電気事業法 第27条の11(振替供給)
- 法令番号
- 昭和三十九年法律第百七十号
- 公布
- 最終改正
- 施行
- 効力
- 現行
- 種別
- 法律
- データ取得日
- 令和8年9月5日
- AI 解説の確認日
- 公式原文
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- 引用形式
- 電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第27条の11
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- 送電事業者は、一般送配電事業者及び配電事業者に対する振替供給(これに係る契約が経済産業省令で定める要件に該当するものであるものに限る。次項及び第三項第一号において同じ。)に係る料金その他の供給条件について、経済産業省令で定めるところにより、経済産業大臣に届け出なければならない。これを変更しようとするときも、同様とする。
- 2.送電事業者は、前項の規定による届出をした料金その他の供給条件以外の供給条件により一般送配電事業者及び配電事業者に対する振替供給を行つてはならない。
- 3.経済産業大臣は、第一項の規定による届出に係る料金その他の供給条件が次の各号のいずれかに該当しないと認めるときは、当該送電事業者に対し、相当の期限を定め、その料金その他の供給条件を変更すべきことを命ずることができる。
- 一第一項の規定による届出に係る料金その他の供給条件により電気の供給を受ける一般送配電事業者及び配電事業者が振替供給を受けることを著しく困難にするおそれがないこと。
- 二料金が定率又は定額をもつて明確に定められていること。
- 三送電事業者並びに第一項の規定による届出に係る料金その他の供給条件により電気の供給を受ける一般送配電事業者及び配電事業者の責任に関する事項並びに電気計器及び工事に関する費用の負担の方法が適正かつ明確に定められていること。
- 四特定の者に対して不当な差別的取扱いをするものでないこと。
- 五前各号に掲げるもののほか、公共の利益の増進に支障がないこと。
- 4.経済産業大臣は、送電事業者が正当な理由なく一般送配電事業者及び配電事業者に対する振替供給を拒んだときは、その送電事業者に対し、振替供給を行うべきことを命ずることができる。
この条文の基本情報
振替供給とは何ですか?
定義振替供給とは、電気事業法第27条の11に定められた規定で、「送電事業者は、一般送配電事業者及び配電事業者に対する振替供給(これに係る契約が経済産業省令で定める要件に該当するものであるものに限る。」と規定しています。
出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)
- 電気事業法第27条の11(振替供給)は、日本の電気事業法に含まれる条文です。
- 電気事業法第27条の11の条文原文は「送電事業者は、一般送配電事業者及び配電事業者に対する振替供給(これに係る契約が経済産業省令で定める要件に該当するものであるものに限る。」で始まります。
- 電気事業法第27条の11は第三節 送電事業に置かれています。
- 電気事業法の公布日は昭和39年7月11日です。
- 電気事業法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年9月5日時点では廃止情報はありません。
- 電気事業法第27条の11の前の条は電気事業法第27条の10です。
- 電気事業法第27条の11の次の条は電気事業法第27条の11の2です。
- 電気事業法第27条の11には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。
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下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。
- 正式書式
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第27条の11 - 官報・e-Gov
e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/339AC0000000170 - 本サイト収録
電気事業法(昭和三十九年法律第百七十号)第27条の11(LawPlayer 収録、取得日 令和8年9月5日)https://lawplayer.com/jp/article/339AC0000000170/27_11
わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です
要点電気事業法27条の13は、送電事業者が一般送配電事業者・配電事業者への振替供給の料金等を経済産業大臣に届け出る義務を定め、届出外の条件での供給を禁じる。
Q · 送電事業者と相手が合意すれば、届け出た料金より安く振替供給してもいいの?
