災害対策基本法 第49条の5(指定緊急避難場所に関する届出)
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指定緊急避難場所の管理者は、当該指定緊急避難場所を廃止し、又は改築その他の事由により当該指定緊急避難場所の現状に政令で定める重要な変更を加えようとするときは、内閣府令で定めるところにより市町村長に届け出なければならない。
この条文の基本情報
指定緊急避難場所に関する届出とは何ですか?
定義指定緊急避難場所に関する届出とは、災害対策基本法第49条の5に定められた規定で、「指定緊急避難場所の管理者は、当該指定緊急避難場所を廃止し、又は改築その他の事由により当該指定緊急避難場所の現状に政令で定める重要な変更を加えようとするときは、内…」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 災害対策基本法第49条の5(指定緊急避難場所に関する届出)は、日本の災害対策基本法に含まれる条文です。
- 災害対策基本法第49条の5の条文原文は「指定緊急避難場所の管理者は、当該指定緊急避難場所を廃止し、又は改築その他の事由により当該指定緊急避難場所の現状に政令で定める重要な変更を加えようとするときは、内…」で始まります。
- 災害対策基本法第49条の5は第二節に置かれています。
- 災害対策基本法の公布日は昭和36年11月15日です。
- 災害対策基本法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月22日時点では廃止情報はありません。
- 災害対策基本法第49条の5の前の条は災害対策基本法第49条の4です。
- 災害対策基本法第49条の5の次の条は災害対策基本法第49条の6です。
- 災害対策基本法第49条の5には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
この条文を引用する
下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第49条の5 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/336AC0000000223 - 本サイト収録
災害対策基本法(昭和三十六年法律第二百二十三号)第49条の5(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月22日)https://lawplayer.com/jp/article/336AC0000000223/49_5
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点災害対策基本法49条の5は、指定緊急避難場所の管理者が廃止や重要な変更を加えようとするとき、事前に市町村長へ届け出る義務を定める。許可は不要である。
Q · 避難場所に指定されている建物を取り壊したり改築したりするとき、何か手続は必要?
許可は不要だが、着工前に市町村長への届出が必要です
災害対策基本法49条の5により、指定緊急避難場所の管理者は、避難場所を廃止するとき、又は改築その他の事由で政令が定める重要な変更を加えようとするときに、内閣府令の方式に従って市町村長へ届け出なければなりません。許可制ではなく届出制ですが、届出は変更の実施前に行うものです。届出を受けた市町村は、基準に適合しなくなった場合には指定を取り消し(49条の6)、住民への周知や代わりの避難場所の確保を検討します。
解説
スマホのハザードマップに表示される「指定緊急避難場所」は、ずっと同じ場所にあるとは限らない。避難場所に指定されるのは市町村の施設だけではない。民間の商業施設、私立学校、企業の立体駐車場なども、管理者の同意を得て市町村長が指定している(49条の4)。本条は、その管理者が施設を廃止するとき、または改築などで政令が定める重要な変更を加えようとするときに、市町村長へ届け出る義務を定めている。注目すべきは「加えようとするとき」という言い方である。届出は工事が終わってからではなく、変更を加える前に出すものだ。届出を受けた市町村は指定を続けられるかどうかを検討し、基準を満たさなくなれば指定を取り消す(49条の6)。裏を返せば、届出がなければ役所は変化に気付かない。地図の上では避難場所なのに、現地は工事用フェンスで閉ざされている、という空白が生まれうる。住民の立場なら、避難ルートを地図だけで決めず、自分の足で現地を確かめておく。施設側の立場なら、改装計画の稟議書に「市町村への届出」の一行を入れておく。その一行があるかないかで、津波警報が出た夜に誰かが行き止まりへ走ってしまうかどうかが変わる。
法的な位置づけ
災害対策基本法第49条の5は、指定緊急避難場所の管理者に課される届出義務を定める規定である。対象は避難場所の廃止、及び改築その他の事由による政令所定の重要な変更であり、管理者はこれらを加えようとするとき、内閣府令の定める方式により市町村長に届け出る。許可制ではなく事前届出制であり、市町村による指定見直しの情報源となる。
手順・フロー
AI による整理。効力は条文原文が基準です
手順
- 1.自施設の指定状況を確認する 市町村との同意書・協定書や公表されている指定一覧で、自社施設が指定緊急避難場所(又は指定避難所)になっているか、対象範囲(屋上・広場・建物全体など)を確認する
- 2.計画段階で防災担当に事前相談する 廃止、建替え、改築、屋上や広場の転用などの計画が固まった段階で、市町村の防災担当課に連絡し、届出の要否と工事中の代替措置を相談する
- 3.内閣府令の方式で市町村長に届け出る 変更を加える前に、内閣府令で定める方式に従って市町村長あての届出書を提出し、受付印のある控えを保管する
- 4.工事中の代替案内を掲示する 市町村と調整した代替避難場所や一部開放の範囲を、施設の入口や避難場所の看板付近に掲示し、利用者と近隣住民に知らせる
よくある質問 AI による整理
Q1指定緊急避難場所とは何ですか?
