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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年4月5日読了 6 分6 分6 分

いじめ防止対策推進法 第15条(学校におけるいじめの防止)

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  1. 学校の設置者及びその設置する学校は、児童等の豊かな情操と道徳心を培い、心の通う対人交流の能力の素地を養うことがいじめの防止に資することを踏まえ、全ての教育活動を通じた道徳教育及び体験活動等の充実を図らなければならない。
  2. 2.学校の設置者及びその設置する学校は、当該学校におけるいじめを防止するため、当該学校に在籍する児童等の保護者、地域住民その他の関係者との連携を図りつつ、いじめの防止に資する活動であって当該学校に在籍する児童等が自主的に行うものに対する支援、当該学校に在籍する児童等及びその保護者並びに当該学校の教職員に対するいじめを防止することの重要性に関する理解を深めるための啓発その他必要な措置を講ずるものとする。

この条文の基本情報

学校におけるいじめの防止とは何ですか?

定義学校におけるいじめの防止とは、いじめ防止対策推進法第15条に定められた規定で、「学校の設置者及びその設置する学校は、児童等の豊かな情操と道徳心を培い、心の通う対人交流の能力の素地を養うことがいじめの防止に資することを踏まえ、全ての教育活動を…」と規定しています。

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. いじめ防止対策推進法第15条(学校におけるいじめの防止)は、日本のいじめ防止対策推進法に含まれる条文です。
  2. いじめ防止対策推進法第15条の条文原文は「学校の設置者及びその設置する学校は、児童等の豊かな情操と道徳心を培い、心の通う対人交流の能力の素地を養うことがいじめの防止に資することを踏まえ、全ての教育活動を…」で始まります。
  3. いじめ防止対策推進法第15条は第三章 基本的施策に置かれています。
  4. いじめ防止対策推進法の公布日は平成25年6月28日です。
  5. いじめ防止対策推進法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
  6. いじめ防止対策推進法第15条の前の条はいじめ防止対策推進法第14条です。
  7. いじめ防止対策推進法第15条の次の条はいじめ防止対策推進法第16条です。
  8. いじめ防止対策推進法第15条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式いじめ防止対策推進法(平成二十五年法律第七十一号)第15条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/425AC1000000071
  • 本サイト収録いじめ防止対策推進法(平成二十五年法律第七十一号)第15条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/425AC1000000071/15

わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点いじめ防止対策推進法15条は、学校と設置者に、全ての教育活動を通じた道徳教育・体験活動の充実と、保護者や地域と連携した児童の自主活動支援・啓発を義務付ける。

Q · いじめ防止対策推進法15条は、学校に何を求めているの?

道徳教育・体験活動の充実と、保護者も含めた啓発

いじめ防止対策推進法15条1項は、学校とその設置者に、道徳の授業に限らず全ての教育活動を通じて道徳教育と体験活動の充実を図るよう求めています。2項は、保護者や地域住民と連携しながら、児童等が自主的に行ういじめ防止活動を支援すること、そして児童等・保護者・教職員への啓発を行うことを定めています。罰則はありませんが、学校の平時の取組みを確かめる際の基準になります。

解説

いじめの認知件数は年間70万件を超える(文部科学省調査、令和5年度)。報道で取り上げられるのは事件が起きた後の対応だが、法律は起きる前に学校がやるべきことも定めている。本法15条は、学校とその設置者(公立なら教育委員会、私立なら学校法人)に二つの義務を課す。一つ目は、道徳の授業だけでなく、行事、部活動、委員会活動まで含めた「全ての教育活動」を通じて、いじめをしない心の土台を育てること。二つ目は、保護者や地域と連携しながら、子ども自身が自主的に取り組むいじめ防止活動を支援し、子ども、保護者、教職員への啓発を行うことである。罰則はない。それでも、学校がふだん何をしてきたかを確かめるときの手がかりになる。保護者であれば、学校のいじめ防止基本方針(13条)に、この二つがどこまで具体的に書かれているかを確認できる。読んでいない保護者は、問題が起きてから初めて学校の備えが足りなかったことに気付く。

法的な位置づけ

いじめ防止対策推進法15条は、学校におけるいじめの未然防止を定める規定である。学校の設置者と学校に対し、全ての教育活動を通じた道徳教育・体験活動の充実(1項)、および保護者・地域住民等との連携の下での児童等の自主的活動の支援と、児童等・保護者・教職員への啓発その他必要な措置(2項)を課している。

手順

  1. 1.学校のいじめ防止基本方針を入手する 学校のウェブサイトや配布物から、13条に基づくいじめ防止基本方針を入手する。見当たらない場合は担任または学校に提供を依頼する
  2. 2.15条関連の項目に印を付ける 方針の中で、道徳教育・体験活動、児童等の自主的活動への支援、保護者・教職員への啓発に当たる記述を探し、具体的な時期や内容が書かれているかを確認する
  3. 3.年間行事予定と突き合わせる 方針に書かれた啓発や体験活動が、実際の年間行事予定や学校だよりに反映されているかを照合し、形骸化していないかを見る
  4. 4.保護者会で具体的に質問・提案する 年度初めの保護者会などで、15条2項の保護者との連携を根拠に、ネットいじめ講座の開催など具体策を提案する。回答は記録しておく

よくある質問 AI による整理

Q1いじめ防止対策推進法15条とは?