できない。届出外の条件での振替供給は2項で禁止
電気事業法27条の13第2項は、送電事業者が届け出た料金その他の供給条件以外の条件で、一般送配電事業者及び配電事業者に振替供給を行うことを禁じています。当事者間の合意があっても違法となります。条件を変えたい場合は、1項後段に基づき変更の届出を先に行う必要があります。特定の相手だけを優遇すれば、3項4号の「不当な差別的取扱い」として変更命令の対象にもなり得ます。
解説
毎月の電気代には、あなたの家の近くの電線だけでなく、はるか遠くの発電所から電気を運ぶ「長距離の送電線」の費用も入りうる。その長距離部分を専門に担う会社が送電事業者であり、電気事業法27条の13は、彼らが地域の電力会社(一般送配電事業者)や配電事業者に電気を中継して渡す「振替供給(他人から受け取った電気を、同じ時間に別の相手へ渡すこと)」の値段と条件を、経済産業大臣への届出制で縛る条文だ。届け出た条件以外で取引することは禁じられている(2項)。条件が不明確だったり、特定の相手を不当に差別したりすれば、大臣は変更を命じることができる(3項)。正当な理由なく中継を拒めば、大臣は「供給せよ」と命令できる(4項)。送電線は代わりがきかない一本道であり、その関所の通行料を一社の言い値にさせないための装置である。
法的な位置づけ
電気事業法27条の13は、送電事業者による一般送配電事業者及び配電事業者への振替供給について、料金その他の供給条件の経済産業大臣への届出義務、届出外条件による供給の禁止、五つの基準に基づく大臣の変更命令権、及び正当な理由のない供給拒絶に対する供給命令権を定める規定である。自然独占的な基幹送電設備の利用条件を公平に保つことを目的とする。
手順
- 1.相手方の届出済み供給条件を入手する 振替供給の交渉に入る前に、送電事業者が経済産業大臣に届け出た料金その他の供給条件を入手し、提示条件と1項目ずつ照合する。届出外の条件が含まれていれば2項違反の可能性を指摘できる
- 2.3項の五基準に照らして問題点を整理する 受給の著しい困難、料金の明確性、責任・計器・工事費用負担の明確性、不当な差別的取扱い、公共の利益の五基準のうち、どれに抵触し得るかを根拠資料とともに整理する
- 3.拒絶理由を書面で求め記録を残す 振替供給を拒まれた場合、拒絶の理由を書面で求め、やり取りを時系列で記録する。理由が曖昧なまま口頭で断られた事実は、4項の「正当な理由なく」を示す材料になる
- 4.監督官庁へ相談し命令を促す 整理した資料を添えて経済産業省や電力・ガス取引監視等委員会へ相談し、3項の変更命令または4項の供給命令の発動を促す
よくある質問 AI による整理
Q1振替供給とは何ですか?
他人から受け取った電気を、同じ時間に別の相手へ送り届けることです。送電事業者が一般送配電事業者などへ電気を中継する取引がこれに当たり、定義は電気事業法2条に置かれています。
Q2送電事業者の振替供給の料金は認可制ですか?
認可制ではなく届出制です。電気事業法27条の13第1項により、料金その他の供給条件を経済産業大臣に届け出れば足りますが、届出後も3項の五基準で変更を命じられることがあります。
Q3振替供給の条件を変更するときも届出は必要?
必要です。27条の13第1項後段が「変更しようとするときも、同様とする」と定めており、変更内容を事前に届け出なければ、その新条件で振替供給を行うことはできません。
Q4届出外の料金で振替供給したら違法?
違法です。27条の13第2項は、届出をした料金その他の供給条件以外の条件による振替供給を禁じています。相手方の同意や値引き目的であっても例外にはなりません。
Q5経済産業大臣の変更命令はどんなときに出る?
届出条件が、受け手の受給を著しく困難にする、料金が不明確、責任・費用負担が不明確、不当な差別、公共の利益を害する、のいずれかに当たると認められるときに出されます。
Q6送電事業者は振替供給を断れる?
正当な理由があれば断れますが、正当な理由なく拒んだ場合、経済産業大臣は27条の13第4項に基づき振替供給を行うよう命じることができます。
Q7振替供給の届出様式はどこで決まっている?
届出の方法や対象となる契約の要件は、本条の委任を受けた経済産業省令(電気事業法施行規則)で定められます。該当条番号は最新の施行規則で確認が必要です。
Q8大臣の変更命令に不服があるときは?