津波や洪水などの災害から命を守るために一時的に逃げ込む場所として、市町村長が災害対策基本法49条の4に基づき指定した施設や場所です。
Q2指定緊急避難場所の廃止届出は誰が出すの?
避難場所の管理者が出します。市町村の施設に限らず、民間の商業施設や私立学校などが指定されている場合は、その施設の管理者が届出義務を負います。
Q3避難場所の変更届出はいつまでに出す?
廃止や重要な変更を「加えようとするとき」、つまり実施前に出します。具体的な提出時期や方式は内閣府令の規定に従うため、早めに市町村の防災担当へ相談するのが確実です。
Q4避難場所の届出が必要な「重要な変更」とは?
改築その他の事由による現状の変更のうち、政令(災害対策基本法施行令)で定めるものが対象です。避難場所としての安全性や受入れ能力に影響するかが判断の目安になります。
Q5避難場所の届出をしないと違法?
本条は「届け出なければならない」と義務を定めているため、届出をしなければ法令上の義務違反となります。罰則の有無や民事上の責任は個別に確認が必要です。
Q6避難場所の指定は取り消されることがある?
あります。届出などを通じて避難場所が基準に適合しなくなったと認めるとき、市町村長は指定を取り消します(災害対策基本法49条の6)。
Q7近所の避難場所がまだ使えるか確認する方法は?
市町村のハザードマップや防災担当課で最新の指定状況を確認し、さらに実際に現地へ行って門や階段が使えるかを確かめるのが確実です。
Q8避難場所が工事中で入れなかったらどこに逃げればいい?
まず市町村が示す代わりの避難場所や、より高い場所・頑丈な建物へ避難します。平時のうちに複数の避難先と経路を家族で決めておくことが重要です。
この条文についての質問 AI による整理
Q1うちのビル、避難場所に指定されてるらしいけど、改装するのに役所の許可っているの?
許可は不要だが、届出は必要である。本条は、廃止や政令で定める重要な変更を加えようとするとき、市町村長への届出を義務付けている。届出を受けた市町村は、基準に適合しなくなれば指定を取り消す(49条の6)。実務のポイント:届出の書類そのものより、防災担当との事前相談のほうが効く。早めに相談すれば工事中の代替案を一緒に作ってもらえ、地元の評判を損なう心配も減る。
Q2避難場所が工事で使えなかったら、誰の責任になるんですか?