学校がいじめを未然に防ぐために平時に行うべき取組みを定めた条文です。道徳教育・体験活動の充実と、児童・保護者・教職員への啓発が中心です。

Q2いじめ防止対策推進法15条に罰則はある?

罰則はありません。ただし学校と設置者に課された法的義務であり、重大事態の調査などで平時の取組みを検証する際の基準になります。

Q3いじめ防止の道徳教育は道徳の授業だけ?

いいえ。15条1項は「全ての教育活動を通じた」道徳教育を求めており、行事、部活動、委員会活動、体験活動なども含まれます。

Q4いじめ防止の啓発 対象は誰?

15条2項は、児童等だけでなく、その保護者と学校の教職員も啓発の対象としています。教える側の大人も理解を深める対象です。

Q5私立学校にもいじめ防止対策推進法は適用される?

適用されます。15条の名宛人である「学校の設置者」には学校法人も含まれ、私立の小中高・特別支援学校も同じ義務を負います。

Q6幼稚園や大学はいじめ防止対策推進法の対象?

対象外です。本法の「学校」(2条2項)は小学校・中学校・義務教育学校・高校・中等教育学校・特別支援学校(幼稚部を除く)に限られます。

Q7学校が いじめ防止 何もしていない場合 どうする?

まず学校のいじめ防止基本方針(13条)と取組みの実施記録の説明を書面で求め、改善がなければ設置者(教育委員会や私学担当部署)に相談します。

Q8いじめ防止対策推進法15条2項の「自主的な活動」とは?

生徒会のいじめ撲滅宣言や SNS 利用ルールづくりなど、児童等が自ら発案して行う防止活動です。学校は時間や場所の確保などで支援します。

この条文についての質問 AI による整理

Q1うちの学校、道徳の時間が行事の準備でよく潰れてるんですけど、これって法律違反ですか?

15条1項が求めているのは、全ての教育活動を通じた道徳教育の充実です。授業時数は学校教育法施行規則の別表で定められていて、道徳は小2から中3まで年35単位時間、小1は34単位時間が標準です。行事の準備で潰れることがあっても、それだけで直ちに違法とは言いにくいところです。実務のポイント:学校は授業時数の実績を管理しています。振替が常態化しているなら、公立校の場合は情報公開条例に基づいて、実施記録の開示を請求できる余地があります

Q2保護者向けのいじめ講演会、仕事で行けないんですが、出ないとダメですか?

出席は義務ではなく、罰則もありません。15条2項で保護者は啓発の「対象」とされていますが、9条が保護者に課しているのも努力義務です。実務のポイント:トラブルになったとき、学校側は「保護者にも資料を配布し説明した」と記録していることが少なくありません。行けなかった回の配布資料は、もらって保管しておくのが得策です

Q3学校の「いじめ防止基本方針」って、どこで見られるんですか?

13条により、学校には方針の策定が義務付けられています。国の基本方針は、学校のウェブサイトなどで公開することを求めています。15条の道徳教育や啓発が、方針の中でどう具体化されているかがチェックポイントです。実務のポイント:方針が何年も更新されていない学校や、他校の文面を写したような方針も見られます。方針に載っている年間計画と実際の行事予定を突き合わせると、形だけになっていないかが分かります

Q4子どもが生徒会で、いじめ防止のキャンペーンをやりたいと言っています。学校は協力してくれますか?

15条2項は、子どもが自主的に行ういじめ防止活動を支援する措置を、学校に求めています。時間や場所の確保、教員の助言などは、その典型的な支援です。実務のポイント:自治体によっては、教育委員会が主催する「いじめ防止子どもサミット」のような場があります。校内の活動をそうした場に結び付けると、学校の協力も得やすくなります

