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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年7月4日読了 7 分7 分7 分

医師法 第21条

法令番号
昭和二十三年法律第二百一号
公布
最終改正
施行
効力
現行
種別
法律
データ取得日
令和8年7月4日
AI 解説の確認日
引用形式
医師法(昭和二十三年法律第二百一号)第21条
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医師は、死体又は妊娠四月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、二十四時間以内に所轄警察署に届け出なければならない。

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 医師法第21条は、日本の医師法に含まれる条文です。
  2. 医師法第21条の条文原文は「医師は、死体又は妊娠四月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、二十四時間以内に所轄警察署に届け出なければならない。」で始まります。
  3. 医師法第21条は第五章に置かれています。
  4. 医師法の公布日は昭和23年7月30日です。
  5. 医師法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年7月4日時点では廃止情報はありません。
  6. 医師法第21条の前の条は医師法第20条です。
  7. 医師法第21条の次の条は医師法第22条です。
  8. 医師法第21条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式医師法(昭和二十三年法律第二百一号)第21条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC0000000201
  • 本サイト収録医師法(昭和二十三年法律第二百一号)第21条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年7月4日)https://lawplayer.com/jp/article/323AC0000000201/21
裁判例 1件に引用されています

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わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点医師法21条は、医師が死体または妊娠4月以上の死産児を検案して異状を認めたとき、24時間以内に所轄警察署へ届け出る義務を定める。違反は50万円以下の罰金となる。

Q · 自分の医療ミスが疑われる場合でも、医師は警察に届け出なければならないの?

はい。最高裁は医療過誤の疑いがあっても免除されないと判断

医師法21条により、医師は死体を検案して異状を認めたら24時間以内に所轄警察署へ届け出る義務を負います。都立広尾病院事件の最高裁判決(平成16年4月13日)は、自分が診療していた患者の死体も「検案」の対象であり、届出が自己の刑事責任につながるおそれがあっても、憲法38条1項の自己負罪拒否特権に反しないとしました。違反は50万円以下の罰金(同法33条の2)で、免許取消・医業停止の契機にもなります。

解説

医師には黙っていられない場面がある。医師が死体や妊娠四月以上の死産児を検案して「異状」があると認めたら、24時間以内に所轄の警察署へ届け出なければならない。患者を守る守秘義務より、この届出義務が優先される。最も強烈なのは、自分が診ていた患者の死体も対象になるという点である。都立広尾病院事件の最高裁判決(最判平成16.4.13)は、自分の医療過誤が疑われる場合でも届出義務は免除されず、憲法38条1項の自己負罪拒否特権(自分に不利な供述を強要されない権利)にも反しないと判断した。一方で、何をもって「異状」とするかは条文に書かれておらず、実務上、解釈が分かれている。死体の外表に異状がある場合に限るという考え方と、死亡に至った経緯まで含めて総合判断するという考え方である。遺族の側から見ると、この解釈の幅こそが、病院が警察に届けるかどうかを左右している。届出がなければ、死因は検証されないまま火葬が進んでいく。

法的な位置づけ

医師法21条は異状死体等の届出義務を定める規定であり、医師が死体または妊娠四月以上の死産児を検案して異状があると認めたときに、24時間以内に所轄警察署へ届け出ることを義務付ける。犯罪や事故が関与した可能性のある死を捜査機関の検視・調査につなげる入口として機能し、違反には同法33条の2により罰金が科される。

手順

  1. 1.検案して異状の有無を判断する 死体の外表、死亡に至った経過、診療中の疾患との関係を確認し、異状があるかを判断する。判断の根拠と時刻を診療記録に残す
  2. 2.管理者・医療安全部門に即時報告する 院内会議を待たず、病院管理者・医療安全部門・顧問弁護士に同時に連絡する。院内での検討は届出期限を延ばす理由にならない
  3. 3.24時間以内に所轄警察署へ届け出る 異状を認めた時から24時間以内に、所轄警察署へ届け出る。迷った場合は届け出る方が、後に隠蔽と評価されるリスクを避けられる
  4. 4.記録を保全し、事故調報告を並行して進める 診療記録は事実を時系列で残し、追記は日時と理由を明記する。医療事故に該当しうる場合は、医療法6条の10の報告を警察届出とは別手続として並行する

よくある質問 AI による整理

Q1医師法21条の届出先はどこですか?

所轄の警察署です。保健所や医療事故調査・支援センターではありません。死体のある場所を管轄する警察署へ届け出るのが条文上の要件です。

Q2医師法21条の24時間はいつから数える?

