要点育児・介護休業法15条は、介護休業を対象家族一人につき通算93日を上限に認める。過去の取得日数は差し引かれ、家族の死亡や他の休業開始で予定日前でも終了する。
Q · 介護休業って、申し出れば必ず93日フルで休めるんですか?
対象家族一人につき通算93日が上限で、過去の取得分は差し引かれます
育児・介護休業法15条により、介護休業期間は対象家族一人につき通算93日が上限です。過去に同じ家族で介護休業を取得していれば、その日数を差し引いた残日数までしか取れません。また、対象家族が亡くなった日、または産前産後休業・育児休業・出生時育児休業・新たな介護休業が始まった日に、介護休業は予定日前でも当然に終了します(3項)。93日は「自分で介護し続ける休み」ではなく「介護体制を整える準備期間」という制度設計です。
親が脳梗塞で倒れた。あわてて会社に介護休業を申し出て、「93日間は休めて、そばで介護できる」と考える。ここに最初の誤解が潜む。15条が定める介護休業期間には、二つの罠がある。第一に、93日は対象家族一人につき通算の上限であり、過去に同じ家族で介護休業を取っていれば、その日数が差し引かれる(介護休業日数を差し引いた日数)。フルで93日もらえるとは限らない。第二に、この期間はあなたの意思と無関係に強制終了することがある。対象家族が亡くなった日、あるいは産前産後休業、育児休業、出生時育児休業、新たな介護休業が始まった日に、介護休業は途中でも打ち切られる(3項)。さらに国の制度設計上、93日は「自分で介護し続けるための休み」ではなく「介護の体制を整えるための準備期間」だ。この前提を取り違えると、93日を使い切った時点で、まだ終わらない介護と、戻れない職場の間で立ち往生する。
育児・介護休業法15条にいう介護休業期間とは、労働者が対象家族の介護のため取得する休業の期間であり、介護休業開始予定日から介護休業終了予定日までの間をいう。その上限は対象家族一人につき通算93日であり、過去の介護休業日数を控除した日数を超えることはできず、法定の事由が生じた場合は終了予定日前でも当然に終了する。
AI 輔助整理,以條文原文為準
対象家族を介護するために取得する休業です。育児・介護休業法15条により、対象家族一人につき通算93日を上限に、最大3回まで分割して取得できます。
介護休業開始予定日の2週間前までに事業主へ申し出る必要があります。書面等での申出が原則で、直前の申出だと希望日から取れないことがあります。
対象家族一人につき最大3回まで分割できます(同法11条)。通算93日の範囲内であれば、施設手配期・入居直後・容態急変期など山に合わせて割り振れます。
配偶者(事実婚含む)、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹、孫が対象家族です。それぞれ別々に通算93日をカウントできます。
負傷・疾病・身体上または精神上の障害により、2週間以上にわたり常時介護を必要とする状態です。介護保険の要介護認定と必ずしも一致しません。
違います。介護休業は通算93日のまとまった休業、介護休暇は年5日(対象家族2人以上で10日)の1日・時間単位の休みです(同法16条の5)。用途が異なります。
法律上は無給が原則ですが、雇用保険から介護休業給付金が支給される場合があります。支給率は改正で変動するため最新の状況をご確認ください。
当初の終了予定日の2週間前までに申し出れば、繰り下げ変更が可能です(13条が準用する7条3項)。期限を過ぎると変更が認められません。
もらえます。93日は「対象家族一人につき」通算の上限なので(15条1項)、父と母が両方要介護状態になれば、それぞれに93日ずつ取得できます。配偶者や子、配偶者の父母も対象家族です。業界裏話ヒント:人事でもこの「家族ごとに別カウント」を誤解し、世帯で93日と処理してしまう例があります。残日数を会社任せにせず、対象家族ごとに自分で管理しておくと、本来取れる休業を取りこぼさない
亡くなった日をもって介護休業は終了します(15条3項1号)。翌日や予定日までではなく死亡日に打ち切られ、介護休業給付もそこで止まります。業界裏話ヒント:その後の葬儀や相続手続きは介護休業ではカバーされません。多くの会社には別に慶弔(忌引)休暇があり、年次有給休暇も使えます。介護休業の終了と忌引の開始を切り分けて申請すれば、休める日数を最大化できる
むしろ一気に使い切る方がもったいない。介護休業は最大3回まで分割でき(同法11条)、93日は介護の体制を整える準備期間という位置づけです。業界裏話ヒント:実務では、初動で施設やケアマネを手配する期間、入居直後の調整期間と、山ごとに分けて使う人が両立に成功しやすい。日々の短時間の対応には、別制度の介護休暇(同法16条の5、年5日、対象家族2人以上で10日)を組み合わせると93日を温存できる
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 取得できる期間 | 介護休業(15条):対象家族一人につき通算93日 | — |
| 取得単位 | まとまった休業、最大3回まで分割可 | — |
| 想定される用途 | 介護体制の構築(施設・ケアマネ手配等) | — |
| 当然終了の事由 | 対象家族の死亡、産前産後・育児・出生時育児・新たな介護休業の開始(3項) | — |
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