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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 8 分8 分8 分

出入国管理及び難民認定法 第72条

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  1. 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
  2. 一船舶観光上陸の許可を受けた者で、当該許可に係る指定旅客船が寄港する本邦の出入国港において下船した後当該出入国港から当該指定旅客船が出港するまでの間に帰船することなく逃亡したもの
  3. 二一時庇護のための上陸の許可を受けた者で、第十八条の二第四項の規定に基づき付された条件に違反して逃亡したもの
  4. 三第四十四条の二第一項若しくは第六項又は第五十二条の二第一項若しくは第五項の規定に基づき付された条件に違反して、逃亡し、又は正当な理由がなくて呼出しに応じない者
  5. 四第五十二条第十項の規定により放免された者で、同項の規定に基づき付された条件に違反して、逃亡し、又は正当な理由がなくて呼出しに応じないもの
  6. 五第五十二条第十二項の規定による命令に違反して同項に規定する行為をしなかつた者
  7. 六第五十四条第二項の規定により仮放免された者で、同項の規定に基づき付された条件に違反して、逃亡し、又は正当な理由がなくて呼出しに応じないもの
  8. 七第五十五条の二第一項の規定による命令に違反して本邦から退去しなかつた者
  9. 八第五十五条の八十五第一項の規定により出国命令を受けた者で、同条第三項の規定に基づき付された条件に違反して逃亡したもの
  10. 九第六十一条の二の四第一項の規定による許可を受けた者で、同条第三項の規定に基づき付された条件に違反して、逃亡し、又は正当な理由がなくて呼出しに応じないもの
  11. 十第六十一条の二の十第四項又は第六十一条の二の十六の規定に違反して難民認定証明書、難民旅行証明書又は補完的保護対象者認定証明書を返納しなかつた者
  12. 十一第六十一条の二の十五第八項の規定により難民旅行証明書の返納を命ぜられた者で、同項の規定により付された期限内にこれを返納しなかつたもの
  13. 十二第六十三条の二第一項の規定に基づき付された条件に違反して、逃亡し、又は正当な理由がなくて呼出しに応じない者

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 出入国管理及び難民認定法第72条は、日本の出入国管理及び難民認定法に含まれる条文です。
  2. 出入国管理及び難民認定法第72条の条文原文は「次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」で始まります。
  3. 出入国管理及び難民認定法第72条は第九章 罰則に置かれています。
  4. 出入国管理及び難民認定法の公布日は昭和26年10月4日です。
  5. 出入国管理及び難民認定法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 出入国管理及び難民認定法第72条の前の条は出入国管理及び難民認定法第71条の6です。
  7. 出入国管理及び難民認定法第72条の次の条は出入国管理及び難民認定法第73条です。
  8. 出入国管理及び難民認定法第72条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式出入国管理及び難民認定法(昭和二十六年政令第三百十九号)第72条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326CO0000000319
  • 本サイト収録出入国管理及び難民認定法(昭和二十六年政令第三百十九号)第72条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/326CO0000000319/72

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点入管法72条は、仮放免や一時庇護上陸等の条件に違反して逃亡し、又は正当な理由なく呼出しに応じない者等を、一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金に処すると定める。

Q · 仮放免中に入管の呼出しに行かなかったら、犯罪になるの?

正当な理由のない不出頭は刑罰の対象になりえます

入管法72条六号により、仮放免された者が付された条件に違反して、正当な理由なく呼出しに応じない場合、一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金又はその併科の対象となります。仮放免の取消し・再収容という行政上の不利益とは別に、有罪となれば前科がつきます。急病など正当な理由がある場合でも、事前に入管へ連絡し記録を残すことが、構成要件該当性を争う際の重要な材料になります。

解説

入管法の罰則の中で、この条文だけは性格が違う。ここに並ぶ十二の号は、ほぼすべてが「一度は国から自由を与えられた人」が対象だ。仮放免された人、一時庇護の上陸許可を得た人、難民認定証明書を交付された人。国はあなたを収容所から出し、あるいは上陸を認めた。その代わりに条件を付けた。住居を指定し、呼出しに応じる義務を課し、証明書の返納期限を切った。その条件を破って逃げた瞬間、行政手続の世界から刑事事件の世界へ線を越える。ここが決定的に重要だ。退去強制は行政処分(役所があなたに直接下す決定)であって前科にはならない。だが72条違反は刑罰であり、一年以下の拘禁刑または二十万円以下の罰金、併科もある。しかも「逃亡」だけでなく「正当な理由がなくて呼出しに応じない」も犯罪になる。引っ越しの通知を怠った、体調不良で出頭しなかった、その一回が刑事記録として残りうる。さらに十号・十一号は、逃げてすらいない。難民旅行証明書を返さなかった、それだけで同じ刑罰の射程に入る。

法的な位置づけ

入管法72条は、収容や上陸拒否に代えて身柄を解かれ、又は条件付きで上陸・放免を認められた外国人等が、付された条件に違反して逃亡し、正当な理由なく呼出しに応じず、又は退去や証明書返納等の命令に従わない行為を処罰する刑罰規定である。法定刑は一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金、又はその併科とされる。

よくある質問 AI による整理

Q1入管法72条とは何ですか?

