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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 最終改正 収録時点 令和8年10月2日読了 6 分6 分6 分

出入国管理及び難民認定法 第71条

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第二十五条第二項又は第六十条第二項の規定に違反して出国し、又は出国することを企てた者は、一年以下の拘禁刑若しくは三十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 出入国管理及び難民認定法第71条は、日本の出入国管理及び難民認定法に含まれる条文です。
  2. 出入国管理及び難民認定法第71条の条文原文は「第二十五条第二項又は第六十条第二項の規定に違反して出国し、又は出国することを企てた者は、一年以下の拘禁刑若しくは三十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」で始まります。
  3. 出入国管理及び難民認定法第71条は第九章 罰則に置かれています。
  4. 出入国管理及び難民認定法の公布日は昭和26年10月4日です。
  5. 出入国管理及び難民認定法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年10月2日時点では廃止情報はありません。
  6. 出入国管理及び難民認定法第71条の前の条は出入国管理及び難民認定法第70条の2です。
  7. 出入国管理及び難民認定法第71条の次の条は出入国管理及び難民認定法第71条の2です。
  8. 出入国管理及び難民認定法第71条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式出入国管理及び難民認定法(昭和二十六年政令第三百十九号)第71条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/326CO0000000319
  • 本サイト収録出入国管理及び難民認定法(昭和二十六年政令第三百十九号)第71条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年10月2日)https://lawplayer.com/jp/article/326CO0000000319/71

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点入管法71条は、25条2項又は60条2項に違反して出国確認を受けずに出国し、又は出国を企てた者を、1年以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金又は併科に処すると定める。

Q · 日本人でも出国確認を受けずに国を出たら犯罪になるの?

なります。60条2項違反として本条で処罰されます

出入国管理及び難民認定法71条は、外国人の出国確認義務(25条2項)だけでなく、日本人の出国確認義務(60条2項)の違反も処罰対象としています。確認を受けずに出国した場合はもちろん、出国を企てた段階でも犯罪が成立し、1年以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金、又は両方が科されることがあります。プレジャーボートでの無断出航や、有効な旅券を持たないままの出国の試みも射程に入ります。

解説

入管法71条が処罰するのは、外国人だけではない。条文が引く二本のうち25条2項は外国人の出国確認義務、60条2項は日本人の出国確認義務である。つまり日本国籍のあなたが確認を受けずに国を出れば、それだけで1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金、しかも併科がありうる。さらに効いてくるのが動詞だ。「出国し、又は出国することを企てた者」と並べられている。未遂ではなく、企てた段階で犯罪が完成する。港で船に乗り込む前、出航準備の途中で押さえられても成立しうるということだ。憲法22条2項は外国移住の自由を保障しているが、それは「出国確認という手続を通る限り」という条件つきの自由である。プレジャーボートで沖に出る人、旅券の期限が切れたまま海外の家族に会いに行こうとする人、この条文の射程はあなたが思っているより手前まで伸びている。

法的な位置づけ

出入国管理及び難民認定法71条は不法出国罪を定める罰則規定であり、外国人の出国確認義務(25条2項)又は日本人の出国確認義務(60条2項)に違反して出国し、又は出国を企てた者を、1年以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。出国の実行と企図を同一の法定刑で処罰する構造をとる。

よくある質問 AI による整理

Q1不法出国罪とは何ですか?

入管法71条が定める罪で、出国確認を受けずに国を出る、又は出ようと企てる行為を処罰します。外国人だけでなく日本人も対象です。

Q2不法出国罪の罰則はどのくらい?

1年以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金で、両方を併科されることもあります。2025年6月から懲役が拘禁刑に改められました。

Q3パスポートの期限切れで出国できる?

できません。日本人の出国には有効な旅券を所持して出国確認を受けることが必要です(入管法60条)。無理に出ようとすれば本条の企図に当たり得ます。

Q4プレジャーボートで海外に行くのは違法?

出入国港で出国確認を受けずに外国へ向かえば、不法出国罪に当たり得ます。事前に入管や税関、海上保安庁へ手続を確認することが必要です。

Q5密出国と不法出国は同じ意味?

