災害対策基本法 第25条(非常災害対策本部の組織)
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- 非常災害対策本部の長は、非常災害対策本部長とし、内閣総理大臣(内閣総理大臣に事故があるときは、そのあらかじめ指名する国務大臣)をもつて充てる。
- 2.非常災害対策本部長は、非常災害対策本部の事務を総括し、所部の職員を指揮監督する。
- 3.非常災害対策本部に、非常災害対策副本部長、非常災害対策本部員その他の職員を置く。
- 4.非常災害対策副本部長は、内閣官房長官、防災担当大臣その他の国務大臣をもつて充てる。
- 5.非常災害対策副本部長は、非常災害対策本部長を助け、非常災害対策本部長に事故があるときは、その職務を代理する。非常災害対策副本部長が二人以上置かれている場合にあつては、あらかじめ非常災害対策本部長が定めた順序で、その職務を代理する。
- 6.非常災害対策本部員は、次に掲げる者をもつて充てる。
- 一非常災害対策本部長及び非常災害対策副本部長以外の国務大臣のうちから、内閣総理大臣が任命する者
- 二副大臣、内閣危機管理監、内閣府の防災監又は国務大臣以外の指定行政機関の長のうちから、内閣総理大臣が任命する者
- 7.非常災害対策副本部長及び非常災害対策本部員以外の非常災害対策本部の職員は、内閣官房若しくは内閣府その他の指定行政機関の職員又は指定地方行政機関の長若しくはその職員のうちから、内閣総理大臣が任命する。
- 8.非常災害対策本部に、当該非常災害対策本部の所管区域にあつて当該非常災害対策本部長の定めるところにより当該非常災害対策本部の事務の一部を行う組織として、非常災害現地対策本部を置くことができる。
- 9.第二十三条の四第六項後段、第七項及び第八項の規定は、非常災害現地対策本部について準用する。
- 10.非常災害現地対策本部に、非常災害現地対策本部長及び非常災害現地対策本部員その他の職員を置く。
- 11.非常災害現地対策本部長は、非常災害対策本部長の命を受け、非常災害現地対策本部の事務を掌理する。
- 12.非常災害現地対策本部長及び非常災害現地対策本部員その他の職員は、非常災害対策副本部長、非常災害対策本部員その他の職員のうちから、非常災害対策本部長が指名する者をもつて充てる。
この条文の基本情報
非常災害対策本部の組織とは何ですか?
定義非常災害対策本部の組織とは、災害対策基本法第25条に定められた規定で、「非常災害対策本部の長は、非常災害対策本部長とし、内閣総理大臣(内閣総理大臣に事故があるときは、そのあらかじめ指名する国務大臣)をもつて充てる。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 災害対策基本法第25条(非常災害対策本部の組織)は、日本の災害対策基本法に含まれる条文です。
- 災害対策基本法第25条の条文原文は「非常災害対策本部の長は、非常災害対策本部長とし、内閣総理大臣(内閣総理大臣に事故があるときは、そのあらかじめ指名する国務大臣)をもつて充てる。」で始まります。
- 災害対策基本法第25条は第三節に置かれています。
- 災害対策基本法の公布日は昭和36年11月15日です。
- 災害対策基本法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月22日時点では廃止情報はありません。
- 災害対策基本法第25条の前の条は災害対策基本法第24条です。
- 災害対策基本法第25条の次の条は災害対策基本法第26条です。
- 災害対策基本法第25条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第25条 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/336AC0000000223 - 本サイト収録
災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第25条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月22日)https://lawplayer.com/jp/article/336AC0000000223/25
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点災害対策基本法25条は、非常災害対策本部の長を内閣総理大臣とし、副本部長に官房長官や防災担当大臣を充てる。被災地近くには現地対策本部も置ける。
Q · 国の非常災害対策本部のトップは誰が務めるの?
