この法律の規定は、労働契約については、適用しない。
要点消費者契約法 48 条は、労働契約に同法を適用しないと定める。雇用契約の違約金や賠償予定条項は、労働基準法 16 条など労働法によって規律される。
Q · 雇用契約書の違約金条項、消費者契約法で無効にできますか?
できません。労働基準法 16 条で争います。
できません。消費者契約法 48 条は「この法律の規定は、労働契約については、適用しない」と定めており、雇用契約に同法の不当条項規制は及びません。ただし保護がないわけではなく、労働基準法 16 条が退職に伴う違約金や損害賠償額の予定そのものを禁止し、同法 24 条が賃金の全額払いを義務づけています。相談窓口も消費生活センターではなく、労働基準監督署または都道府県労働局の総合労働相談コーナーです。
入社時に渡された雇用契約書に「1年以内に退職した場合は違約金50万円」と書いてある。あなたは不当だと感じ、消費者契約法で無効にできないかと調べる。だが消費者契約法48条がその道を閉ざす。「この法律の規定は、労働契約については、適用しない」。たった一文だ。ここで多くの人は絶望する。実はこれは絶望する場面ではない。閉じたのは小さな扉で、その奥にもっと強力な扉が開いている。労働基準法16条は、退職の違約金や賠償予定そのものを禁止している。消費者契約法より一段踏み込んだ保護だ。48条があなたに教えているのは、あなたを守る法律は消費者契約法ではなく労働法だという交通整理である。武器がないのではない、探す場所を間違えていただけだ。
消費者契約法第 48 条は、同法の適用除外を定める規定であり、労働契約については本法の規定を一切適用しない旨を明らかにする。労働関係は労働基準法・労働契約法等の労働法体系が専門的に規律するため、消費者契約法との重複適用を避け、規律の担当領域を画する機能を持つ。
労働契約には消費者契約法を適用しないと定める適用除外規定です。雇用の不当条項は労働基準法や労働契約法が規律します。
適用されません。48 条が全面的に除外しています。雇用契約の条項は労働基準法 13 条・16 条や労働契約法で効力を争うことになります。
労働基準法 16 条は労働契約の不履行について違約金や損害賠償額を予定することを禁じています。原則として支払い義務は生じません。
労働基準法 24 条の賃金全額払い原則に反します。法令や労使協定による例外を除き、一方的な天引きは認められません。
退職を制約する目的の一律返還条項は労働基準法 16 条に触れる可能性があります。真に労働者の自由な意思による貸付なら有効となる場合もあります。
消費者ホットライン 188 ではなく、労働基準監督署または都道府県労働局の総合労働相談コーナーが窓口です。相談は無料で予約制の場合があります。
無断欠勤 1 回いくらといった罰金の定めは、労働基準法 16 条が禁じる賠償予定に当たり得ます。消費者契約法では争えません。
労働契約の場面では当たりません。48 条が適用を排除するためで、私生活での買い物など消費者としての取引には通常どおり同法が及びます。
できません。消費者契約法48条が、労働契約にはこの法律を適用しないと明記しています。ただし落胆は不要で、労働基準法16条(賠償予定の禁止)や労働契約法が、消費者契約法より強く不当条項を規制します。業界裏話ヒント:多くの人は消費者ホットライン(188)に電話してしまうが、雇用の話なら労働基準監督署か各都道府県の総合労働相談コーナーが本来の窓口。窓口を間違えると、たらい回しで時間を失う
実態次第です。契約書が「業務委託」でも、勤務時間や指揮命令に拘束されていれば労働者と認定され、48条により消費者契約法の外、労働法の保護内に入ります。逆に本当に独立した事業者なら消費者契約法の「消費者」にも当たりません(同法2条)。業界裏話ヒント:労働者性の判断は契約書の題名ではなく実態で決まる。報酬・時間拘束・専属性などの要素を記録しておくと、いざという時に労働者性を主張しやすい
その主張は48条の点では正しいですが、それであなたが無防備になるわけではありません。労働基準法・労働契約法・最低賃金法という別系統の武器があります。業界裏話ヒント:会社側が「消費者契約法は適用されない」とだけ言って労働法に触れないのは、労働法の方があなたに有利だから。相手が消費者法の話しかしないときこそ、労働法を持ち出す好機だと考えてよい
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 条文の役割 | 48 条:労働契約を同法の適用対象から全面除外 | — |
| 雇用契約への効果 | 不当条項規制も取消権も一切及ばない | — |
| 代わりに使う法 | 労働基準法 13 条・16 条・24 条、労働契約法 | — |
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