一般に密出国と呼ばれる行為は、法律上は入管法71条の不法出国罪として処罰されます。条文上の用語は「出国確認を受けない出国」です。

Q6不法出国罪の時効は何年?

法定刑の上限が1年の拘禁刑なので、公訴時効は3年です(刑事訴訟法250条2項)。国外にいる間は時効の進行が停止します。

Q7不法出国の未遂は処罰される?

本条は「出国することを企てた者」も同じ法定刑で処罰するため、未遂より早い企図の段階で犯罪が成立します。

Q8外国人が出国確認なしで帰国したらどうなる?

25条2項違反として本条の処罰対象になります。さらに記録上は在留が続いている扱いになり、再入国時の審査で問題になり得ます。

この条文についての質問 AI による整理

Q1出国のときスタンプを押されなかったんですけど、これ大丈夫なんですか?

問題ない。顔認証ゲートや自動化ゲートを使うと出国確認は電子的に完了し、旅券への押印は原則として行われない。71条が処罰するのは確認そのものを受けずに出る行為であって、スタンプの有無ではない。実務のポイント:海外のビザ申請や免税手続で「日本を出国した日」の証明を求められることがある。スタンプがないと証明に手間がかかるので、長期滞在の予定があるなら出国時に係員へ押印を頼んでおくと後が楽になる

Q2密出国って、実際に国を出てから捕まるものですよね?

違う。本条は「出国し、又は出国することを企てた者」を同じ一文で並べており、企図の段階で犯罪が成立する。船に乗り込む準備や出航直前で押さえられても処罰対象になり、実際の摘発は出航前に行われる形が多い。実務のポイント:企図で止まった事案は既遂より情状が軽く扱われやすい。思いとどまった経緯を裏づける客観証拠(航海計画の破棄、燃料補給の中止、同行者への連絡)が残っているかで、処分の重さが変わる

Q3罰金30万円で済むなら、前科にはならないですよね?

罰金刑も前科である。略式手続で納付しても有罪判決を受けた事実は残り、前科調書に記録される。本条は1年以下の拘禁刑との選択刑で、両方を科す併科もありうる。実務のポイント:米国 ESTA やカナダ eTA の申請では逮捕歴・有罪判決の有無を問われる。日本での罰金前科でも申告義務が生じうるため、一度の罰金がその後の渡航の手間に化ける

間違えやすい点 AI による整理

  • 「入管法の罰則なのだから、日本人の自分には関係ない」という前提そのものが誤っている。71条が引く条文は二本あり、一方は外国人(25条2項)、もう一方は日本人(60条2項)。条文の構造からして、最初から日本国籍者を射程に入れて設計されている
  • 不法出国という言葉は知っていても、「企てた」だけで既遂と同じ枠で処罰される重さまでは知られていない。刑法の一般原則では未遂は特別の規定がなければ不処罰だが、本条は企図と実行を同じ一文に並べている。準備段階が犯罪の完成点になる条文は、刑事法全体を見渡しても多くない
  • あなたから見れば「手続をひとつ忘れた」だけの話である。法律から見れば、誰がいつ国境を越えたかを国家が把握する仕組みそのものへの侵害だ。この落差が、事務的なミスのつもりが刑事事件として立件される理由になる
比較の観点この条文ほかの条文
処罰される行為入管法71条:出国確認を受けない出国、又はその企図入管法70条:不法入国・不法上陸・不法残留等
入管法25条・60条:出国確認を受ける義務(罰則なしの義務規定)
主体外国人(25条2項違反)及び日本人(60条2項違反)主に外国人
25条は外国人、60条は日本人
法定刑1年以下の拘禁刑若しくは30万円以下の罰金、又は併科3年以下の拘禁刑若しくは300万円以下の罰金、又は併科
義務規定のため刑罰なし(違反の効果は71条が担う)