内閣総理大臣です(事故時は指名された国務大臣)
災害対策基本法25条1項により、非常災害対策本部長には内閣総理大臣が充てられ、首相に事故があるときはあらかじめ指名された国務大臣が務めます。副本部長は内閣官房長官・防災担当大臣その他の国務大臣で、本部長に事故があるときは定めた順序で職務を代理します。令和3年(2021年)の改正前は、本部長は国務大臣(防災担当大臣)でした。
解説
大地震の夜、テレビに首相が映り「非常災害対策本部会議」と字幕が出る。あれは演出ではなく、災害対策基本法25条が定めた指揮系統が動き始めた合図である。本部長は内閣総理大臣と法律で決まっている。令和3年(2021年)の改正までは、本部長は防災担当大臣だった。平成28年(2016年)の熊本地震では防災担当大臣が本部長を務めたが、令和6年(2024年)の能登半島地震では首相が本部長として本部を率いた。指揮する人の格が上がると、省庁をまたぐ調整が速くなる。もう一つ押さえておきたいのが8項の「非常災害現地対策本部」である。被災地の近くに置かれ、東京の本部の事務の一部を現場で行う出先の組織だ。自治体職員や被災者支援の団体にとっては、国とやり取りする窓口がどこにあるかで仕事の進み方が変わる。混乱の中で「国の誰に話せばいいのか」と迷う時間を、この条文が短くしてくれる。
法的な位置づけ
非常災害対策本部の組織とは、災害対策基本法25条が定める国の災害対応組織の構成をいい、本部長に内閣総理大臣、副本部長に内閣官房長官・防災担当大臣その他の国務大臣、本部員に国務大臣・副大臣・内閣危機管理監・内閣府の防災監等を充てる。本部の事務の一部を所管区域で行う非常災害現地対策本部を置くこともできる。
よくある質問 AI による整理
Q1非常災害対策本部とは何ですか?
大規模な非常災害が起きたとき、内閣府に臨時に置かれる国の災害対応組織です。設置は24条、組織構成は25条が定め、本部長は内閣総理大臣です。
Q2非常災害対策本部の本部長は誰?
内閣総理大臣です(災害対策基本法25条1項)。首相に事故があるときは、あらかじめ指名された国務大臣が本部長になります。
Q3非常災害対策本部の副本部長は誰がなる?
内閣官房長官、防災担当大臣その他の国務大臣が充てられます(25条4項)。複数いる場合は、本部長が定めた順序で本部長の職務を代理します。
Q4非常災害現地対策本部とは?
非常災害対策本部の所管区域に置かれ、本部長の定めるところにより本部の事務の一部を現場で行う組織です(25条8項)。被災地と国をつなぐ窓口になります。
Q5現地対策本部長は誰が務める?
非常災害対策副本部長・本部員その他の職員の中から、本部長(首相)が指名した者が務めます(25条12項)。実務上は副大臣や政務官が就くことが多いとされます。
Q6非常災害対策本部の本部員は誰?
本部長・副本部長以外の国務大臣、副大臣、内閣危機管理監、内閣府の防災監、国務大臣以外の指定行政機関の長のうち、首相が任命する者です(25条6項)。
Q7非常災害対策本部の本部長はいつから首相になった?
令和3年(2021年)の災害対策基本法改正からです。それまでは国務大臣(防災担当大臣)が本部長を務めていました。
Q8首相が不在のとき災害対応は誰が指揮する?
あらかじめ首相が指名した国務大臣が本部長となり(25条1項)、本部長に事故があれば副本部長が定めた順序で職務を代理します(同条5項)。
この条文についての質問 AI による整理
Q1非常災害対策本部と緊急災害対策本部って、何が違うんですか?
どちらも国の本部で、本部長はどちらも内閣総理大臣である(25条、28条の3)。違いは災害の深刻さで、著しく異常かつ激甚な災害なら緊急災害対策本部となり、全閣僚が本部員になる。実務のポイント:緊急災害対策本部は東日本大震災で初めて置かれた。報道でこの名称が出たら、国が最大級の構えに入ったと読んでよい
Q2首相が倒れたり連絡が取れなくなったら、災害対応は止まるんですか?