行政処分として、知った日の翌日から3か月以内の審査請求(行政不服審査法18条)か、知った日から6か月以内の取消訴訟(行政事件訴訟法14条)で争う道があります。
この条文についての質問 AI による整理
Q1送電事業者って、東京電力みたいな電力会社とは違うんですか?
違う。地域の家庭や工場まで電気を届けるのは一般送配電事業者(例:東京電力パワーグリッド)で、送電事業者は主に長距離の基幹送電線を持ち、一般送配電事業者などへ電気を中継する事業者である(電気事業法2条、27条の13)。実務のポイント:送電事業者は数が少なく、取引相手も限られる。だから差別的な条件が生まれやすく、本条3項4号の差別禁止がとりわけ重要になる
Q2相手と合意すれば、届出と違う安い料金で取引してもいいんじゃないですか?
できない。本条2項は、届け出た料金その他の供給条件以外での振替供給を禁じている。合意があっても、届出外の条件は違法になる。実務のポイント:特定の相手だけに値引きすると、他の受け手との関係で3項4号の差別問題も同時に生じる。条件を変えたいなら、まず変更の届出を出すのが唯一の正道である
Q3振替供給を断られたら、裁判するしかないですか?
裁判の前に行政ルートがある。本条4項により、送電事業者が正当な理由なく振替供給を拒んだ場合、経済産業大臣は供給を命じることができる。実務のポイント:拒絶の理由を書面で受け取っておくことが決定的に重要だ。「正当な理由」の有無は技術的事情で争われるため、理由が曖昧なまま口頭で断られた記録は、行政に動いてもらう際の強力な材料になる
間違えやすい点 AI による整理
- 「届出制なら、出しておけば何でも通る」と思われがちだが、それは半分しか正しくない。3項は、届出後も大臣が五つの基準(受け手が振替供給を受けることを著しく困難にしないか、料金の明確性、責任と費用負担の明確性、差別禁止、公共の利益)で審査し、いずれか一つでも満たさなければ変更を命じられる仕組みである。届出は受理された時点で終わるのではなく、そこから監視が始まる
- 電気代の高い安いは発電コストと小売会社の努力で決まると多くの人が考えている。だが送配電網の利用料は小売の自由化後も規制部門として残り、送電事業者の振替供給の条件はその上流の一部をなす。競争で下がる部分と、規制でしか抑えられない部分を区別せずに電気代を語ると、議論の半分を見落とす
- 「送電を拒否されたら民事で争うしかない」という発想自体が出発点を誤っている。本条4項は、正当な理由のない拒絶に対して大臣が振替供給を命じる行政ルートを用意している。裁判で何年も争う前に、監督官庁へ申し出るという選択肢がある
| 比較の観点 | この条文 | ほかの条文 |
|---|---|---|
| 規律対象 | 27条の13:送電事業者による一般送配電事業者・配電事業者への振替供給 | 18条:一般送配電事業者の託送供給等約款 17条:一般送配電事業者の供給義務等 |
| 料金決定の方式 | 届出制(届出後に大臣が変更命令) | 約款について経済産業大臣の認可を要する 料金の方式自体は定めず、供給義務を中心に規律 |
| 供給拒絶への対応 | 正当な理由なき拒絶に大臣が振替供給命令(4項) | 約款に基づく託送供給の実施が前提 正当な理由なく供給を拒むことの制限 |
他国ではどう定めているか 3 か国
台湾も発電・売電の自由化と輸配電業の公有維持を組み合わせ、電力網使用費を主管機関の規制下に置く。届出ではなく審定を経る点で日本より事前規制が強い
ドイツは系統運用者に差別なき系統アクセスを義務付け、系統利用料はBundesnetzagenturによる規制の下に置かれる
米国は州際送電料金をFERCに届け出させ、公正かつ合理的で不当な優遇のない料金であることを求める。届出制と事後審査の組合せは本条と構造が近い
AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です
想定される場面と対応 AI による整理
こんなときに使う
