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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)e-Gov法令検索出典公布 収録時点 令和8年4月5日読了 7 分7 分7 分

労働関係調整法 第4条

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この法律は、労働関係の当事者が、直接の協議又は団体交渉によつて、労働条件その他労働関係に関する事項を定め、又は労働関係に関する主張の不一致を調整することを妨げるものでないとともに、又、労働関係の当事者が、かかる努力をする責務を免除するものではない。

この条文の基本情報

出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)

  1. 労働関係調整法第4条は、日本の労働関係調整法に含まれる条文です。
  2. 労働関係調整法第4条の条文原文は「この法律は、労働関係の当事者が、直接の協議又は団体交渉によつて、労働条件その他労働関係に関する事項を定め、又は労働関係に関する主張の不一致を調整することを妨げる…」で始まります。
  3. 労働関係調整法第4条は第一章 総則に置かれています。
  4. 労働関係調整法の公布日は昭和21年9月27日です。
  5. 労働関係調整法について、LawPlayer が e-Gov法令検索から取得した令和8年4月5日時点では廃止情報はありません。
  6. 労働関係調整法第4条の前の条は労働関係調整法第3条です。
  7. 労働関係調整法第4条の次の条は労働関係調整法第5条です。
  8. 労働関係調整法第4条には、要件・効果とよくある質問をまとめた解説が本ページにあります。

この条文を引用する

下の三行はそのまま引用に使えます(法令番号・条番号・出典・取得日を含みます)。

  • 正式書式労働関係調整法(昭和二十一年法律第二十五号)第4条
  • 官報・e-Gove-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/321AC0000000025
  • 本サイト収録労働関係調整法(昭和二十一年法律第二十五号)第4条(LawPlayer 収録、取得日 令和8年4月5日)https://lawplayer.com/jp/article/321AC0000000025/4
裁判例 1件に引用されています

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わかりやすく解説 AI による整理。効力は条文原文が基準です

要点労働関係調整法4条は、公的な調整手続を設けても、当事者が直接協議や団体交渉で自主的に解決する自由を妨げず、その努力をする責務も免除しないと定める規定である。

Q · 団体交渉がもめたら、すぐ労働委員会に丸投げしていいの?

原則は当事者の自主交渉が本線、労働委員会は安全網です

労働関係調整法4条によれば、本法が斡旋・調停などの公的手続を設けても、当事者が直接協議や団体交渉で労働条件を定め主張の不一致を調整する自由は妨げられず、しかも自主的に解決する努力の責務は免除されません。つまり公式手続は本線ではなく安全網であり、決める主役は最後まで労使自身です。自主交渉の努力を尽くさずに労働委員会へ駆け込めば、委員会が当事者を交渉のテーブルへ押し返すこともあります。

解説

会社と労働組合が賃上げや解雇でもめている。交渉は平行線、誰かが「もう労働委員会に持っていこう」と言い出す。ここで多くの人が誤解している。労働委員会の斡旋・調停・仲裁は、当事者同士の解決に取って代わるものではない。労働関係調整法4条は、この法律が公式の調整手続を用意したからといって、当事者が直接の協議や団体交渉で自分たちの労働条件を決め、主張の対立を調整する自由を妨げるものではない、と明言する。それどころか、そうした自主解決の努力をする「責務」まで当事者に残している。つまり公式手続は本線ではなく安全網だ。あなたが自主交渉の努力を尽くさずに労働委員会へ駆け込めば、委員会自身があなたを交渉のテーブルへ押し返すことがある。決める主役は、最初から最後まであなたたち労使自身である。

法的な位置づけ

労働関係調整法4条は、労働争議における自主的解決尊重の原則を定める規定である。本法が斡旋・調停・仲裁などの公的調整手続を設けても、当事者が直接協議や団体交渉によって労働条件を定め、主張の不一致を調整する自由は妨げられず、かつ当事者にはその自主的解決へ努力する責務が残る旨を明文化する。公的手続は自治の補完装置として位置づけられる。

手順・フロー

AI による整理。効力は条文原文が基準です

手順

  1. 1.団体交渉を書面で正式に申し入れる 口頭ではなく書面で団体交渉を申し入れ、日時・議題・出席予定者・回答期限を明記する。電子メールでも可だが送達記録を残す。これが自主交渉努力の起点となる
  2. 2.交渉経過を逐一議事録化する 各回の交渉で、会社側の出席者・回答内容・資料提出の有無を議事録に残す。資料を出さない、決定権者が出てこない、ゼロ回答といった不誠実な対応を具体的に記録する
  3. 3.決裂したら労働委員会の斡旋・調停を申請する 自主交渉を尽くしても決裂した場合、労働委員会に斡旋または調停を申請し、尽くした努力の議事録を添付する。自主解決責務を果たした記録は第三者の心証を有利にする
  4. 4.団交拒否があれば不当労働行為救済を並行検討する 正当な理由のない団交拒否や形だけのゼロ回答があれば、労働組合法7条2号の不当労働行為として労働委員会に救済を申し立てる。原則として行為の日から1年以内に行う

よくある質問 AI による整理

Q1労働関係調整法4条とは何ですか?