止まらないように二重の仕組みがある。1項で、首相に事故があるときは前もって指名した国務大臣が本部長になる。さらに5項で、副本部長が前もって決めた順番で職務を代わる。実務のポイント:首相官邸が被災して使えない場合に備えて、政府は代わりの拠点を事前に決めている(首都直下地震の政府業務継続計画)。指揮系統と指揮場所の両方に予備が用意されている
間違えやすい点 AI による整理
- 「非常災害対策本部は災害が起きれば自動的に立ち上がる」と思われがちだが、置くかどうかは内閣総理大臣の判断で、閣議を経て決まる(24条)。より重い「緊急災害対策本部」(28条の2)や、比較的軽い災害向けの「特定災害対策本部」(23条の3)もあり、どの段階の本部が置かれたかで国の構えの重さがわかる
- 首相が本部長になれば国が全部やってくれる、という期待は少しずれている。被災者に最初に向き合う責任は今も市町村長にあり、避難指示を出すのも原則として市町村長である(60条)。国の本部の役目は全体の調整と後方支援であり、市町村の判断を置き換えるものではない。期待する相手を間違えると、避難の判断が遅れる
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 本部の種類と根拠 | 非常災害対策本部(24条設置・25条組織) | 緊急災害対策本部(28条の2以下) 特定災害対策本部(23条の3以下) |
| 想定する災害の重さ | 非常災害 | 著しく異常かつ激甚な非常災害 非常災害に至らない一定規模の災害 |
| 本部長 | 内閣総理大臣 | 内閣総理大臣 国務大臣(防災担当大臣) |
| 本部員の範囲 | 国務大臣・副大臣・内閣危機管理監等のうち首相が任命する者 | 本部長・副本部長以外の全ての国務大臣ほか 副大臣・指定行政機関の長等から任命 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾では重大災害時に中央災害應變中心を設け、災害の種類ごとの中央主管機関の首長が指揮官を務める。首相が一律に本部長となる日本とは指揮の置き方が異なる
韓国では行政安全部長官が中央災害安全対策本部長を務めるのが原則で、規模によっては国務総理が本部長となる
米国では州知事の要請を受けて大統領が災害宣言を行い、FEMA が連邦支援を調整する。被災州との合同現地事務所の考え方は日本の現地対策本部に近い
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- あなたは被災した市役所の防災担当。物資が届かず県に問い合わせても返事が遅い。県庁所在地や被災地の近くに非常災害現地対策本部が置かれたら、そこに国の各省庁の職員が詰めている。要望をまとめて持ち込む先が一つにまとまる
- 台風の上陸が三日後に迫り、ニュースで「非常災害対策本部を設置」と流れたら、自分の生活にどんな変化がある? 本部が置かれると、被害が出る前の段階でも災害救助法を適用して事前避難の費用を支えられるようになる。避難所に早めに移るかどうかの判断材料になる
改正沿革 AI による整理
- 令和3年(2021年)改正 非常災害対策本部長を国務大臣(防災担当大臣)から内閣総理大臣に改めたとされる。あわせて特定災害対策本部を新設した。条項の構成や細部の変更は人による確認が必要
- 時期要確認 本部員の範囲に「内閣府の防災監」を加える改正があったとみられる。改正年と施行日は人による確認が必要
改正の年表
- 1.昭和36年(1961年) 新設:伊勢湾台風を契機に災害対策基本法が制定され、非常災害対策本部の組織規定が置かれた
- 2.令和3年(2021年) 改正:非常災害対策本部長を国務大臣から内閣総理大臣に改め、あわせて特定災害対策本部を新設した
- 災害対策基本法 第24条非常災害対策本部の設置要件
- 災害対策基本法 第26条非常災害対策本部の所掌事務(現行効力を要確認)
- 災害対策基本法 第28条非常災害対策本部長の権限
- 災害対策基本法 第28条の2上位段階の緊急災害対策本部の設置
- 災害対策基本法 第23条の4現地対策本部に準用される組織規定
- 内閣法 第9条首相に事故があるときの臨時代理
- 災害救助法 第2条本部設置を受けた発災前の救助適用
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