- 新しく配電事業のライセンスを取った地域の会社が、送電事業者から提示された振替供給の条件を見て絶句した。大手の一般送配電事業者向けより割高な単価が設定されている。届出済みの条件と照らし合わせ、3項4号の「不当な差別的取扱い」に当たらないか、まず届出内容を確認するところから始まる
- あなたは送電事業者の料金担当者である。社内では、ある一般送配電事業者とだけ個別に割引条件で合意しようという話が出ている。届出外の条件で振替供給を行えば2項違反になる。善意の値引きのつもりが、コンプライアンス案件に化ける
- もし送電事業者が設備の老朽化を理由に、特定の一般送配電事業者への振替供給を突然拒んだら、どうなる? その拒絶に「正当な理由」がなければ、経済産業大臣は4項に基づき振替供給を命じることができる
- 大臣から料金変更命令が届いた。命令書には「相当の期限」が記されているが、取消訴訟の出訴期間は処分を知った日から6か月。期限内に従うか争うか、経営判断の時間は思ったより短い
- 洋上風力の電気を本州へ運ぶ長距離送電線の整備計画が地元ニュースで報じられた。誰がその線を持ち、いくらで電気を中継するのか。その値段のルールの一部が、本条の届出制である
取るべき行動
被害を受けた側:1. 一般送配電事業者または配電事業者として不利な条件や拒絶を受けたら、相手の届出済み料金その他の供給条件を入手し、提示内容と照合する2. 3項の五基準(受給の著しい困難、料金の明確性、責任と費用負担の明確性、差別禁止、公共の利益)のどれに抵触するかを整理する3. 拒絶された場合は理由を書面で求め、経済産業省や電力・ガス取引監視等委員会へ相談し、4項に基づく命令を促す
訴えられた側:1. 送電事業者として変更命令や供給命令を受けたら、まず届出内容と実際の取引条件の乖離を社内で洗い出す2. 拒絶に「正当な理由」(設備の物理的制約、安全確保など)があるなら、技術的根拠を資料化する3. 命令に不服があれば、行政不服審査法による審査請求か取消訴訟を検討する。並行して、期限内に是正する選択肢と比べたコストを試算する
時効(請求できる期限):本条自体に時効はない。変更命令は大臣が定める「相当の期限」内の対応が必要。命令(行政処分)への不服は、審査請求が処分を知った日の翌日から3か月以内(行政不服審査法18条)、取消訴訟が処分を知った日から6か月以内(行政事件訴訟法14条)
改正沿革 AI による整理
- 平成26年(2014年)改正(平成28年(2016年)施行) 電力システム改革に伴い送電事業のライセンス区分が創設され、送電事業者の振替供給に関する規律が置かれた(本条の制定経緯の詳細は人的検証が必要)
- 令和2年(2020年)改正(令和4年(2022年)施行) 配電事業のライセンス区分が創設され、振替供給の相手方に配電事業者が加わったとみられる(文言変更の範囲は要確認)
改正の年表
- 1.平成26年(2014年) 新設:電力システム改革の第2弾改正により送電事業のライセンス区分が創設され、送電事業者の振替供給に関する規律が置かれた(平成28年(2016年)施行。条文単位の経緯は要確認)
- 2.令和2年(2020年) 改正:エネルギー供給強靱化法による改正で配電事業が創設され、振替供給の相手方に配電事業者が加わったとみられる(令和4年(2022年)施行。文言変更の範囲は要確認)
- 電気事業法 第2条振替供給・送電事業者の定義
- 電気事業法 第27条の4送電事業の許可(現行効力を要確認)
- 電気事業法 第18条一般送配電事業者の託送供給等約款
- 電気事業法 第17条一般送配電事業者の供給義務等
- 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 第3条私的独占禁止、差別的取引の競争法規制
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- 出典
- e-Gov法令検索上流データと同期
- AI 解説
- 編集部による整理 · 条文の原文ではありません AI 解説は条文の原文をもとにモデルが生成し、確認手順を経たものです。理解の補助であり、法的効力は公式の原文が基準です。