仮放免や一時庇護上陸などで身柄を解かれた人が、条件に違反して逃亡したり呼出しに応じなかったりした場合などを処罰する罰則規定です。

Q2入管法72条の罰則はどのくらい重い?

一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金、又はその併科です。不法残留等を処罰する70条(三年以下)より法定刑は軽く設定されています。

Q3仮放免の条件違反は必ず逮捕される?

必ずではありません。実務ではまず仮放免の取消し・再収容が問題になりますが、逃亡や不出頭が認められれば72条での刑事手続に進む可能性があります。

Q4入管法72条違反で前科はつく?

有罪判決が確定すれば、罰金刑でも前科になります。退去強制などの行政処分は前科になりませんが、72条は刑罰なので扱いが異なります。

Q5難民認定証明書を返さないと違法?

返納義務が生じているのに返納しない場合、72条十号・十一号の処罰対象になりえます。不服は審査請求や取消訴訟で別途争うのが正規の手段です。

Q6クルーズ船の上陸で船に戻らなかったら?

船舶観光上陸の許可を受けた者が、指定旅客船の出港までに帰船せず逃亡した場合、72条一号の処罰対象になります。

Q7入管法72条の時効はいつまで?

長期一年の拘禁刑に当たる罪なので公訴時効は三年です(刑訴法250条2項)。国外にいる期間は時効が停止します(同法255条)。

Q8監理措置の条件違反も処罰される?

監理措置(44条の2・52条の2)の条件に違反して逃亡し、又は正当な理由なく呼出しに応じない者は、72条三号の処罰対象です。

この条文についての質問 AI による整理

Q1仮放免中に引っ越したいんですが、届け出ないとどうなりますか?

仮放免の条件には通常、住居の指定が含まれる。無断で移れば72条六号の条件違反に当たりうるうえ、仮放免自体も取り消される。住居変更は事前に入管へ申請し、許可を得れば適法に移れる。実務のポイント:条件違反が発覚したとき、入管が最初に見るのは「変更後の住所で生活実態があるか」と「連絡が取れる状態だったか」だ。連絡が取れていた事実は、逃亡意思の不存在を示す最有力の材料になるため、転居しても入管からの電話に必ず出続けることが実務上の防御になる。

Q2難民の審査に不満があるので証明書を返したくありません。違法ですか?

返納義務が生じている場合、不返納は72条十号または十一号に該当し、一年以下の拘禁刑または二十万円以下の罰金の対象になる。不服は返納したうえで、審査請求や行政事件訴訟法に基づく取消訴訟で争うのが正規の道だ。実務のポイント:証明書は返納後も入管側に原本が保管され、コピーを事前に取っておけば訴訟での立証に支障はほぼない。返納前に全ページをスキャンしておくことが、争う側の標準的な準備である。

Q3呼出しに行けなかったけど、仕事だったら正当な理由になりますか?

実務上、解釈が分かれている。急病や事故は正当な理由と認められやすい一方、通常の勤務シフトは調整可能とされ認められにくい。重要なのは理由の内容以上に、事前に連絡したかどうかだ。実務のポイント:入管側の記録には連絡の有無が残る。無断欠席が二回以上重なると、逃亡のおそれありと評価されて手続全体が硬化する。一回目の連絡で得られる信用の価値は、後から取り戻せない。

間違えやすい点 AI による整理

  • 「仮放免の条件違反は、仮放免が取り消されて収容されるだけ」と理解している人が多い。取消しと再収容は確かに起きる。だが深刻さの本体はその先にある。72条は同じ行為に刑罰を用意しており、有罪となれば前科がつく。そして前科は将来の在留資格申請、永住許可、帰化申請のすべてで消えない不利益として機能し続ける。行政上の不利益と刑事上の前科は、別々に積み上がる。
  • 「逃げていないのだから罪にならない」という理解は、条文の構造を見誤っている。十号と十一号は証明書の不返納を、三号・四号・六号・九号・十二号は「正当な理由がなくて呼出しに応じない」を処罰対象にしている。つまり動かなかったこと自体が犯罪になる設計だ。何もしないという選択が安全側だと考えるのは、この条文に関しては逆である。
  • 問いの立て方自体がずれている場合がある。「バレなければいいのか」ではなく、「この条件は誰が、いつ、どうやって変更できるのか」が正しい問いだ。住居変更、就労、呼出し日程は、事前に入管へ申請して条件そのものを変更する手続が用意されている。逃げる前に、条件を書き換える道が存在する。
比較の観点この条文ほかの条文
規律の性質入管法72条:条件付き放免・上陸の条件違反等を処罰する刑罰規定入管法70条:不法入国・不法残留等を処罰する基本的な刑罰規定
入管法54条:仮放免の許可と条件付与の根拠(行政手続)
法定刑・効果一年以下の拘禁刑若しくは二十万円以下の罰金、又は併科三年以下の拘禁刑若しくは三百万円以下の罰金、又は併科
刑罰なし。条件の付与・保証金等の行政上の措置
前科の有無有罪確定で前科がつく有罪確定で前科がつく
条件違反時の取消し・再収容は行政処分で前科はつかない

