により、審査請求があった日から4か月以内に裁決しなければならないとされています。

Q5お寺の合併が認証されないとき どうすればいい?

合併の認証に関する決定(39条1項)は審査請求の対象です。期限内に審査請求するか、取消訴訟を直接提起するかを選べます。

Q6宗教法人の事業停止命令は審査請求で止まる?

審査請求をしただけでは命令の効力は止まりません。別途、行政不服審査法25条の執行停止を申し立てる必要があります。

Q7宗教法人審議会の諮問なしの裁決は違法?

却下以外の裁決で諮問を欠けば、本条違反の手続上の瑕疵となり、裁決の取消訴訟で争う根拠になりえます。

Q8宗教法人の審査請求は行政不服審査会に諮問される?

本条の対象案件は宗教法人審議会への諮問が個別法で定められているため、行政不服審査法43条1項の除外事由に当たり、行政不服審査会への諮問は不要です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1審議会に諮問されるなら、うちの言い分も審議会に直接伝えられるんですか?

本条が定めているのは、裁決前に宗教法人審議会へ諮問することまでで、請求人が審議会の場で口頭で意見を述べる権利までは書かれていない。主張を届ける主な経路は、審査請求の手続で出す書面(行政不服審査法に基づく反論書など)である。実務のポイント:審議会の資料は審査庁がまとめるため、事務局がそのまま転記しやすい形で論点を整理した書面を出しておくと、答申に主張が反映される可能性が高まる

Q24か月過ぎても裁決が出ません。違法ですよね?

本条2項の期限に反していることは確かだが、期限を過ぎても請求が自動的に認められたり、裁決が無効になったりする規定はない。取れる手段は、催促、不作為についての争い(行政事件訴訟法3条5項)、処分そのものの取消訴訟の提起(同法8条1項)である。実務のポイント:事業停止命令のように実害が日々ふくらむ案件では、裁決を待たずに取消訴訟と執行停止を申し立てるほうが早く動く場合が多い

間違えやすい点 AI による整理

  • 「審査請求は役所の内部手続だから、結局は身内の判断で終わる」と思われがちだが、本条の六類型に限っては、宗教法人審議会への諮問が法律上の義務である。諮問を欠いた裁決は手続上の瑕疵(手続に欠陥があること)を抱えることになり、その裁決を争う取消訴訟で攻めどころになりうる
  • 4か月の期限が守られることは知っていても、守られなかったときにどうなるかまで知っている人は少ない。期限を過ぎても請求が自動的に認められたり、裁決が無効になったりする規定はない。実務上は訓示規定(守るべきとされるが、違反しても直ちに効果を生まない規定)として扱われる傾向がある。期限は催促や訴訟提起の判断材料として使うものであって、自然に効いてくるものではない
  • 「審議会が反対の答申を出せば、役所はそれに従わなければならない」という問いの立て方自体がずれている。本条が求めているのは諮問をすることであり、答申に法的な拘束力があるとは書かれていない。答申内容は記録として残り、後の訴訟で裁決の合理性を問う材料になる。勝負どころは答申に従わせることではなく、答申の中身を記録に残すことにある
比較の観点この条文ほかの条文
諮問先宗教法人法80条の2:宗教法人審議会(文部科学省に設置)行政不服審査法43条:総務省の行政不服審査会など(一般の審査請求)
宗教法人法81条:諮問手続ではなく、裁判所が解散命令を判断
対象認証に関する決定(14・28・39・46条)、事業停止命令(79条)、認証取消し(80条)個別法に特別の定めがない行政処分一般
法令違反などを理由とする宗教法人の解散命令
期限審査請求の日から4か月以内に裁決法定の裁決期限なし(標準審理期間の設定は努力義務)
裁判手続の進行による
諮問・審理が不要となる場合審査請求を却下する場合43条1項の除外事由に当たる場合(本条の案件を含む)
—

他国ではどう定めているか 3 か国

台湾
訴願法第52条

台湾では訴願を各機関に置かれた訴願審議委員会が審理する。宗教団体に特化した審議会への諮問を義務づける仕組みは見当たらず、寺廟の監督は監督寺廟条例などが規律する

韓国
행정심판법

韓国は行政審判委員会が行政審判を一般的に審理する。宗教法人に特化した諮問機関を置く日本型の個別手続とは構造が異なる

ドイツ
VwGO § 68 ff.

ドイツでは取消訴訟の前に原則として異議申立手続(Widerspruchsverfahren)を経る。宗教団体は公法上の社団となる場合があり、監督の構造は日本と異なる

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 4か月以内に裁決すると法律に書いてあるのに、5か月たっても何の連絡もない。役所に催促するしかないのか? 裁決を待たずに取消訴訟を起こす道もある(行政事件訴訟法8条1項の自由選択主義)。待ち続けて、合併の予定日や理事会の日程がどんどん後ろにずれていくのを見ているだけになってはいけない
  • 県の宗務担当課に勤めるあなたが、規則変更を認証しないと決めた案件に審査請求が届いた。審査請求期間を過ぎた後の請求なら、諮問せずに却下できる。中身に入るなら審議会の日程を逆算する必要があり、4か月の期限から考えると、受理した週のうちに事務局と調整を始めることになる
  • 公益事業以外の事業(境内の駐車場経営など)の停止命令を受けた。停止命令の効力は審査請求をしただけでは止まらない。執行停止の申立てを並行して出さないと、審議会の答申を待つあいだに収益事業の売上が途絶える

取るべき行動

被害を受けた側:1. 処分通知の日付と教示欄を確認し、審査請求期間(処分を知った日の翌日から3か月)を手帳に書き込む2. 却下されないよう、審査請求先(都道府県知事の処分なら原則として文部科学大臣)、請求人の資格、代表権を証明する書類を整える3. 宗教上の事項への干渉に当たるという主張と、事実関係の反論を分けて書く4. 事業停止命令なら、行政不服審査法25条の執行停止を同時に申し立てる5. 4か月を過ぎたら書面で催促し、取消訴訟の準備も始める

訴えられた側:1. 受理したら、まず審査請求期間と請求人の資格を確認し、却下事由に当たるかどうかを判断する2. 中身を審理するなら、審議会の開催日程から逆算して諮問の時期を決める(4か月以内) 3. 諮問資料では、宗教上の事項に踏み込んでいないことを明示する(85条) 4. 答申と異なる結論を出すなら、その理由を裁決書に具体的に書く。後の取消訴訟で合理性が問われる

時効(請求できる期限):審査請求期間は処分を知った日の翌日から3か月、処分の日の翌日から1年(行政不服審査法18条)。裁決は審査請求のあった日から4か月以内(本条2項)。裁決に不服がある場合の取消訴訟は、裁決を知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)。いずれも最新の改正状況を確認すること

学説

実務上の理解:本条2項の4か月期限は、違反しても裁決が無効になったり請求が認容されたものとみなされたりする規定がないため、訓示規定として扱われる傾向がある。期限経過は催促や不作為を争う際の材料と位置づけられる

ログインすると、この条文にメモを残して他の利用者と共有できます。

宗教法人法の全文を見る所属する編章節を開く:第九章

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

次に調べる

判例を探す:条文単位の判例の紐づけは準備中です。上のカードから法令名で検索できます。裁判所「裁判例検索」で探す ›