死亡時刻からではなく、医師が死体を検案して異状があると認めた時から24時間です。異状の認識が遅れれば起算点も後ろにずれます。

Q3検案とは何ですか?

医師が死体の外表を検査し、死因・死亡時刻・異状の有無などを判断することです。最高裁は、自分が診療していた患者の死体を調べる場合も検案に当たるとしています。

Q4医師法21条に違反するとどうなる?

50万円以下の罰金です(医師法33条の2)。罰金刑は免許の相対的欠格事由となり、医道審議会を経て医業停止や免許取消(同法7条)に進むことがあります。

Q5看護師や遺族にも異状死の届出義務はある?

21条の届出義務を負うのは医師だけです。ただし看護師や遺族が死因に疑問を持った場合に、自ら警察署へ相談することは妨げられません。

Q6死産児も異状死の届出対象になる?

妊娠四月以上の死産児は対象です。医師が検案して異状を認めた場合は、死体と同じく24時間以内に所轄警察署へ届け出る必要があります。

Q7異状死の届出は電話でもいい?

条文は届出の方式を定めていません。実務上はまず所轄警察署へ速やかに連絡して第一報を入れ、その後は警察の指示に従って対応するのが一般的です。

Q8異状死として届け出た後はどうなる?

警察が検視や調査を行い、必要に応じて司法解剖や調査法解剖に進みます。犯罪性がないと判断されれば、遺体は遺族に引き渡されます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1自宅で看取ったんですが、最後の診察から24時間過ぎてたら警察が来るんですか?

必ずしもそうではありません。医師法20条ただし書の「24時間」は、診察なしでも死亡診断書を交付できる特例の期間であり、21条の届出義務とは別物です。実務のポイント:平成24年(2012年)の厚生労働省の通知で、24時間を過ぎていても、医師が改めて診察して診療中の疾患による死亡と判断できれば死亡診断書を交付してよいと整理されています。在宅医がこの通知を知っているかどうかで、家族の夜が変わります

Q2医療ミスで亡くなった可能性があっても、病院は本当に警察に届けるんですか?

義務はあります。最判平成16.4.13(広尾病院事件)は、自分が診療していた患者の死体も「検案」の対象であり、医療過誤が疑われても届出義務は免除されないと判断しました。ただし何を「異状」とするかは解釈が分かれています。実務のポイント:医療事故調査制度への報告と警察への届出は別の制度です。「事故調に報告済み」は警察に届け出たことを意味しないので、遺族はこの二つを区別して確認する必要があります

Q3「異状」って結局どういう基準なんですか?外傷がなければ届けなくていい?

条文に定義がなく、死体の外表に異状がある場合に限るという考え方(外表異状説)と、経過を含めて総合判断するという考え方があります。福島県立大野病院事件(福島地判平成20.8.20)では、21条違反の点も含めて医師は無罪になりました。実務のポイント:平成31年(2019年)2月の厚生労働省通知は経過も考慮するよう読める内容で、医療界の反発を受け、厚労省が解釈を変えるものではないと説明する事態になりました(最新の改正状況をご確認ください)

間違えやすい点 AI による整理

  • 「病院で亡くなったなら病死として扱われる」と考えるのは前提の誤りである。死亡場所が病院かどうかは関係ない。基準は医師が検案して異状を認めたかどうかであり、病院内の死亡でも、医療行為に関連した予期しない死には届出が問題になる
  • 届出義務があることは多くの医師が知っている。知られていないのはその重さである。違反すれば50万円以下の罰金(医師法33条の2)にとどまらない。罰金刑は医師法4条の相対的欠格事由になり、医道審議会を経て医業停止や免許取消(7条)に進む道が開く。さらに死亡診断書に虚偽を書けば、刑法の虚偽診断書等作成罪(160条)が重なる(最新の改正状況をご確認ください)
  • 医師から見れば「届出=自分の医療を警察に差し出す行為」だが、法律から見れば、届出は犯罪の自白ではなく、死因を検証する手続の入口にすぎない。届け出なかったという事実の方が、のちに隠蔽と評価されて医師を追い詰める。広尾病院事件では、院長が届出をしなかったことと虚偽の死亡診断書を作成したことで有罪になった
比較の観点この条文ほかの条文
規律の対象医師法21条:異状を認めた死体・死産児の警察への届出医師法20条:無診察での診断書・検案書交付の禁止とその例外
医師法19条:診断書・検案書の交付請求に応じる義務
相手方所轄警察署患者・遺族(交付の相手)
診断書・検案書を求める患者・遺族
時間要件異状を認めた時から24時間以内最終診察後24時間以内の死亡なら無診察で死亡診断書交付可(ただし書)
正当な事由がなければ拒めない(期限の明文なし)
違反時の効果50万円以下の罰金(33条の2)、7条の行政処分の契機罰則の対象(33条の2)
罰則規定なし(行政処分の問題となりうる)