間違えやすい点 AI による整理

  • 「道徳の授業で本当にいじめが減るのか」という問いは、15条の位置付けを取り違えている。法律は道徳教育を即効薬としておらず、「素地を養う」と書いている。早期発見(16条)、組織での対応(22条)、事実確認(23条)、重大事態の調査(28条)と組み合わせて初めて働く土台であり、15条だけを見て学校の対応全体を評価するのは誤りである
  • 保護者からすると、啓発は「学校が子どもに行うもの」に見える。しかし15条2項は保護者と教職員自身も啓発の対象に含めており、9条は保護者に対し、子の規範意識を養う指導を行う努力義務を定めている。わが子が加害側に回ったとき、「家庭では何をしていたのか」と問われるのは、この落差のためである
  • 「私立だから関係ない」というのは誤りである。15条の名宛人である「学校の設置者」には学校法人も含まれ、私立の小中高も同じ義務を負う。逆に、幼稚園、大学、学習塾は本法でいう「学校」(2条2項)に含まれず、本条の対象外である
比較の観点この条文ほかの条文
段階15条:未然防止(道徳教育・体験活動・啓発)16条:早期発見(定期調査・相談体制)
23条:発生後の事実確認と対処
主な名宛人学校の設置者及び学校学校の設置者及び学校
学校の教職員・学校
保護者の位置付け連携の相手であり、啓発の対象でもある相談体制の利用者
被害・加害児童の保護者への情報提供と支援の対象
確認できる資料基本方針(13条)、年間指導計画、啓発の実施記録アンケート調査の実施状況
事実確認の記録、措置の報告

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
教育基本法第8條第5項・校園霸凌防制準則

台湾は法律で準則の制定を委任し、教育部の準則で学校の防止・通報・調査を規定する。日本のように独立した法律ではない

韓国
학교폭력예방 및 대책에 관한 법률 제15조

韓国は学校暴力予防教育を法定し、児童生徒・教職員・保護者への予防教育を求める点で日本15条と近い

フランス
Code de l'éducation art. L. 511-3-1

フランスは2019年に学業上のハラスメントを受けない権利を明文化し、2022年には刑法上の犯罪類型も新設した

アメリカ
各州の反いじめ法

米国には連邦の包括的いじめ防止法がなく、全50州がそれぞれ州法で学校の方針策定などを定める

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 子どもの学校に「いじめ防止の取組みを教えてほしい」と頼んだのに、担任から「特に決まったものはない」と返されたら、どうなる? 13条によって各校には基本方針の策定が義務付けられており、15条にある道徳教育や啓発の具体策もそこに書かれているはずである。方針が見当たらないなら、それだけで設置者(教育委員会など)に問い合わせる理由になる
  • 学年主任のあなたは、受験期の中学3年で道徳の時間を学活や自習に振り替えることが多かった。翌年度、卒業生が在学中に受けたいじめが重大事態として調査され、第三者委員会から当時の年間指導計画と実施記録を出すよう求められる。振替の理由を記録で説明できるかどうかで、学校への評価は大きく変わる
  • 生徒会が「LINE グループのルールを全校で作りたい」と言ってきた。そのための時間と場所を用意することは、15条2項が学校に求める支援そのものである。
  • PTA 総会まであと2週間。広報委員のあなたは保護者向けのネットいじめ講座を企画したい。15条2項は学校に保護者との連携と保護者への啓発を求めているので、講師の手配や会場の確保について、遠慮せず学校に協力を頼める
  • わが子が同級生への悪口グループの中心だったと、学校から連絡が来た。面談では家庭での指導を求められるだろう。その場で、学校がこれまでどんな啓発や道徳教育をしてきたかも聞いておくと、責任の押し付け合いで終わらせず、再発防止の話し合いに持ち込める

取るべき行動

被害を受けた側:1. 学校の基本方針(13条)を入手し、道徳教育、体験活動、啓発、子どもの自主活動への支援の項目を確認する2. いじめが疑われる出来事を、日時と子どもの言葉を添えて記録し、担任だけでなく学校のいじめ対策組織(22条)にも書面で伝える3. 学校の対応が鈍い場合は、設置者(公立なら教育委員会、私立なら都道府県の私学担当部署)に相談する4. 長期欠席や心身への重大な被害が疑われるなら、重大事態(28条)として調査するよう求める

訴えられた側:学校・教職員の立場で取組みを問われた場合の対応:1. 道徳の年間指導計画、行事や体験活動、保護者向け啓発(配布物・講演会)、生徒会活動への支援を、日付付きで記録して保管する2. 基本方針を毎年見直し、15条の取組みを具体的に書き込む3. 保護者から説明を求められたら、記録に基づいて書面で回答する4. 加害側とされた子の保護者には、懲戒や出席停止(25条、26条)だけでなく、指導と支援の計画も示す

時効(請求できる期限):15条そのものに期限や時効はない。いじめ被害の損害賠償を公立学校の設置者に請求する場合は、国家賠償法4条により民法が適用される。損害と加害者を知った時から3年(生命・身体の侵害は5年、民法724条、724条の2)、不法行為の時から20年である。私立学校に対しては、在学契約上の安全配慮義務違反(民法415条)も主張でき、権利を行使できることを知った時から5年(民法166条)で時効となる(最新の改正状況をご確認ください)

改正沿革 AI による整理

  • 平成25年(2013年) いじめ防止対策推進法の制定(同年9月28日施行)に伴い新設された。以後、本条の文言改正は確認されていない(最新の改正状況をご確認ください)

改正の年表

  1. 1.平成25年(2013年) 新設:いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)の制定により新設。同年9月28日施行。大津市の中学生いじめ自殺事件(2011年)を契機とする議員立法

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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