労働争議について、当事者の自主的解決の自由を本法が妨げず、かつ自主解決へ努力する責務を免除しないと定める原則規定です。公的手続は自治の安全網と位置づけられます。

Q2労働委員会の斡旋と調停はどう違いますか?

斡旋は斡旋員が双方の主張を取り持ち歩み寄りを促す柔らかい手続、調停は調停委員会が調停案を提示する手続です。いずれも当事者の合意形成を助けるもので、強制力ある判断ではありません。

Q3労働争議を労働委員会に申し立てる前にすべきことは?

まず直接協議や団体交渉を誠実に尽くし、その経過を議事録化して記録することです。自主交渉を尽くした記録は、その後の斡旋・調停や不当労働行為救済を有利に進めます。

Q4団体交渉が決裂したらどうすればいいですか?

行き詰まりが見えた段階で労働委員会の斡旋を申請するのが有効です。自主交渉を尽くした議事録を添えれば、第三者があなた側に正当性ありとの前提で動き出します。

Q5労働委員会の調停案には従わないといけませんか?

調停案に拘束力はなく、受諾するかは当事者の自由です。仲裁(労調法29条以下)に付した場合のみ、仲裁裁定が労働協約と同一の効力を持ちます。

Q6合同労組(ユニオン)から団交を申し込まれたら無視できますか?

無視できません。正当な理由のない団交拒否は労働組合法7条の不当労働行為で違法です。4条の自主解決責務も誠実な交渉努力を当事者に求めています。

Q7労働関係調整法と労働組合法は何が違いますか?

労働組合法は団結権・団体交渉権の保障や不当労働行為を規律し、労働関係調整法は争議の予防・解決と斡旋・調停・仲裁の手続を定めます。4条は両者をつなぐ自主解決の原則です。

Q8争議行為(ストライキ)の前に守るべきルールはありますか?

公益事業では争議行為の10日前までに労働委員会と厚生労働大臣等へ予告が必要です(労調法37条)。4条はその手続の中でも自主交渉の努力を当事者に残しています。

この条文についての質問 AI による整理

Q1労働委員会って、裁判所みたいに白黒つけてくれるんですか?

斡旋・調停は基本的に当事者の合意を助ける手続で、判決のように強制力ある結論を出すものではありません。結論を委ねるなら仲裁(労調法29条以下)ですが、これは原則として双方の同意が前提。4条が示すとおり、決めるのはあくまで当事者です。実務のポイント:調停案には拘束力がないため、現場では「調停案を蹴る」ことも戦略になる。蹴った後の世論やストの圧力を読んで動く労使は少なくない。

Q2会社が団体交渉に応じてくれません。違法じゃないんですか?

正当な理由のない団交拒否は労働組合法7条2号の不当労働行為で、違法です。4条の自主解決の責務も、当事者に誠実な交渉努力を求めています。労働委員会に救済を申し立てれば団交応諾命令が出る可能性があります。実務のポイント:「テーブルには着くが中身はゼロ回答」も不誠実団交として違法になりうる。形だけ会えば責務を果たした、とはならない。

Q3一人だけの問題でも団体交渉ってできるんですか?

できます。社外の合同労組(ユニオン)に加入すれば、たった一人の労働者の問題でも会社は団交に応じる義務を負います。4条と労組法6条が、個人を団体交渉の主体に押し上げます。実務のポイント:会社は「個人の問題は人事面談で」と団交を避けたがるが、組合員である以上それは通らない。ユニオン加入を会社に通知した時点で、適用されるルールが切り替わる。

間違えやすい点 AI による整理

  • 「労働委員会に持ち込めば、裁判所のように中立の第三者が白黒つけてくれる」という発想そのものがずれている。斡旋・調停は判決ではなく、当事者の合意形成を助ける仕組み。最後に決めるのは結局あなたたち自身だ(仲裁に付した場合を除く)。問いの立て方を間違えると、出口を見誤る。
  • 「この法律は労働争議を国家が解決するための法だ」と思われがちだが、4条はむしろ逆を語る。国家の手続は当事者の自主解決を妨げず、その努力を免除もしない、と当事者に主役を返している。国家は介入者ではなく補助者だ。
  • 団体交渉という権利があることは知っていても、それが憲法28条に根ざす権利であると同時に、4条で「責務」として裏打ちされている重みを知る人は少ない。交渉は使ってもよい権利であると同時に、果たすべき義務でもある。この二面性が交渉力の差を生む。
比較の観点この条文ほかの条文
規律する内容労調法4条:自主的解決の自由を妨げず、努力の責務も免除しない原則労調法2条:当事者の自主的調整努力義務
労調法10条:斡旋手続(公的調整ルート)
条文の性質自治尊重の宣言的・原則規定当事者の努力義務規定
具体的な手続規定
国家関与の度合い関与は補助的、当事者が主役当事者の自助を前提
斡旋員が双方を取り持つ