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
入出國及移民法 第74条

台湾は出国禁止処分を受けた者の出国や未許可入国を処罰の中心に置く。日本のように出国確認を受けない出国一般を企図段階から処罰する構造とは射程が異なる

韓国
출입국관리법 第3条・第28条

韓国も国民と外国人の双方に出国審査を義務付けており、国民も対象とする点で日本と共通する

ドイツ
Passgesetz § 24

ドイツはシェンゲン域内で出国審査が原則ないため、処罰は旅券法上の出国禁止違反に絞られる

アメリカ
8 U.S.C. § 1185

米国は市民にも有効な旅券での出国を義務付けるが、恒常的な出国審査の仕組みは日本より限定的である

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • もし、出発の2日前に旅券の有効期限が切れていると気付いたら? 60条2項は「有効な旅券を所持し」出国確認を受けることを求めている。残り48時間で緊急発給を申請するか、渡航そのものを捨てるかの二択だ。空港で「言わなければ通るだろう」と考えて突破を試みた瞬間、71条の「企てた」側に足が入る
  • クルーザーで友人と沖合へ出た。気分が良くて、そのまま韓国近海まで行ってみようという話になる。出入国港での確認を経ていないその航海は、趣味ではなく不法出国の企図である
  • 友人が「旅券をなくしたから、他人名義のを借りて出る」と相談してきた。止める理由は道徳ではない。本条の不法出国罪に加えて旅券法23条の不正使用、場合によっては公文書偽造行使まで積み上がり、法定刑の本体は71条より重い側に移る。相談された時点で、あなたは止められる側の席に座っている
  • 顔認証ゲートを通ったらパスポートにスタンプが押されず、確認を受け損ねたのではないかと不安になる。これは逆で、電子的に出国確認は完了している。本当に危ないのは、記録もスタンプも一切残らないまま国外に出た場合で、その空白は次の入国審査で必ず問われる

取るべき行動

被害を受けた側:本条に個人の被害者はいないが、所有する船舶を無断で使われた、従業員が無断で確認を省略した、という立場に立つことはある。その場合は(1)航海日誌・出入港記録・GPS ログを即座に保全、(2)自分が指示していないことを示す業務指示や連絡履歴を揃える、(3)海上保安庁への自主的な情報提供を検討する。関与を疑われる前に記録を差し出した側が、捜査上の立場は圧倒的に有利になる

訴えられた側:1. 既遂か企図かをまず切り分ける。出国が完了していなければ量刑の幅は大きく変わる2. 故意の有無を検討、悪天候による寄港や航路変更など確認の必要性を認識できなかった事情は有力な反論になる3. 旅券法違反や文書偽造が併存していないか確認、処分の本体はそちらに移ることが多い4. 略式手続で罰金を受け入れるかは、前科が残る事実と、その後の海外渡航への影響を計算してから決める

時効(請求できる期限):法定刑が1年以下の拘禁刑のため、公訴時効は3年(刑事訴訟法250条2項)。起算点は犯罪行為が終わった時、つまり出国した時点または企図行為を終えた時点。犯人が国外にいる間は時効の進行が停止する(同255条)ため、出国後に長く海外に滞在していた場合、帰国後に起訴される余地が残る

改正沿革 AI による整理

  • 令和4年(2022年)公布、令和7年(2025年6月1日)施行 刑法の懲役・禁錮統合に伴い、本条の刑名が「懲役」から「拘禁刑」へ改められた。刑期の上限(1年)と罰金額(30万円)に変更はないが、受刑中の処遇が一律の作業から改善更生に応じた柔軟な内容へ移行する

改正の年表

  1. 1.昭和26年(1951年) 新設:出入国管理令(昭和26年政令第319号)として制定。出国確認を受けない出国及びその企図を処罰する規定が置かれる
  2. 2.昭和57年(1982年) 改正:難民条約への加入に伴い、題名が「出入国管理及び難民認定法」に改められる
  3. 3.令和7年(2025年) 改正:刑法等の一部改正(令和4年)の施行により、刑名が懲役から拘禁刑に改められる。刑期の上限と罰金額は変わらない

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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