まず、施設管理者には本条に基づく届出義務があり、市町村には指定の見直しと住民への周知が求められる(49条の6、49条の9参照)。損害賠償の責任が生じるかどうかは、因果関係や予見可能性による個別判断になり、実務上、解釈が分かれうる。実務のポイント:訓練や平時の巡回でずれを市町村に指摘した記録が残っていれば、のちに誰が何を知っていたかを示す重要な証拠になる。
間違えやすい点 AI による整理
- 避難場所の看板が立っている以上、そこは公的に管理されていて、いつでも使えるはずだと思われがちである。実際には民間施設も多く指定されており、その状態は管理者からの届出がなければ行政に伝わらない。看板の存在は、今その場所が使えることを保証しない。
- 届出は工事が終わってから「変わりました」と報告すればよい、という考えは問いの立て方からずれている。条文は「変更を加えようとするとき」と書いている。届出を事前に出すのは、市町村が代わりの避難場所の確保や指定の見直しを、工事の前に済ませるためである。
- 施設オーナーの目には単なる自社施設の改装に映る。しかし法律の目から見れば、地域全体の避難計画の一部が書き換わる出来事である。この見え方の違いを放置すると、災害が起きたときに「なぜ黙って閉鎖したのか」という批判や、民事上の責任追及を招くリスクを抱えることになる(責任の成否は個別事案による)。
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律する場面 | 49条の5:管理者が廃止・重要な変更をしようとするときの届出 | 49条の4:市町村長による指定緊急避難場所の指定 49条の6:基準不適合時の指定の取消し |
| 行為の主体 | 避難場所の管理者 | 市町村長(管理者の同意が前提) 市町村長 |
| 手続の性質 | 事前届出(許可は不要) | 指定(行政による選定) 指定の取消し(行政による見直し) |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾では地方政府が避難収容処所を整備・指定する。民間施設管理者の変更届出を条文単位で定めるかは要確認
韓国も災害時の避難施設を行政が指定・管理する枠組みを持つ。届出義務の具体的な規定は要確認
中国は応急避難場所の整備を地方政府の責務とする。施設管理者の変更手続の詳細は下位法令による
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 地震の揺れが収まった直後、高台の私立高校をめざして坂を駆け上がったら、正門は耐震改修工事の仮囲いで閉ざされていた。ハザードマップでは、その学校はまだ避難場所のままだった。
- あなたは郊外ショッピングモールの施設管理責任者である。来月から立体駐車場の屋上を太陽光パネル置き場に変える計画が役員会を通った。だが、その屋上は市の津波避難場所に指定されている。着工まであと30日しかない。市役所の防災担当に連絡するのは今週中でなければ間に合わない。
- もし町内会の防災訓練で、指定されていたはずの公民館がいつの間にか取り壊されていたと分かったら、誰に何を言えばいいのか? 市町村は指定の取消しと住民への周知をやり直す必要がある。町内会長からの一報が、その手続を動かすきっかけになる。
取るべき行動
被害を受けた側:1. 地図上の避難場所が閉鎖されている、取り壊されている、工事中であると気付いたら、日付入りで写真を撮っておく2. 市町村の防災担当課に連絡し、指定がまだ有効か、管理者から届出が出ているかを確認する3. 代わりの避難場所と経路を市町村に聞き、家族で共有する4. 町内会や自主防災組織を通じて情報を広め、ハザードマップの更新を求める
訴えられた側:1. 自社の施設が指定緊急避難場所や指定避難所になっていないか、市町村との同意書や協定書で確認する2. 廃止、建替え、用途変更、屋上や広場の転用などの計画が出た段階で、市町村の防災担当に事前相談する3. 内閣府令で定める方式に従って届出を出し、控えを保管する4. 工事中の代替措置(一部開放や代わりの場所の案内掲示)を市町村と調整し、施設に掲示する
時効(請求できる期限):特定の時効はないが、一般消滅時効(民法166条、債権5年または10年)が適用される。なお本条の届出は、廃止や重要な変更を「加えようとするとき」、すなわち実施前に行う必要がある。何日前までかの具体的な期限は内閣府令の規定に従う(最新の改正状況をご確認ください)。
改正沿革 AI による整理
- 平成25年(2013年)改正 東日本大震災の教訓を受け、指定緊急避難場所と指定避難所を区別する制度が設けられた際に新設されたとみられる。その後の改正の有無は人的検証が必要
改正の年表
- 1.平成25年(2013年) 新設:東日本大震災の教訓を受けた災害対策基本法改正で、指定緊急避難場所と指定避難所を区別する制度が整備された際に設けられたとされる。その後の改正の有無は e-Gov の改正履歴で要確認。
- 災害対策基本法 第49条の4指定緊急避難場所の指定と管理者同意
- 災害対策基本法 第49条の6基準不適合時の指定取消し
- 災害対策基本法 第49条の7指定避難所の指定、別制度との区別
- 災害対策基本法 第49条の9避難場所等の住民への周知(現行効力を要確認)
- 津波防災地域づくりに関する法律 第58条指定避難施設の変更届出の特則(現行効力を要確認)
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