他国ではどう定めているか 4 か国

台湾
勞資爭議處理法・団体協約法

台湾も労使自主協商を尊重し、調解・仲裁を制度化する。調解前置の場面はあるが、自主解決を前提とする構造は日本と類似する。

韓国
노동조합 및 노동관계조정법 제48조

韓国は労組法と労働関係調整法を一本化し、第48条で当事者の自主的解決努力を明示する。日本の労調法2条・4条に対応する。

ドイツ
Art. 9 Abs. 3 GG(Tarifautonomie)

ドイツは団結の自由とそこから導かれる協約自治を憲法上保障し、国家は労使の自治的な労働条件決定に原則として介入しない。

アメリカ
National Labor Relations Act § 8(d)

米国は使用者と労働組合に誠実交渉義務を課す。本条の自主解決責務・誠実交渉の思想は、占領期に米国法の影響を受けて受容された。

AI による対応参考であり、公式の対照ではありません。各国の原文が基準です

想定される場面と対応 AI による整理

こんなときに使う

  • 団体交渉がこじれたら、すぐ労働委員会に申し立てればいい? 実はその前に、自主交渉を誠実に尽くした記録があるかどうかで、その後の斡旋・調停の進み方も、不当労働行為救済の通りやすさも変わってくる。
  • あなたが中小企業の経営者で、ある日突然、社外の合同労組(ユニオン)から団体交渉を申し込まれた。無視して労働委員会任せにしようと思っても、団交拒否は労働組合法7条の不当労働行為。4条が示す自主解決の責務は、まず誠実に交渉のテーブルに着けと迫る。
  • ボーナス支給日まであと10日、組合はストライキも辞さない構え。労働委員会の調停を待っていては間に合わない。この局面で4条が後押しするのは、夜を徹してでも当事者同士で詰める直接協議だ。
  • あなたが組合の交渉担当として会社と向き合う。会社が「労働委員会で決めてもらおう」と逃げ腰になったとき、4条を持ち出して「自主解決の努力は法が当事者に課した責務だ」と切り返せる。逃げ場を一つ塞げる。

取るべき行動

被害を受けた側:1. まず団体交渉を正式に書面で申し入れ、日時・議題・出席者を記録する2. 交渉の経過を議事録化し、会社の不誠実な対応(資料を出さない、決定権者が出てこない、ゼロ回答)を逐一残す3. 自主交渉を尽くしても決裂したら、労働委員会の斡旋・調停を申請し、尽くした努力の記録を添付する4. 正当な理由のない団交拒否があれば、労働組合法7条の不当労働行為救済を並行して検討する

訴えられた側:1. ユニオンや組合から団交申入れが来ても無視しない。4条の自主解決責務と労組法7条の誠実交渉義務がある2. 決定権限のある者を交渉に出し、回答は具体的根拠とともに示す(形だけ会うゼロ回答は不誠実団交になりうる) 3. 合意できない論点は労働委員会の調停を提案しつつ、自主交渉の努力を怠った印象を残さない4. 過大な要求には毅然と対応しながらも、交渉の扉は閉じない

時効(請求できる期限):4条自体に特定の時効はないが、団交拒否を不当労働行為として労働委員会に救済申立てするには、原則として行為の日から1年以内(労働組合法27条の2)。争議やストの局面では時効よりも交渉のタイミングが勝敗を分ける(最新の改正状況をご確認ください)。

学説

通説:労調法4条は、労使自治の尊重を本法の基本理念として宣言した規定であり、2条の当事者の自主的調整努力義務、3条の政府の尊重義務と一体をなす。斡旋・調停・仲裁は当事者の自主解決を妨げず、その努力を免除もしない補完的手続と理解される。

改正沿革 AI による整理

改正の年表

  1. 1.昭和21年(1946年) 新設:労働関係調整法の制定により本条が設けられ、労働組合法とともに戦後労働三法の一角として、争議の予防・解決における自主的解決尊重の原則を明文化した。

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出典:e-Gov法令検索(デジタル庁)。AI による解説は理解の補助であり、法的効力は条文原文が基準です。

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