要点地方自治法296条の2は、市町村等が条例で財産区に財産区管理会を置けると定める。管理委員は7人以内・非常勤・任期4年で、財産区の議会又は総会を置く場合は設置できない。
Q · 財産区管理会って何を決める組織で、誰が委員になるんですか?
旧村の共有財産を管理する7人以内の委員会です
地方自治法296条の2により、市町村・特別区は条例で財産区に「財産区管理会」を置くことができます。委員は7人以内、非常勤、任期は4年。旧村が持っていた山林・ため池・墓地・温泉などの共有財産を、合併後の市町村に吸収させず旧村単位で管理するための仕組みです。ただし4項により、財産区に議会または総会(295条)を設ける場合は管理会を置けず、住民全員の総会方式か7人の委員方式かは二者択一になります。
あなたの住む地域に、誰も日常では意識しない『財産区』という別の自治体が眠っているかもしれない。明治や昭和の市町村合併のとき、旧村が持っていた山林、ため池、墓地、温泉といった共有財産を、合併後の市町村に丸ごと吸収させず、旧村の範囲だけで管理し続けるために作られた特別地方公共団体だ。地方自治法296条の2は、その財産区の財産を実際に切り盛りする『財産区管理会』を、市町村が条例で設置できると定める。委員は7人以内、非常勤で任期は4年。最も効いてくるのは4項で、財産区に議会や総会(295条)を置く場合には管理会を置けない、という二者択一の構造になっている点だ。つまりあなたの地域の共有財産が、住民全員参加の総会で決まるのか、それとも7人の委員に委ねられるのか。その分岐点が、この一条に埋め込まれている。
財産区管理会とは、地方自治法296条の2に基づき市町村又は特別区が条例で財産区に設置できる執行管理機関であり、財産区管理委員7人以内(非常勤・任期4年)で組織される。旧村等の共有財産を市町村本体の会計から分離して管理するために置かれ、財産区の議会又は総会を設ける場合には設置できない関係に立つ。
市町村合併等の際、旧村が持つ山林・ため池・墓地などの共有財産を旧村単位で管理するために設けられる特別地方公共団体です(地方自治法294条)。市町村とは別の会計を持ちます。
財産区管理委員は7人以内です(地方自治法296条の2第2項)。委員は非常勤で、任期は4年と定められています。
295条により財産区の議会又は総会を設ける場合は、財産区管理会を置けません(296条の2第4項)。議会・総会方式と管理会方式は二者択一の関係です。
入りません。財産区は市町村とは別の会計を持ち、収支は別建てです(296条)。山林売却益等も市の一般会計ではなく財産区の会計に入ります。
非常勤であり報酬は条例に基づきますが一般に少額です(296条の2第3項)。任期4年で、旧村財産の処分判断に関わる責任を負います。
管理会方式なら管理会委員が、議会・総会方式なら議会又は総会が関与します。財産処分は財産区の意思決定機関の同意を要し、市町村長が単独で自由に処分できるものではありません。
入会権(民法263条)は住民集団の私的な共有的権利、財産区は地方自治法上の公的な特別地方公共団体です。合併の過程で入会的財産が財産区に編入されている例もあります。
合併に伴う財産処分の協議で財産区を設け、その協議により管理会を置くこともできます(296条の2第1項但書)。この窓が開くのは合併・境界変更の時だけです。
市町村の例規集にある財産区関連の条例や、決算書で確認できる。財産区は地方自治法294条の特別地方公共団体で、市町村とは別の会計を持つ(296条)。業界裏話ヒント:財産区の決算は市の一般会計に紛れず別建てで議会に報告されるため、市議会の決算審査資料を遡ると、市の予算書には出てこない山林や温泉などの資産が見つかることがある。広報には載らないが情報公開請求の対象になるので、気になるなら開示請求をかけるのが早い
総会(295条)は住民全員参加で直接決められる反面、招集や合意形成のコストが高い。管理会(本条)は7人に委ねるため機動的だが、住民の声は委員選任を通じた間接的なものになる。業界裏話ヒント:いったん条例で管理会方式を採ると、総会方式へ戻すには再度の条例改正が要り、その場では現役委員の影響力が働きやすい。共有財産の処分を住民の手で直接握りたいなら、管理会が設置される前の段階で総会方式を求める声を上げておくのが、後から効いてくる分岐点になる
| dimension | thisArticle | alternatives |
|---|---|---|
| 意思決定の担い手 | 296条の2:財産区管理会(管理委員7人以内・非常勤) | — |
| 住民の関与の度合い | 委員選任の段階で間接的に関与 | — |
| 設置の根拠と制約 | 条例で設置、議会・総会を置く場合は設置不可(4項) | — |
| 向いている場面 | 機動的な財産管理を優先したい財産区 | — |
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