他国ではどう定めているか 3 か国

台湾
入出國及移民法

台湾も收容に代わる收容替代處分を設けるが、条件違反への主な対応は再收容などの行政措置で、日本のように条件違反の不出頭を広く刑罰化する設計とは異なるとされる

ドイツ
AufenthG § 95

ドイツは滞在法の刑事罰規定に居住制限違反等を列挙し、行政上の措置と刑罰を段階的に使い分ける

アメリカ
8 U.S.C. § 1253

米国は退去命令後の出国拒否や手続妨害を刑事罰の対象とし、行政上の退去手続と刑事訴追が並行しうる点で日本と構造が近い

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 仮放免中の友人から相談が来た。「入管から呼出状が来たけど、その日は仕事のシフトが入っていて行けない」。ここであなたが伝えるべきは、欠席そのものではなく「正当な理由」を事前に書面で残すこと。連絡なしの不出頭は72条六号の構成要件に直接当たる。仕事の都合が正当な理由になるかは実務上、判断が分かれる。
  • 難民不認定の裁決が出て、手元の難民認定証明書を返納するよう求められた。不服だから返さない、そう考えるのは自然な感情だ。だが十号は「返納しなかった者」を処罰する。争うなら行政訴訟という別の土俵があり、証明書を握り続けることは救済にならず刑事責任だけが上乗せされる。
  • クルーズ船の船舶観光上陸許可で日本に上陸した。港町で知り合った人に「このまま日本で働けばいい」と誘われ、出港時刻までに戻らなかった。一号はこの瞬間を捉える。不法残留(70条)とは別個に、逃亡それ自体が犯罪になる。
  • 退去強制令書が出た外国人の雇用主だとしたら、どうなる? 従業員が仮放免中で、住居指定の範囲外にあるあなたの支店へ配置転換を命じた。本人が届け出を怠れば条件違反だ。雇用主に72条は直接かからないが、不法就労助長罪(73条の2)という別の入口が開く。
  • 出国命令を受けて三十日以内に出国する予定だった。あと5日というところで、母国の航空便が欠航し、次の便は二週間後。条件違反の逃亡と評価されないために、今日中に入管へ事情を届け出て記録を残す必要がある。黙って期限を過ぎるのと、事前に届け出て過ぎるのとでは、法的評価が根本から変わる。

取るべき行動

被害を受けた側:条件を付された当事者として動く場合。1. 許可書・仮放免許可書の条件欄を写真で保存し、住居・就労可否・呼出し義務・報告義務を項目ごとに書き出す2. 住所変更、長期不在、出頭困難が生じる可能性が見えた時点で、事前に入管へ書面または窓口で届け出て、受付の記録を残す3. 体調不良で出頭できない場合は診断書を取得、同日中に連絡する4. 証明書の返納命令を受けたら、不服があっても返納したうえで行政訴訟・審査請求で争う。手元に留置しても救済にはならない

訴えられた側:1. 逮捕・取調べを受けたら、まず弁護人を呼ぶ。当番弁護士制度は初回無料、通訳の同席も求められる2. 争点は「逃亡の意思」と「正当な理由」の二つに集中する。連絡を取ろうとした記録、体調・家族の事情、住居を変えていない事実など、逃亡意思の不存在を示す資料を集める3. 不出頭型の場合、入管への連絡履歴・通話記録・メールが決定的証拠になる4. 刑事処分と退去強制手続は別々に進む。刑事で不起訴になっても在留資格の問題は残るため、入管分野に通じた弁護士と連携する

時効(請求できる期限):公訴時効は、長期一年の拘禁刑に当たる罪として犯罪行為終了時から三年(刑事訴訟法250条2項)。ただし逃亡が継続している間は犯罪が継続していると評価される余地があり、起算点が後ろにずれうる。また犯人が国外にいる期間は時効が停止する(同法255条)。(最新の改正状況をご確認ください)

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和26年(1951年) 新設:出入国管理令(昭和26年政令第319号)として制定。ポツダム命令として法律の効力を有する形式で公布された
  2. 2.昭和57年(1982年) 改正:難民条約加入に伴い、題名を出入国管理及び難民認定法に改め、難民認定手続を整備。難民関係証明書の返納義務違反を処罰する規定の基礎となった
  3. 3.令和5年(2023年) 改正:監理措置制度、補完的保護対象者認定制度、退去命令制度を導入。これらの条件違反・命令違反・証明書不返納を本条の処罰対象に追加
  4. 4.令和7年(2025年) 改正:刑法等の一部を改正する法律の施行に伴い、法定刑の「懲役」を「拘禁刑」に改めた

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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