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
醫師法第16條

台湾では、非病死または非病死の疑いがある屍体・死産児を検験した医師は、警察ではなく検察機関に報請して相験を求める。届出先が検察である点が日本と異なる

韓国
의료법 제26조

韓国では医師・歯科医師・韓医師・助産師が、変死が疑われる死体を検案したとき管轄警察署長に届け出る。義務主体が日本より広い

ドイツ
各州 Bestattungsgesetz

ドイツでは死体検案(Leichenschau)と届出が州法で規律され、nicht natürlicher Tod や死因不明の場合に警察への通報が求められる

アメリカ
各州の Medical Examiner / Coroner 制度

米国は州ごとに、暴力死・不審死・予期しない死などを Medical Examiner または Coroner に報告する義務を定めており、統一法はない

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 手術の翌日、父が急変して亡くなった。病院は「合併症です」と言い、死亡診断書をすぐに渡そうとしている。もし納得できないまま火葬が終わったら、どうなる? 死因を確かめる手段はほぼ消える。火葬は死亡から24時間経たないとできないので、その24時間が勝負になる
  • あなたは当直医。ICU で亡くなった患者の点滴ラインを確認すると、指示と違う薬剤のラベルが見つかった。上司は「院内で検討してから」と言う。だが届出期限は検案して異状を認めた時から24時間である。院内会議を待っている間にも、時間は確実に減っていく
  • 在宅で看取った祖母。訪問診療医の最後の診察から2日が経っていた。家族は「24時間を過ぎたら警察沙汰になる」と思い込んで慌てたが、診療中の病気で亡くなったと医師が判断できれば、死亡診断書を書くことができる
  • 介護施設で入居者が浴室で倒れ、亡くなっているのが見つかった。駆けつけた配置医は、外表に打撲痕があることに気付く。転倒なのか、それ以外なのか。判断するのは医師ではなく警察である。医師の役割は、届け出るところまでだ

取るべき行動

被害を受けた側:1. 死亡診断書と死体検案書のどちらが交付されるのかを確認する。検案書なら医師が検案を行っている2. 説明に納得できなければ、火葬前に警察への届出の要否と解剖を医師に求める。遺族から警察署に相談することもできる3. 説明の日時・説明者・内容をその場でメモに残す4. 診療記録の開示を請求し、医療事故調査制度(医療法6条の10)の対象になるかも確認する

訴えられた側:1. 異状を認めたら、院内手続を待たずに24時間以内に所轄警察署へ届け出る。迷ったら届け出る方が防御になる2. 診療記録には事実を時系列で残す。事後の追記は日時と理由を明記し、改ざんと疑われる書き方は絶対にしない3. 死亡診断書に推測で病名を書かない4. 病院の管理者と顧問弁護士に即時連絡し、医療事故調査・支援センターへの報告(医療法6条の10)は警察への届出とは別の手続として並行して進める

時効(請求できる期限):死体または死産児を検案して異状を認めた時から24時間以内(医師法21条)。違反は50万円以下の罰金(同33条の2)で、公訴時効は3年(刑事訴訟法250条2項6号)。火葬は死亡後24時間経過しないと原則として行えない(墓地、埋葬等に関する法律3条)

学説

外表異状説:「異状」は死体の外表に異状がある場合に限るとする考え方。届出範囲が明確になり医療の萎縮を防げる一方、外傷のない医療関連死が検証から漏れるとの批判がある

経過総合判断説:外表に限らず、死亡に至った経過や状況を含めて異状を総合的に判断する考え方。死因検証を重視するが、届出範囲が広がり医師が判断に迷う領域が増える

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和23年(1948年) 新設:現行医師法(昭和23年法律第201号)の制定により、異状死体等の届出義務が第21条として規定された

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

出典と編集方針

出典
e-Gov法令検索上流データと同期
AI 解説
編集部による整理 · 条文の原文ではありません AI 解説は条文の原文をもとにモデルが生成し、確認手順を経たものです。理解の補助であり、法的効力は公式の原文が基準です。

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